塾経営、塾の起業コンサルタントが語るブログのトップへ戻る
« 2008年03月 || 2008年05月 »

2008年04月30日

吉野 源三郎

◇子どもの頃の私たちは、何にでも驚き、何にでも感動した。しかし、
大人になってまで、心に残っていることはそんなに多くはない。現在47
歳の私が、小さい頃を振り返ってみても、ほとんどのことは覚えていな
いものだ。

◇覚えているとすれば、幼稚園の時に、みんなを敵に回して喧嘩をした
ことや、野球チームを小学校3年の時に作って、遠征したことやみんな
からやめられてしまったこと、小学校の道徳の時間に、田中正造の一生
をテレビで見たこと、菊池寛の「恩讐の彼方に」を先生が話してくれた
こと、まだあるかもしれないが、ぱっと思いつくのはそんなところだ。
そして今となってみれば、小さい頃のようには、全然感動しなくなって
しまったし、驚かなくなった。


◇しかし、最近は、感動したことや驚いたことを髄分と覚えている。今
日の言霊ではないが、一日一日が大切だと思い出したあたりから、驚き
や感動を大切にするようになった。自分の人生の一部に感動や驚きが重
要だと思うようになったのだ。


◇逆に言えば、小さい頃は、一日一日が、大切などとは思わない。まだ
まだ山ほど、人生を過ごさなくてはならないからだ。だから、感動した
ことも驚いたことも忘れてしまうのかもしれない。だからこそ、吉野源
三郎は、子どもたちにその大切さを説いたのだろう。小さい頃の驚きや
感動したことが、大人になった時の核になるからだ。


◇大人になった私たちは、そうそう驚かない、感動しないからこそ、感
動したことや驚いたことを大切にした方がよいのかもしれない。生きて
いる限り、感動する心、驚く心を失わないようにしたいものだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

芥川 龍之介

運命は偶然よりも必然である。「運命は性格のなかにある」という言葉
は等閑(なおざり)に生まれたものではない。

◇運命は、偶然ではなく必然だという時、その運命を結果として考えて
いる場合が多い。常日頃の自分の行いが、必ず自分の運命を形作る。そ
の行いを左右するのは、自分の性格だとすれば、今日の言霊で引用した
ように、「運命は性格のなかにある」ということが出来る。


◇しかし、運命は、それだけではない。偶然の要素を十分含んでいる。
どんなところに含まれているかというと、スタートラインの中にだ。何
事もスタートがあって、ゴールがあるが、そのスタートの中に偶然の要
素が多く含まれているのだ。


◇人生は、不条理なものだ。その不条理な出来事が、スタートラインだ。
自分が真面目に、コツコツと仕事をし、誠実に人生を歩んでいても、交
通事故に会うこともあるし、何かの事件に巻き込まれることもあるだろ
う。そういう不条理な出来事は、偶然の要素が大きいはずだが、そうい
う不条理な出来事をどう受け止めるかは、自分の性格が決定する。ここ
からが、必然へとバトンタッチする場面だ。


◇何かの出来事が今までの自分の考え方や行いから導かれる場合もある
し、不条理に降って湧いたような出来事が自分を襲う場合もあるが、そ
ういう出来事をどう受け止めるかは、一人ひとりの必然なのだ。ここか
ら、人生のありようは変わってくるはずだ。


◇このことを私たちは、しっかり覚えておいたほうがよい。自分の性格
が自分の人生を必然にするのだ。そうだとすれば、自分の人生は、自分
次第だ。人生は、自分次第で変えられるものなのだ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「居残り」(後編)

○前回のあらすじ

中3難関国私立選抜クラスでの初めての漢字テスト。
範囲となる漢字は1週間で75問。
同じ漢字の読みと書きがあるので、150ほど覚えてこなければならない。

満点合格のそのテストで、20人中、不合格者は、全員男子で、10人ほど。
当初の約束どおり居残りである。しかも、全員が居残り初体験であった。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

居残り再テストだが、同じテストをそのままやっても面白くない。
彼らは、難関国私立選抜クラスの生徒なのだ。

とりあえず、全員を席に座らせた。

変える方向が同じなので、居残り組みを待っている生徒もいた。
家が近い者は帰らせたが、遠い者は集団で帰らせたほうが良いので待たせ
ることにした。彼らには宿題をやるよう指示した。

「先生、何するんですか?」

一番前に座ったメガネに坊主頭の武生が質問する。

「同じテストやってもつまんないので、今日の範囲の中から1人ずつ、僕
が5題、ランダムに出題します。全部、クリアできたら終了です。今から
10分見直しの時間をあげますんで、自信のある人から挑戦してください。
では、ヨーイ、ドン!」

教卓で待つこと10分。最初の挑戦者は隼人だった。

「先生、早く早く、忘れちゃう!」

「そんな簡単に忘れるぐらいなら、意味ねぇだろ。じゃ、今から、問題
言うから、ノートに漢字を書けよ」

3問目の「『対照』実験」という初歩の同音意義語が書けずに不合格。

そして、次。雄介。

5問目の「発起人」を度忘れしてしまい、不合格。

こんな感じで続々と挑戦者がやってくる。4問目を過ぎると、
「よっしゃ、あと1問!!!」ってな調子で盛り上がる。

チャレンジ失敗に終わると、「うぉお!!」ともだえる。
かわいい奴等だ。

そのうち、合格した宏典も、「先生、俺もやっていい?」と挑戦してきた。
「お前、合格したろ」と言いつつも、出題してやった。案の定の一発合格。
「へへへ」と自慢して回る。

武生がボソっとつぶやいた。

「先生、居残りって、楽しいね」。

いやいやいやいやいや!
居残りなんて、楽しくちゃダメなんだよ。
もう、居残りなんてイヤだ、真面目に勉強してこよう!
と思ってくれなくちゃダメなんだよ・・・。

楽しそうな彼ら。
この居残りが大失敗に終わったことをそのとき、悟った。

(生徒名は仮名です。)

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
     ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

2008年04月29日

夏期講習の企画を考えよう!

『はじめに』

◇夏期講習の企画を考える時期になった。毎年、毎年夏期講習の規格が、
同じだという塾は、多いと思うが、何年かに一回は、改良して、9月以
降の売上げ、生徒増に寄与するものを考えたい。順調な時は、別段構わ
ないが、停滞傾向にあるならば、尚更、改良してみることだ。

『4月の状況で、夏期講習の規格を変える』

◇たとえば、中学3年生。昨年よりは、生徒数が減少しているとすれば、
考え方は二つある。一つは、合格実績のことも考えて、夏期講習の間口
を広くして中3生を取りに行くか、それとも、勉強量を増加させて、合
格実績を確保し、売上げを確保する方向で行くか、その二つだ。

◇メイン中学の3年生が、去年より減っていて、シェアが同じであれば、
生徒獲得がそれほど期待できないから、勉強量・売上げ重視の設計にな
るだろうし、まだまだ中3生を取り逃していると判断するならば、間口
拡大の設計をすることだ。同様に、中1生の人数増を目指すならば、軽
い設計にするし、中2生の勉強量を増やそうとするのならば、重たい設
計になる。まずは、狙いをしっかり決めることだ。

◇次に、夏期講習のメニューだが、全体の売上げ増を目指すならば受験
学年に合宿を企画することだ。定員にもよるが、粗利率は、25~30
%、売上げは、2泊3日で一人当たり4万~5万にはなるから、大きな
売上げになるはずだ。

◇また、小学生には、夏休みにしか出来ない企画を考えてみてもいい。
親子工作講座や理科実験講座、読者感想文お助け講座や体験プログラム
などだ。非受験の小学生は、何か目玉を作って、集客に寄与するものを
企画しよう。

◇最後に設計の話で、一つ付け加えておくと、中学生は、連続日程を極
力避けることだ。10日間ぶっ続けとかを避け、3日行ったら1日休み
とか、そういうテンポで日程を組むようにしよう。

◇また、非受験の小学生は、土日を避けた設計にしよう。時間帯も部活
がまだある時期には中3生を軽くし、部活が引退している時期は、重た
くするように、メリハリをつけてみることだ。25日前後をベタで通さ
ないようにすることだ。


『経営者の視点』

◇毎年毎年同じ夏期講習でよいはずがない。年々、自塾の置かれている
状況は、変わっているのだ。その変化に対応することを怠ってはいけな
い。物事は水面下で進行していることを忘れないようにしよう。学習塾
経営に対する思いは変わってはいけないが、手法は、どんどん変えてい
くことが必要なことなのだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月28日

倉田 百三

若い時には若い心で生きて行くより無いのだ。
若さを振りかざして運命に向うのだよ。


◇若いということは、それだけで可能性のあることだ。これからどうな
っていくのか分からないという意味で可能性があるし、損得抜きで、自
分の信じることにチャレンジ出来る無鉄砲さがあるという意味でも可能
性がある。それはまた、あれこれ策を弄する必要のない時期なのだ。


◇今日の言霊で、「若さを振りかざして運命に向かう」とは、策を弄さ
ず、正々堂々と自分の今に立ち向かって、勝負をするということだ。だ
から、若い頃に、自分自身が現実と少しでも喧嘩をしておいたほうが良
いかもしれない。現実に迎合するのではなく、現実を変えてやろうと挑
んでおいた方がよいかもしれない。そうして失敗しても、若さの特権で
世間的には、許されるものだからだ。


◇若い時にどういう自分とめぐり会うかは、現実との付き合い方次第だ。
若さは消えていくが、若い心は、年齢と共に消えたりはしないものだ。
年を取っても若くいたいのであれば、若い頃にどう現実と取り組むかな
のだ。若い人たちよ、自分の信じることにかけてみよう。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

夏期講習の企画を考えよう!

『はじめに』

◇夏期講習の企画を考える時期になった。毎年、毎年夏期講習の規格が、
同じだという塾は、多いと思うが、何年かに一回は、改良して、9月以
降の売上げ、生徒増に寄与するものを考えたい。順調な時は、別段構わ
ないが、停滞傾向にあるならば、尚更、改良してみることだ。

『4月の状況で、夏期講習の規格を変える』

◇たとえば、中学3年生。昨年よりは、生徒数が減少しているとすれば、
考え方は二つある。一つは、合格実績のことも考えて、夏期講習の間口
を広くして中3生を取りに行くか、それとも、勉強量を増加させて、合
格実績を確保し、売上げを確保する方向で行くか、その二つだ。

◇メイン中学の3年生が、去年より減っていて、シェアが同じであれば、
生徒獲得がそれほど期待できないから、勉強量・売上げ重視の設計にな
るだろうし、まだまだ中3生を取り逃していると判断するならば、間口
拡大の設計をすることだ。同様に、中1生の人数増を目指すならば、軽
い設計にするし、中2生の勉強量を増やそうとするのならば、重たい設
計になる。まずは、狙いをしっかり決めることだ。

◇次に、夏期講習のメニューだが、全体の売上げ増を目指すならば受験
学年に合宿を企画することだ。定員にもよるが、粗利率は、25~30
%、売上げは、2泊3日で一人当たり4万~5万にはなるから、大きな
売上げになるはずだ。

◇また、小学生には、夏休みにしか出来ない企画を考えてみてもいい。
親子工作講座や理科実験講座、読者感想文お助け講座や体験プログラム
などだ。非受験の小学生は、何か目玉を作って、集客に寄与するものを
企画しよう。

◇最後に設計の話で、一つ付け加えておくと、中学生は、連続日程を極
力避けることだ。10日間ぶっ続けとかを避け、3日行ったら1日休み
とか、そういうテンポで日程を組むようにしよう。

◇また、非受験の小学生は、土日を避けた設計にしよう。時間帯も部活
がまだある時期には中3生を軽くし、部活が引退している時期は、重た
くするように、メリハリをつけてみることだ。25日前後をベタで通さ
ないようにすることだ。

『経営者の視点』

◇毎年毎年同じ夏期講習でよいはずがない。年々、自塾の置かれている
状況は、変わっているのだ。その変化に対応することを怠ってはいけな
い。物事は水面下で進行していることを忘れないようにしよう。学習塾
経営に対する思いは変わってはいけないが、手法は、どんどん変えてい
くことが必要なことなのだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月26日

「医師志望だった彼が学習塾の正社員に・・・」

◇医師と言えば、司法試験と並んで、最難関の国家資格です。その医師
を目指していた若者が町の小さな学習塾に就職したのです。

◇そんな彼のことを今回皆さんに伝えたくなったのは、正社員になった
途端、態度や雰囲気が大きく変化して、いかにも先生らしい、雰囲気を
醸し出しているからです。

この変化の原因やプロセスを知りたいと、彼に変化の様子を聞いてみま
した。

私:「自分でも恐らく変わっているのが分かるよね」
彼:「ええ。」
私:「何が君の行動をそんなに変えたんだろう?」
彼:「別に何があったわけではないのですが、自分が工夫して、生徒に
勉強を分かるようになってほしいと思っています」
私:「最近の授業をちょっと思い浮かべてくれる?」
彼:「ちょっと浮かびません。」
私:「あせらなくていいよ。最近印象に残っている授業を気軽に思い出
してみて、・・・誰がいる?」
彼:「洋介がいます。」
私:「他には?」
彼:「花子と太郎がいます。」
私:「彼らの表情はどんな様子?」
彼:「笑顔です。」
私:「他に何か見える?」
彼:「一生懸命問題を解いています。そして、時々『先生。ここわから
ない。』とか、私の質問に元気に答えています。」
私:「君の心の中でどんなことを言っている?」
彼:「『どうやったら、彼らが分かるだろう?』と言っています。」
私:「そんな様子を見て、体の感じはどうかな?体の重さとか、暖かさ
とか・・・」
彼:「身体は軽いし、胸の辺りが熱いです。」
(本当にうれしそうな表情)
私:「ところで、半年前や1年前の授業を同じように思い出してくれる?」
彼:「太郎と花子がいます。」
私:「二人の様子はどんな様子?」
彼:「下を向いています。」
私:「彼らの声は聞こえる?」
彼:「何も言ってくれません。」
私:「その様子を見て、自分の心の中で何と言っている?」
彼:「『どうしよう・・・』とあせっています。」
私:「身体の感じはどう?」
彼:「重いです。実はこの二人途中で退学しちゃったんです。何かしてあ
げられたんじゃないかと悔しいんです。」
(歯を食いしばって、本当に悔しそうな表情)
私:「半年前と今では、君の中でそんなに変わったんだ。」

