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« 「モチベーション」(後編) || 松下 幸之助 »

大江 健三郎

教わって「知る」、それを自分で使えるようになるのが「分かる」、
そのように深めるうち、初めての難しいことも自力で突破できるようになる。
それが「さとる」ということ。

◇今日の言霊は、まさしく教育のプロセスだ。何を知るのかも重要な
ことだが、知ったことを自分で使えるようになって初めて教育が完結
する。その先の困難な事態に対して、その使えるようになった知識を
駆使して、その困難な事態を乗り越えようとするのは、もう学力の問
題ではないかもしれない。それは、自分の問題になってくるからだ。
だから、今日の言霊は、「さとる」という言葉を使っていると思う。


◇昨今の私たちは、教育と学力問題を同一視して、学力が高い方が、
ただそれだけで素晴らしいことのように考えている節があるが、それ
は間違いだ。何かを教え、それを使えるようになるまでは、学力の範
囲内のことだが、それ以上は、学力の問題ではない。


◇高度な内容を知って、それを使えるようになったからと言って、そ
の先の困難な事態に対してどう向き合って、それをどう打開するかは、
自分の問題なのだ。だから、学力の問題以上に、自分の処し方の問題
だ。そのことに思いを馳せない学力問題は、教育全般の問題ではない
のだ。


◇今日の言霊で大江健三郎氏が「さとる」という言葉を使った意味を
考えることは非常に重要なことのように思う。私たちの教育の問題を
ただ学力問題にすり替えないようにしたいものだ。教育の問題を自分
との向き合い方の問題としても議論するべきだと思う。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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