「春期講習1限目」
講習授業では、授業に入るクラスの順番がだいたい決まっている。
F校舎にいたときの僕の春期講習の時間割は、1限目に小学3年生、2限
目に中学3年生(難関国私立コース)、3限目に小6(受験)というパター
ンが多かった。
1限目。小3。
小3といっても、小学2年生が終わったばかりの子供たちである。
初日に『荒木又衛門』と名乗った。グッと親近感が増したようだ。小学校
にこんなふざけた先生はいないのだろう。「『せんせい』をつけなさい」と
言っているのに、見事に呼び捨てにしてくれる。
「またえも~ん、またえも~ん」
ドンドンドンと戸を叩くちびっ子二人。思いっきりからかわれている。
トイレの、しかも大きいほうに入るのを目撃されてしまった。授業までま
だ30分もあるのに、もう来てるなんて。
このやんちゃぶりを見ると、きっと、「早く、塾に行って、先生に勉強み
てもらいなさい!」とか言われてお母さんに追い出されたんだろうな。
う~む。しょうがないからノってやる。
扉を思いっきりガタンと開けて、「うらぁぁ~~~!!」と叫ぶ。
「キャーッ、キャキャキャキャキャー!」
叫びと笑いが合体した奇声を発し、逃げるちびっ子二人。追いかけて、
捕まえてお尻ペンペンの刑である。
授業をやる前からヘトヘトだ。こんなちびっ子が授業では更に増える。
1限目で相当の体力消耗。授業は夜まで続くというのに。
毎日が体力勝負の講習である。
(生徒名は仮名です。)
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◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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