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2008年05月31日

「人生のミッション」

◇私は持病を持っていて、数ヶ月に一度、外科に通院しています。
外科=手術と連想する方も多いと思いますが、私も通院する時、いつ
「手術しましょう」と言われるかと覚悟しているくらいです。

◇私の20年来の主治医は、3年前に公立病院の院長を最後に定年退職
されてしまいました。長い間、面倒を見てくださった先生なので、非常に
残念でしたがやむを得ません。

◇ところが、最近通院すると、かつての主治医が診察されているではない
ですか、私は、懐かしさとうれしさで一杯でした。非常勤の医師として、
戻ってこられたのでした。

そして、なぜこの先生を私は慕っているのか?と思いました。

ところで、医師とは何をする人でしょうか?

◇病気を治してくれる人。という回答が多いかもしれませんね。確かに
正解です。そして、医師は病気を治す仕事に従事する人々です。しかし、
私は患者から評判の良い医師は、病気を治療するということより、更に
上位の理想をお持ちのような気がします。

◇私はこの先生の診察を受けると元気になれるのです。最近は治療らしい
治療はありません。問診と投薬が病気を治してくれるという医師らしいと
いえるところでしょうか。それなのに私は元気になるのです。

◇そこで、私は感じました。私がこの先生を慕っているのは、安心と元気を
いただけるからではないかと・・・。どの患者からも話をよく聞いて
くださり、病院の一般的なルールより、患者の都合を優先してくださること
すらあります。

◇以前、腹痛を訴えて診察に行くと、検査が必要だったのですが、3ヵ月後
の予約しか取れないことがわかると、すぐに検査した方が良いと、数日後の
他の患者さんの手術の前の時間に検査の予定を入れてくださったりするのが
ほんの一例です。(この時は、手術は大丈夫ですかと心配したほどでした。)


◇つまり、医師の仕事は、患者といわれる通院してくる人を元気にすること
ではないかと思うのです。もちろん、医師らしいというか、患者の苦痛や
不安を伴う治療をしなければならないこともあるでしょうが、それも患者を
元気にしてくれる一環なのではないかと思ったのです。

◇そういえば、高齢者の健康保険が問題になっていますが、健康そうな高齢
者が通院されるのも、実は医師のところに元気をもらいに来ているのかも
しれませんね。

◇話を戻すと、もし医師が病気を治すだけであれば、患者を人として認識
できなくなることもあるのではないでしょうか。数々の医療事故の原因に
医師の「病気を治すためだけに存在する」という意識があるのではないか
と思うわけです。

◇医師が患者を元気にすることが自らの使命であると考えておられたら、
患者の不安も医療事故もかなり防げると思う。というのは言いすぎでしょう
か。

◇私たち自身も、社会の中でどんな役割を目指しているのか、職業のある
べき姿という従来の枠組みを超えて考えてみると、かなり生き方、行動が
変わり、人生が豊かになると思うのです。

「あなたは、何をする人ですか?」

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☆★☆ 編集後記 ☆★☆
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仕事の帰りが遅いと、家の小さなホワイトボードに、子どもたちがメッセージ
書いてくれます。内容もさることながら、『かわいい素敵な○○より』と署名
してあるのに笑わされます。

ところで、先日、自殺者が4年前の2倍と新聞で発表されていました。勿論、
様々な事情があるのでしょうが、自信を持つことでかなりの自殺が防げる
のではないかと思うのです。

小さな頃から自信をつけられるように育てることが、大人の役割ではないかと
思うわけです。根拠のない娘の自信も、ありですかね?
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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ベンジャミン・フランクリン

経験は貴重な学校だが、ばか者は他の学校でも学ばないし、
この学校でもほとんど学ばない。

◇学ぶことが成立するためには、自分自身がその学ぶことを素直に受け
止めることが必要だ。それも驚きをもって、受け止められれば、きっと
その学びは、自分の中で長続きするだろうし、自分にとって楽しいこと
になるだろう。


◇素直に現実を受け止めて、その現実から今後の自分のあり方を知るこ
とが、経験から学ぶということなのだ。


◇しかし、現実から学べない人は、どうしても自分をその現実から守っ
てしまう。今、この時の自分がかわいいから、自分の足りないことを素
直に認めたくはないのだ。今完成していないことは、恥ずかしいことだ
と思ってしまうのだ。


◇だから、あれこれ屁理屈をつけては、現実を受け止めることを避け、
自分の欠落点を認めず、自分自身を振り返ることを拒否するのだ。自分
にとって都合のいいことは素直に認め、自分にとって都合の悪いことは、
認めようとしないのだ。本当は、自分にとって都合の悪いことの方が、
自分の成長には、必要な現実なのだけれども。


◇今の自分を大切にするということは、今の自分を現実から守ることで
はない。今あるちっぽけなプライドを守ることではないのだ。今の自分
を大切にするということは、未来に向けて、自分を投げ出すことなのだ。
自分の今に固執するのはやめて、未来の自分をつかむことなのだ。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月30日

ロマン・ロラン

人生は人間が共同で利用するブドウ畑です。
一緒に栽培して、共に収穫するのです。

◇私は、今までこのメルマガで自分の人生の主役は、自分自身だという
メッセージを送り続けてきた。横並びの習慣がある日本の風土には、こ
のメッセージはそれなりに有効なことだけれども、もう一つ重要なこと
がある。それは、誰のために生きるのかということだ。


◇私のもう一つのメッセージは、社会のために、他人のために、自分の
ために生きていこうというものだ。そして、そのことを的確に表してい
るのが、今日のロランの言霊だ。


◇私たちの人生は、いつも他人の人生と自分の人生が交差する地点で、
営まれている。この交差点では、自分も他人も主役なのだから、我ばか
りを通そうとしても上手くいくわけがない。我と汝の共同作業が、必要
なのだ。


◇そして、共同作業の結果を共に分け合って生きていくしかないのだ。
そういう考えが、私たちにさらに強く浸透していけば、私たちの人生は、
豊かになっていくことだろう。他人と自分が融合した果実を分け合うこ
とが出来るのだから。


◇自分だけの人生もないし、自分には全く関係ない他人だけの人生もな
い。人生という交差点では、様々な人間が、様々な思いを抱いて、共同
作業をしているのだ。そのことを忘れないように生きていくことだ。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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英語教育の早期化で子どもが不自由になる?!

【記事】5000校で小3から英語 教育再生懇が中間報告へ 

 朝日新聞(2008年5/25)より以下抜粋

○英語教育の抜本的見直し策として、政府の教育再生懇談会(座長・安
西祐一郎慶応義塾長)が、小学校3年生から年間35時間以上の英語授
業を実施するモデル校を全国に5千校程度設ける方針を打ち出す。「小
中学生に携帯電話は持たせない」との提言と併せ、26日、福田首相に
提出する中間報告書の目玉となる。

○小学校の英語教育は、学習指導要領の改訂で、11年度に5、6年生
で週1コマの「外国語活動」(英語活動)が導入される予定。3年生か
らの英語授業は「早期に学習を始めた方が効果が大きい」との判断から
だ。そのほか、中間報告書には、(1)TOEICなどを活用して小学
校から大学までの各段階での到達目標を明確に設定(2)英語教科書の
質や語彙(ごい)数の向上(3)英語教員の採用にTOEICの点数や
英検合格などの条件を課す――なども盛り込む。
 
○懇談会は、「留学生30万人計画」の実現に向け、質の高い留学生を
受け入れる30の重点大学を選定。重点大学では留学生を学生の2割以
上、外国人教員3割採用をめざし、英語授業の割合を3割にすることも
掲げる。また、有害情報から子どもを守るため、小中学生の携帯電話は
「持たせない。持たせる場合でも通話機能などに限定したものに」とし
、「当面、フィルタリングを義務づける」と報告書に明記する。(山下
剛)