私:「ところで、何で医者をあきらめて塾に就職しようと思ったの?」
彼:「あきらめたわけじゃないんです。30歳くらいまでには大学に行こう
と思っています。とりあえず、5年は塾でやってみようかと思って決めま
した。」
彼:「実は、僕は小児科医になりたいんです。」
私:「小児科と言えば、産婦人科と並んで、人気の無い診療科なのに、
何故、君は敢えて小児科なの?」
彼:「僕が小さいとき肺炎になりかけて、近所の医者に行ったんです。
その時の先生は、まずおもちゃを渡してくれて、僕を安心させた上で、
いろいろ僕の症状を聞いて理解しようとしてくれたんです。
そんな子どもの視点になれる、その先生みたいな医者になりたいと
思うようになったんです。」
私:「その先生(医師)って、今、学習塾で君が取り組んでいることと
似ているね。」
彼:「そうなんです。」
彼:「だから、学習塾の仕事と受験勉強とどちらも中途半端にするのでは
なく今は徹底的に、学習塾で子ども達を元気にしたいと思っています。」
私:「子どもを元気にすることでは、医者でも学習塾の先生も同じだね。」
彼:「もしかしたら、ずっと学習塾で働くことになるかも知れません。」

◇どうやら、彼は昨年の自分の力が及ばなかったという悔しい体験をきっか
けに職種を超えた自分の内面にあったミッションに気づいたのかも知れませ
ん。

◇彼が将来学習塾で子どもたちを元気にし続けるのか、小児科医として病気
を治して子ども達を元気にするのか分かりませんが、彼が接するすべての
子どもが元気になる様子が目に浮かびます。

「あなたは、なぜ、今の仕事をしているのですか(目指しているのですか)?」
「あなたは、その仕事を通して何を達成したいと思っているのですか?」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

亀井 勝一郎

人生は無限に深い。われわれの知らないどれほど多くの真理が、美が、
あるいは人間が隠れているかわからない。それを放棄してはならぬ。

◇人間、いくつになっても好奇心を捨ててしまってはダメだ。なぜなら
ば、今日の言霊も指摘するように、無限に大きく深いこの人生には、ま
だまだ自分の知らない、めぐり会わない様々なことがあるからだ。


◇見てやろう、聞いてやろう、知ってやろうと思って、いつでもアンテ
ナを張り巡らしておいた方がよいのだ。自分を受信装置にして、色々な
ことを見て、聞いて、知って自分の人生に思い思いの彩を加えよう。


◇私たちは、年を取れば取るほど、自分の心にブレーキをかけてしまっ
て、驚くことをやめてしまうし、感動することをやめてしまうが、そん
なブレーキは生きている間は必要のないことだ。


◇まだまだ知らないことが、巨万(ごまん)とあるのだ。いや感動する
ことが、巨万とあるのだ。この年になって、こんなことに感動してはい
けないなどと、ブレーキを踏んではダメだ。素直になって、生きている
間は、自分の心を解放させておこう。生きているということは、刺激を
受けるということだからだ。


◇自分を解放しよう。年を取れば取るほど、自分自身を解放しておこう。
せっかくの人生だ。生きている間は、精一杯受信機でいよう。感動しな
がら、生きていこう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月25日

有島 武郎

お前たちをどんなに深く愛したものがこの世にいるか、或いはいたかという
事実は、永久にお前たちに必要なものだと私は思うのだ。

◇人間は、存在するだけで必ず誰かに愛されているものだ。親が子ども
を愛するのは必然だと思いたいが、そうでもないらしい。フランスの歴
史学が徐々に明らかにしているように母性本能なんてものは、人間には
無いらしいから、親子の愛情は、必然的なものではないのかもしれない
が、それでも親子の愛情は、どんな関係の間柄よりも持ちやすいものだ。


◇だから、今日の言霊は、ほとんどの子どもにとって真実だ。私たちは、
ある一時期、親の愛情を十分に受けて育っていたのだ。こんな惨めな自
分にも親は愛情をかけて、大切に思ってくれた時が少なくても少しはあ
ったのだ。この事実だけで、私たちは、多少は自信が持てるだろう。


◇私のことで言えば、本当ならば、グレていてもおかしくない境遇にあ
ったが、年老いた両親が愛情を注いでくれたお陰で、普通に育ち、大人
になった。ただ、境遇が境遇だけに、普通のサラリーマンのように上司
の命令を素直に聞くような人間になれなかったし、一つの会社に居続け
ることが出来なかったが、それでもここまで何とか生きてこれた。


◇困った時、どうしようもならない時、親父やお袋を思って、踏ん張っ
たことが何回となくあった。そしてこれからもきっと何回となくあるだ
ろう。こんな自分でも愛情を受けた経験があるのだ。その実感が勇気を
与えてくれている。


◇挫けそうな時に、親の愛情を思い出してみよう。こんな自分にも愛情
をかけてくれた親がいたのだ。その事実だけでも私たちは、強くなれる
はずだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

入学金の未納から思う、親にはびこる甘えの風潮

【記事】入学金未納で入学式不可 長崎・佐世保工でも2人

 朝日新聞(2008年4/17)より以下抜粋

○長崎県佐世保市の県立佐世保工業高校定時制(松山秀則校長、143
人)が、入学金などの諸費用を持参しなかった新入生の男子生徒2人と
保護者を入学式に出席させなかったことが分かった。2人の保護者は費
用を分割払いすることで学校側と合意し、式後に入学が認められたとい
う。

○同校や県教委によると、入学式は8日に同校体育館であった。新入生
43人のうち2人が、入学金に当たる入学手数料2050円と4月の授
業料、教材費の計6万3千円を持参しなかった。
 
○学校側は3月末、新入生と保護者への説明会で「入学式当日に費用を
納めなければ、入学は許可できない」と伝えていた。このため、2人を
式に出席させず、校内の別室で待機させたという。
 
○学校側は式後に2人の保護者と話し合い、費用を分割払いすることで
合意し、同日に1人が1万3千円を、もう1人が3千円を納めたため、
入学を許可したという。
 
○県教委によると、県立高校の入学金は県条例で入学時に納付するよう
定めている。入学許可は通常、入学金支払いを条件にしているという。
高校教育課は同校の対応について「入学金納付は説明会などでお願いし
ており、やむを得なかった」と説明している。松山校長は「生徒たちに
は本当にかわいそうだったが、さんざん悩んだ末に今回の判断をした」
と話している。
 
○千葉県八千代市の県立八千代西高校(大迫太校長)でも、入学金未納
を理由に新入生2人を入学式に出席させず、別室に待機させた。式終了
後、保護者が入学金を納めたため、入学を許可した。
 

*私からのコメント

◇このような事態になること自体が、おかしなことだが、根本的には、
親が自分の子どもに対する社会的な責任をしっかり持たないことによる
ものだ。甘えの風潮、サービス受益者という甘えが、親の心理にあった
ように思うが、どうだろうか。経済的に苦しい親はいくらでもいるはず
だが、子どもに惨めな思いをさせてはならないと思って、必死になって
このような事態を回避しているのではないだろうか。今回の事件は、子
ども達にとっては不幸な事件だ。その点では、学校はもう少し働きかけ
て、このような事態になることを防ぐ努力をしてほしかった。

◇この事件から、私たちが考えなければならないのは、社会的な責任の
あり方だ。私たちは、教育について学校のあり方を、教師のあり方を問
うが、その前に社会人のあり方を問うべき時が来ているのではないか。
子どもを生み、育てることのあり方を社会構成メンバーとして考えるこ
とだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月24日

夏目 漱石

人間は角(かど)があると世の中を転がって行くのが骨が折れて損だよ。

◇生きるのが、下手糞な人間がいる。現実に真正面からしか取り組めな
い人間だ。そんな人間は、現実との軋轢を回避しようとしないから、い
つでも自分を傷つけ、その中から何かを学びながら生きている。今日の
言霊も指摘するように、生きるのに、骨が折れるのだ。


◇しかし、生きるのに骨が折れるということは、それだけ現実と勝負し
ているのだから、その生の充実感は、他の人の何十倍も何百倍もあるは
ずだ。他の人なら、避けて通る困難な事態も必死に乗り越えようともが
きにもがくのだから、他人では味わえない人生を送ることが出来るのだ。
骨の折れた分だけ、人生が楽しくなっていくものだ。その時は気が付か
なくても。


◇人生をゴツゴツ生きていこう。骨の折れる人生を歩もう。死ぬ時に、
苦しい思い出は楽しい思い出に変わるはずだ。良くもこんなに大変な人
生を送ることが出来たなと我ながら自分を褒めて人生を終われるはずだ。
そのためにも、人生を正直に歩んでいこう。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月23日

三宅 雪嶺

己の力を恃(たの)み、頑として動かぬ者は、
憎らしいところがあっても信ずることが出来る。

◇昔、私は非常に生意気だった。今も生意気なのだが、若い頃の私と来
たら、手をつけられないほど生意気だった。世の中すべて対等だと思っ
ているから、ズケズケとものを言うし、自分が正しいと思ったことは、
何が何でも通そうとするところがあった。まさに嫌われ者の要件を全て
揃えている人間だった。


◇こんな人間が、最近は、採用面接をしているから、どうもちょっと変
わり者を求めてしまう。生意気でへこたれない人間を求めてしまう。自
分の若い頃に似た人間を採用してしまうようなところがある。正直に生
きている人間を求めようとしているようだ。


◇自分の意見に自信を持って、それを主張する人間は、自分に誠実なと
ころがある。そして、現実との軋轢を数多く生む。その限りにおいて、
数々の学びがある。


◇だから、信じられるのだ。現実に自分を正直にぶつけることが出来る
人間だから信用できるのだ。芯のある人間なのだ。その芯の使い方が旨
くないだけだ。だから、そんな人間を採用してみようと思うのだ。あと
は、その芯は何なのかを問うだけだ。芯を持つことが私たちには重要な
ことだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「居残り」(前編)

ホントはそんなこと生徒に言わせちゃいけない。
それなのに。

国語では、小3だろうが、中3だろうが、どの学年も関係なく、授業の
最初に「漢字テスト」を行う。

テスト範囲は、前もって指定してあり、生徒は1週間でその範囲を練習
し、覚えてくる。

この「漢字」というのが、厄介で、効率の良い漢字の勉強の仕方は、も
ちろん指導するのだが、それでも、漢字練習を「苦行」と感じる生徒は
少なくないだろう。

やはり、特に男子に多い。毎日コツコツと練習を重ねるのは面倒だ。
その気持ちは非常によく分かる。僕もコツコツと、が大嫌いな子供だっ
た。でも「それをしろ」と言わねばならない立場だった。あぁ、心苦
しい。

ミスも多いため、小学生は、漢字練習ノートを必ず授業前にチェック
した。トメ・ハネも厳しくチェックする。

例えば、「改」という漢字。左側の最後の部分はハネてはいけない。ま
た、「比」は4画で書く。左部分は2画だ。「危」の中の部分を「己」
にしてしまう間違いが多い。

そうしたポイントを中心に見ていくのだが、20人ものノートを短時間
にチェックしなければならないので「見逃し」も発生してしまう。

「先生、これ、ちゃんとチェックしたのぉ~~?」と責められる。
こんなふうに言うのは女の子が多い。

年齢に関係なく、男という生き物は女性に頭が上がらないようにで
きているのだろうか。ふとそんなことを感じてしまう。女子からは
「しっかりして」とか、「元気出しなよ」とか、「先生も大変だね」
とか、そんなことをよく言われた。情けない大人である。

中学生になると、苦手な生徒や、結果が思わしくない生徒を除き、
漢字ノートはチェックしない。とにかく結果が出れば良し、とする。

漢字テストの合格点は基本的に満点である。満点でない生徒は居残
り再テストだ。

これは、中3難関国私立選抜クラスの生徒も例外ではない。彼らは
漢字テストのレベルも高めの設定である。難しい。でも、満点合格。

彼らは学力的に優秀だったからこそ、選抜クラスに入れたわけで、
それまでに居残りの経験なんてほとんどない。

さて、その年は近隣の校舎から多数の男子がT校舎の選抜クラス
へ集まった。もちろん、数学が得意な生徒が大半だ。

そのクラスの初めての漢字テスト。範囲となる漢字は1週間で75
問。同じ漢字の読みと書きがあるので、150ほど覚えてこなけれ
ばならない。

結果は、20人中、不合格者は、全員男子で、10人ほど。当初の
約束どおり居残りである。しかも、全員が居残り初体験であった。

○次回へ続く。
(生徒名は仮名です。)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月22日

中野 重治

かしこく思われる必要なし、かしこくあることのみ必要なのだ。

◇私たちは、つまらない人間だから、ついつい賢く見せようとして、自
分に嘘をつく。他人の手前自分を誇示しようと一生懸命背伸びをする。
しかし、自分が思うようには、他人は見てくれないから、これでもかこ
れでもかと自分を賢く見せようとして、結局は、墓穴を掘る。


◇嘘に嘘を塗り固めても、無い袖は振れないので、ついには馬脚を現す
のだ。現実に中身が付いて来られなくなって、私たちは、自分の身の丈
を現すのだ。


◇賢く見せて、現状を乗り越えようと思っても無駄なのだ。嘘や見栄で
は現実を本当の意味で乗り越えることは出来ない。現実を本当の意味で
乗り越えるためには、自分が現実以上に賢くなることだ。


◇自分自身を問わない限り、現実を乗り越えることは出来ないし、賢く
なることも出来ないのだ。そのことを棚において、賢く見せても全く現
実的なことにはならない。虚構の世界の話になってしまうだけだ。


◇今直ぐ賢くなることを求めてはいけない。直ぐを求めるから、賢く見
せようとするのだ。時間をかけて、現実に対峙しよう。そうすれば、自
分の中に賢さがやってくるはずだ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

奪う教育!?

