与謝野 晶子
人間は何事にせよ、自己に適した一能一芸に深く達してさえおればよろしい。
◇私は、若い頃、何に向いているのか全く分からなかった。兎に角、勉
強は嫌いだった。しかし、学校の先生にはなろうと思っていた。しかし、
教員試験の無意味さ(今から考えると負け惜しみのように思うが、その
当時は、そう思っていた)からどうも試験勉強に身が入らない。それど
ころか、そういう試験を課す教育委員会を毛嫌いしていた。
◇教員試験を受けた2回は、全くと言っていいほど出来なかった。それ
でも、高校の恩師が、常勤講師の道を探してくれて、卒業と同時に一応
は学校の先生になることが決まっていた。しかし、大学を卒業は出来た
ものの、教員免許の単位を落としてしまい、その話も直前で棒に振った。
高校の恩師には、今もこの件で叱られているが、本当にダメな人間だっ
た。そうして、何かをやらなくてはならず、学習塾の講師になったが、
これが自分のやりたいことなのかと、20代は悶々とした日を過ごした。
◇私の場合、自分の歩むべき道を決めるまでに、相当長い時間がかかっ
ている。迷いに迷って、教育で飯を喰おうと心を定めるまでに、大学を
卒業してから、10年以上がかかった。いやたまに、今でもこの仕事
(自称ではあるが教育コンサルタント)が、自分の仕事として適任なの
かと疑問に思うことがある。しかし、もう後へは戻れないので、何とか
必死で踏みとどまって、自分なりの勉強を重ねているのだ。
◇だから、今日の言霊を読む時、その通りだが、「自己に適した」こと
を見つけることが出来たら、深く理解するしないに関わらず、凄いこと
なのだと思う。もうそれだけで、立派なのではないかと思う。試行錯誤
しながら、自分の道を探すしかないのだ。その過程できっと、深くその
ことを理解してしまっているのだ。自分の道を探すということは、自分
に何が出来て、何が出来ないかを知ることだからだ。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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