*私からのコメント

◇小学校5・6年の指導教科に英語が必修として導入されるのが、11
年からだが、今度は、小学校3年生から英語を行なおうとする提言がな
される。英語教育の早期がどんどん進む可能性がある。この記事にある
ように「早期に学習を始めた方が効果が大きい」のは、当然のことだが、
そんな当たり前の理由で、いとも簡単に全国5000校の小学校で、実
験的に英語の授業が行なえるならば、今までの議論は何だったのだろう
か。英語教育よりも日本語教育が重要だという議論や早期の英語教育で、
何を得て、何を失うのかという議論まで、実に様々な議論があり、その
結果として、小学校5年からの英語必修化がなされたはずだ。また、評
価に関しても慎重を期すために、評価をしないということになったはず
だ。

◇今回の記事では、評価について直接触れられていないけれども、「
(1)TOEICなどを活用して小学校から大学までの各段階での到達
目標を明確に設定(2)英語教科書の質や語彙(ごい)数の向上(3)
英語教員の採用にTOEICの点数や英検合格などの条件を課す」と記
事にあるから、結局は、小学校の段階で、教科として評価されることに
なるだろう。そうなれば、小学生は、これで1教科増えた分、また忙し
くなっていく。当然、5000校で英語をやった小学校3年生は、4年
生になっても英語の授業を行なっていくことになるから、合計4年間英
語を習うことになる。もし、この提言が通れば、小学校の英語授業は、
3年生からになっていくことだろう。子ども達は、学習に割く時間がこ
れでどんどん多くなって、学校に更に取り込まれていくことになる。

◇教育再生懇談会には、こんな提言をするよりは、子ども達の社会性を
獲得するための「遊び」の提言してもらいたい。子ども達は、色々な遊
びの中で、社会性を獲得していくものだ。その遊びをテレビゲームに矮
小化してしまったところに、現代の危機があるのだ。そういう文明論的
な文脈で、教育提言をしてほしいと思う。


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5月16日(金)発行【教育記事から教育を考える】 VOL.283
テーマ『こういうのが、学校の目指すことなのか!』に対して、読者の
方から以下のようなご意見を頂戴致しましたので、ご紹介します。
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教職経験が18年ほどあります。

「夜スペ」がだいぶお気に触るようですが、何が、どうしてなのですか?
本県の●●●組合員たちは、「忙しくて、子どもたちと向き合う時間がな
い」と異口同音に叫んでおります。
藤原和博元校長は、そういう要領の悪い・教師としての資質に欠ける教
員たちにも子どもたちと向き合う時間を確保するために「夜スペ」を始
めました。素晴らしい現場教師思いの人物です。

また、公共施設の有効利用の点から言っても「夜スペ」は有意義です。
夜、誰もいない真っ暗な状態の公共施設である学校を有効活用できるの
ですから、納税者の納得も得られております。
以上の点も参考にして頂き、もっと広い視野で日本の教育界を見ていた
だきたいと存知ます。

◇メルマガ【教育記事から教育を考える】管理部より
貴重なご意見有難うございました。読者の皆様方にご紹介させて頂くと同
時に、参考にしたいと思います。今後も皆様方からのご意見・ご感想をお
待ち致しております。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月29日

本田 宗一郎

人間というものは、面白いものであり、不思議なものであり、
必要のない人間というものはいないのである。(中略)
その意味で人は誰一人として自分をあきらめてはならないのだ。


◇私たちは、少なからず劣等感を持っている。しかし、その劣等感は、
自分自身で自覚し、コントロールして悪い形で出なければ、大きな力
になるものだ。人それぞれの劣等感が、人それぞれの個性を作り、エ
ネルギーになるのだ。だから、私たちは、どんどん前に出て、自分の
劣等感を隠すことなく、生きていけばよいのだ。


◇今日の言霊もそういうことを言っているのだ。どんなに仕事が上手
くいかなくても、どんなに他人に罵倒されようが、自分自身を私たち
は、諦めてしまうことはない。


◇自分にしか見えない世界があり、自分にしか出来ないことがあり、
自分にしか感じられない他人の痛みがあり、自分にしか理解できない
様々なことがあるのだ。そういう自分としての固有性は、誰がなんと
言おうと恥ずべきことではないのだ。だから、正々堂々生きていくこ
とだ。


◇諦めてはいけない。諦めたら自分が消えてしまうのだ。せっかく生
を受けたのだから、その生を大切にしよう。誰でもない自分がこの世
に生かされているのだから。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月28日

「黒板」

生徒への授業アンケートで、こう書かれたことがある。ある中2の女生徒
だった。


「黒板を叩かないでほしい」。

「ココ、とっても大事!」みたいな感じでたまに黒板を叩くことはあった。
ただし、頻繁にやるわけでも、そんなに激しくやるわけでもなかったので、
ちょっと意外な意見ではあったのだが、やはり、たとえ微量であっても、
チョークの粉が飛び散ったりするのに抵抗がある生徒もいるだろう。


やさしく黒板をなでて「ココ、大事だよ!」と言っても迫力はないのだが、
なるべく気をつけようと思った。


もっとも黒板を叩くといえば、僕なんかよりもはるかに激しい先生が同じ
国語科にいた。


叩くというより、「殴りつける」という表現のほうがぴったりかもしれな
い。いかにも男らしいボリュームのある声量と、合間にガツンと黒板を叩
くその授業は迫力満点だった。何度も授業を見せてもらったが、いつ見て
も圧倒された。


その先生のあだ名は「野獣」だった。先生も自らを「野獣」と呼んだ。


解説の内容や発問などは盗ませていただいたけれども、そのスタイルはと
ても僕なんかじゃ真似はできなかった。もっとも、誰も真似できなかった
だろう。唯一無二の野獣先生の大迫力授業だった。


野獣先生がどれだけ黒板を叩き続けてきたのか、それがよく分かる「モノ」
がある。


野獣先生の右手。握ったときに中指の付け根、骨が出っ張っている部分。
ここに黒板の「殴りダコ」が出来ているのだ。出っ張っている部分がさら
にボコっと盛り上がり、カチカチになっている。


生徒のほうに体を向けながら、握った右手で黒板を叩くため、出っ張りが
ちょうどあたるのだろう。本人曰く「バイト時代の18歳から授業をやっ
てきた勲章」ということだ。う~む、スゴイ!


そんな野獣先生が、ある日手首に包帯を巻いて研修にやってきた。ちょっ
と痛々しい。いつもの迫力も40%減、といったところだ。


口々に「先生、どうしたんですか?」の声。


おもむろに口を開く野獣先生。


「黒板、叩きすぎて腱鞘炎になってしまった・・・」


アツい、本当にアツい!腱鞘炎になるほど黒板を叩くなんて!
こんな先生に指導してもらえる生徒たちも幸せだろうな。
真似は出来ないけど、アツい魂だけは近づけたらいいな、とつくづく
感じたのだった。


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     ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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宇野 收

人生は「節」があるからいい。悩む中から、何かを勉強してつかみとっ
て行く。そこに人間的な成長もある。

◇竹の成長は、非常に早い。どんどん伸びていくが、その竹でも、伸び
悩む時がある。その伸び悩みの時期を「節」というのだが、簡単に伸び
てしまっては、その竹自体の強度が弱くなるのだ。だから、伸び悩む時
期を私たちは、自分の重要な時期として、大切にするべきだ。


◇この伸び悩みの時期に、自分を振り返っては、自分にミッションを与
え、そして、自分に活を与えて、また伸びる状況を作っていこうとする
ことだ。そうすれば、その「節」は自分に価値のあるものになるはずだ。


◇順調な時なら自分への振り返りの必要性が感じられないから、「節」
はできないが、不調な時は、どうしても自分を振り返えざるを得ない。
それは、不調の原因を途中までは誰でも、他人に求めるが、途中からは、
他人に求められなくなって、自分自身を問題視しなければならない状況
になるからだ。その状況で、試行錯誤しながら、次の成長のエネルギー
やスキルを蓄えているのだ。