◇先週、姫路で「日本教育者セミナー」という勉強会が、二日間あった。4名
の方の講演を聞いたのだが、その一人に元松下政経塾の塾頭の上甲さんという
方がいた。松下幸之助氏の教育観を具現化した一人だ。上甲さんの講演は、私
が、常日頃から考えていることに非常に近かったので、意を強くした。今日は、
上甲さんの講演内容を簡単に紹介したい。

◇松下幸之助氏の人材育成のキーワードは、「自分で考える」ということだそ
うだ。松下幸之助氏に相談すると必ず、「君はどう考えるんや?」と帰ってく
る。まだ、氏が生きている頃、松下政経塾で寝泊りをしている時に、塾生が、
朝刊を氏に持ってきた。氏は、塾生に向かって、「君が一番重要だと思う記事
はなんや?」と聞くそうだ。塾生にしてみれば、新聞を持ってきてありがとう
で終わるところを、氏のその一言で、翌日は、朝刊をすべて読んで、一番重要
な記事を探してから、氏に届けることになった。新聞を読めとは言わなくても、
新聞を読むことになっていくのだ。「自分で考える」ことが、教育にとってど
のくらい重要なことなのかを松下幸之助氏は、理解していたのだ。

◇「自分で考える」ためにはどうすればよいのか。上甲さんは、「奪う教育」
が必要だという。愛情を持って、「不便」、「不自由」、「不親切」を与えれ
ば、自分で考えるようになる、とおっしゃっている。その通りだと思う。私た
ちは、子どものために、前もって色々なことをしすぎている。与えすぎている
から、子どもと親の関係が、複雑になるのだ。

◇最後にこの講演で聞いたキーワードを挙げておく。字義通りの意味ではない
かもしれないが、参考にしていただきたい。このキーワードで、子育てを考え
てみると今までの私たちは、過干渉であったかもしれない。子どもは、愛情さ
え与えれば、人間として大切なことはつかんでくれるものなのだ。子育ては、
親の心構えが、問われているのだ。

  「自修自得」・・・自ら問いを発し、自ら答えをつかめ
  「万事研修」・・・すべてのことが、みな自分の師である
  「流汗悟道」・・・汗を流してやったことは、自分の中でよく分かる
  「凡事徹底」・・・当たり前のことを徹底しろ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月21日

武者小路 実篤

他人がどうであろうと自分さえ、ちゃんとしていればいい。
するだけのことをすればいい。

◇人間の成長は、依存状態から自律(=自立)状態へ移行することだと
言われるが、実は、それほど簡単に依存状態から脱して、自律(=自立)
状態に進むわけではない。


◇年を取ることと人間が自律(=自立)状態になることは、一致しない。
年を取るだけで成長したと言うのならば、実に簡単なことだが、そうは
問屋が卸さない。確かに、ある程度は、依存状態から自律状態になって
いくが、その先にある自律状態になるのには、自分の中で何かに気が付
かない限りそうはならない。


◇その何かに気付くとは、何か。それは、自分の人生において全ての責
任は、自分にあるということを具体的な事実として経験して気付くこと
だ。そうすれば、今日の言霊の意味が本当に分かるはずだ。

◇私たちがまだ依存状態ならば、何をやるにしても他人のことが気にな
るし、ましてやうまくいかないことは他人の所為にする。他人に依存し
ているのだ。それも自分にとって都合の悪いことの場合は、特にそうだ。

◇しかし、そういう思いでいても実は現実は何もよくはならない。ちょ
っとだけ、自分のプライドに膜をはって傷つかないようにするだけだ。
しかし、もう既にそういうことを思った段階で、自分のプライドは、傷
ついているはずなのだ。だから、その事態を素直に自分が引き受けるこ
とだ。


◇今日の言霊の覚悟を思い出すことだ。他人がどうでも自分がやらなく
てはならないことをやるだけだ。そういう覚悟を持つことだ。他人に依
存しない気持ちが大切なのだ。


◇その気持ちを持つことは、自分の人生を自分で引き受けることと同じ
だ。自分の人生に責任を持つのは、自分以外にはないのだから。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

東京個別の視点でベネッセの子会社化を見れば!

『はじめに』

◇先週、日本教育者セミナーに参加した。(社)倫理研究所の高橋先生、
(株)ベネッセの浅野先生、(学)龍澤学館の龍澤先生、志ネットワー
クの上甲先生の講演を二日間に渡り聞いてきた。4人の方の講演は、ど
れも素晴らしいもので、非常にインスパイアされ、よし!頑張るぞ!と
いう気持ちになった。今回は、これらの講演の中で直接学習塾に関係す
るパートのベネッセの学習塾提携のテーマをレポートしたい。

『学習塾提携でシナジーを創る』

◇ベネッセの浅野先生は、実は中萬学院時代の部下だったので、講演を
感慨深く聞いた。随分と成長したんだなと感心し、立場が人を作るんだ
なと思いながら、ベネッセと東京個別の提携の話を聞いた。

◇ベネッセの社風からすると、東京個別は、まだまだ未完成なもので、
馬場商店のようだということだ。東証1部上場の学習塾でさえ、350
0億企業から見れば、まだまだ稚拙なのだ。

◇ところで、シナジーだが、東京個別側から見たシナジーは、商品・サ
ービス力の強化、顧客接点拡大、ブランド力向上の3つだ。たとえば、
商品・サービス力強化では、学力診断テストの結果から生徒一人ひとり
の個別課題を解決する問題集(診断テストオンデマンド問題集)を東京
個別が使えるようになった。このサービスは、診断テストのフォローと
して非常に有効なものだ。また、顧客接点拡大では、元進研ゼミ生にD
Mを送って、東京個別の生徒獲得に寄与する。ブランド力向上では、講
師の確保、社員の確保にベネッセというブランドが寄与する。このよう
なシナジーは、まだまだあるだろうが、今は、まだ融和の時期だそうだ。


『経営者の視点』

◇このようなシナジーが発生するのは、弱者連合ではないということだ。
ここが非常に重要な視点だ。少なくても一方が完全に弱者に成り下がって
いたら、すぐには、シナジーは出てこないだろう。強者の内に、さらに強
い企業と組むことが大切なことだ。小さな塾が、大きな塾を利用できるチ
ャンスが、提携やM&Aにはある。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4月14日発行のメルマガ(テーマ:「新入生ケアの徹底を!」)に対して、
読者の方より以下のようなご意見・ご感想を頂戴しました。
著者・中土井の返信ともどもご紹介致します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●読者の方よりのご意見・ご感想

いつも楽しく読ませていただいています。
さて、感想というより疑問なのですが‥。

4月14日発行の「塾経営の戦略・戦術」に次のような記述がありました。

◇新入生のケアは、3ヶ月間を特別期間として在籍生よりは、徹底的に面
倒を見る。先週から授業が始まっている塾が多いと思うが、授業後に新入
生には感想を聞き、保護者には、電話をかけただろうか。こまめに、この
時期は、コミュニケーションを取って、塾の良い点をアピールし、不満に
感じている部分を小まめに掬い取って、不満を蓄積させないことが重要だ。

表面的にはおっしゃるとうりです。
しかし、これはお金に対して保護者に嘘をつかない塾だったらの話です。
例えば、個別指導の講習会などで保護者の予期しない金額を提示したらど
うなるでしょう。しぶしぶ払うご家庭が多いと思いますが、一方で「今ま
でこのためにいい顔してたんだ。」と期待していた分が恨みに変わる危険
は多くないでしょうか?

メルマガで書かれたその女性室長の塾がいわゆるぼったくりの塾でしたら
、来年の入塾者数は期待できないでしょうね。マイナスの口コミになって
10倍のスピードで広がる危険性があるからです。

目先の1勝に一喜一憂する経営者は多いです。当然目先は気にする必要は
あるのですが。しかし土台がない勝利はラッキーなだけで後が続きません。
経営者は社員に勝ち続けられる土台(時代にあったビジネスモデル)を用意
する必要があると思います。

入塾し塾に慣れるまで良く面倒を見るのは当たり前のことですが、入塾面
談でしっかりと、できる事・できない事もはっきり伝えておく必要がある
と思います。無理してクレーマーなんて入れると社員の離職につながりか
ねません。

その女性室長が20名入塾者全員をどういう手法で入れたかも検証する必要
がありますね。嘘をついて入れているかも知れません。強引にその場で申
し込みをさせたのかも知れません。長期的繁栄のためには勝ち戦もしっか
りと検証することも必要でしょう。

私ならば塾のように長期的視点で運営する業種は嘘をついてノルマを達成
した人間よりノルマの半分でも正直に入塾していただいた社員を評価しま
す。

5年前は全くそんなことは評価されないと思いますが、昨年あたりから拝
金主義の塾が崩れてきていますので正直な塾が伸びる時代が来たのかなと
感じています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●ご意見・ご感想への著者中土井からの返信


ご意見ありがとうございます。おっしゃるとおりです。
ご指摘のベースは、私の前提と同じです。

ただ、嘘をついてまで入会者を増やそうとするような塾に
私どもは協力していませんし、ましてや経営指導をしていません。

ご安心ください。

また、何が疑問がありましたら、ご指摘ください。
ありがとうございました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月19日

ウィリアム・ジェームス

人生をもっとも偉大に使う使い方というのは、人生が終わっても
まだ続くような何ものかのために使うことである。

◇志しというけれど、私たちが、志しという時、それは、どういうもの
を指すのだろうか。昔の人たちは、多分、自分の利益のことだけではな
く、郷里のためにとか、社会のためにとか、国のためにとか、そういう
範囲を想定して、志しを立てていたように思う。だから、あの人は志し
が高いという表現があるのだ。


◇他人と共有するものとして志しが、あったのだ。しかし、最近は、そ
んなことは忘れて、自分のことのみを志しというようなところがある。
現代人は、随分と小さな人間になってしまった。


◇もし、昔の志しを復活するとすれば、その志しは多分、立てた人間の
一生涯を通しても実現しないものだ。志しが他人へと引き継がれて世代
を超えて、実現されなければならない。だからこそ、志しを他人と共有
することが重要なことだったのだ。言うなれば、志しは、はじめから敗
北する覚悟で立てて、それでもなおかつ実現する希望を抱いて実行して
いくようなものだ。


◇こういう志しに殉じる人の人生は、だからこそ、偉大なものになるの
だ。今日の言霊の指摘の通りだ。自分の人生が終わっても、自分の志し
は他人に引き継がれていく。永遠と志しの連鎖が起こる。そういう人生
を生きたいではないか。


◇大きな希望に人生を賭けよう。自分のためだけではなく、他人のため
に、未だ見ぬ未来人のために、自分の人生を活用したいものだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

おそるべし!コーチング

〔前号のあらすじ〕

友人から私が受けた相談は、転職に関するものでした。ひょんなことか
ら友人の最近見た夢に話題は移り、夢を一つの物語として紐解くことで、
もしかしたら悩みの根源は転職ではないかもしれないと予測を立てたの
ですが・・・

〔今週のテーマ〕
私:「今、君が悩んでいるのは、もしかしたら、退職、転職云々という
  レベルではなく、君が何を大切に生きていこうかということなんじゃ
  ないのかな。だから、退職しようが、しまいが君にとって結論は同じ
  なんじゃないのかな。だって、大きな電車に乗っても感覚としては
  大差なかったんだもんね。」

私:「今度見る夢が楽しみだね。君の潜在意識がその大切なものが何か
  を教えてくれるかもしれないね。」

友人:「実は、さっきの夢を見たとき、二度寝をして、また夢を見たん
   だ。住宅の上に大きなきれいな虹が出ているだけなんだけれど・
   ・・」

私:「虹を見ているときの気分はどんなだった?」
  「すごくきれいで見とれていた。すごくいい気分だった。」

私:「さっきの夢で、売店、つまり君の言う家(家庭)をやり過ごして
  は、動き回れなかったよね。もしかしたら、君の本当の関心ごとは、
  家庭だとか家族と自分のあり方についてじゃないのかな?今まで、
  自分のわくわく感のためだけに仕事をしてきたという反省の表れか
  もね。だから二度目の夢で住宅の上に大きなきれいな虹が出ていて、
  さっきの大きな立派な電車より、すごく充実しているような気がす
  るんだけれど・・・」

