山岡 荘八
重荷が人をつくるのじゃぞ。身軽足軽では人は出来ぬ。
◇その昔、小学校の修学旅行で日光に行くのが、横浜市の小学校の定番
だった。その日光で、今ではもう見なくなった三角形の張物をお土産に
買って家に飾っていたのだが、それが、徳川家康の家訓というもので、
その中で、「人生は重荷を背負うて遠き道を行くが如し、急ぐべからず」
というのが確かあったように記憶している。
◇子ども心に、人生の厳しさを知ったように思うし、自分の生きる環境
が苦しければ苦しいほど、自分が立派になっていくのだなあと思ったも
のだ。今日の言霊もそのことを言っているのだが、最近の風潮は、そう
いう苦労を嫌う。
◇楽して何とかなればよいと思っている傾向が、非常に強い。楽をして、
時間をかけずに、すぐにものになることだけを求めているような感じが
するが、そういう考え方は、自分の一生を振り返って考えてみても、い
いことではない。
◇自分の人生を自分の身の丈の力で歩んでこそ、自分の人生なのに、楽
に、簡単に、気軽に、歩もうとしたら、何か大切なものを置き去りにし
てしまうように思う。
◇私たちは、自分自身を背負って人生を歩んでいくのだ。身軽になるこ
とはない。身軽を目指してみても、それは、自分自身に嘘をつくことか
もしれない。重荷とは自分のことだ。この得体の知れない自分を背負う
て人生を一歩、一歩、歩んでいこう。それしか、私たちの生き方はない
のだ。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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