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教育サービスの宿命である顧客の二重性が引き起こした事件!

【記事】給食費滞納の児童、教師が名指しで非難 水戸

 朝日新聞(2008年2/10)より以下抜粋

○水戸市内の小学校で、30代の女性教諭がクラス全員の前で、給食費
を滞納していた家庭の児童1人を名指しし、「払っていないお金が何カ
月かたまっている」と非難していたことがわかった。1万円余りの具体
的な滞納額も公言した。同市教育委員会は「児童への心理的な影響が心
配され、許されることではない」と事態を重視し、学校側に再発防止を
指示した。


○市教委によると、教諭は5日午後の「帰りの会」で給食費の支払いな
どを連絡事項として伝え、この児童に向かって「(滞納額は)1万円余
りになる」などと発言した。学校側は別の保護者からの連絡で、名指し
の事実を把握。翌日に担任が児童に謝罪したという。


*私からのコメント

◇教育の世界は、非常に変わった世界だ。教育を受ける生徒とその教育
の結果を評価する保護者に分かれる。通常のサービスは、そのサービス
を受けるものとそのサービスを評価し、その対価を払う者は同一だが、
教育サービスだけは、違ってくる。今回の事件も、このことが背景にあ
る。


◇子どもが、給食費を滞納しているわけではない。保護者が、給食費を
滞納しているのだ。しかし、教師の指導の対象は、児童・生徒だから、
保護者の自己責任と児童・生徒の自己責任を混同してしまったようだ。
児童・生徒を責めることではないのに、児童・生徒を指導(=責めてし
まう)しようとした結果、今回の筋違いの指摘になってしまったのだ。


◇また、昨今の風潮も今回の事件の背景に影響を与えているように思う。
給食費を払えるのに払わない保護者や、理不尽な欲求を学校へ押し付け
て教師を困らせる保護者の存在が喧伝されているところにも、今回の事
件への影響が感じられる。大人の社会の反映が、学校の中までに浸透し、
教師も保護者も簡単に垣根を越えて、子どもを犠牲にしてしまうのだ。


◇昨今では、普通の感覚が教師に求められるけれど、教師が、活躍する
教育空間は特殊な空間であるのだ。そのことを深く自覚し、その中で普
通の感覚を持つことが大切なことなのではないだろうか。

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