友人:「なるほど~。」

私:「とにかく、次の夢が楽しみだね」と言って、「何をする」といっ
  た結論を出さぬまま、その日は別れました。


◇そして、2週間後、「おそるべし!コーチング」という件名でメール
が送られてきました。「今、大変前向きに生活できている」とのことで
した。

以下、彼から送られたメールです。


〔自分が変われたのは、自分の果たすべきミッションは、自分の理想の
中ではなく、現実の中にあることに気づけたから。今まで、なかなか変
われなかったのは、『もっと行けるはずだ!』という過剰な期待のせい
だったのかなと感じている。〕というものでした。

◇通常のコーチングでは夢は扱いません。しかし、課題を抱えている時
の夢は、色々な情報を与えてくれることがあります。悩んでいるときは、
全身の知恵や能力を総動員して解決に向けているからです。

◇現実の生活では、解決できそうもない困難な問題のときは、潜在意識
が夢という架空の物語を創造して、顕在意識にメッセージを送ってくれ
るのです。

◇コーチングが潜在意識にアプローチするコミュニケーションスキルで
すから願ってもないツールです。

◇夢でコーチングするのは、現実の話題の場合と同じスキルを使います。
質問ですね。質問の源は、私たちの直感と好奇心です。つじつまの合わ
ないことを質問でつなぎ合わせるのです。

◇現実の話と違うのは、登場人物や場面は、そのものを表しているとい
うより、象徴としている点です。かなり複雑なパズルのようなものです。
しかし、相談者本人も夢なので警戒せずに、解読に協力してくれるので、
協同作業としても魅力的です。

夢ですべてを解決できるとは思いませんが、夢は私たち自身の情報の宝
庫なのです。その宝を庫からだすのが質問なのです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
          ☆★☆ 編集後記 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新学期は、子どもは勿論親も担任の先生の当たり外れ?に一喜一憂する
と聞きます。

小1の息子が学級通信をもらって帰ってきました。そこには、生徒の作
品がふんだんにプリントされていました。文字あり、絵ありの作品を一
目見て、生徒の個性を大切にしたいと考えられている先生なのだなとい
う印象を受けました。

一律に作品を並べるのではなく、生徒によって作品の種類を変えている
からです。

他の保護者の評判で、担任の先生の評価を決めることなく、様々な角度
で指導方針や実践を理解して先生と親が協力して、我が子の教育に当た
りたいものです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月18日

国木田 独歩

忍耐と勤勉と希望と満足とは境遇に勝つものなり。

◇人間は、まず最初に産み落とされる存在だ。それは、自分では境遇が
選べないと言うことだ。自分以外のものから生命を与えられ、生れ落ち
る場所や関係を与えられ、育つ境遇を与えられるのだ。


◇だから、本質的には、そのことについては誰もが同じ条件だと言って
良い。だからこそ、他人から見れば素晴らしい環境を与えられているで
あろう人々が、人生の脱落者になったりするし、逆にどうしようもない
環境を与えられた人々が、人生を一生懸命に生きていたりする。表面的
なものが違って見えても、その実、本質は同じなのだ。


◇今日の言霊が言うように、自分に与えられた境遇から自分が脱却して、
自分自身で境遇を創っていくためには、様々な要素が必要なのだ。その
中で重要なことは、「忍耐」力なのかもしれない。「忍耐」力とは、何
かを我慢したり、何かを継続する力のことだ。この力があれば、「勤勉」
や「希望」を支えるだろう。


◇そして、自分の行為の結果を満足して受け止められれば、自分自身に
自信がついて、新しいことにチャレンジしていくことだろう。そうなれ
ば、自分で自分の境遇は創られていくはずだ。


◇不条理な人生を粘り強く生き抜いていくためには、忍耐力が試される
機会が多い方が良いのかもしれない。昔の人から言わせれば、我慢の足
りない現代人だが、我慢することを忘れないようにしたいものだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

個性を重視するために、入試制度を変更したのではなかったのか!

【記事】公立高、推薦入試の廃止相次ぐ 学力不足を不安視

 朝日新聞(2008年4/13)より以下抜粋

○公立高校入試で、推薦による選抜を廃止して筆記試験に一本化する動
きが各地で相次いでいる。推薦は学力検査よりも早く実施されるため、
早めに合格を決めたいと考える受験生が増えた。このため中3の3学期
の授業が成り立たず、高校入学に必要な学力が本当にあるのか分からな
いといった不安が背景にある。

○埼玉県では2010年度から自己推薦(前期)をやめる。前期では5
教科の学力検査を新たに始め、募集総数の8割を取る。前・後期の事実
上の一本化を目指すが、後期もしばらくは残し3教科検査で残りの定員
を取る方針だ。

○推薦を衣替えして05年度に始まった自己推薦は、中学校からの書類
が不要になり、誰でも出願できるようになった。さらに、定員割れを防
ごうと推薦枠を広げる学校も相次いだ。その結果、自己推薦組は合格者
全体の4割近くに増え、入学者の65%に達する学校も出てきた。

○自己推薦には当初から学力検査がないことを不安視する声があった。
そのため約半数の学校では総合問題というテストを課し、独自で問題を
作る学校も8校ある。しかし、県教委は(1)試験が複数・長期化する
ことで、中学校で3学期の授業が成り立ちにくくなった(2)高校側に
とっても問題作成の負担が大きい――として全面廃止を決めた。

○和歌山県では07年度から推薦入試(前期)をやめた。「早く合格し
たい」と、志望校を変えてでも前期で済ませる受験生が増えたためだ。
前・後期の区別は維持しているが、前期でも5教科の学力検査が必要に
なった。

○逆に、前・後期制を今春から一本化したのが静岡県だ。前期では定員
枠を設け、学力検査を嫌う生徒が集中するのを防いでいた。ところが、
同じ学校を2回受け、最初に不合格を体験する生徒が続出。その心理的
な影響や「3学期は授業にならない」という中学側からの声で、見直し
た。県教委は「ほとんどが5教科の試験を受けるようになるので、学力
向上につながるはず」と期待する。

○三重県では今春から、(1)校長推薦(2)特色化選抜(3)1教科
のみで受けられる自己選択選抜(4)一般試験と4段階に分かれていた
入試を、(1)~(3)を統合して前期に、(4)を後期にと簡素化し
た。前期では、51校中7校で最大2教科の学力検査を新たに課す。
(平岡妙子)

○〈公立高校入試〉前・後期に分ける都道府県が多い。まず、主に中学
校長か本人の推薦文の審査と面接を組み合わせた推薦入試が1月末から
始まる。その後、2月末から3月にかけ、学力検査を課す一般入試があ
る。推薦入試の導入には、受験競争の過熱を懸念し「15の春を泣かす
な」という世論の下、意欲や中学での生活態度を重視したいという狙い
があった。
 

*私からのコメント

◇高校入試における学力重視は、2002年の教育改革時から、徐々に
進むだろうという予想はあった。高校入試の選抜資料に絶対評価を導入
するということ自体が、矛盾をはらんでいた。いやその矛盾を承知で導
入したといってもいい。絶対評価を選抜資料にしたら、受験生の学力は
なかなか見えないから、入試問題で格差をつけようとするはずなのだ。
このメルマガでも何回もそのことについて取り上げたし、私の主催する
セミナーでも、6年前から指摘しておいた。


◇だから、この傾向は、驚くことではないが、それにしても、この記
事にあるような理由で、様々な入試形態が消えて、以前のような学力
一本の入試形態に収斂していくことに、ちょっと待ってくれよ!と言
いたくなる。


◇入試の前倒しは、当然、受かる生徒と落ちる生徒に二分されるから、
3学期の授業が成り立ちにくいのは、簡単に分かるはずだ。そして、個
性を重視しようと、学力以外の指標を導入することになれば、受験生の
学力低下を招くのは当然の帰結ではないか。そういう当たり前のことを
無視して、入試形態を多様化したのに、何を今更、こんな理由で辞める
というのか。もし、この記事の理由が本当の変更理由ならば、各県の県
教委はあまりにも将来予測能力が、ない!と言わざるを得ないだろう。


◇こんな人たちに、私たちは、子どもの教育を任せているのだと思う
とぞっとする。しかし、そんなに県教委の方々の能力が低いわけでは
ないと思うので、隠された違う理由があるのだろうと思うのだ。


◇私は、この入試の多様化も一つの仕掛けだったのだと考える。この
20数年間のゆとり教育傾向から、真逆にシフトするために、問題点
をあぶりだす仕掛けだったのではないかと言うことだ。


◇入試の多様化は、様々な弊害を生むから、従来以上の学力偏重入試
にして、学力向上を成し遂げようとする仕掛けだったのだ。こう見た
ほうが、県教委の方々のプライドも傷つかないはずだ。能力が低いど
ころか、巧妙に何かを実現する能力に長けているのだから。


◇しかし、こういう騙し討ちの手法をこの先も延々ととっていいはず
がない。正直に教育行政の狙いを国民に問うべきだ。そうしない限り
私たちの疑心暗鬼は解けないし、より良い教育形態にならないはずだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月17日

三宅 雪嶺

己れの力で、己れの運命を開拓する者は安心する所が多い。
失敗しても失望せぬ。又奮い起る事が出来る。

◇私たちは、私たちの意志で生きている。それは、人生の中で連続して
現れる分かれ道をいつもどちらかに選択しているということだ。たとえ
ば、電車の中で本を読むか読まないかとか、疲れているけれども、これ
だけはやっておこうかおくまいかというようなことだ。


◇こういう分かれ道に際して、私たちは、いつも小さな決断をして自分
の意志を行使するのだ。人生とは、そういう積み重ねの結果なのだ。


◇しかし、こんな小さなことが、今日の言霊の言う「己の運命を開拓す
る」ということなのかと疑問を持つ方もいるだろうが、そうなのだ。大
きな選択をしても、小さな選択をしっかり自分でしない限り、結局は、
何も変わらないのだ。大きな選択を自主的にしたら、その枠の中で小さ
な選択を自主的にしない限り、大きな選択が言い訳になってしまうだけ
だ。


◇私たちは、私たちの意志で、日常の小さな選択をしているのだ。その
ことを意識することが、実は「己の運命を開拓する」ということなのだ。
一つ一つの選択が、己の人生に寄与するのだ。自分の人生の責任は、誰
にも負えないものだ。このことを自覚していることが、私たちの希望だ。
そのことを忘れてはいけない。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月16日

4月15日号 「08 年度大手塾春のチラシ検証~個別指導塾編」

◆目次
■巻頭所感
■Pick Up教育ニュース&ポイント
■達人の小技:教師の気概
■MBA特集:08年度大手塾春のチラシ検証
~個別指導編
■学習塾標準化計画:志望校調査
■イノさんのコミュニケーション道場:第48ラウンド
【時は今!面談シーズン到来】
■誌上セミナーレポート:2008年1月度生徒集客セミナーより
~口コミと受付対応

「塾経営サクセスネットMBA」112 号を皆様にお届けします。

 4月の在籍生徒数は、昨年対比どのくらいだったでしょうか。何月までに昨年のピークを越える見込みがあるでしょうか。ぜひ、集客の計画をしっかり練って5月以降に備えましょう。
 さて、今号の特集ですが、前号の続編です。「08 年度大手学習塾春のチラシ~個別指導編」です。今回は、スクールIE、東京個別、トーマス、明光義塾、家庭教師のトライの5塾を取り上げています。夏に向けて、キャッチコピーや訴求のポイントを盗んでください。
 また、「達人の小技」で生徒の基本動作の指導を取り上げました。ここ数年、各塾の授業を見て気が付くのですが、生徒の基本動作の徹底をしっかりしている塾が少なくなりました。学習塾の生命線が、生徒の態度変容だとすれば、その態度変容の一番は、この基本動作から生まれます。保護者が授業見学に来て、他塾とはぜんぜん違うと感心して帰っていくような授業を目指しましょう。期待値を高めることが、集客のためには非常に重要なことなのです。ぜひ、参考にしてください。


マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表 中土井鉄信

『学習塾フォーラム2008』がスタートしました!

『学習塾成功フォーラム2008 一刀両断!間違いだらけの塾経営』がスタートしました。

 去る4月13日(日)に大井町・きゅりあんにて『学習塾成功フォーラム2008 一刀両断!間違いだらけの塾経営』がスタートしました。

 講義内容は『人気講師の基本講座』、『講習で入会者を爆発的に増やす校舎業務』、『社員のやる気を引き出す人財活性術』と3講座に分かれ、総時間数5時間30分と非常に長い講義にも関わらず、受講された方々の熱心な姿がとても印象的でした。

%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC%20%EF%BD%9E%20IMG_0021.JPG

%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC%20%EF%BD%9E%20IMG_0060.JPG


 第1講座の『人気講師の基本講座』では、教育業界におけるサービスの違いから生徒をやる気にさせる施術と保護者を満足させるための理論という形で展開されました。また受講者同士での長所を発見するというロールプレイングでは、受講者の緊張感も緩和し、非常に和やかな雰囲気で行われました。
 
 第2講座の『講習で入会者を爆発的に増やす校舎業務』では講習の持つ重要性と意義、そして具体策が講義されました。その中では生徒や生徒の保護者の気持ちに立って理解する事が非常に重要であるという事が話されました。
 
 第3講座の『社員のやる気を引き出す人財活性術』では経営者と部下との関わり合い方やモチベーションをアップさせるための方法論が展開され、個人とチーム作りの両方が重要であるといった内容が話されました。
 嬉しい事に多くの賛辞の声が寄せられましたので、簡単にご紹介しておきます。


 ~参加された皆様の声です。(抜粋)~

「やっぱり来てよかったです。小さいことから大きいことまで行動項目が増えました。定期的に参加させて下さい。」

「ありがとうございました。非常に論理的にまとまっていて素晴らしいセミナーでした。弊社でもどんどん取り入れるべきと思い、提案致します。」

「長時間ですが、1回で3か月分(?)と考えると、利便性は高いのかもしれませんね。」


 ~私の感想と考え~

 この講座の受講者の方々と接し、皆さん非常に熱心で前向きであり、そして問題意識を持って様々な事に取り組んでいるのだと感じました。
 
 私の好きな言葉に「成せばなる成さねばならぬ何事も。成せぬは人の成さぬなりけり」という言葉があります。よくみなさんの周りにもいると思いますが、新しい事へのチャレンジや変化を起こそうとする時に、必ず出来ない理由を見つけてやろうとしない人っていると思いますが、こういう人の特徴は必ず「原因他人説」と「性悪説(X理論)」を持っており、絶対に成長しません。

 出来ない理由を見つける前にどうしたら出来るかを考え、行動する方が人間的にも前向きになれますし、考えて行動すると結果が必ず生まれます。それが遠い未来であっても…。

 我々が今回開催したセミナーは、そういったどうしたら理想とする姿に近づけるかという想いを抱く人々にヒントを与える、大きな機会の一つだと思っております。
 今回受講された方々は自塾で受講したセミナーの内容を是非実行してみて下さい。分からない部分があれば気軽に問い合わせをして下さい。また今回都合で参加出来なかった方々も、自塾が良い方向に進むために是非受講して下さい。

 気持ちが変われば行動が変わります!行動が変われば結果が変わります!!結果が変われば更に自分の気持ちが変わります!!!