◇だから、スランプを歓迎することだ。自分の「節」を創ってくれてい
るのだ。そう考えてみると、物事が上手くいかない時ほど、私たちは、
成長する機会が与えられるのだ。自分の今を振り返って、自分の問題を
しっかり把握し、解決策を試行錯誤の末に、見つけていこう。それしか、
スランプに恩返しする道はない。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月27日

ケネス・アロー

信頼はたいへん高価な財産。簡単に購入できるものではない。

◇誰かに信頼してもらうということは、それを狙って出来るものではな
い。いくらその人に信頼されたいと願っても、その意図がある限り、な
かなか信頼は、獲得できないだろう。それは、信頼が、何かの目的のた
めに必要とすることではないからだ。


◇信頼は、結果であって、手段ではないのだ。だから、誰かに信頼して
もらおうと必死になっても、そんな浅薄な意図は、長続きしないし、見
破られてしまうだけだ。他人を手段として見ているから、信頼を買おう
とする発想になるのだ。他人を自分の都合のよいように使うために、信
頼を買おうと思っても無駄なのだ。


◇だからこそ、今日の言霊も言うように、信頼は、大変高価な財産にな
るのだ。それも、この財産は、誰もが貯めようと思って貯められる代物
ではない。その人の自然と湧き出る個性を、他人が長年見続けて初めて
獲得されるものだから、生きる姿勢に対する他人の評価なのだ。


◇ちょうど、雨水が、岩をも穿つように、一滴一滴コツコツと積み重ね
た結果なのだ。だから、短期間で得た信頼は、実は信頼に名を借りた無
視なのかもしれない。


◇信頼は、他人から頂く勲章のようなものだ。しかし、その勲章は、狙
って獲得できるものではない。それは、自分の生き方の問題だからだ。
他人の信頼に足る生き方を私たちは、するべきだ。なぜならば、他人と
共に生きているからだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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積極的フィードバックが、子どものやる気を引き出す!

◇このメルマガでも何回となく書いてきたが、コミュニケーションの目的の一
つは、相手のセルフ・エスティーム(自己重要感)を高めることだ。特に、子
どものやる気を引き出そうとすれば、子どものセルフ・エスティームを高める
ことが、どうしても必要なことは、何回となく触れた。しかし、親子関係では、
その辺が、分かっているけれど出来ない。それは、親の子どもに対する大きな
期待や自分の分身としての子どもに対する気安さが、原因かもしれない。大人
同士であれば、当然、こんな会話は出来ないなあと思っていることも、子ども
との間であれば、簡単に出来てしまう。分かっているけど、出来ないのだ。

◇今回は、子どもに対するフィードバックについて書いてみたい。子どもは、
親に期待を寄せているのだ。子どもは、親のフィードバックに期待しているの
だ。しかし、親は、その辺を全く無視してフィードバックをしてしまうから、
子どものセルフ・エスティームが高まらないのだ。子どもの望むフィードバッ
クを少しは理解して、親が子どもとコミュニケーションを取れるようになれば、
子どものやる気は、当然高くなっていくはずだ。


◇たとえば、家庭訪問の時に、学校の先生から、A君の評価をお母さんが聞い
たとしよう。A君もその場にいて聞いていた。その評価は、良いものだった。
さあ、お母さんは、どういえばよいのだろうか。

  お母さん:学校の先生が、あなたのこと褒めてたけど、本当なの?
   A 君:どうかな?
  お母さん:何かの間違いじゃないの?あの先生は、生徒のことをしっかり
       見て言ってるのかしら?
   A 君:さあ、どうかな?
  お母さん:まあ、褒められるだけ、ましかもね。頑張りなさいよ!
   A 君:多分ね。
  

◇どうだろうか。これはあまりにもひどいかもしれないが、これと似たり寄っ
たりの会話が、あるのではないだろうか。これじゃあ、A君は、立つ瀬がない
し、学校の先生に不信感が出来てしまうかもしれない。こんな時は、素直にA
君を褒めてあげればよいのだ。

  お母さん:学校の先生が、あなたのこと褒めてたけど、お母さん、嬉しか
       ったわ!
   A 君:へえ~。
  お母さん:あなたもなかなかやるじゃない。学校では、お母さんのいつも
       言っていることをしっかりやっているのね。安心したわ。
   A 君:さあ、どうかな?
  お母さん:これからも、頑張ってね。お母さん期待しているからね。
   A 君:期待しないでね!

◇A君が、望むフィードバックをお母さんは、心がけよう。これは、叱る時も
同じだ。A君が、受け止められるような叱り方が、A君が望んでいる叱り方な
のだ。私たちに重要なことは、相手に受け止められるコミュニケーションだ。
このことを忘れないようにしたいものだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月26日

自分を顧客にする!

『はじめに』

◇私たちのコンサルの基本は、顧客志向の徹底だ。顧問先には、徹底的
に、顧客志向を求める。しかし、それだけではない。その顧客志向は、
現時点での顧客満足と将来に渡って続く満足を求める。

◇したがって、集客時での顧客志向と集客後の顧客志向は、多少違って
くる場合もある。たとえば、集客に重要な要素となるコース設計などは、
その時々のトレンドに即して、顧客のニーズを徹底的に考える。集客の
後の生徒指導・進路指導などでは、顧客のニーズを受け止めて、より良
い選択が出来るように、顧客のニーズに対して、適切な提案をし、その
結果、顧客のニーズを変容させる。教育サービスは、顧客のニーズを鵜
呑みにして、それで終わるようなサービス形態ではないのだ。

◇したがって、如何にして顧客のニーズを知るかが、学習塾にとって、
非常に重要になるのだ。今回は、その顧客のニーズを知るには、どうす
ればよいのかを考えたい。

『自分を顧客にする!』

◇マーケット調査をしたり、そのマーケット調査の資料を購入したりし
なくても、顧客のニーズを知ることも、顧客の消費行動を知ることも簡
単に出来る。それは、自分を学習塾の人間から離して、一素人の顧客と
して考えてみることだ。そのためには、訓練が多少必要かもしれないが、
自分を顧客化することで、顧客のニーズも消費行動も大体の予測が付く。

◇先に、多少の訓練が必要だと書いたが、訓練とは、たとえば、教育に
関わる情報や問題、最近の子どもの事件や子どもに特徴的な出来事、保
護者の問題等をまず知ることだ。そして、その次に「日経流通」やイン
ターネット上に流通している「マーケット情報」をしっかり知っておく
ことだ。その上で、最近の子どもや保護者の心性を想定して、自分に置
きなおして、様々なことを考えるのだ。そうすれば、顧客のニーズや消
費行動の仮説が出来るだろう。

◇そしてこの仮説が出来たら、影響の少ないところから、試してみるこ
とだ。夏期講習の日程の間隔を従来と変えてみるとか、生徒へのアプロ
ーチを変えてみるとか。徐々に試して、仮説に対する自信を深めること
だ。私は、校舎業務や集客業務の仮説を向学館(日能研の子会社)で試し、
塾経営の視点や設計の仮説を中萬学院で試し、個別指導の仮説をVIC
個別指導専門校で試した。失敗は当然あったが、それぞれの本質を深く
知ることが出来るようになった。自分のやることを自分が顧客として味
わえるようになれば、多分、様々なことは、顧客志向に貫かれたものに
なるはずだ。

『経営者の視点』

◇顧客志向という言葉は、当たり前のように学習塾業界でも流通してい
るが、本当の意味で、顧客志向に塾全体がなれるかどうかは、経営者の
強い思いや影響力によるところがある。経営者は、現場の人間以上に、
自分を顧客化しやすいはずだから、ぜひ、この視点をもって自塾の色々
なシステムを見てほしい。他塾以上に顧客志向になっているのか、吟味
してほしい。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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谷川 俊太郎

生きよう、という意志はひとつの壮大な善意である。

◇人間は、ただ生きていることだけで、本当は幸せなのかもしれない。
必死になって生きていた時代に、人間は、幸福だとか不幸だとかいうこ
とを考えていたのだろうか。生きることに必死ならば、人間は幸不幸な
ど問題にすることなく、生きていることだけが、問題だったはずだ。つ
まり、生きている限りにおいて、いつでも幸せな状態だったはずだ。


