灰谷 健次郎
生きている人だけの世の中じゃないよ。生きている人の中に死んだ人も
いっしょに生きているから、人間はやさしい気持ちを持つことができるのよ。
◇私たちが、食事を前にして、「いただきます」と言うのは、その食事
を作った人への感謝とその食事の材料を作った人への感謝とご先祖様へ
の感謝と自然への感謝からだ。
◇日本では、神様に祈りを捧げて、食事をとるというよりも、自分を支
えてくれる人たち、環境、歴史、自然に感謝して、食事をとっていた。
目には見えない自分を支えるネットワークを意識して、生活していた。
◇今日の言霊で、「人間がやさしい気持ちを持つことができる」という
のは、自分以外のことに対して想像力が豊かになるからだ。自分の痛み
は、自分では分かるが、他人の痛みは、自分では直接分かることはない。
他人の痛みを想像し、自分のことのように感じてはじめて他人の痛みは
分かるものだ。
◇目に見えているものだけしか、考える対象ではなかったら、想像力は
豊かにならないだろう。目に見えないものに対する配慮が、私たちを豊
かにするのだ。それが、「やさしい気持ち」ということだ。
◇自分だけの世界を私たちは生きているわけではないのだ。やさしい気
持ちを誰もが持って生きていけるような世界にしたいものだ。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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