学力を獲得することが目的ではない!
◇今月の初めにNHKのディレクターの方が事務所にみえて、学力低下問題に
ついて話をした。教育問題と学力低下問題を同一に考えるべきではないとお話
したが、その中で、学力を獲得することが、教育の重要な側面ではないのだと
強調しておいた。
◇昨今は、学力の高い人が人間的にも上で、学力の低い人が人間的にも下だと
いう風潮があるが、決してそんなことはない。学力が高くても低くても、一人
前の大人になることが重要なのだ。知識の獲得競争にむいている人間もいれば、
むいていない人間もいるし、知識を活用することに長けている人間もいれば、
そうでない人間もいるのだ。子どもの一時期をそういう単純な価値観で縛って
はいけない。
◇学校教育で重要なことは、学力を獲得するということではなく、学力を獲得
する過程の中で、さまざまなことを経験することにある。学力を獲得すること
が目的ではなく、学力を獲得しようと格闘する中で、身につける社会性が重要
なのだ。
◇目の前にある課題に対して誠実に対応するとか、見本になる人の真似をする
ことで、見本となる中身が自分の中に入ってくるとか、そういう経験が重要な
のだ。学びの基本動作を学ぶことで、子どもから責任ある社会の構成メンバー
となり、現実から学んでいけるようになることが重要なのだ。単なる学力獲得
忠誠競争に勝利することが、学校教育の教育効果ではないのだ。そのことを忘
れないで欲しい。
◇学力という基準だけで、子どもを評価しては駄目だ。他人に対する共感力や
相互扶助的な行動力や問題解決能力などの基準で、子どもを多元的に評価して
いくべきなのだ。そうすれば、子どもはきっと今よりももっと活き活きするは
ずだ。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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