赤信号、みんなで渡れば怖くない!?
◇学校や学習塾で教壇に立っていたころの話です。テストが終わると
子供たちは自分の得点と平均点を比較して、一喜一憂するのです。
◇確かに平均点は、得点を評価する一つの指標になりますが、このまま
ではこの生徒の成績は、大きく跳ね上がることはないと危惧したもので
す。目標が人並みだからです。
◇ちなみに平均点は、テストの結果として偶然生まれた数値で固定した
ものではないので、必ずしも努力の成果の指標にはならないのです。
頑張ったから平均をこえるという確証はどこにもないのです。なんと
不健康な取り組みでしょうか。
◇人並みにこだわるのは、むしろ大人の方かもしれません。商品を買
おうとすると、店員が必ずといって口にする言葉は、この商品は売れ筋
です。陳列している商品にも1位、2位、3位と売れ筋を表示しているの
です。
◇売れ筋は、本来は性能のよさ、商品の品質の高さの象徴なのでしょう
が、いつの間にか、人が持っているものであれば、安心という感覚も生
まれてきたのではないでしょうか。
◇「個性」が叫ばれる風潮の中で、違和感を覚える現象です。20年前、
公立中学校の教員をしていたときに受け持ちのクラスの生徒に出した
学級通信を思い出しました。テーマは、「赤信号みんなで渡れば怖く
ない?」でした。当時、ビートたけしがギャグで使っていたフレーズ
です。
◇私は、この学級通信の中で書きました「怖いじゃないか。みんなで
渡ったから車が止まる保証はない。もしかしたら君が轢かれてしまう
かもしれない。・・・」と。
◇ギャグとしては、無責任さが受けたのですが、自分の人生を大衆に
預けるのはナンセンスです。自分の能力を最大限に使って、社会に貢
献することが私たち人間に課せられた権利であり義務であると私は思
うからです。
◇人と違うことをしようということではありません。自分が望んでい
ることが、たまたま大衆と似たものになるのは何も問題はありません。
大衆や流行に乗ることが先行して、個々人の強みが出ないことは、
本人にとっても周りの人間にとっても残念なことです。
◇大衆や流行に左右されない本当の自分の望みを確かめてみましょう。
「何の制約もなかったら、あなた(自分)は何をしたいのですか?」
「何の制約もなかったら、あなた(自分)は何がほしいのですか?」
人は、一人一人異なった理想と能力を持っているのですから。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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