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« 柳 宗悦 || 4月1日号 「08 年度大手塾春のチラシ検証」 ~集団指導塾編 »

 「本当にすいません!」 

◇私たちは、一歩家から出るとたくさんの敵に狙われているような錯覚に
陥ることがあります。(中には家にいる時こそ、敵に囲まれていると感じて
いる方もいらっしゃるかもしれませんが・・・。)


◇歩いている自分のすぐ脇を猛スピードで過ぎ去る車、バイク、自転車、
ちょっと道路にはみ出ているとけたたましくクラクションを鳴らす車、
電車に乗れば、二人分の座席を占有したり、足を投げ出して座る老若男女、
イヤホンのシャカシャカ音などなど・・・。

◇敵だと錯覚するには事欠かないほど私たちをイライラさせるものが
あります。そして、最悪の事態は、時々メディアで報告される殺傷事件
までに発展してしまうこともあるのです。

◇皆がモラルを守れば、少なくともそんな最悪な事件はおきないかもしれ
ないと思うところですが、それは浅はかな考えかもしれません。

◇すべての他人に迷惑をかけないように生きることは、まず人間には
不可能なことでしょう。もし、そんなことを目指すのなら、仙人のように
人里はなれた場所で、霞を食べて静かに暮らすしかないでしょう。

◇それでは、どうやってイライラを解消したらいいのか。
そのヒントを先日私は体験しました。

私は、踏み切りで電車の通過を待つ長い列の後方に立っていました。後で
気付いたのですが、私の立っていたのは、小さな交差点の中の一本の道路の
真ん中だったのです。余所見をしながら電車の通過を待っていた私は、
「ちょっとすいません。ちょっとどいていただけますか・・・」と
いう声を聞きました。

◇声の方を見ると私が立った道路に侵入しようとする車の運転手さんが、
わざわざドアを開け、車から半身になって私に声をかけていたのです。

◇「すいません。」と丁寧に謝罪して、私はその道路の真ん中から避けた
のですが、この時、私の心の中では、「悪気はなかったけれど、結果的に
道路の真ん中に立ち、その運転手さんに大変迷惑をかけてしまって申し訳
なかった。」と120パーセント反省していたわけです。

◇しかし、もし、この運転手さんが、クラクションを鳴らし、
「じゃまだじゃまだ。」というメッセージを送っていたとしたら、心の中は
穏やかではなかったでしょう。

◇「悪気は無いのだ、ちょっと待っていてもいいだろう。まわりも混んで
いるのだから・・・。そんなにしつこくクラクションを鳴らさなくても
いいじゃないか・・・。」と内心は怒り心頭だったことでしょう。
勿論自分が悪かったなどという反省の念は起きないでしょう。

◇結果的に迷惑をかけたのは、私です。しかし、今回のような対応をされた
ことで、声をかけた運転手さんに申し訳ない気持ちがいっぱいになったに
しても、彼に対するネガティブな感情は不思議とわいてきませんでした。

◇私たちの生活は、すべてコミュニケーション。そして、すべての人に
迷惑をかけない行動を人間がとることができないとすれば、自らが不利益を
こうむった時の対応次第で人間関係を損なうことなく、勿論、事件に巻き
込まれたり、加害者になることも無く、気持ちよく生活できそうです。

◇私たちは、人を裁く神の使いではありません。
同じ地球の上で暮らす運命共同体なのですから・・・。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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