山本 周五郎

この世で経験することは、なに一つ空しいものはない、歓びも悲しみも、
みんな我々によく生きることを教えてくれる。

◇人生に無駄なことはないと思ってから、それが実感として意識される
ようになって、どのくらい経つだろうか。私は、なにせ占い師(町にい
る手相見)の子どもだから、早いうちからそういうことは思っていたし、
聞いて頭では理解していたが、多分、三十を過ぎた頃から、少しずつ実
感を持ちはじめて、最近、そうだな!人生に無駄なことなんてないんだ
な!と強く実感するようになった。特に、何回かの挫折を経験し、そこ
から這い上がって来たことで、その感が本当に強くなった。

◇自分の人生をどう受け止めるかは、自分の勝手だが、出来るならば、
自分の生きてきた軌跡を自分自身で大切にしたいものだ。たとえそれが、
悲しいことでも辛いことでもだ。


◇嬉しいことや喜ばしいことは、私たちにとって歓迎すべきことだが、
それらの出来事は、いわば主食じゃなくってオカズのようなものだ。オ
カズだけでは人間は成長しない。悲しいことや辛いことが、若い頃の主
食なのだ。


◇私は、若い頃、こんな意味のないことをして、どうなるんだと思った
ことが山ほどあったが、今となってみれば、その意味のないことが、随
分と意味のあることとして自分の中に残っている。今日の言霊が、言お
うとしていることは、そういうことだ。自分の経験を意味あるものにす
るのは、自分自身の心の構え次第なのだが、だからこそ、人生に無駄な
ことはないぞ!と知っておこう。


◇私たちが、生きることに無駄なことはない。無駄なことだと思うのは、
経験を受け止める私たちの意識の問題だ。もし、今の自分以上のなにも
のかになろうとするならば、これから起こるすべてのことを自分の味方
にしてしまうことだ。そうすれば、人生に無駄なものはないと分かるは
ずだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

達人

面白いように、ポンポンと、的となったドラム缶に当ててゆく。
その様子に目を見張った。手で投げているわけじゃないからだ。

白球を右手ですくい、バットをコンッとぶつけ、ボールを飛ばす。
いわゆる「ノック」というやつだ。

たまたまテレビで「ノックの達人」という人が紹介されているのを見た。
その人が凄かった。

ホームベース上から外野へのノック。
野手は定位置だが、イスに座っている。
達人がノックをする。きれいな弧を描いて、白球は座ったままの野手の
グラブに収まった。

その人は少年野球チームの監督さんだ。有名なチームらしく、プロ野球
選手も輩出しているらしい。

ノックが上手いのも当然なのだろうが、やはりその精度が尋常じゃない。
「どうして、そこまでになったんですか?」という質問に達人はこんな
ふうに答えていた。

「低学年の子供には取れる球を打ってやらないと、自信をなくしてしまう」

おそらく、子供たちの野球レベルに合わせて、ノックを打っているうち
に達人になったらしい。「取れる球を打ってやる」というこの考えに感銘
してしまった。

ボールが取れたから嬉しい。取れたから自信になる。こうして野球が好
きになってゆく。

子供のやる気や自信は最初からあるわけではない。なにかしらの成功体
験があって、初めてやる気や自信が生まれるのだ。たとえ、それが小さ
な成功体験であっても。

勉強も同じだと思う。勉強に対して始めからやる気がある子供なんて、
めったにいないだろう。勉強なんかするより、友達と遊んでいるほうが
楽しいに決まってる。

達人は、ノックによって、子供たちに自信を与える。
僕たちは、何によって、子供たちに自信を与えることができるのだろう
か。

(生徒名は仮名です。)

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
     ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

2008年04月15日

吉野 弘

自分を愛することをやめるとき ひとは他人を愛することをやめ 
世界を見失ってしまう。

◇自分が愛されるに値するかどうかを疑ってはいけない。人間は、少な
くても自分を愛するものなのだ。とういことは、愛される資格があると
いうことだ。愛する自分のために、自分の環境をよくしたいと思うもの
だ。


◇そうだからこそ、その環境を作る自分は、他人を愛して、世界と繋が
ることが必要なのだ。孤立してしまっては、自分自身を守る環境は作れ
ない。


◇今日の言霊の言うように、自分を愛せない人間は、他人を愛する必要
がなくなる。自分自身を愛せない人間なのだから、他人を愛する必然性
がなくなるのだ。そうなると、世界と自分が繋がることが出来なくなる。
孤立してしまうのだ。


◇そうなった時、私たちは、不幸な存在として生きていくことになる。
そして、自分の不幸を他人に知らしめようと他人を傷つけるか、他人を
無視して他人の存在自体を消してしまおうとするのだ。


◇現代の悲劇は、このような人間が、数多く出現したことだ。自分を愛
することを辞めてはいけない。自分は愛される資格のある人間なのだ。
人間は生まれた時から愛されるべき存在だ。そのことを忘れてはいけな
い。愛されると言うことは、世界に開かれているということだ。自分自
身を世界に開こう。自閉してしまってはダメだ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

子どもの言い分を聞いてあげよう!

子どもには子どもの言い分があるし、親には親の言い分がある。大体が、親の
言い分を子どもは聞いて育つ。子どもの言い分は、子どもの中で消えていくこ
とが多い。いや消えていくと言うよりも、心の片隅に積もって、人間観を形成
していくのだ。

◇先日、大阪の地下鉄に乗っている時に、3・4歳の男の子にお母さんが、大
人に話すように、お説教していた。関東の人だったら、小さな子に話をする時
に、もう少し易しい表現を使って話すだろうと思って、驚いたが、きっと小さ
い時から大人として話をして分からせるのだろうなと感心した。ただし、子ど
もは、きっと子どもの言い分を話せないだろうなとちょっと心配になったが。
逆に、だから大阪の子どもは大人びているのかなと思ったりもした。

 お母さん:なんで宿題やってないの!?
  A君 :・・・・・。
 お母さん:どうして宿題をやってないの?お母さん聞いてるのよ!
  A君 :・・・・・・。
 お母さん:ゲームをやったら宿題やるって約束したじゃない!
  A君 :だから、・・・・。
 お母さん:だから、じゃないでしょ!約束したら、ちゃんと守らなくちゃダ
メ!分かった!
  A君 :・・・・・。
 
この話の出だしでは、子どもはなかなか自分の言い分を言えない。もう既にお
母さんは、怒っているのだから。次のように切り出してみてはどうだろうか。 

お母さん:宿題終わった?
  A君 :えっ!まだだよ・・・。
 お母さん:そうなんだ。終わってないんだ。てっきりお母さんは、終わって
いるのかと思った。何かあったの?
  A君 :ちょっと、ゲームが終わらなくって。
 お母さん:ゲームをやりたかったんでしょ!宿題より楽しいもんね。
  A君 :そうじゃないよ。宿題やろうと思ってたよ。
 お母さん:そう。だったら宿題やっちゃいなさいよ。
  A君 :わかった。

約束を守らせようとして叱っても、それほど効果はない。それよりは、宿題を
実際やらせることが重要なことだ。約束は、実行して初めて約束の履行になる
からだ。そうだとすれば、子どもが自主的に宿題が出来るような感情を作って
あげたほうがよい。そのためにも、子どもの言い分を聞いてあげよう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
↓↓マネジメント・ブレイン・アソシエイツからのお知らせです。↓↓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
===================================
[☆]  メルマガ 『THE 新聞(朝刊)』のご紹介
===================================

 『THE 新聞(朝刊)』は
 一般新聞のように毎朝6時、あなたの所に届くメルマガです。

 経済、社会、国際からスポーツ、芸能までの
ニュースをコンパクトにまとめてお届けします。
 まずは1週間とってみてください。
 きっと役立つ第2の新聞になります。 

 無料購読、バックナンバーはこちらから
 http://www.mag2.com/m/0000207232.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月14日

 新入生ケアの徹底を!

『はじめに』

◇春期講習が終わって、新入生が入ってきた時期だ。この時期に一番し
なくてはないのが、新入生ケアと在籍生の意識付けだ。先週、大阪の顧
問先で、春期講習の総括をやった時に、女性室長から集客に関して次の
ような実感が報告された。

1.口コミを簡単にしてくれるのは女性で、女性は熱しやすく冷めやすい。
2.新入生からの口コミが非常に多い。

この2点は、いつも私が言うことだが、今回の春期講習の集客活動を通
じて、非常に強く実感したそうだ。だとすれば、この新入生の入会時期
が、絶好のチャンスなのだ。


『5月の集客期に向けて、新入生ケアを徹底する!』

◇新入生のケアは、3ヶ月間を特別期間として在籍生よりは、徹底的に
面倒を見る。先週から授業が始まっている塾が多いと思うが、授業後に
新入生には感想を聞き、保護者には、電話をかけただろうか。こまめに、
この時期は、コミュニケーションを取って、塾の良い点をアピールし、
不満に感じている部分を小まめに掬い取って、不満を蓄積させないこと
が重要だ。


◇転塾生であれば、なおのこと徹底的に以前の塾とは違う点をアピール
するのだ。以前と違う点は、ただ一つコミュニケーション回数だ。この
点を徹底させることだ。


◇新入生には、4月から6月までは、毎回のように授業の感想を聞き、
その感想が、思わしくないようなら、補習をしたり、アドバイスを丁寧
にしたりして、この塾が、自分のことを真剣に考えてくれているという
ことを感じさせることだ。保護者にも当然、連絡をして、定期的に授業
の様子を伝え、また保護者の不満を聞き、アドバイスをし、生徒の態度
変容を企てて、保護者が安心するようにもって行くことだ。


◇その他に、在籍生も新入生も4月中に生徒面談をして、1年の目標や
1学期の目標を決め、その目標達成のために、しっかり勉強していくこ
とを伝えていくことだ。新入生ケアと在籍生への取り組みが、両立しな
い限り、在籍生は増えないのだ。5月に向けて、校舎自体を活性化して
おくことだ。4月5月に退学者を出さないことが、非常に重要なことだ。

『経営者の視点』

◇3月・春期講習の集客期にどのくらいの生徒を集客しただろうか。前
述の女性室長は、一人で20人を集客し、中3卒業生の減り分を補った。
意識的に集客活動がはじめて出来たタームだ。だから、この女性室長は、
意識的に活動した結果、様々なことが経験知になって、素晴らしい春期
講習の総括が出来た。そして4月の在籍目標数をクリアしたのだった。


◇このような働きをしてくれる職員を数多く輩出していくために、スキ
ルの伝播を企てよう。スキルの伝播とは、こうすれば、こういう結果に
なる!という計算式を行動レベルで伝えることだ。そのために、総括会
議を充実することだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

松下 幸之助

誠意や真心から出たことばや行動は、それ自体が尊く、
相手の心を打つものです。

◇私たちは、利害関係の中で生きている。だから、利害に関係すること
に関しては、なかなか自分の感じたこと、思ったことを口に出来ない。
それが、たとえ相手のためになることでも、自分のことをまず考えて、
自分の得になることを優先してしまう。大人が、大人しいのは、その利
害関係のツボを良くわきまえているからだ。


◇しかし、それで良いのかという疑問が私にはある。自分の損得だけを
考えて生きていくだけで、本当に良いのかという疑問がある。私たちは、
利害関係を超えて、相手のためになることならば、たとえ、自分が損を
その場でしたとしても口を出すべきではないかと思う。


◇自分が、相手のことを本当に心配し、相手との関係の中で、これが自
分の誠意だと思えば、相手が、不愉快になってもあえて言うことはいう
べきではないかと思うのだ。たとえ、その場が険悪な雰囲気になったと
しても避けて通ってはいけないように思う。お節介なのだけれども。


◇私たちは、今日の言霊を信じたい。この言霊のような結果を望みたい。
いつかは、分かってくれるものだと思って、私たちは、自分の誠意や真
心を利害関係を超えて伝えていきたい。誠意や真心で他人と付き合って
いきたい。そういう生き方が本来の人間の生き方になってほしい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月12日

