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河合 滉二

見せかけだけの和はいらない。最初から馴れあっている人間に発展はな
い。

◇私の仕事は、教育機関専門のコンサルタントなのだが、今日の言霊は、
教師集団に当てはまるものかもしれない。いや、教師集団だけではなく
て、実は日本の大半の集団に当てはまることかもしれない。

◇私のモットーは、集団に緊張感を与え、集団の馴れ合いから個人個人
を引っ張り出して、事の是非を全員と議論しながら組織改革をして行こ
うとすることにあるが、見せかけの仲良さにいつもいらだつ。会議では、
反論も提案もあえてしないくせに、その実いろいろなことに意見を持っ
ていて、裏では、仲の良い人間だけとブツブツ言い合っている。こんな
集団が非常に多い。会議でしっかり議論をして、そこでの対立を現場に
持ち出さないことが大切なのに、そうでもしようものなら、その場では、
ニコニコしながら、議論から退いて、現場でブツブツ不平をこぼす。そ
んな集団が多い。

◇そんな集団は、和という意味を勘違いしているのだ。和とは、お互い
が、対立しないことではない。対立し、議論した後で、その議論の結果
にみんなで責任を持つことだ。だから、会議での対立は、結構なことな
のだ。このことを私たちは、忘れないようにしたいものだ。そうしない
と馴れ合いが生じ、良い結論が出てこなくなる。いや問題解決が出来な
くなる。そうなってしまわないうちに、和の意味をもう一度確認するこ
とだ。

◇見せかけの仲良い状況から脱却して、個人個人が是々非々で付き合う
関係を築こう。そうしないとその関係から得られるものはあまりないも
のになってしまう。それでは、仲間と生きいている甲斐がないではない
か。だから、個人個人がしっかり自律することだ。馴れ合いは、自律不
足から生じるものだから。

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