◇私たちも、もう一度この状態を思い出すべきだ。生きることに余裕が
生まれてしまったばっかりに、余計な欲が出てきて、自分の生を全うす
ることを忘れてしまい、生きていることの有難さに気が付かなくなって
しまったのだ。


◇生きよう!ただ自分自身になるように生きよう!その意志だけを持っ
て生きよう!余計ないことは考えなくてもいい!自分としてただ生きて
いこう!そのほかに自分の生を全うすることはないのだから。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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ウィリアム・クロスキー

『どんな努力をしているか』と尋ねられて、
たじろがずに答えられる人は成功者の門に立っている。


◇今日の言霊は、目的が明確な人のことを言っているのだ。努力の方向
が、明確に意識されているから、「どんな努力をしているか」と問われ
て、躊躇なく自分の努力の中身と方向性が答えられるのだ。何のために
努力をしているのかを意識しているから、誰に対しても、たじろがずに
適切な回答が出来るのだ。

◇私たちは、ともすると努力をすることが、目的になってしまうことが
多い。たとえば、仕事の上のルールを決めると、当初の目的を忘れて、
そのルールが、一人歩きしてルールを守ることが、目的になってしまう
ことが多い。目的を達成するための手段が目的化してしまうのだ。


◇こんなことは、いつでもどこでも見受けられることだ。もし、目的が
明確に意識されていれば、手段が目的化することなどないだろうし、目
的に向けて、自由に手段を選んで、その目的を達成するだろう。


◇が、しかし、私たちは、生きている中で、簡単に手段が目的化してし
まうものだ。手段が、いつでも自分の目の前にあるからだ。


◇だから、目的をいつでも意識していよう。眼の前にあるものは、何の
ためにそこにあるのかをいつでも自分自身に問おう。そうしなければ、
私たちは、直ぐに目の前のものを目的だと勘違いしてしまうだろう。目
の前にあるもののその奥を意識してみよう。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月23日

奴隷扱いされた教師が子ども達を教える、この事実をどう思うのか!

【記事】都立高校長、教委に反旗「職員会議で挙手禁止おかしい」 

 朝日新聞(2008年5/21)より以下抜粋

○東京都教育委員会が都立学校の職員会議で挙手や採決を禁じた通知に、
都立三鷹高校の土肥信雄校長(59)が「現場の言論の自由が失われて
いる」と撤回を求めている。都立高校の改革に現職校長が異議を申し立
てるのは異例だが、都教委は「方針を変えるつもりはない」としている。

○通知は06年の「学校経営の適正化について」。「職員会議を中心と
した学校運営からの脱却」を掲げ、校長の意思決定に影響を与えないよ
う、職員会議での挙手や採決で教職員の意向をはかるのを「不適切であ
り、行わないこと」とした。翌年、通知が守れていないとして4校の校
長を厳重注意した。
 
○これに対し、土肥校長は「教員に何を言っても仕方がないという空気
が広がり、職員会議でほとんど意見が出なくなった。生徒に日々接する
教員の声が直接反映されないと、活性化につながらない」と昨年秋以降、
校長連絡会などで通知の撤回を求めてきた。自校では職員会議で多くの
教員に発言を求め、意思決定の参考にしているという。
 
○土肥校長は東京大学卒。学生の頃は東大紛争の時代で、クラス討論や
集会に参加。商社に就職後、「平等や平和主義を生徒と考える仕事を」
と免許をとって高校の政治経済の教師になり、02年から校長に。「都
教委は校長主導といいながら、校長を自らのロボットにしている。民主
主義を教える教育の世界で言論の自由がないのは許されない」と語る。
 
○都立校の校長の一人は「土肥校長の言う通りだが、教職員組合に決定
権を握られると困る。都教委か組合かと言われれば、多くの校長は都教
委につくしかない」と話す。
 
○都立高校の保護者や教員、市民らでつくる「自由の風ネットワーク」
は土肥校長の主張を5月に入って知り、「教育者としての信念を貫かれ
る校長先生に敬意を表する」と校長を支援し、通知に反対する署名活動
を開始。1200人を超えたという。それを21日午後、都教委に渡し、
通知の撤回を求める予定だ。(編集委員・氏岡真弓、大隈崇)

*私からのコメント

◇都教委は、いつから軍事政権のようになってしまったのだろうか。教
師という立場は、子ども達に自律を促す大人なのだ。その教師を奴隷扱
いして、なんで子ども達に自律を促すことができるというのか。教師の
セルフ・エスティーム(自己重要感)をずたずたにして、何で子どもた
ちのセルフ・エスティーム(自己重要感)を高めることが出来るのか。

◇今回の三鷹高校の校長先生の異議申し立ては、当然だ。しかし、これ
また何で、この校長先生だけが、立ち上がったのだろう。何で他の校長
先生は、異議申し立てをしないのだろう。こんな馬鹿げた決定を都教委
がしているのだ。その決定に従っている自分が恥ずかしくないのだろう
か。こんな校長だらけだから、都教委もこんな馬鹿げた決定をしても、
安穏としていられるのだ。もし、これが民間であれば、社員の反乱(=
退職者続出か労働基準監督署に駆け込むかユニオンに駆け込んで、労働
争議になる)が起きて、その決定をした人間は、責任をとって降格にな
るか、退職に追い込まれるだろう。

◇こんな横暴が、日本の首都で、教育の現場で起きているのだ。なんと
恥ずかしいことだろうか。こんな厚顔無恥な人間たちに未来の宝である
子どもたちの教育を任せていいはずがない。もし、このメルマガを読ん
で、奮起した教師の方々、校長の方々がいれば、幸いだ。ぜひ、異議申
し立てをしてほしい。これは、「夜スペ」以上に大きな問題だ。教師の
人権問題にも発展しかねない問題だと私は思う。教師を都教委は何だと
思っているのだろうか。信頼関係のないところに、教育的な行為は、成
立しないことぐらい分かっているだろうに!

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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曽野 綾子

すべて人生のことは「させられる」と思うから辛かったり惨めになるので、
「してみよう」と思うと何でも道楽になる。

◇人間は、小さい内は、自分から何かをするというよりも、親や先生か
ら何かをやらされることの方が多い。勉強などは、その最たるものだが、
やらされた勉強が、その後の人生にどのくらいの価値を生むかはわから
ないが、学び方だけは、多少なりとも身につくものだ。


◇天才なら小さい内から、自分で自分のやりたいことが分かるかもしれ
ないが、天才ではない私たちは、誰でも初めの内は、やらされることか
ら始まって、その内に自分のやりたいことを見つけていくものだ。


◇今日の言霊の言う「してみよう」と思う気持ちが、自然と出てくるも
のだ。ただし、それが長続きするかは、別問題だが。


◇私たちは、自分のやろうとすることが、本当に将来に渡っていいこと
なのかどうか、自信が持てない。だから、迷いに迷って、「してみよう」
という気持ちに水を差してしまうのだが、それでもなるようにしかなら
ないのだから、自分がしてみたいと思うものを「してみよう」と腹をく
くれるのならば、私たちは、随分と楽になるはずだ。


◇誰かに「やらされている」と思うか、自分で「してみよう」と思うか
で、自分の人生の価値が決まってくるものだ。同じやるならば、自分の
責任でやる方が、よっぽど気合が入るし、よっぽど晴れやかなものにな
る。

◇なにせ、自分の人生の主役は、自分以外にはいないのだから。自分で
自分に命令することしか、自分の人生では出来ないのだから。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月22日

