■ 注目からの気づき ■
◇告白します。私は子どもの頃から絵が下手です。
でも、小6の時、一度だけ私の絵が賞賛を受けたことがあったことを、ある
自己啓発のビデオを鑑賞したことをきっかけに思い出しました。
◇この絵は、自宅の塀越しに、近所の家の屋根を描いた、芸術的センスがあ
るとはとても思えない変哲の無い絵でした。そもそも夏休みの宿題として課
されたスケッチ作品でした。
◇本当は、この絵の前に完成した写生があったのですが、父や母からめちゃ
めちゃに評価が低かったので、描きなおしたものでした。最初の絵と最終的
に出来上がった絵の違いは何処にあるのか当時の私は気づかなかったのです
が、今考えてみると・・・
◇最初の駄作は、ただ景色の全体像を絵にしただけだったのです。ただ、な
んとなく近所の景色が描かれていただけだったのです。
◇それに対して、後者の絵は、被写体こそ、ただの家の屋根だったのですが、
私の目が屋根に注がれているのがわかる絵だったのです。屋根に注目してい
ることが分かるのは、画用紙一杯に屋根が描かれていたことと、注目してい
る屋根の描写が細かいことから察することができます。そして、迫力が格段
に違っていました。
◇私自身が、ほとんど同じ時期に描いたものですから、テクニック的な面で
進化したことは考えられません。
◇ただの屋根だったのですが、私の視線がそこに注がれることによって、視
界が屋根で一杯になり、注目していることで、細かい模様や色の違いに気づ
き、微妙な変化を色使いや輪郭で表現していたのかもしれません。
◇夏休みの作品として、皆の絵が教室に張り出された時、誰もがクラスで
一番、絵の天才と思われていた和田くん(クラスメイト)の絵と思い込み、
私の絵を見ながら、「さすが和田の絵はじょうずだな!」という友人たちの
声が今でも聞こえてきて、ニヤニヤしてしまいます。
◇私たちは、日ごろの日常の景色や出来事を何となく眺め、受け流している
ことが少なくありません。
◇時には、ある印象的かつ具体的な事柄に焦点をあてて、じっくり事柄を
見つめ、感じてみては、如何でしょうか。
◇日ごろは何となく景色になっていたことが、あなたの視界一杯に広がり、
細部まで観察することができることで再発見が生まれる可能性があります。
「最近、あなたやあなたの周りで起きた感動的な出来事は何ですか?」
その出来事を思い出してみましょう。
その出来事の中で、一番ありありとする一場面に注目してみましょう。
「何が見えますか?」
「どんな音や声が聞こえますか?」
「どんな感情がわいてきますか?」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

