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« 山本 有三 || 本田 宗一郎 »

フィッシュ!哲学について

『はじめに』

◇フィッシュという本をご存知だろうか。アメリカの魚屋の本だ。私ど
ものセミナーでは、もう何回もその本の基になったビデオを見せている
のだが、みんな驚き、笑い、感心して見ている。たまに、眉をひそめ、
魚屋としてあるまじき行為だと憤慨する頭の固い先生方もいるが、この
ビデオには、学習塾として重要な要素があるのだ。今回は、この魚屋の
哲学を紹介したい。

『フィッシュ哲学』

◇この魚屋は世界一有名な魚屋になろうと決心して、今まさに世界で一
番有名な魚屋になった。客を楽しませることに全神経を使っているのだ。
ビデオでは、店員同士が、魚をキャッチボールのように高速で放り投げ、
キャッチして客に渡すという場面もあるし、客が望むならば、店員に魚
を投げてもらって、お客がその魚をキャッチすることも出来る。兎に角、
その魚屋にいるだけで楽しいのだ。この魚屋には、ある哲学があって、
店員は、みんなその哲学に従って動いているのだ。ある哲学とは、次の
4つだ。
  1.仕事を楽しむ
  2.態度を選ぶ
  3.顧客と向き合う
  4.コーチし合う

◇この4つの哲学が、その魚屋の飛躍にとって非常に重要だったのだ。
それは、従来の魚屋の定義を超えたものにしたからだ。仕事を楽しむこ
とを第一義とし、そのためには、自分で自分の態度を決定し、顧客と徹
底的に向き合って仕事をしていく。まずは、こういうスタンスを店員に
求めたのだ。


◇そして、店員がお互いにコーチし合うことを奨励した。ただし、コー
チを受けたくなければ、受けなくてもよいし、コーチをしたくなければ
しなくてもいいのだ。このように、自主性を基に仕事をしていくように
した。


◇この4つの哲学は、学習塾にも大きく当てはまる。もしこの4つの哲
学を取り入れて、学習塾を経営しようとしたら、今までの学習塾の定義
が変わるかもしれない。職員が、仕事を楽しみ、自分自身で仕事に対す
る態度を決定し、生徒や保護者と徹底的に向き合っていけば、随分と職
場は活性化してくるだろう。


◇そして、職員同士が、コーチし合うのだから、個々の職員の暗黙知が、
形式知化して、スキルがどんどん向上していくことだろう。こういう風
土を作ることが、非常に重要なことなのだ。


◇ビデオによるとこの魚屋は、実は潰れそうな魚屋だったのだ。それが、
ある日、経営者の魚屋に対する考え方の変更で、大きな変貌を遂げるこ
とになった。だから、今からでも遅くはないのだ。経営者が、何かを決
断すれば、実は経営状態が、変わっていくことになるのだ。来期に向け
て、風土変更を考えてみてはどうだろうか。

『経営者の視点』

◇企業風土・社風と言われるものは、第6の経営資源だ。ヒト・モノ・
カネ・時間・情報が、重要な経営資源であることは誰でも承知している
ことだろうが、最後の社風も非常に大きな経営資源なのだ。


◇もし、その経営資源である社風が、今の経営状態にあっていなければ、
変更しなければならない。このために、哲学を変更し、行動を変更しな
ければならない。そのことを経営者は、いつでも意識しておいたほうが
よい。俗に、ホンダの遺伝子とかソニーのDNAとか言われるものは、
この社風のことだ。自社の社風に注意を向けよう。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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