【夢コーチング】

◇先日、落ち込んだ友人から、相談を持ちかけられました。相談事は、自分
が勤める会社が進もうとしていることと自分のやりたいことにかなり
ギャップが出てきていると感じている。退職しようかどうか迷っていると
いうことでした。

◇いろいろ話を聞くうちに、最近気になる夢があるので聞いてほしいと言う
ことになりました。

以下、彼の夢です。

〔駅のホームの上で、小さなおもちゃの電車に乗って走り回っていた。
すごくわくわく楽しかった。ホームには売店があり、おもちゃの電車では、
売店を越えて向こう側に進むことはどうしてもできなかった。そんな時、
自分の上司(男性)が出てきて、「ふざけていないで戻れ!」と言われ、
渋々近くの大きな立派な本物の電車に乗った。〕
というものです。

◇私は、この夢が彼の今の問題を映し出していて、更にその解決策が含まれ
ているのではないかと感じて、二人で夢を紐解いてみました。

「小さなおもちゃの電車って、君にとって何だろうね。」
「後輩を乗せていて、行きたい方向に動き回り、
『どうだ、楽しいだろう!』と声をかけているんだ。なんだか分らない
けれど、すごく楽しかったんだ。」
「直感なんだけれど、それは今までの君の仕事のスタンスなんじゃないの
かい?後輩に自分のノウハウを伝えて充実していたという・・・。」
「そうかもしれない。」
「売店は何を意味しているんだろうね?」
「駅のホームにある小さな売店なんだけれど・・・。あっ!家だわ。
自分の家。」
「家庭があるから、家庭を超えては、自由に先へは進めないということ
なのかな?」
「そうだね。」
「大きな電車って何だろう。」
「それは、自分が大きな会社に入りたいということだろう。すごく光って
いて立派な電車だったから・・・」
「おれ、その電車乗っちゃったんだよ。退職するってことかな。」
「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないね。夢は現実の生活の
リハーサルをするということがあるので、退職したり、転職したりした時に
成功するのかどうかを確かめていたのかもしれないね。または、上司に
『戻れ』と言われて不本意ながら、会社の方針(立派ん電車)に乗ったら
どうなるのか確かめていたのかもしれないね。」
「その大きな電車に乗ったら、どんな感じだったの?」
「『こんなもんか・・・。たいしたこと無いな~。』って感じだったね。」
「上司は何だろうね?」
「上司そのものとしか浮かばないんだけれど・・・」

◇彼が退職を考えているこの時期に、この夢の中の「駅」という
シチュエーションは人生の岐路としての象徴、イメージにぴったりです。
駅は旅の岐路だからです。人生の分岐として、彼の潜在意識は駅を選んだ
のかもしれません。また、おもちゃの電車と大きな立派な電車の比較も岐路
に立っていることをうかがわせます。結局、彼は、大きな立派な電車に乗り
ましたが、満足しませんでした。

◇彼が言うように、この電車が転職の象徴だとしたら、彼の潜在意識は転職に
期待していないようです。もしかしたら、自分を殺して、今の会社の方針に
乗っても満足できないという象徴だったのかもしれません。

◇私は、彼に「君が望んでいるような転職をしても、期待するような結果は
得られないと、自分で結論を出したようだね。転職してもしなくても君に
とって大したことじゃないんじゃないのかな。」

今、君が悩んでいるのは、もしかしたら・・・

次号につづく

* 相談してくれた友人の承諾を得て、会話を掲載しています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ 編集後記 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

電車と言えば、気候の良いこの季節、通勤の上り電車に乗らずに、
下り電車に乗ってしまおうかという衝動に駆られるのは私だけでしょうか。

でも慌てることはありませんね、大型連休まで2週間です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月11日

ルソー

ドレイは彼らの鎖のなかですべてを失ってしまう、
そこからのがれたいという欲望までも。

◇こういう話を聞いたことがあるだろうか。サーカスの象の話だ。子ど
もの象は、逃げないように、鉄の鎖にしっかり繋がれているが、大人の
象は、そんなことをしなくても逃げないから、ロープ程度のものに繋が
れているだけなんだそうだ。


◇この話が嘘か本当かわからないが、学習塾の講師時代に、この話をよ
く中学生にしたものだ。それは、子どもの象は、逃げようと必死にもが
くが、しっかりつながれているから、逃げようにも逃げられない。結局、
逃げることを諦めてしまうのだ。そうして大人になっていくから、大人
の象になれば、簡単なものに繋がれているだけで逃げないようになる。
本当は、逃げるだけの力があるのに、きっと逃げられないんだと大人の
象は、自分の能力を諦めてしまうのだ。だから、君たちは、どんなに結
果が出なくても諦めてはいけない。飼いならされてはいけない。今は無
理でも必ず自分の思いは叶うものだから、最後までしっかり頑張るんだ!
と、まあこんな話を中学生にしていた。


◇今日の言霊もこの象のたとえ話に似ている気がする。奴隷は、多分自
分から好きで奴隷にはならないが、そのうちに自分自身の境遇に甘んじ
てしまって、自分から奴隷になっていってしまうのだ。自分の夢も希望
も去勢して自ら積極的に奴隷になっていってしまうのだ。


◇私たちは、最後の最後まで私たちでいるべきだ。どんなに境遇が自分
にとって苦しいものでも、その境遇に同化してしまってはダメだ。諦め
てしまってはダメだ。私たちは、自分の目指すところのものを簡単に捨
ててしまうようになってはダメなのだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

全国体力テストの実施は、全国学力テストの言い訳にしか見えない!

○文部科学省は1日、今年度から小学5年、中学2年の全児童・生徒
約243万人を対象にした「全国体力・運動能力調査(全国体力テス
ト)」を実施すると発表した。
 
○昨年度から始まった全国学力テスト(小学6年、中学3年)の体力
版となる。同省では「各学校や家庭が子供一人ひとりの体力を把握し
て、体力向上につなげてほしい」としている。

○体力テストは、握力、ボール投げ、反復横とび、50メートル走な
ど8種目。各学校では独自に体力テストを行っているが、子供の体力
低下は年々深刻で、国として都道府県間の体力格差などの実態を把握
するのが狙いだ。
 
○このテストは、各学校が7月末までに実施。同省は、今年12月ご
ろ、国や都道府県別のデータなどを公表する。テストでは、朝食を食
べているかどうかなども尋ね、体力と生活習慣、食習慣などの相関関
係も調べる。
 

*私からのコメント

◇穿った見方を二つ。一つは、表題にあるように、全国学力テストの
学力偏重とのバランスを取った施策ではないかということだ。文科省
は、学力だけではなく、体力にも関心を持って、子ども達の成長を考
えているということへのアピール作り。


◇もう一つは、改正教育基本法の中にある家庭教育に踏み込むために、
記事にもあるように、「体力と生活習慣、食習慣などの相関関係」を
調べて、家庭での子育ての統制を強くするためのもの。


◇どちらにしても、今まで学校単位で行なっていた体力測定を一元化
するようになって、地方分権と中央集権のバランスを微妙に崩して、
教育統制の道を徐々に整えようとしている格好になる。


◇どのくらいの予算を割くのか、不明だが、全国学力テストの今年の
業者に払う経費は、数十億単位になっている。この経費を違うところ
にかけていれば、随分と実際的な教育内容に影響を及ぼすはずなのだ
が、残念だ。また、今回の体力テストもそういう結果になるようで、
あまり賛成できるものではない。なぜ、わざわざこういう体力テスト
を文科省が、企画するのか、その意図を私たちは、しっかり探ること
だ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月10日

森 信三

人間というものは、自分の欠点に気付き出した時、ある意味では、
すでにその欠点を越えようとしつつあるといってもよいでしょう。

◇自分の欠点は、自分の背中のようなものだろうか。自分ではなかな
か見えないものだろうか。それとも、自分の欠点は、うすうす自分で
は知っているが、認め難いものだろうか。


◇多分、大概の人が、自分の欠点については、知っているのではない
かと思う。しかし、なかなか自分のこととして認め難いものなのでは
ないだろうか。たとえば、他人から自分の欠点を指摘されたら、どの
くらいの人が、その指摘を素直に聞くことが出来るだろうか。多くの
人が、抵抗するのではないだろうか。私なんて物凄く抵抗する。


◇そう考えると、今日の言霊で「欠点に気付き出した時」というのは、
ちょっと甘いような気がする。自分の欠点がなかなか分からない人で
あれば、それでもよいと思うが、そうでない限り、自分の欠点と本気
で向き合おうとしない限り、きっと自分の欠点を乗り越えることは出
来ないように思う。


◇欠点を乗り越えるということは、その欠点を欠点として認めて、自
分から進んでその欠点と共生していくことだ。欠点を根こそぎ取って
しまうというものではない。


◇だからこそ、欠点に気が付くだけでは駄目なのだ。欠点を愛するこ
とが重要なことだ。そうしなければ、欠点は乗り越えられるものでは
ないように思う。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「境目」

駅のホームで電車を待っていると、小中学生の頃よく聞かされたのに似た、
非常に不快な甲高い声が、左斜め後ろから流れてきた。


激しく降る雨がホームの屋根にぶつかり、バラバラと音を立てていたが、
それでも、その声ははっきりと僕の耳まで届いた。


振り返って、見た。


雨合羽を着た小5ぐらいの男の子。
その横にやっぱり雨合羽を来た妹らしき小2ぐらいの女の子。
そして、険しい顔で女の子を見下ろす母親。


「なんで白いクツ、履いてきたの!なんで!もう!!」


お母さんは女の子が白いクツを履いてきたことに激怒している。
おそらく、泥水で白いクツが汚れるのが気に入らないのだろう。


それにしてもしつこい。
結構な数の「なんで」を女の子にぶつけている。


もちろん、女の子は答えない。お母さんが「なんで」に対する答えを求
めていないのは分かっているのだろう。


「だって、せっかく出かけるんだから、一番お気に入りがはきたいかっ
たの」なんて答えようものなら、さらなる怒声が浴びせかけられるだろう。


しかし、女の子の行為は、それほどまでに怒ることなのだろうか。


汚れたクツを洗うのはお母さんなのだろう。ただでさえ、大変な家事なの
に、やらなくても済んだ仕事が一つ増える苦労は理解できる。だから怒る
のだろう。


しかし、それならば、出かけるときに一言、声をかければ良かったではな
いか。「今日は雨だから、白いクツ、履かないでね。お母さん、洗うの大
変なんだから、我慢してね」と。


それでも、どうしても娘が「履く」というのなら、彼女がクツを洗うとい
う約束をすればよい。


お母さんは「まさか白いクツを履いてくるとは!」と思ったのだろうが、
女の子も「まさか白いクツを履いて怒られるとは!」と思ったかもしれな
い。


僕なら思う。「こんなところで今さら言うなよ。最初に言えよ!」と。
「別にクツが汚れるくらいいいじゃねぇか!どうせ俺が履くんだから!」と。

その翌日。
コンビニで買い物をして出た。入れ違いに入ろうとする親子連れとすれ
違った。3歳ぐらいの女の子とお母さんだ。


コンビニの入り口には大相撲巡業のポスターが貼ってあった。それを見
た女の子が言う。


「おすもうさんだよ、おすもうさん!」


お母さんは言う。
「そうだね、おすもうさんだね。よく分かったね、エライね!」


この女の子は、この調子でいつもほめられているのだろう。
「すごいね、エライね」と。


おそらく、駅のホームで怒られていた女の子も、もっと小さい頃には同
じように褒められていたに違いない。泥水の中でバシャバシャとはしゃ
いでも「元気な女の子だね!」と目を細められていたかもしれない。

いくつぐらいからだろう。「怒られる」が「褒められる」を上回るのは。

(生徒名は仮名です。)

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
     ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

2008年04月09日

尾崎 放哉

心をまとめる鉛筆とがらす


◇自分の心を理解するのは、難しい。自分の心と正面から向き合うこと
も難しい。そして、もし、自分の心を理解し、正面から向き合って、自
分の心と和解したとしても、きっと、何か得たいの知れない無念さが残
ってしまうようで何か怖い。こんな気持ちを持つことはないだろうか。


◇私は、なかなか自分の気持ちと和解できなくて、いつもその先の何か
を気にしてしまうのだ。だから、飲んだくれて、他人に迷惑をかける時
もある。


◇最近、季節の変わり目にいろいろなことがあって、ふと目にとまった
のが、この尾崎放哉の言霊だ。そうだ、自分の心を落ち着かせる為には、
何かをやって、意識を集中させればよいのだ。文章を書くことでもいい
し、文章を書く為に、鉛筆を削ることでもいいのだ。何でもいいから、
意識を何かに集中しよう。そうすれば、自分の心のささくれは、きっと
なくなっていくはずだ。


◇自分の心をまとめることにどれだけ私は、時間を割いてきただろうか。
最近、何も考えていなかったような気がする。たまには、自分の弱った
心を労ろう。心は、自分の大切なパートナーなんだから。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月08日

新渡戸 稲造

勇気は、進む方の勇ばかりでなく、退いて守る力の沈勇もまた之を養う
ように心掛けねばならぬ。両者が揃うて真の勇気がなる。

◇犬は、弱い犬程よく吠えると言う。人間も同じで、弱い人間ほど虚勢
を張って強く見せようとする。きっと、弱いものほど、自分の心に生じ
た恐怖心を抑えられないから冷静な判断が出来ずに、ついつい勇み足の
ように分不相応な状況に挑んでしまうのかもしれない。


◇今日の言霊の言う「勇気」とは、弱さからの勇気ではない、本当の意
味での「勇気」について述べているものだ。だから、挑戦する勇気と引
き下がる勇気の二面性について述べているのだ。


