五木 寛之
よろこぶ、というのも一つの習慣じゃないでしょうか。
それに習熟することが必要な気がするのです。
◇なかなか感動しない人がいる。映画を観ても、音楽を聴いても、絵を
観ても、「まあまあなんじゃない?」と言って自分の感情を抑えているよ
うな人がいる。逆に、何を観ても感動しすぎる人がいる。どんな映画を観
ても、どんな音楽を聴いても、どんな絵を観ても、とにかく感激している
人がいる。どちらにしても、自分の感情をコントロールしている点では同
じような気がするが、どっちが隣にいてウザッタイかと言ったら、後者の
感激屋さんの方かもしれない。しかし、どちらが新しい発見をもたらして
くれるかと言ったら、これまた後者の感激屋さんの方だ。
◇感激屋さんは、感激屋さんなりに、何かに感激しようとしているから、
私の気がつかない点を突いてくる場合がある。それに引き換え、クール
を装っている人は、何を指摘しても、何かを抑え込もうとしているから、
こちらの感情も抑えられそうになってしまう。そうすると、会話が、面
白くなくなってくる。何でもっと素直になれないのかな?とガッカリし
てしまうことがある。
◇今日の言霊の指摘のように、感情を自然に表出するには、習熟が必要
なのだ。何かに喜ぶと言うことにも、練習は必要なのかもしれない。小
さなことに喜びを見つけ、それを自分の中の糧に出来るためには、私た
ちは、それなりの練習を積んでいなければならないのかもしれない。そ
れほど、私たちは、自然には成長しないものなのだ。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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