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日能研東海(仮称)で日能研は、全国の覇者になりえるのか?

『はじめに』

◇このところ、大手学習塾の動きが非常に活発だ。秀英予備校が、福島の
名門である東日本学院を買収し、仙台進学プラザが、千葉の老舗の明生学
院を買収した。佐鳴予備校も全国の塾を買収しようとしているし、いろん
なところで、M&Aの情報が飛び交っている。先週取り上げた四谷大塚ネ
ットが、全国に拡大しようとしているし、日能研が日能研リーグを作って、
それに対抗しようとしている(スキームが小さすぎて今のところ対抗には
ならないが)。こんな状況の中で、先月初めに、名古屋地区と東京地区で、
新聞発表がなされた。河合塾グループと日能研グループの合弁会社の発表
だ。今回は、そのことについて考えたい。

『名古屋進出と公文式への対抗』

◇まずは、日能研の本体である(株)日能研と(学)河合塾を中心にした、
(株)日能研東海(仮称)の合弁会社から考えてみたい。河合塾グループ
65%、日能研グループ35%の出資比率で合弁会社を作り、河合塾主導
で、名古屋に日能研ブランドが進出する。リスクの低減は、日能研にして
みれば、願ってもないことだ。首都圏では、サピックスに合格実績で並ば
れ、いや合格率だけならば、難関校は、サピックスの天下になっている昨
今、日能研の集客力は徐々に落ちている。その閉塞感を打開するには、全
国展開に拍車をかけて、日能研ブランドを全国に知らしめ、中学受験なら
ば日能研だ!ということを徹底していくことだ。そのために、首都圏、近
畿に次いで中学受験の市場規模が大きい名古屋への進出は、当然なことだ。

◇そして、初めての名古屋進出だけに、名古屋の特異性を熟知した河合塾
と合弁会社を作ることは、非常にリスクが少ないばかりか、既に河合塾が
集めた2000名もの生徒をそのまま日能研東海に移管できるのだ。不安
材料は無いように思うが、あとは人材の問題とノウハウの浸透の速度だろ
う。経営陣の求心力が求められるところだ。


◇次に、(株)日能研関東と(株)河合塾進学研究社が出資して、横浜に
合弁会社が作られた。「<<使える力>>新学習教室・ガウディア」という公
文式に対抗したどちらの会社にしても、全くの新規業態の学習塾だ。


◇こちらは数年後から、指導員を公文式教室のように募集をして、全国に
小さな教室を作り、地方の公立中高一貫校を狙える土壌を作ろうとしてい
るのと、日能研への低学年からの誘い込みを目論んでいるのだろう。公文
式に対抗したスキームで、高学力を狙う低学年層を拾い上げるもので、も
し、全国に展開していければ、公文式の対抗馬になるかどうかは、今のと
ころ未知数だが、地元塾の対抗馬になる可能性はある。従来の図式である
公文式の受け皿としての学習塾という構図で。


◇ここ数年で、全国の地域性がどんどん薄れ、参入障壁が無くなっていく
可能性がある。今回のものもその一つの可能性を示したつもりだ。ぜひ、
準備を怠らないようにして欲しい。


『経営者の視点』

◇何と何を組み合わせるのかが、実は経営の妙だ。前回と今回は、中学受
験と大学受験の専門法人の組み合わせを考えてみた。これから先、さらに
様々なバリエーションが生まれるはずだ。小さな記事にも気を配っておく
必要がある。自塾の脅威は、眼には見えないが、直ぐそこまで来ているの
かもしれないのだから。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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