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« ヒルティ || 教員の仕事を規定し直して、教育の質的向上も企てたらどうだろうか! »

下山 敏郎

優秀な人間は議論や分析が先行し、それで終わってしまうことが多い。
行動に移さねば意味がない。

◇世の中には、評論家的な人がいたる所にいる。ネット社会になってか
らというもの、その傾向に拍車がかかったようだが、いくら議論をして
も、いくら分析をしても、いくら出来ない理由を挙げても、いくら出来
た時の夢を語っても、社会は、それだけでは変わらない。

◇マルクスが、「哲学者は、世界を解釈してきたが、重要なのは世界を
変革することだ」と喝破したのは、もう随分前のことだ。解釈した後に
実行が必ず必要なのだ。ということは、実行する前提で、議論なり、分
析をすることが必要なのだ。

◇実行する前提のない議論や分析は、議論や分析自体に価値がないのだ。
なぜならば、それ自体に現実的な視点が提供されないからだ。

◇しかし、だからと言って、評論家的な議論や分析に意味がないかとい
うと、そうではない。評論家の意見なり分析を知って、その議論や分析
に触発されて、誰かが実行に移す可能性があるからだ。だから、立論の
立て方や分析の仕方に、実行可能な視点があれば、それはそれで、価値
あるものになるはずだ。

◇私たちに重要なことは、評論家を商売にしていない以上、議論や分析
の視点で求められるのは、実行だということなのだ。いくら綺麗な道筋
で議論をしても、いくら明晰な分析をしても、自分がどういう風に現実
に関与するのかの視点がなければ、生活世界に生きる私たちには、意味
をなさないのだ。

◇自分を安全地帯に置いた議論では、何も現状を変えることはできない
のだ。議論や分析をする以上、私たちは、その議論や分析を引き受けて、
自分自らが、危険地帯に突き進む覚悟を持って、議論や分析をして行こ
う。そうしない限り、現状を変革することは出来ないのだ。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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