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学校制度は、不平等拡大に寄与する!

【記事】私立で高校まで…1678万円 公立の3倍 文科省調査

 朝日新聞(2007年12/20)より以下抜粋

1人の子どもが幼稚園から高校まですべて私立に通った場合に家庭が
負担する費用は約1678万円で、すべて公立の場合の約571万円
の3倍近くになることが、文部科学省が20日まとめた「子どもの学
習費調査」でわかった。小中学校とも公立に通わせたとしても、大都
市に住む世帯ほど負担が大きかった。文科省は「就学援助など所得の
低い人向けに支援をしているが、今後さらに充実させたい」と話して
いる。

○調査は1年おきに実施。今回初めて、私立小でかかる費用と世帯の
年収も尋ねた。(1)授業料や入学金、学用品などの学校教育費(2)
学校での給食費(3)学習塾や参考書など学校外活動費の3分野の負
担額について、06年度に全国約2万8000人の子どもの所属する
学校と保護者に答えてもらった。
 
○(1)~(3)の合計は【幼稚園児】公立73万円、私立161万
円【小学生】公立200万円、私立824万円【中学生】公立141
万円、私立380万円【高校生】公立156万円、私立313万円。
私立小に通うと公立の4倍以上の負担になり、最も格差が小さい高校
でも2倍の差があった。
 
○公立小中に通った場合の年間費用を住んでいる自治体の規模別でみ
ると、小学生は5万人未満で約28万円に対し、15万人以上で約32
万円、指定市・東京23区で約43万円。中学生は5万人未満で約39
万円、15万人以上で約47万円、指定市・東京23区で約55万円。
大都市になるほど、学習塾に通わせる家庭が多いことなどが影響して
いるという。
 
○幼稚園を除き私立に通わせている保護者には所得の高い層が多く、
年収1200万円以上が、小学生44%、中学生31%、高校生22%
に達した。

*私からのコメント

◇この記事から見えることは、教育には、お金がかかるということだ。
学校制度は、再生産装置なのだが、それは、親の階層を再生産する制
度なのだ。だから、親の階層に応じた教育がなされていくことになる。
ということは、昔よく言われた「後は博士か大臣か」という立身出世
街道の道は、学校制度の中では、平等に与えられているものではなく、
親の階層に応じて、開かれているものなのだ。


◇つまり、学校制度は、不平等拡大制度だということなのだ。今回の
記事は、その論拠ではないが、その現実的な状況を表しているものだ。


◇高校の公私の格差が2倍しかないのは、高校が義務教育を外れるか
らだが、小学校では4倍以上で、中学校でも2.6倍以上あるのは、
義務教育の中で、あえて私立学校を選ぶからだ。だから、割高になっ
ているのだ。良質な教育を求めるということは、お金の多寡に関わる
ことなのだ。


◇だから、庶民としては義務教育のインフラの充実が求められる。義
務教育に競争原理を導入して、学校現場を荒廃させるよりも、違う視
点で学校を活性化させることが必要だと思う。


◇そのためには、教師の労働環境や労働評価、研修体制、社会的な地
位を改善することだ。そして学校制度の選抜機能を改善して、子ども
の評価軸を変更し、子どもが、どの分野でも評価されるような、仕組
みを考えることだ。


◇子どもの時に勉強だけが出来ても大してほめられるものではない。
大人になって、活き活き生きていける能力を身につけていけるように
したいものだ。そのために、学校制度を変えることが、今求められて
いるのだ。

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