横浜から全国へ。大阪で初の主催セミナー開催

5月18日(日)弊社主催セミナー
「学習塾成功フォーラム2008 間違いだらけの塾経営 一刀両断!」
が新大阪丸ビル新館で開催されました。

実は、このセミナー、私ども合資会社マネジメント・ブレイン・アソ
シエイツにとっては記念碑的なイベントでもありました。
と言うのも、会社設立以来(2001年の6月)、私どもは横浜市に
社屋を置き、業務を営んできたため、従来のセミナーは東京会場のみ
の開催だったからです。
この5月18日の大阪会場でのセミナーをもって、会社設立7年目にして
はじめて関東圏を抜け出し、主催セミナーを開催できたことになります。

全国進出への第一歩となるセミナーが、盛況のうちに幕を閉じることが
できましたこと、関係者、受講者の皆様に深謝いたします。

また、大阪会場でのセミナーの終了後には、
多くの学習塾に関するセミナーを聴いたご経験のある
出版社の社長様から
「今までで一番いい塾セミナーでした。感動しました。さすがですね」
という言葉も頂戴できました。

oosaka1.jpg


さて、大阪会場では、
第1講座を弊社シニアコーチの井上郁夫が、
第2講座 &第3講座 を弊社代表中土井鉄信が
お話させていただきましたが、それぞの講座の受講者の皆様の感想を、
以下で幾つかご紹介させていただきます。

IMG_0122.JPG


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第1講座 『人気講師の基本動作』への感想
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「目線の話、思考作業の話はためになり、私の心の中がスッキリしました」

「新人研修を毎週行っていますが、来週からすぐに使えそうです」

「認知心理に基づいていて、気づきが多かった講座でした」

「U-30(メルマガ)の作者である井上さんにお会いできて嬉しく思いま
した。
『アイコンタクト』『承認』『笑顔』の重要性を再認識しました。
STORY性にある授業(米国の適地適作)に対する準備(予習)の重要性
も再認識(最近、時間をかけて予習できていない自分)できました。
ありがとうございました」

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第2講座 『講習で入会者を爆発的に増やす校舎業務』への感想
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「教室長のやるべき事がわかりました」

「特に第二講座が強烈にインパクトが残りました。社内でも活かしてい
きたいと思います」

「講習の継続のための具体的な方法がよく理解できました」

「夏期の設計、スケジューリング(講習前まで)を終えたところですが、
良い確認になりました」

「(講習に向け)すでに実施していることの優先順位、やらないといけ
ないこと、再考すべきことが先生のおかげですっきりしました。ありが
とうございます」

「現在、教師研修プログラムを作成中で参考にしたい」

「コミュニケーションの重要性を再認識致しました」

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第3講座 『社員のやる気を引き出す人財活性術』への感想
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「部下はどんなフィードバックを望んでいるのかが、分かりました。
甘かったなぁと反省させられました」

「職員のやる気向上なくして会社の成長はないと思い、受講させていた
だきました。中土井先生のわかりやすい講義と情熱を感じられ、良かっ
たです。今後の学園経営に、また自分の考え方に自身を持って頑張れそ
うです。有り難うございました」

「うちの塾長が何を悩んでいるのかが分かりました。
自分の役割も分かってきました」

「内容が濃かったので、このテーマだけで1日勉強したい」

「『SOUTH WEST航空』のVTRの中での『名言』や社員の『笑顔』、中土
井さんの『枠組みの中での自由』『自由を増すこともフィードバックで
ある』など、得るものがたくさんありました。ありがとうございます」

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大阪に続く、全国セミナーの開催は、5月25日に名古屋にて。
名古屋では、昨秋に、教材会社学書様の展示会で講演して以来、
久しぶりにお目にかかる機会となります。

井上 靖

若い生活をしているものは若い。老いた生活をしているものは老いている。

◇人間は、年齢に応じて若いとか、年寄りとか言う場合と、考え方や
生活スタイルに応じて若いとか年寄りとか言う場合がある。年齢に応
じて若いとか年寄りとか言う場合は、これはもう致し方ないことだが、
考え方や生活スタイルに応じて、若いとか年寄りという場合は、その
人のおかれた環境がどうしても大きく影響を与える。


◇それこそ、年齢の若い人たちと一緒にいることが多ければ、どうし
たって若さが維持されるだろうし、逆に老人の中で生活していれば、
どうしたって早く老けていくだろう。環境によって、私たちは、若く
もなり、年寄りにもなっていくのだ。


◇だから、今日の言霊のように、若さを保ちたければ、若者のような
生活スタイルを貫けばよいのだし、老成している人間になりたければ、
老人のような生活スタイルをとればよいのだ。


◇形が、人間に与える影響は、非常に大きいのだ。このことを私たち
は、理解しておくことだ。だから、自分を変えたければ、まず生きる
形を変えることだ。起床時間から、就寝時間までの行動を変えてみる
ことだ。そうすれば、結果的に意識も変わってくるはずだ。


◇外的なものは、内的なものに影響を与えるのだ。そして、内的なも
のを変えようと思うならば、外的なものから変えようとすることだ。
形あるものを変えれば、中身も変わるはずだから。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月21日

「乙女」

最初はちょっと驚いたが、周りの生徒にとっては別段変わったことではな
いらしい。そんな様子を見て、「案外、いい時代になったんじゃねぇの」と
思った。

当時F校舎所属だったが、週1回、二駅隣のM校舎へ小学生5年生の国語
を教えにいくことになった。

小学生の授業は4時30分から6時40分まで。30分後の7時10分か
ら、中学生の授業が始まる。

5年生の授業を終え、受付脇の机を借りて、授業報告書を記入していたら、
黄色に近いが、黄色とは言えず、甲高くはあるが、でもどこかに不自然さ
を感じる声が耳に刺さった。

「あーっ、見たことない先生がいるぅ!こんにちはぁ」

見たことない先生とはもちろん僕のことだ。

「あっ、こんにちは。はじめまして、アラキと申します。よろしくお願い
します。」

顔を上げ、声の主にあいさつをした。ジーンズに白いシャツを着ている
外見は、いたってフツウの中学生の男子がいた。前髪にちょこっと結ん
だちっちゃなリボンを除いては。

「タケ、そのリボン、カワイイじゃん!」

後からやってきた女の子がその男の子に声をかけ、教室に向かう。

「あー、ホント、うれしい!!」と黄色に近いが、黄色とは言えず、甲
高くはあるが、でもどこかに不自然さを感じる声でタケと呼ばれた男子
は答えた。

「じゃぁね、先生!」とタケは教室に向かった。

「おぅ、タケ、この前忘れた宿題、今日はちゃんとやってきたか?」

ドスのきいた声で室長がタケに声をかける。

「もうコワーイ!!」という声が聞こえてきた。

タケ(中2)。性別、男。心、女。

M校舎の先生に後で聞いたが、入塾時からずっとあんな感じだったらし
い。そして、周りの生徒も違和感なく、それを受け入れているとのこと
だ。

何でも、上に二人のお姉さんがいて、小さい頃からお姉さんの真似ばか
りをした結果、女の子っぽくなった、ということだが、真偽のほどは分
からない。

一昔前なら、異質な存在として、排除されていたかもしれない。そうい
う意味では「いい時代」になったなと思った。

テレビなどでは、性別は男性、心は女性というタレントの方たちが大活
躍していらっしゃる。そういったことの影響もあるのだろう。

それから、タケは毎週、声をかけてくれるようになった。授業を教える
わけではないが、随分と気に入られてしまった。

「ねぇ、先生、バレンタインどうしたらいいかなぁ?」

乙女の悩みは、尽きないみたいだ。

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     ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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太宰 治

人間のプライドの究極の立脚点は、あれにもこれにも死ぬほど
苦しんだ事があります、と言いきれる自覚ではないか。

◇人間誰しも、小さなプライドを持って生きている。他人から見れば、
どうでもいいようなところにプライドを持っている。小さなところに
拘って、そのプライドを一生懸命守ろうとしている私たちは、そのプ
ライドを守ろうとすることで、自分自身を傷つけながら生きている。


