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« 本田 宗一郎 || スタンリー・ケレマン »

子どもは親の期待に無意識のうちに答えようとするものだ!

◇こんなケースがあった。幼稚園年長組の子どもが、9月の初めに個別指導塾
に親とともに相談に来た。塾の責任者が話を聞くと今から小学校1年の勉強を
始めて、大きくなったら医者になりたいという相談だった。話を良く聴いてみ
ると、その子は、習い事を数多くやっていて、塾に通える日は、日曜日もいれ
て2回程度だった。

◇塾の責任者が、その女の子に質問をしたそうだ。「毎日毎日習い事や塾での
勉強じゃ大変だから、小学校に上がってから塾で勉強すればいいんじゃないの?
大変でしょ?」その女の子は、勉強して、私もお父さんのような医者になりた
いから、大丈夫だと答えたそうだ。そして勉強は、大好きだから、全然苦にな
らないとも答えたそうだ。
 
◇その責任者は、子どもも勉強したいと言うし、お母さんも熱心に頼み込むの
で、入会をさせようかと思ったが、本当に子どもの望むことなのか、不安だっ
たので、私のところに相談に来た。そこで私が答えたのは、以下のようなこと
だ。

◇その女の子にしてみれば、必死に親の期待に応えようとしているのだ。それ
も無意識に。習い事も親の趣味や親の思惑があって、色々とやらせているが、
本当にその子が望んでやっているかどうかは、疑問だ。そりゃ、その子もやっ
ているうちに楽しくなってやっているものもあるだろうが、親の期待を無意識
のうちに背負ってやっているのだ。今回の件も、その延長線上でのことだと思
う。親が、直接的に愛情を子どもに注がなければならないものを、習い事で親
の愛情を代理させているようなものだから、子どもは、親の愛情を必死に求め
るのだ。そのために、親の期待に必死に応えようとしているのだ。だから、あ
なたが、やることは、親としっかり話をして、習い事の整理と早期の勉強をや
めさせることだ。そしてもっと子どもといる時間を親に持ってもらうように頼
むことだ。

◇そんなアドバイスをしたのだが、子どもが親の期待に応えようとするのは、
自然なことだ。しかし、そのことに親は胡坐をかいてしまってはいけない。
親の愛情は、直接子どもに注ぐようにして欲しい。抱きしめて、声をかけ、子
どもを認めること。それが、愛情を注ぐと言う具体的なことだ。子どもにとっ
て良かれと思うことを親は疑ったほうが良い。本当にそのことで親は愛情を分
け与えているのかどうか、検討することだ。

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