鈴木 大拙
一人は米を食べる人、いま一人は米を作る人、食べる人は抽象的になり
易く、作る人はいつも具体の事実に即して生きる。
◇私たちが生きている現場は、いつも具体的なものだ。手足を動かし、
心を使い、そして五感を使って生きている。生の事実に即して私たちは、
生きているのだ。
◇だから、自分の人生を必死に生きようとする人間は、主体的な行動を
とろうとするから、具体的な情報なり、具体的な考えなり、具体的な意
見なりを求めるはずだ。そして、目標や目的に向かって、具体的に行動
する。そういう人にとっては、具体的なことだけが、生きる力になるの
だ。
◇これが、積極的な人間の基本的なスタンスだ。しかし、受身的な人間
は、自分が誰かの影響の下で生きているから、具体的にならなくても何
とかなっていくものだ。だから、抽象的な捉え方でも問題はないのだ。
◇私たちに求められているのは、具体的な思考と行動だ。そして、その
具体的な思考なり行動を応用できる抽象的な思考なのだ。だから、抽象
的なものだけでは意味がないのだ。自分の人生を自分で生きるというこ
とを追求していくのであれば、あくまで現実の具体性に立脚していくし
かないのだ。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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