学校が学習塾の営業活動を支えてしまう!
【記事】都教委一転 和田中「夜間授業」容認へ
読売新聞(2008年1/23)より以下抜粋
東京・杉並の区立和田中学校(藤原和博校長)が大手進学塾と連携して
計画している有料の夜間授業「夜スペシャル(夜スペ)」について、再
考を促していた都教育委員会が、24日の定例会で容認に転じる見通し
になった。
○都教委の「夜の授業を学校教育活動と位置づけるのは、義務教育の機
会均等の観点から疑義がある」との指摘に対し、杉並区教委が「地元住
民らによる実行委員会が主体となる学校教育外活動」と明記して回答す
る方針を決めたため。これを受けて、夜間授業は26日に始まる。
○夜スペは、大手進学塾「SAPIX」の講師が週3~4回、2年生の
希望生徒を対象に国語、数学、英語の3教科を教える。1万8000~
2万4000円の月謝で、今月9日に始める予定だったが、都教委が計
画見直しなどを指導したため、区教委と同校は、延期した同26日に実
施することを目指し、対応を検討していた。
○都教委が最も懸念していたのは、夜間の授業が、同校の教育活動の一
環かどうかという点。これについて、区教委は「地元住民や保護者で作
る実行委が、校舎を借りて行う学校教育外の活動とする」としたうえで、
教師が教材の編集を行わないなど、学校側が夜間授業にかかわらないこ
とにした。23日午後に正式決定し、都教委に文書で回答する。
*私からのコメント
◇12月にもこの件については取り上げたが、今回も取り上げる。1月
に入って、都教委が、待ったをかけたので、ちょっと安心していたが、
石原都知事や昨今の風潮に押されて、とうとうOKが出てしまった。
◇学校で学校以上の教科内容を教えるために、課外授業をするというの
は、別にかまわないが、進学塾が、月謝を取って学校で授業をするとい
うのは、大きな問題だと思う。記事の中で「杉並区教委が『地元住民ら
による実行委員会が主体となる学校教育外活動』と明記して回答する方
針を決めたため。これを受けて、夜間授業は26日に始まる 」とある
が、こんな回答で認めることは元来出来ないだろうと思う。
◇地元住民が、何でもかんでも要求すれば、それが通るというものでは
ないはずだ。前回も書いたが、学校を借りて、進学塾が、営業活動をす
るということ。それも若干値引きをして。うがった見方をすれば、進学
塾側は、学校の家賃が安いから、値引きしてもOKだということだ。
◇今回の事件が、正当に認められるとすれば、こういう企画になってい
る場合ではないかと思う。それは、地元住民側が、進学塾に講師派遣の
依頼をし、地元住民が講師派遣料を進学塾に払って、課外授業として学
校で授業を行う。当然、授業運営の主体者は、地元住民で、授業を担当
するのは、進学塾の講師という図式だ。この課外授業に参加する生徒か
らは、参加料として、1時間数百円を主体者である地元住民が徴収する、
という言うのもいいだろう。そういう企画になっていれば、何も問題な
い。
◇今回の事件は、義務教育の良心に関わる問題だと思う。住民に開かれ
た学校づくりは大賛成だが、住民の奴隷になるような学校作りは、教育
を荒廃させるだけだ。このバランスを私たちは、しっかりとっていく必
要がある。
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