◇それでは、プライドを持たなければいいかというと、決してそんな
ことはない。プライドを持つことは、人間にとって非常に重要なこと
だ。プライドを持たない人間を私たちは、決して信用してはいけない。
プライドは、その人の価値観を形成し、その人の背骨だからだ。


◇しかし、だからといって、そのプライドを持っているだけで、信用
していいかというとそうでもない。そのプライドの中身を吟味するべ
きだ。


◇自分を大きくするようなところにプライドがある人ならば、信用出
来るだろうし、逆に自分を小さなものにしてしまうところにプライド
がある人ならば、信用しても無駄になってしまうだろう。自分を小さ
くしてしまうプライドは、私たちにとっては、マイナスなのだ。


◇今日の言霊が言うように、自分自身がぎりぎりまで追い詰められて、
自分自身が試された経験を持っている人のプライドならば、そのプラ
イドは、きっと自分を大きくするだろう。それは、自分を支えてくれ
たものだからだ。


◇守るべきプライドとは、自分自身が、そのプライドを守るようなも
のではなく、自分自身を守ってくれるものなのだ。だから、自分自身
で自分のプライドを守ることはない。守るべきは、自分自身なのだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月20日

八木 重吉

花はなぜうつくしいか、ひとすじの気持ちで咲いているからだ。

◇人間は、誰でもが複雑な思いを胸に抱いて生きている。今の自分を認
めがたい人間もいるだろうし、今の環境を望んでいない人間もいるだろ
うし、思わぬ成功が転がりこんで困惑している人間もいるだろう。人間
は、見た目以上に、複雑な気持ちの中で生きているのだ。


◇だから、人間は今を一つの思いに集中して生きていくことが、非常に
難しいものだ。こんなはずじゃなかったと思いながら生きているかもし
れないし、なぜみんなは自分を理解してくれないのかと思っているかも
しれないし、他人の目を気にして、びくびくしているかもしれない。


◇一つのことに集中したらしたで、自分のことばっかり考えていると言
われかねない。何にしても雑音が自分の周りを取り巻いているのだ。


◇そんな人間だから、当然、私たちは、今を美しく生きていくことがほ
とんど出来ない。花のように、一心に咲いているわけにはいかないのだ。
花のように生きられたら、どんなにか、美しく生きていかれるだろう。


◇もし花のように生きていくとしたら、どうすればいいのだろうか。自
分の信じることを頼りにするしかない。信じることにしたがって生きる
しかない。そんな強さを持つしかないのだ。


◇花の美しさは、一途な強さから生まれるものだからだ。花の美しさは、
余計な思いを捨ててしまったところにあるのだ。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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行動の目的を教える

◇先日、とうとう業を煮やして、子ども達に、部屋の掃除をする意味を教えた。
お母さんが何回も何回も、毎日のように叱っては、部屋を掃除させているのを
見かねてとうとう「掃除やりなさい!戦争」に参戦してしまった。

  お父さん:自分たちの部屋を綺麗にする意味が分かるかな?
  チビA君:えっと・・・・。
  チビB君:・・・・・。
  お父さん:君たちの机は、誰に買って貰ったんだっけ?
  チビA君:ジジとババ。
  お父さん:ジジとババは、どうして机を買ってくれたのかな?
  チビA君:えっと・・・・。
  チビB君:分からない!でも、僕が買ってくれって言ったから?
  お父さん:ジジとババは、君たちが、小学校に上がるんで、勉強してほしく
       って、机を買ってくれたんじゃないのかな?どう思う?
  チビA君:・・・。そう思うよ。
  チビB君:そうだよ。
  お父さん:じゃあ、こんな状態じゃ、勉強できないだろ。ジジの気持ちもバ
       バの気持ちも君たちは、裏切っているんことにならないかな?
  チビA君:えー!
  お父さん:だから、勉強できるように、片付けるんだよ。部屋を綺麗にする
       とかしないとか、掃除をするということは、その部屋をどうする
       ことなんだろうね?
  チビA君:分からないよ。
  チビB君:・・・・。
  お父さん:部屋を君たちが、使いやすくすることなんだよ。そのために、掃
       除をし、片づけをするんだよ。ベッドは、おもちゃを置くための
       ものではないよね。君たちが、眠るためのものだろ。そういう風
       に考えて、君たちの部屋を君たちで綺麗にしてみろよ。毎日のよ
       うに、お母さんに怒られるんじゃなくて。分かったかな。
  チビA君:分かったよ。
  チビB君:ハイ!

◇一回や二回で、事態は、変わらないかもしれないが、現に我が家では、3日し
か持たなかったが、こういう積み重ねが大切なんだと思う。叱る前に行動の目的
を教えてあげよう。そうすれば、感情的な対立は、それほど大きくはないはずだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月19日

普通の生徒に定期テストで高得点を取らせるためには!

『はじめに』

◇私の塾歴は、どうしようもない補習塾から始まって難関国私立高校受
験専門の向学館という進学塾(日能研の子会社)、そして中萬学院とい
う総合大手進学塾で、中学受験から高校受験を経験し、つぶれそうな個
別指導を再建して、コンサルタントを始めた。色々な塾で、他流試合を
してきたから(通算5塾幹部として勤めた)、塾のスタイルは、それな
りにどんなものでも対応できるが、最近、定期テストの対策のやり方を
よく聞かれるようになった。当然、教科書の暗記からスタートするもの
だと思って、話しているとそういうことを知らない塾が多いことがわか
った。今回は、簡単にその辺のところを書いておきたい。

『定期テストで高得点を取らせるプロセス』

◇定期テストまでの流れだが、以下の通りに大体行うとよいと思う。

5週間前:目標設定と学習計画(生徒面談をして、学習計画を作らせる)
4週間前:ノート整理(学校のノートやプリントを定期テスト用のノー
トに整理させる)
3週間前:ノート整理の暗記(整理したノートを暗記させる)
2週間前:演習(教科書や教科書ワーク・過去問の演習)
1週間前:演習(過去問や教科書の演習)

次に各教科の進め方を簡単に書いておく。

■各教科指導
A.英語
1.教科書の新出単語の練習=新出単語を書き出して、生徒に暗記用のプ
リントを用意し、10回ずつ声を出しながら書く。
2.教科書の本文を読みながら、ノートに10回書く。
3.本文の訳を書いたプリントを用意し、そこに英文を書き込ませる。こ
の作業を何回かさせる。
4.仕上げに過去問や教科書ワークをやらせて、ミスを解消する。

B.数学
1.塾に教科書を持ってこさせ、教科書の問題を例題や問題を演習させる。
出来ない生徒は、少なくても例題は暗記させる。
2.章末問題まで演習させたら、教科書ワークや学力テキストの試験範囲
を演習させる。
3.過去問を演習させ、出来ない生徒は教科書の例題や問題を繰り返し解
かせる。

C.国語
1.教科の新出漢字を書き出して、生徒に暗記用のプリントを用意し、10
回ずつ声を出しながら書く。
2.教科の試験範囲を音読させ、教科書の単元の最後の問題を解かせ、作者
を覚えさせる。
3.教科書ワークを演習させ、誤答に関しては教科書を調べさせ、正解を書
かせる。
4.過去問を演習させ、合格点(生徒によって変える)が取れるまで、何回
も繰り返し行う。

D.理科
1.教科書の重要語句の線引きをする。
2.教科書の重要語句を書き出して、生徒に暗記用のプリントを用意し、10
回ずつ声を出しながら書く。
3.一行問題を作って、生徒に繰り返し解かせて、暗記させる。間違えた語句
は、10回書かせる。
4.教科書ワークや過去問を使って、合格点(生徒によって変える)が取れる
まで、何回も繰り返し行う。

E.社会
1.教科書の重要語句の線引きをする。
2.教科書の重要語句を書き出して、生徒に暗記用のプリントを用意し、10
回ずつ声を出しながら書く。
3.一行問題を作って、生徒に繰り返し解かせて、暗記させる。間違えた語句
は、10回書かせる。
4.教科書ワークや過去問を使って、合格点(生徒によって変える)が取れる
まで、何回も繰り返し行う。

