土光 敏夫
どの時代でも不安のないときはなかった。
それを乗り越えてきたところに努力のしがいがあった。
◇私は、2001年の3月半ばにサラリーマンを辞めて独立した。独立
願望など微塵もなかったが、私を雇ってくれるところが残念ながらない
ので、仕方がなく語学学校の立ち上げの話を受けて、そのまま教育コン
サルタントとして独立してしまった。独立して無我夢中でやってきたが、
春になるとなぜか非常に胸がどきどきし、不安に襲われる。契約更新の
時期なのだ。もし、顧問先がすべて消えてしまったら、どうしようかと
不安になるのだ。
◇この不安は、3年か4年続いた。しかし、今は、春の時期だけではな
く、しょっちゅう不安になる。来月は、乗り越えられるだろうか。今週
の支払いは出来るだろうかと不安になるのだ。だから、以前のように無
我夢中で明日のことは考えられないというよりは、明日のことを考える
と不安になるのだ。但し、明日が来るのかという不安ではない。明日が
来てしまうのかという不安だ。
◇こんな不安を一年中抱えながら、それでも何とか生きてきたが、何の
ことはない。人間は、不安を感じても生きることが出来るのだ。ただた
だ生きていくだけなのだ。
◇不安を乗り越えることは、生きていれば誰だって出来る。だから、不
安を感じても、後戻りしないことだ。前へ前へ突き進むことだ。そうす
れば、不安の残骸を踏みしめながら人生を全うすることが出来るはずだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