◇以前、どこかで読んだ漫画になかなかいい台詞があった。
「オセロは、白と黒であって表と裏ではない。バランスが大切なのだ」。
こんな台詞だったと思うが、表を支える裏と、裏を支える表という依存
関係ではなく、白と黒がお互い独立して存在することにおいてバランス
を取ることが大切なのだという意味だろうと思う。


◇勇気もまさにそうで、挑む勇気と退いて守る勇気は、お互いが独立し
てあるものなのだ。だからこそ、両方のバランスを保つのが難しいのだ。
勇気が、挑む勇気だけならば、いつでも臆病に転落してしまうものだ。


◇挑むべき時に挑み、退くべき時に退く、その見極めが出来るような勇
気を持っていたい。勇気とは、何事においても逃げない心のことだ。自
分の心に生じた恐怖から目を逸らさないことだ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆子どもの過去と比較して、今の子どもを誉めてみよう!☆

◇子育てには、他者比較は禁物だが、時系列を振り返って本人の過去と今と未
来について語ってみるのは、有効なことだと思う。出来たこと、出来なかった
ことを比べるのだ。そして、もう少し大きくなったら、こんなことも出来るよ
うになるんだよと教えてあげるのだ。子ども本人が、自分の成長を確認できる
し、将来の成長に関してもイメージがしやすくなる。

 お母さん:昔のA君は、ここまではできなかったわ。
  A君 :え?そうかな?
 お母さん:そうよ。2年前には、まだできなかったと思うわよ。
  A君 :だって、この程度なら簡単だもん。
 お母さん:A君が、成長したら簡単に出来るのよ。A君には、わからないか
もしれないけど、人間って徐々に成長していって、出来ないことが何でも出来
るようになっていくのよ。A君も成長の途中だから、ドンドン出来ることが増
えていくわよ。
  A君 :そうかな。まだまだ出来ないことが多いけど。
 お母さん:今は出来ないけど、A君は、もう少ししたら、こんなことも簡単
に出来るようになるわよ。そして、多分、こんなことも考えられるようになる
と思うわ。凄いと思わない?!
  A君 :もし、出来たら凄いね。
 お母さん:大丈夫!絶対出来るから。


◇こんな会話で、子どもの自尊感情を刺激してあげよう。セルフ・エスティー
ムは、こんな他愛もない会話でも高まるものだ。子ども本人の時系列での能力
比較をすることで、子どもの今を承認してあげよう。それが、やる気を引き出
すことに繋がるのだから。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月07日

小学校5年からの英語必修化の準備を!

『はじめに』

◇新学習指導要領が3月28日に告示された。学習塾としての目玉にな
るのは、やはり小学校5年からの英語必修ではないだろうか。学習の量
も質も2002年以前に戻って、さらに高い水準に今後は、流れていく
だろうと思うが、小学校の非受験のコースをどう充実させていくかが、
今後の課題になるはずだ。

『小学生の英語を学習塾は、どう扱うか!』

◇小学校で必修になる英語は、「聞く」「話す」を中心にした授業にな
る。英語の学習は、4領域だ。つまり「聞く」「話す」「読む」「書く」
だ。そのうち、小学校では、英会話スクールが主に力を注いでいる2領
域「聞く」と「話す」にシフトするらしい。


◇ということは、小学校の先生が、英会話スクールのネイティブスピー
カーのように授業を展開しなければならないかもしれないということだ。
逆に言えば、そんなことは多分出来ないだろうから、ALT(アシスタ
ントランゲージティーチャー)を多用するか、DVDかCDを使っての
授業になるかもしれない。


◇兎に角、よっぽど研修を積まない限り、よい授業は小学校では出来な
い可能性がある。ここに、学習塾の商機があるのだ。


◇学習動機には、様々な要素があるが、総合学習の時間でも証明されつ
つあるが、達成感のないことは長続きしない。もし、「聞く」「書く」
の領域だけで、授業が行われるだけならば、小学校の英語は、なかなか
達成感を与えることが出来ないだろう。学習塾は、そこをしっかり考え
れば、学校の授業よりも優位になる。


◇だから、小学生の英語の方向性は、二つある。一つは、小学校と同じ
ように「聞く」「話す」に徹底的に特化して、徐々に「読む」「書く」
の領域まで学習していく方向と、はじめから英検や中学校が要求する
「読む」「書く」の領域に特化して、学力としての英語にシフトする方
向だ。どの方向を選ぶかは、地域状況や競合他塾との関係、そして自塾
の地域イメージによって決まるだろう。来年あたりからコース変更が出
来るように、今年のうちにコース設計を練って、カリキュラムを研究し
ておいたほうがよいと思う。

『経営者の視点』

◇新学習指導要領をどう受け止めるのかは、大きな問題だ。道徳教育に
力を入れるようになるし、学力偏重は、さらに強まるし、保護者は、公
立学校に期待するはずだ。教育に対する風潮なり、流れがわかっていく
ことになる。今年は、そのあたりをしっかり見据えて、来年の準備をし
ておいたほうがよいと思う。

高山 樗牛

天にありては星、地にありては花、人にありては愛、
これ世に美しきもの最ならずや。

◇私たちが、美しいと思うものは一杯あるが、その中でも天に関しては
星が美しいものだし、野原にあっては花が美しいものだし、人間と人間
の間にあっては愛情ある関係が、美しいものだ。今日の言霊は、そう言
うのだ。これは、多分誰もが否定できないことだろう。こういうものが、
本質的なものなのだ。


◇しかし、私たちは、最近、こういう当たり前のことを否定して、奇抜
なことを狙ってみたり、賞賛してみたりする。時代の閉塞が、なせる業
なのだろうが、そういう風潮に安易に乗ることはない。普遍的なもの、
本質的なものを愛することだ。


◇素直に人生を歩んでいくためには、私たちは、普遍的な人間を目指す
べきだ。どういう人間が普遍的なのかは、今日の言霊の指摘することだ。
人間として当たり前のことが、当たり前に感じられるということだ。当
たり前の人間になるということだ。何も難しいことはない。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月05日

4月1日号 「08 年度大手塾春のチラシ検証」 ~集団指導塾編

◆目次
■巻頭所感
■Pick Up教育ニュース&ポイント
■達人の小技:一問一答の工夫
■MBA特集:08 年度大手塾春のチラシ検証
~集団指導塾編
■月刊塾経営の視点:2008年4月度
■イノさんのコミュニケーション道場:第47ラウンド「電話対応をなめることなかれ」
■数で読む教育:東京大学合格ランキング

「塾経営サクセスネットMBA」111 号を皆様にお届けします。

 春期講習の集客は、満足のいくものであったでしょうか。春期講習から4 月の継続は、基本的には、80%以上になるはずですから、4 月在籍生のめどが付いている頃だと思いますが、もし、昨年以下で、厳しいなと感じたら、4 月中の折込チラシを検討することも必要になってくると思います。
 ということで、今号の特集は、「大手学習塾春のチラシ検証~集団指導編」です。私どもの拠点が横浜ですので、神奈川県の大手学習塾5 塾について検証しています。この時期は、実績に関してのアピールは言うまでもありませんが、本文でも言っているように、「具体的な効果性」をどう表現するかにかかっています。ぜひ、参考にしてください。
 また今号の「月刊塾経営の視点」は、4 月の集客について取り上げています。春期講習で出遅れ感のある塾の皆さんは、参考にしていただき、計画してみてはいかがでしょうか。
 ところで、ベネッセが、全国紙を使って全面広告を3 月29 日打ちました。東京個別指導学院と御茶ノ水ゼミナールの広告です。ベネッセは、ドンドン塾化していくこと必定です。ベネッセに今年も注目した方がよいかもしれません。


マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表 中土井鉄信

 「本当にすいません!」 

◇私たちは、一歩家から出るとたくさんの敵に狙われているような錯覚に
陥ることがあります。(中には家にいる時こそ、敵に囲まれていると感じて
いる方もいらっしゃるかもしれませんが・・・。)


◇歩いている自分のすぐ脇を猛スピードで過ぎ去る車、バイク、自転車、
ちょっと道路にはみ出ているとけたたましくクラクションを鳴らす車、
電車に乗れば、二人分の座席を占有したり、足を投げ出して座る老若男女、
イヤホンのシャカシャカ音などなど・・・。

◇敵だと錯覚するには事欠かないほど私たちをイライラさせるものが
あります。そして、最悪の事態は、時々メディアで報告される殺傷事件
までに発展してしまうこともあるのです。

◇皆がモラルを守れば、少なくともそんな最悪な事件はおきないかもしれ
ないと思うところですが、それは浅はかな考えかもしれません。

◇すべての他人に迷惑をかけないように生きることは、まず人間には
不可能なことでしょう。もし、そんなことを目指すのなら、仙人のように
人里はなれた場所で、霞を食べて静かに暮らすしかないでしょう。

◇それでは、どうやってイライラを解消したらいいのか。
そのヒントを先日私は体験しました。

私は、踏み切りで電車の通過を待つ長い列の後方に立っていました。後で
気付いたのですが、私の立っていたのは、小さな交差点の中の一本の道路の
真ん中だったのです。余所見をしながら電車の通過を待っていた私は、
「ちょっとすいません。ちょっとどいていただけますか・・・」と
いう声を聞きました。

◇声の方を見ると私が立った道路に侵入しようとする車の運転手さんが、
わざわざドアを開け、車から半身になって私に声をかけていたのです。

◇「すいません。」と丁寧に謝罪して、私はその道路の真ん中から避けた
のですが、この時、私の心の中では、「悪気はなかったけれど、結果的に
道路の真ん中に立ち、その運転手さんに大変迷惑をかけてしまって申し訳
なかった。」と120パーセント反省していたわけです。

◇しかし、もし、この運転手さんが、クラクションを鳴らし、
「じゃまだじゃまだ。」というメッセージを送っていたとしたら、心の中は
穏やかではなかったでしょう。

◇「悪気は無いのだ、ちょっと待っていてもいいだろう。まわりも混んで
いるのだから・・・。そんなにしつこくクラクションを鳴らさなくても
いいじゃないか・・・。」と内心は怒り心頭だったことでしょう。
勿論自分が悪かったなどという反省の念は起きないでしょう。

◇結果的に迷惑をかけたのは、私です。しかし、今回のような対応をされた
ことで、声をかけた運転手さんに申し訳ない気持ちがいっぱいになったに
しても、彼に対するネガティブな感情は不思議とわいてきませんでした。

◇私たちの生活は、すべてコミュニケーション。そして、すべての人に
迷惑をかけない行動を人間がとることができないとすれば、自らが不利益を
こうむった時の対応次第で人間関係を損なうことなく、勿論、事件に巻き
込まれたり、加害者になることも無く、気持ちよく生活できそうです。

◇私たちは、人を裁く神の使いではありません。
同じ地球の上で暮らす運命共同体なのですから・・・。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

柳 宗悦

過去のものといえども、真に価値あるものは、常に新しさを含んでいる。

◇時代を超えて伝わっていくものには、常に変わらないものが含まれて
いる。それは、時代に流されない本質的なものだ。だから、どんな時代
にも受け入れられるし、新しくも感じられるのだ。


◇私たちに大切なことは、その本質を掴むことだ。時代に迎合したもの
と時代の本質に届くものを峻別して、私たちは、後者を大切にすること
だ。そうしなければ、私たちの文化は、ドンドン衰退していってしまう
だろう。


◇新しいだけ、目新しいだけのものを大切にしてはいけない。そうでは
なくて、その新しさの中に普遍的な匂いのあるものを大切にすることだ。
時代を超えて、これは価値があるだろうかと想像してみて、それに耐え
得るものだけを選ぼう。


◇私たちの行動が、私たちの文化を創っていく素だ。その時、私たちの
行動に本質的なものがあるかどうかを問おう。そうしなければ、これか
ら益々私たちは、住みにくい地球を作ってしまうだろう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月04日

日本の教育は、急スピードで国家主義的なカーブを曲がってしまう!

