■ 自己認知が行動を支配する ■
◇私たちは、常に思考を繰り返して、決断し行動しています。そして、
行動は思考の結果なのです。思考の過程は、はっきりと把握することが
できません。自分自身の思考ですら、後で振り返ると「なぜ、あの時あ
んな考えをしたのか」分からない時があります。
◇自分のことでも、そうなのですから他人の思考を把握することは困難
です。そこで、私たちは、知らず知らずのうちに、人の行動から相手の
思考を予測しています。
◇よく、先生方が「○○くんはやる気が無いので・・・」と言うのを耳
にします。私はすかさず、「『○○くんがやる気が無い』と、どんなと
ころから分かりますか?」と訊ねます。
◇そうすると、「宿題を忘れる」とか、「授業中の姿勢が悪い」とか、
「表情が悪い」などの態度(行動)から判断していることがうかがえる
のです。
◇でも、本当に○○くんがやる気があるかどうかは本人以外おそらく分
かりません。もしかしたら本人も気づいていないことがあるかもしれま
せん。
◇このように、相手が何をどう考えているか把握できないまま、表面的
な行動に注目して改善を促しても、多くの場合効果は期待できないので
す。
◇子どもの頃、「何のために勉強するのか?」という疑問を皆さんも持っ
たことがあるのではないでしょうか?先生や親は納得できる答えをくれ
たでしょうか。
◇「今、がんばって勉強すると将来役に立つから」
「自分のやりたいことを実現するため」といった返答が多かったのでは
ないでしょうか。
◇さあ、これを聞いたあなたはどう思いましたか。「どう役立つのか?」
「やりたいことが見つからない限り勉強する必要はない。」と感じたので
はないでしょうか。
◇そして、このような返答をする先生の授業はどんなものか予想ができ
ますね。工夫の無い授業を負荷として生徒に与え、将来のためだと訴え
ながら、がんばれと言い続けていることでしょう。非常につまらない授
業と言わざるを得ません。
◇別の例を考えてみましょう。ある営業マンが自分の仕事を、商品を売っ
て儲けることだと認知していたとしましょう。この人はどんな営業をす
るか想像できますか。
◇とにかく売ることだけを考えて、与えられた商品の良さを一生懸命説
明して顧客を説得して買ってもらおうとすることでしょう。
◇一方、自分の仕事は、顧客の生活を豊かにすることだと認知している
営業マンだったらどうでしょう。
◇きっと顧客のニーズを把握した上で、それに適合するように付加価値
をつけて商品提供をしたり、購入を提案することでしょう。また、更に、
顧客の生活を豊かにするために、社内で新製品の提案をするかもしれま
せん。
◇いかがですか?自分自身やその役割をどのように認知するかによって、
同じ仕事をしていても行動が変わる可能性があることを少しご理解いた
だけたでしょうか?
「あなたは、何者ですか?」
「あなたの役割(仕事)は何ですか?」
これらの質問の答えから、あなたも知らない自分に気づけるかもしれま
せん。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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