柳田 国男
今日は心を軽んじ言葉を愛し、
思わぬことでも言ってしまおうとする世の中である。
◇最近の私たちは、言葉を軽率に使う。しかし、言葉に重きを置いてい
ないかというとそうではない。言葉に傷つき、言葉に驚き、言葉に踊ら
されながら、言葉と共に生きている。
◇今日の言霊の「言葉を愛し」というのは、そういうことだ。言葉に重
きを置くが、言葉の奥にある「心」には、何も意識を向かわせていない
と柳田は、言っているのだ。
◇心の具現化は、言葉や行動によってなされる。言葉を発するのは、心
を発することなのだが、そうは考えないのが、現代人なのだ。だから、
どんどん言葉は出てくるが、心のこもった言葉が少ないのだ。または、
心に配慮した言葉が少ないから、他人の心も自分の心も蝕んでいくのだ。
◇言葉を愛することは、心に重きを置くことだ。心を置き忘れた言葉ほ
ど、虚しいものは無い。言葉の過剰は、心の無視なのだ。多弁を要すれ
ば要するほど、心はどんどん私たちから離れていくだろう。言葉に心を
取り戻さなくてはならない。人間が人間になるということは、心を他人
と繋ぐことだからだ。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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