【記事】指導要領、異例の修正 「愛国心」など追加

 朝日新聞(2008年3/28)より以下抜粋

○渡海文部科学相は28日付の官報で小中学校の改訂学習指導要領を告
示する。告示は改訂案とほぼ同じ内容になることが通例だが、総則に
「我が国と郷土を愛し」という文言を入れ、君が代を「歌えるよう指導」
と明記するなど内容が一部変わった。2月の改訂案公表後、1カ月かけ
て意見を公募。保守系の国会議員らから改訂案への不満が出ていたこと
もあり、文科省は「改正教育基本法の趣旨をより明確にする」ため異例
の修正に踏み切った。


 
○修正は全部で181カ所。大半は字句の修正や用語の整理だが、総則
に「これらに掲げる目標を達成するよう教育を行う」と挿入し、「道徳
教育」の目標に「我が国と郷土を愛し」を加えた。
 
○小学音楽では君が代を「歌えるよう指導」とし、中学社会では「我が
国の安全と防衛」に加えて「国際貢献について考えさせる」と自衛隊の
海外活動を想定した文言を入れた。
 
○改訂案に対しては、自民党内から「改訂案が教育基本法の改正を反映
していない」と早くから不満が上がっていた。八木秀次・高崎経済大教
授が理事長の日本教育再生機構も同様の立場で、文科省に意見を送るひ
な型となる「参照用コメント」を公表していた。
 
○一方、中学社会の「北方領土が我が国の固有の領土」という記述には、
韓国が領有権を主張している竹島も加えるよう要望が出ていたが、「政
治的判断」(文科省幹部)から応じなかった。
 
○改訂案への意見公募は2月16日から3月16日まで実施され、計5
679件が寄せられた。
 


*私からのコメント

◇こんな騙まし討ちがあるだろうか。「愛国心」という言葉をめぐっては、
この数年間議論をし、ある種の問題を感じたからこそ、文科省はじめ与党
も中教審も使用を控えていたにも関わらず、こんな形で、いとも簡単に学
習指導要領の中に入ってしまった。中教審の答申が、「改正教育基本法」
の名の下に簡単に変えられ、突然、私たちの教育現場に入ってくるのだ。


◇「愛国心」の問題は、何度か取り上げたが、生徒の心情をコントロール
する意図をもって、教育の目的にしてしまうのが、問題なのだ。こういう
文言が学習指導要領の中に入れば、踏み絵になっていく可能性がある。東
京都が、今必死になって不起立教員を吊るし上げているが、それと同じこ
とが行われる可能性がある。


◇ことに、道徳の時間でのことだからなおさらである。そしてこの指導要
領から道徳の時間は、従来とは違って、さらに踏み込んだ指導になってい
くことになるから、こういう文言が入ってしまうことに非常に大きな危惧
を持っている。


◇旧教育基本法でも改正教育基本法の第十六条でも「教育は、不当な支配
に服することなく」とあるが、それは、どんな政治体制からも教育は、自
由を保障されていると解釈してよいはずだが、こんなに簡単にこの解釈を
踏みにじってしまって、今後この解釈が守られるのか、非常に疑問だ。そ
の時代時代の与党が、ドンドンと自分の都合のよいような、解釈を繰り返
し、道徳の時間を教科としての「道徳」にして、子どもたちのマインドを
コントロールしていきそうで怖い。


◇結果的に、郷土を愛し、地域社会を愛し、ある地理的単位としての領土
を愛し、みんなを愛することが出来るように、私たちが生きる生活世界を
向上させていくのなら何も文句はないが、教育という武器で、マインドコ
ントロールに傾いていくのは、黙って見過ごすわけには行かない。


◇私たちの教育の目的は、一人前の大人になっていくことで、自分で判断
し、自分で行動していけるようになることだ。それも、社会の一員として。
このことと「愛国心」の問題は、同じではない。無批判的に国を愛するよ
うになってはいけないのだ。そういう批判能力を封殺してしまうような、
教育状況を作ってはいけないのだ。自己批判できる能力を身につけてこそ、
教育に価値が出てくるのだから。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

杉浦 重剛

世界を怖るるな。ただ自己を怖れよ。四面楚歌の声のなかにあっても、
屈せざるがこれ男子の本懐である。自ら信じて行なえば、
天下一人といえども強い。正義が常に念頭にあるからである。

◇今日の言霊で一番重要なところは、「正義」ということだ。この「正
義」が、最近は曲解されてしまって、勝手気ままな自分の思い込みに成
り下がってしまっているように思う。


◇ただ単に、力の証明だけの「正義」であれば、そんなものは、「正義」
ではない。昨今の、無差別殺人の人殺しが、あたかも力の証明のように
映り、何か注目を浴びているが、それを「正義」の証だと勘違いしては
いけない。現実と空想が区別できない未熟な人間の結末を表現している
だけだ。


◇「正義」が、世界の中で鍛えられ、自分が実現するべきことだとすれ
ば、今日の言霊の言うように、世界を恐れることはないし、誰を敵にま
わしてもひるむことはない。恐れるとすれば、自分の「正義」を信じる
心が揺らぐことか、自分自身が孤独感に負けてしまうことだ。


◇自分以外の他人にも広く幸せがくるようなことならば、その行為は、
まさに「正義」だと考えていいだろうと思う。そういう信念を持ったの
ならば、しっかり腰をすえて、自分ひとりでもしっかりコツコツと歩ん
でいくべきだ。誰の理解も得られなくても。


◇誰かのために生きることは大切なことだ。その時に気をつけなくては
ならないのは、誰か特定の人物の評価を得ようとしないことだ。誰かの
ために生きるのだ。決して特定の人のためだけに生きるのではないのだ。
自分のためでも他人のためでもある生き方をすることだ。それを「正義」
といってもいいように思う。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月03日

ゲーテ

知るだけでは十分でない。使用しなければならぬ。
意欲するだけでは十分でない。行動しなければならぬ。

◇生きるということは、どういうことだろうか。それは、自分自身と向
き合って、天から与えられた自分自身に最大限なりきることだ。それは、
私心を捨て、天から与えられた自分自身の可能性に自分が気づき、その
未知な自分を既知に変えて、自分を全うすることだ。


◇表層的な自分自身を捨てて、深層に隠れている自分自身を引き出し、
徐々に本来の自分に出会いながら、徐々に自分自身になっていくという
ことが、生きるということだ。


◇そのプロセスの中で、いろいろなことを知り、そしてその知識を活用
し、現実と触れ合って初めて現実からフィードバックを受け、そのフィ
ードバックから学び、自分自身と出会うのだ。


◇だから、何かを知ることとその知ったことを使うことは、同義なのだ。
知ってその知ったことを使って、初めて知ったということになるのだ。
だから、行動も同じで、願望があっても、意欲があっても行動を伴わな
いものは、ないのと同じで、行動が伴って現実と自分が格闘できるのだ。
そうでない限り、私たちは、生きていることにはならない。


◇生きることは、自分自身と出会うことだ。未だ知らぬ自分自身と会う
ことを私たちは、求めて生きていこう。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月02日

「春期講習2限目」

○前回のあらすじ

講習授業では、授業に入るクラスの順番がだいたい決まっている。
F校舎にいたときの僕の春期講習の時間割は、1限目に小学3年生、2限
目に中学3年生(難関国私立コース)、3限目に小6(受験)というパター
ンが多かった。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

体力勝負の小3が終わると、難関国私立コースの中3が待っている。
春期講習から新中3として勉強する彼らのモチベーションは高い。


小3同様に『荒木又衛門』と名乗っているが、偉いもので彼らは決
して僕のことを呼び捨てにはしない。

「マタさん、宿題で分からないところがあったから教えてください」

男の子はマタさんとか、マタえもん先生、女の子は大半が荒木先生、
と呼ぶ。一線を画す節度を持っているのは感心する。


難関コースだけあって、教材も難しい。社会担当の室長が言っていた。

「彼らにとっちゃぁ、社会なんて息抜きの時間みたいなもんですよ」

本当に息を抜いているんじゃないのは分かっている。社会が息抜き
になるぐらい、英語・数学が難しいということだ。


国語はどうか。文のレベルは格段に上がる。文法事項も深く突っ込
んで教える部分が増える。文学史だとか、その他の言語知識も覚え
なくてはならない。


だから、宿題も大量に出して、ガンガンやりたいのだが、でも、や
はり、英語・数学を優先させなくてはならないので、どうしても抑
え目にならざるを得ない。


「先生、『又衛門』って本名なの?」


「当たり前だろ!失礼だな!!」


本当に信じているのだろうか。僕をからかっているのだろうか。数
学と英語に挟まれた2限目の国語は、厳しくてもやっぱり楽しい授
業にしてやりたいなぁ、と思っていた。


(生徒名は仮名です。)

ヴォルテール

寛容の精神はわれわれすべてを兄弟にするにちがいないと思います。
ところが不寛容の精神は人間を野獣にするのです。

◇人間が、許すことを忘れてしまえば、それは、ただの野蛮な生き物に
成り下がってしまうだろう。人間誰もが、失敗をし、過ちを犯し、そし
てその失敗や過ちを修正して生きているものだ。だから、その失敗や過
ちを許して、もう一度チャンスを与えることは、人間として当然のこと
なのだ。


◇この当然のことを最近の私たちは、あまり出来ていないように思う。
誰かの失敗や誰かの過ちに対して、非常に厳しく注文なり批判をし、そ
して謝罪をさせ、賠償金を取ろうとする。当事者同士で、何かを解決し
ようとする前に、その努力をすっ飛ばして、第三者を立て、裁判をし、
何でもかんでも対決姿勢で臨もうとする。こんな風潮に私たちの世界は、
徐々になっている。


◇こんなことでは、私たちの世界は、面白くなくなってしまうだろう。
人間としてお互いが、理解しあい、助け合い、対等な関係で、生きてい
く時、面白さも出てくるというものだ。その前提が、寛容の精神だ。考
えの違いを許し、行動の違いを許し、そして悪を許し、人間を許す。こ
ういうあり方が、私たちを幸福にしていくのだ。


◇私たちは、寛容の精神を世界に広めよう。忘れ去られようとしている
寛容の精神をもう一度私たちの精神とするべきだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年04月01日

☆子どもがお母さんの財布からお金を盗んだら☆

◇皆さんの家では、お子さんがお母さんの財布からお金を盗んだ事件はあった
だろうか。私の家では、昨年、一番下の小1の息子と小3の息子が、とうとう
お母さんの財布からお金を盗んでいたことが発覚した。それも事情はちょっと
複雑で、おばあちゃんがその事実を発見し、子ども二入にお母さんには絶対言
わないから何をしたのか、話してごらんということで、我が腕白坊主の二人が
自供したのだ。

◇その話を聞いて、おばあちゃんが、しっかりお説教したらしい。もう二度と
人のものを盗んだりはしないということで、無罪放免になって、この事件は、
お母さんもお父さんも知らないということで一件落着になった。当然、おばあ
ちゃんからお母さんにこの事実が伝わったが、おばあちゃんと息子たちの約束
を反故にできないので、お母さんも息子たちには、何も言えない状態だった。
この話を聞いて、私は、悪い癖が出て、ちょっと息子たちを懲らしめてやろう
と思って、話をした。なぜならば、お母さんのお金を盗んでおいて、お母さん
に謝っていないからだ。

 中土井 :最近、どうだ?何かいいことあったか?
  A兄 :別に。何にもないよ。
 中土井 :それじゃ悪いことは?
  B弟 :全然ないじゃない。Aがお母さんに怒られたぐらいかな。
  A兄 :そんなこと言わなくていいよ。
 中土井 :最近、お母さんやお父さんに黙っていることないかな?
  A兄 :えっ?何を!黙っていることってどんなこと?
 中土井 :そうだな。お母さんに知られたら、多分怒られることとか、お父
さんにわかったら、まずいなと思うことだよ。人生は、黙っていても誰かが見
ているものだからな。
  B弟 :えっ?!もしかしたら、あのことかな?
  A兄 :馬鹿!そんなことじゃないよ。黙れ!
 中土井 :何もめてんだ!君たちおかしいな?何か黙っていることあるな?
早く言った方がいいぞ。悪いことして、誰にも見られていないと思っても、必
ずお天道様が見ているんだ。たとえば、お金を盗んで、その時は、ばれなかっ
たとしても後になって必ず誰かにわかるんだ。そんなことが最近なかったか?
お金を取ったら、そのお金を、持っていた人に謝ることだ。それが出来ないよ
うじゃ、ダメだぞ。いいか。お母さんもお父さんも、君たちのことは信頼して
いるんだ。その信頼を裏切っちゃダメだぞ!

◇こんなやり取りを1週間強して、やっと彼らは、お母さんに謝った。あの1
週間、彼らは、どきどきしていたはずだ。何せ、私と顔が合えば、何か言わな
くちゃならないことがあるだろう!と怖い顔で聞かれるのだから。  

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

マハトマ・ガンディー

賢明な人間は悪に報いるに悪をもってすることはなく、
つねに善をもってし、そうすることで悪を破滅に導くものだ。

◇不服従、非暴力を貫いたガンディーは、人間の可能性を体現した
グローバルシンキングでローカルアクティングな人だ。こんな人は、
早々出てくることはないが、それでも私たちは、彼の行動や思想か
ら多くを学ばなくてはならない。彼の中に世界平和に対する大きな
可能性があるからだ。


◇今日の言霊は、ほとんどの人が理解できるが、行なうことは難し
いだろう。いや考えることすら難しいかもしれない。自分に置き換
えて考えてみると、そのことが良くわかる。


◇たとえば、自分の子どもを誰かに殺されたとしたら、その犯人を
親は憎むし、子どもがその犯人にやられたように、親もその犯人に
同じことをしてやろうと思うはずだ。ハンムラビ法典の「目には目
を。歯に歯を」と同じように復讐心に燃えるはずだ。悪に対して悪
で報いることを考えるし、してしまうはずだ。悪の連鎖をなかなか
人間は、断ち切れるものではない。


◇しかし、ガンディーは、その悪の連鎖を断ち切って、少なくても
自分だけは、悪に転ぶなと言うのだ。悪に対して善で報いれば、必
ずその悪自体が消えていくのだから、悪を以って悪を征するなとい
うのだ。


◇親が子どもを殺されて悲しいからと言って、その犯人を殺そうと
考え、殺しても、またその犯人の親が今度はまたその親を殺そうと
思うだろうし、憎むだろう。そうなれば、その悪は、どんどん増殖
して、世界は、悪で満ちてしまうはずだ。自分が味わったと同じ悲
しさが、全世界に蔓延するだけだ。


◇その悪の連鎖を一人ひとりが断ち切ることだ。悪に対して善で応
えていくことだ。苦しいことかもしれないが、自分がされたような
悪を他人にしてはならない。少なくても自分だけは、悪を行なって
はならない。そういう決意を持って私たちは、生きていきたい。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

塾の起業、経営に役立つMBAのメルマガへの登録はこちらから

MBAをお気に入りに追加する 塾経営のサクセスネットMBAのホームページはこちらへ

カレンダー

2010年08月
Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
塾の起業、塾経営についてお電話ください。045-651-6922まで。