「お父さん」(前編)
美優(小5中学受験)のお母さんが面談でため息混じりに言う。
「もうちょっと協力してくれるといいんですけど、『好きにやればいい』、
『頑張ればどこでもいい』って、いつもそういう調子なんです」
中学受験の面談では様々な相談を受ける。もちろん、生徒についてのこ
とが大半であるが、お母さんからは、たまにお父さんについてのことを
相談される。
塾のこと、学校選びのこと、勉強のこと、そういったことを私(お母さ
ん)ばかりが気にかけて、お父さんは何もやってくれない。
たまに「まぁ、頑張ってやってるんだからいいじゃないか」みたいなこ
とを言われて腹が立つことがある。お父さんにももっと協力してもらい
たい。
悩みの軽重はあるけれども、そんな内容が多いように思う。
最近では、随分とお父さんが積極的な家庭が増えてきたように思う。
「ゆとり教育」あたりからだろうか。
ビジネスマン向けの雑誌などにも教育のこと、受験のこと、学校選びの
こと、そういった特集が本当に多い。教育専門雑誌も増えた。それだけ
ニーズがあるということなのだろう。
「教育=母親」という図式が変わりつつあるのを感じる。
ただ、そうは言っても、やはり父親は仕事第一、というご家庭もまだま
だ多い。中学受験は子供だけでなく、家庭全体での受験と言っても過言
ではない。お父さんに協力してもらうことで子供もお母さんも随分と励
まされ、安心できる。
僕は美優のお母さんにある提案を一つした。こういったご相談の際には、
まず、その提案をしてみようと先生同士で決めていた。
結果、それが上手くいったことになる。
○次回へ続く
(登場する生徒名は全て仮名です。)
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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