授業の形を再確認しておこう!
『はじめに』
◇久しぶりに授業見学をした。それも7人も。すべて中学受験のクラス、
算数・国語・理科の3科目で、小5・6年の春期講習の授業だ。今回は、
その見学で気が付いたことを書きたい。
『授業の形を塾全体で構築することが、重要なことだ』
◇見学した授業で共通していたことは、号令がないことだ。号令は、休
み時間と授業を分ける通過儀礼だが、見学した授業では、休み時間と授
業の間にメリハリがない。先生が来て、出席を取ることもなく授業がス
タートする。だから、緊張感がすぐには出ない。数分たってから緊張感
がもたらされるのだ。
◇その次に共通していたのが、授業にノートを必要としないことだ。プ
リント学習だから、そのプリントに書かせればよいと思っているのだ。
多分、生徒は、授業を通して作業をすることがあまりないから、考えた
ことが定着しない。また、後で授業を振り返ろうとはしないはずだ。そ
して、一番重要なことだが、授業の中に思考を要求することが少ない。
国語ならば、本文の理解を深めるために、教師が要所要所で、発問をし
て、生徒に考えさせるはずだが、その発問がほとんどなかった。それよ
りは、設問に対する注意事項が多く、正解を重視し、思考プロセスをあ
まり重視していないようだった。
◇分かっている生徒には退屈で、分からない生徒には、ほとんど身にな
らないような授業が多かった。算数では、先生独自の類題や例題がなか
ったので、プリントの解説をして、すぐに違う問題にいってしまうのだ。
定着させるまでの仕掛けがないのだ。実績がなかなか出ないものわかる
ような気がする。
◇授業で大切なことを箇条書きにしてみよう。
1.授業と休み時間を明確にする=号令を書け、出席を取る。
2.テキストを教えるのではなく、テキストで原理原則を教える
=教師が生徒の能力に応じたストーリーを考える。
3.解説を定着するための仕掛けを用意する
=生徒に合わせた類題・例題を用意する。
4.要所要所で、教師が発問をして、いつでも緊張感を保持する
=思考作業を随所に入れる。
5.授業の段取りを工夫し、ノートを取らせる
=作業を多くし、定着させる。
6.演習に制限時間を設ける
=緊張感を醸成する。
7.指名は、ランダムにし、誰が指されるか分からないようにする
=緊張感を保持する。
8.生徒に対する承認活動を活発に行なう=生徒に自信を与える
9.話や解説のテンポを意識し、単調にならない
=生徒を惹きつける話し方を工夫する。
10.生徒のペースに乗らない
=生徒の対応をメリハリをつけて行なう。
◇教材研究をするのは、もちろんだが、生徒の躓きそうなところをまず
発見し、その躓きそうなところをどう処理するのかを教師は考えた方が
よい。出来ない生徒のクラスであれば、前もって教えるだろうし、出来
る生徒のクラスであれば、わざと失敗させて、それから教えるようにす
るだろう。クラスや生徒に応じて考えることだ。
『経営者の視点』
◇授業の構成を塾として考えることは非常に重要なことだ。上記の10
項目を参考にして、授業構成を考えてみたらどうだろうか。国語の授業、
英語の授業、算数(数学)の授業、社会の授業、理科の授業で構成は違
うはずだ。1教科ずつこの機会に考えておいても良いと思う。人気の出
る授業と学力の高まる授業は、相反しないはずだ。二兎を追うことだ。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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