F.テスト対策は、通常授業と日曜日などの特別テスト対策で目的を明確に
分けて行う。
1.通常授業では、テスト対策の前半が、学校のノートやプリントの整理を行
い、教科書の暗記や一行問題でのチェック。後半は、教科書ワークで演習を
行って、知識の抜けのチェックを徹底する。
2.テスト対策特別授業では、過去問の演習や、最後の確認としての一行問題
や重要語句チェックを徹底する。


『経営者の視点』

◇結果を出すことにこだわらない限り、私たちの仕事は生き残ってはいけな
いのだ。そのために、どういう指導を生徒と職員にするのかが重要なことだ。
テスト対策について、しっかり塾全体でコンセンサスを取るようにしよう。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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山本 有三

事実を語ることは、だれにでもできる。が、真実で押し通すことは、
そうだれにでもできることじゃないよ。

◇私たちは、自分自身を無意識のうちに守ろうとする。意識するしない
に関わらず自己防衛本能というものがある。だから、どんな時にでもそ
の本能が作動して、自分の都合のいいような環境を作ろうとしてしまう。
自己保身をしようと思わなくても、ついつい自己保身のようなことをし
てしまうのだ。


◇だから、たとえ正義だとしても、その正義を語ろうとするだけで、自
分が不利になるようなことであれば、自己防衛本能が作動してブレーキ
をかけようとするし、逆に、正義を押し付けられても、自分にとって、
その正義が、今までの自分を否定するものであれば、その本能が作動し
て受け入れないように色々な言い訳をつけて、拒否しようとするのだ。


◇だから、今日の言霊の指摘は、もっともなことだ。事実を語るだけな
らば、許してくれる他人も多いが、真実を押し通そうとすれば、そうそ
う簡単には、それを許してくれるものではないのだ。人それぞれの防衛
本能が作動するからだ。


◇その中で、もし、真実を押し通そうとするならば、よほどの覚悟を持
って、自分を捨ててかからなくてはならないだろう。自分の自己防衛本
能に打ち克ち、他人の自己防衛本能に打ち克たねばならないのだから。


◇自分にとっての真実を現実にぶつける勇気を持とう。そして、それを
他人にぶつける覚悟を持とう。目の前の小さな自分自身を守ろうとする
誘惑に打ち克って、まだ見ぬ大きな自分自身を大切にする勇気を持とう。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月17日

「子どももすばらしい!」

◇今年も遠足の時期がやってきた。相変わらず、電車の中は大騒ぎです。

◇この間も小学校3~4年生の大騒ぎの電車に乗り込みました、席に座って
はいけないと指導されているのらしく、車両は込んでいるにもかかわらず、
座席は空いていました。

◇私は数駅の乗車だったので座る気は無かったのだが、敢えて混雑を助長
させるわけに行かないと思い腰掛けました。

◇若い女性の先生と後でわかったのですが、生徒にまぎれて年配の男性の
先生もいたようです。若い先生は、しきりに「静かに!」「小さな声で話
なさいと言いましたよね!」とか一生懸命大騒ぎを収集しようとするので
すが、機関銃のような子どもたちの話は止まりません。

◇さて、私の目の前に大騒ぎしている一人の女の子がいたのですが、
ふと私と目が合いました。私が座っていた為にちょうど目の高さが同じ
くらいのいい感じでした。

◇私は、その子に向かって満面の笑みを浮かべ、「何処へ遠足?楽しそう
だね!今日一日たくさん楽しんでおいで!」とアイコンタクトで伝え続け
ました。すると不思議にも、女の子は、今までしていた大騒ぎをやめ、
静かに私の目を見つめていたのです。

◇そして、私の降車駅のひとつ前で彼らが降りる際、その女の子は、私に
会釈をしていくのです。大変、私はうれしくなり「行ってらっしゃい!
楽しんでおいで!」というメッセージを心の中で送りました。

◇不思議な体験でした。

◇私たち大人は、子どもたちに対して、「言葉で説明してわからせよう」
「説得しよう」としがちです。でも、子どもたちは、言葉より感性が優れ
ているのではないかと改めて感じました。

◇私たちは、言葉は一言も交わしませんでしたが、その女の子と確かに
コミュニケーションをとっていました。「行ってきます!お騒がせしま
した!」といったメッセージを私に残してくれたような気がしました。

◇そうです。メラービアンの法則というのがありました。私たちの相手から
受ける「好意の総計」は、言葉がたった7%、口調が38%、表情が55%、
実に97パーセントは言葉意外のコミュニケーションで成り立っているの
です。

◇感性、つまり言葉以外のメッセージ交換に長ける子どもたちを指導する
先生には是非このことを知っていただくと、すごく子どもたちと良い関係が
作れるのではないかと思います。

◇子どもたちを形式的な言葉だけで説得しよう、理解させようとすることは、
例え小学生であっても反発を招いたり、先生と子どもたちの心の隔たりを
生んでしまうことでしょう。

◇実は、大人のコミュニケーションも子どもたち同様であることは読者の
皆さんは十分ご承知だと存じます。

トマス・カーライル

効果だと?影響だと?役にたつかどうかだと?人間は自分のなすべきこ
とをなせばよいのだ。仕事の成果は、自分以外の人が気にかけることだ。

◇自分のやるべきことをどうやって私たちは、見つけるのだろうか。自
分のやるべきことをどうやって自分が決定していくのだろうか。そう考
えると、自分のやるべきことを見つけるだけでも大変なことが、よく分
かる。だから、今日の言霊のアドバイスは、裏返しに受け止めるしかな
いのかもしれない。


◇自分のやるべきことは、効果だとか、影響だとか、他人の評価だとか
を気にしなくなった時に自然と決まるものだということだ。誰がなんと
言おうと自分のやるべきことはこれだ!と腹が括れた時に、私たちは、
自分の道が決まってくるのだ。


◇これは、他人との関係を遮断するということではない。自分と他人と
の関係の中で、自分の独自な存在を自覚するに至った時に自分の使命が
理解できるからだ。そして、その後は、自分の外的環境に左右されずに
自分のやるべきことを遂行するだけだ。


◇だから、私たちが、今抱えている不安(=評価されるかされないか)
は、どうしようもないものだ。不安がある限り、自分のやるべきことで
はないのだ。不安があって当然だ。この仕事は、誰がやってもいいもの
だからだ。


◇しかし、その仕事に自分の情念を加えて、自分の工夫の下で行なって
みたら、どうだろか。誰のものでもない自分のものになっているかもし
れない。そうなれば、私たちの不安は消えていくだろう。


◇そうなのだ。自分のやるべきことは、自分で創っていくものなのだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月16日

5月15日号 「集客を多角的に捉える」

◆目次

■巻頭所感
■Pick Up教育ニュース&ポイント
■達人の小技:テキストに書き込むな
■MBA特集:集客を多角的に捉える
■学習塾標準化計画:生徒面談
■イノさんのコミュニケーション道場:第50ラウンド
【偉人から学ぶということ】
■誌上セミナーレポート:2008年5月度授業スキルプレゼンテーションセミナーより
~信頼されるプレゼンテーターになる

「塾経営サクセスネットMBA」114 号を皆様にお届けします。


 今号の特集は、「集客を多角的に捉える」です。サクセスネットの特集としては、非常に珍しい特集になっています。従来の特集は、具体的な事例やその解説に重きを置いたものになっていましたが、今回は集客についての原理的な考え方を紹介し、校舎業務の本質に触れるものになっています。
 本質を理解した業務とそうではない業務では業務の質も効率も大きく違っています。ぜひ、この特集をきっかけにして塾全体で生徒集客について考えてください。夏期講習の集客成功のためにも。
 また今号の「紙上セミナーレポート」では、「授業スキルプレゼンテーションセミナー」から、授業の根本的な考え方や基本的なプレゼンテーションのあり方をレポートしています。新入社員の研修や講師研修の参考にしていただければ幸いです。
 夏期講習の企画立案はもう終わったでしょうか。5月中にしっかり準備をして、6月から生徒・保護者に対する働きかけをしていきましょう。早めの行動が、成功を生むはずです。


マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表 中土井鉄信

アインシュタイン

個性ある人間は、耳ざわりのいいおしゃべりによってではなく、
仕事とおのれ自身の働きによって形成される。


◇個性の尊重といわれて久しいが、個性というものは、他人に大切にさ
れて育つような代物ではない。現実にぶち当たって、ゴツゴツした環境
の中で、育っていくものだ。個性は、他人に育ててもらうものではなく、
自分で身体を張って育てるものなのだ。


◇それでは、どう育てたらいいのかというと、今日の言霊にもあるよう
に、自分の他人に対する責任を全うすることで育っていくのだ。無責任
なことをどのくらい重ねても、自分の個性などというものは育たない。
自分が、責任を持って現実と対峙する中で、自分なりの行動や考え方が
鍛えられ、自分独自のものが出来上がっていくのだ。


◇だから、個性は、私的な特徴だが、社会的な差異なのだ。社会の中で
自分なりの行動形式や思考形式が、形成されるものなのだ。今日の言霊
が、仕事で個性が形成されるというのはそのことだ。


◇安易な取り組みでは、個性は形成されはしない。このことを私たちは、
覚えておこう。個性の尊重は、個性が確立された後で出てくるものだ。
それまでは、ゴツゴツ誰彼なく、ぶつかっていくことだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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こういうのが、学校の目指すことなのか!

【記事】和田中の「夜スペ」、補習にも拡大 業者が個別指導 

 朝日新聞(2008年5/11)より以下抜粋

○学校が終わった夜の時間帯に進学塾の授業「夜スペ」を行っている東
京都杉並区立和田中学校が今月下旬から、学校での成績にかかわらず希
望者全員が受けられるよう枠を拡大することを決めた。個別指導の民間
業者と新たに提携し、進学塾の授業で「難しい」と感じた生徒には補習
中心に行うことにした。

○夜スペは1月、和田中を支援する住民でつくる地域本部の主催で始ま
った。平日の夜と土曜日の週4回、和田中の教室に大手進学塾SAPI
Xの講師が出向いて3年生に教えている。現在の受講生は18人。もと
もとは、3月末で退任した藤原和博・前校長が「成績上位層の力をもっ
と伸ばしたい」と発案した。
 
○ほかの生徒は、地域本部が土曜日に補習の面倒を見ている。しかし中
3の内容になるとボランティアで教えるには限界があり、4月に就任し
た代田昭久校長が「もっと勉強したいという子には全員にチャンスを与
えたい」と、あらためて3年生全員129人に募集。新たに24人の応
募があり、実力テストをしたところ成績にばらつきがあった。そこで、
2カ月程度はSAPIXの授業を体験させ、進度が速すぎると感じる生
徒には個別指導でじっくり教えることにした。
 
○個別指導を担当するのは、家庭教師派遣業のトライグループ(二谷友
里恵社長)となる見通しだ。個別指導も、SAPIXと同じ料金で授業
時間も変わらない。(平岡妙子、上野創)

*私からのコメント

◇「夜スペ」に関しては、数回このメルマガで取り上げたが、今回も取
り上げる。3月にNHKの番組で、たまたま藤原氏と「夜スペ」の話を
一瞬した。藤原氏は、学校と塾の融合が素晴らしいという中身の議論を
していたが、この問題は、中身の議論ではなくて、手続きの議論が、大
切なのだ。「夜スペ」を擁護する人たちは、地域本部が、中心にやって
いるのだから、問題はないと言っているが、そういう建前で、この問題
を避けてはいけないように思う。

◇今回は、前回起きた批判を解消しようと思ったのだろうか、3年生全
員を対象に拡大して、「夜スペ」をやるというのだが、そうしたところ
で、問題は解決しない。前回は、一部の上位生徒を対象にしたサービス
だから、不公平だとか、優遇だとか批判が出た。だから、そんな批判が
出ないように、3年生全員に拡大したのだろう。しかし、そうしたとこ
ろで、問題は解決しない。24,000円という月謝の高さが、もう既
に払える家庭と払えない家庭を分けているからだ。

◇また「夜スペ」は学校と学校に選ばれた学習塾の癒着と、なんら変わ
らない。学校を学習塾に貸すだけの問題ではない。学校を支える地域本
部が、学校ぐるみで、学習塾の宣伝をし、その学校の生徒に「もっと勉
強したい人は、『夜スペ』に来なさい!」と働きかけるのだ。そして、
「『夜スペ』の授業が難しい場合は、個別指導で、丁寧に勉強を見ます
よ!」とメニューを拡大して、生徒獲得をしやすくしたのだ。この状況
が、問題なのだ。

◇そして、さらに問題なのは、学校の生徒を二つの構造に分けてしまう
可能性があることだ。つまり、学校の授業と土曜の補習、「夜スペ」の
サピックスの授業と個別指導という二つの軸に、生徒を分ける構造にな
ってしまうことだ。こういう構造になってしまうと、「夜スペ」に参加
している生徒が、半分を超えた時点で、生徒の意識が分断される可能性
がある。今は、3年生全体の32%しか参加していないので、問題には
ならないだろうが、半分を超えた段階で、学校の授業を中心に考えてい
る生徒と「夜スペ」を中心に考える生徒が、明確に分かれて、多分上手
い学校運営が出来にくい可能性があるのだ。

◇最後にもう一つ。この記事の中で「中3の内容になるとボランティア
で教えるには限界が」あると言っているが、本当にそうだろうか。学校
の授業の補習なのだ。学校の授業で教えた内容について、補習をしてい
るのだ。そういう視点で見れば、ボランティアの限界は、それほど問題
ではないのではないだろうか。受験指導という観点で語っているように
しか見えないのだ。

◇今回の試みをもっと問題のないものにしたいのであれば、こういう風
にしてはどうだろうか。学校に学習塾が、教室を貸すのだ。家賃をしっ
かり取って。どんな学習塾にも、学校を開放して、学校は、ただの大家
になればよいのだ。3年1組は、A学習塾。3年2組は、B学習塾に教
室を貸して、学校の夜間を有効活用すればよいのだ。当然、この学校の
中の学習塾には、その塾が、許可すれば、どんな学校の生徒も通っても
いいということで。

2008年05月15日

西田 幾多郎

竹は竹、松は松と各自その天賦を充分に発揮するように、
人間が人間の天性自然を発揮するのが人間の善である。

◇このメルマガでも何回となく、人間が自分自身になることが重要なこ
となのだと書いてきた。自分らしくありたいと思う、その自分らしさは、
言葉で言うほど簡単に見つけられるものではない。自分と向き合って、
自分がどういう人間なのかを自分自身が、発見しない限り、自分らしさ
は、分かったことにはならない。


◇だから、竹や松が、その天賦を発揮するのと、人間が自分の天賦を発
揮するのでは訳が違って人間は難しいのだ。竹や松に、迷いはないから、
そのまま生きていくだけで天賦が発揮されるのだが、人間は、欲があり、
迷いがあるから、そのまま生きていくことなどなかなかできないのだ。


◇あれこれ、欲と迷いの中でもがいてこそ、自分自身と私たちは、出会
うことが出来るのかもしれない。それは、様々な欲や迷いを自分自身が
真正面から受け止められるようになった時なのだ。


◇何かに変身することも出来ない私たちなのだから、少なくても自分自
身を全うすることを目指そう。生きている目的がそこにあるはずだ。自
分自身になることだ。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月14日

「つづらの中身」(後編)

○前回のあらすじ

先日、知り合いが、あるお寺へ座禅の修行に行ったとき、そのお寺の僧侶
の方がお話になった内容がひどく印象に残ったそうだ。

お坊さんは、昔話の「舌切り雀」の話をした後、修行の参加者にこう問い
かけた。

「もし、お爺さんが大きなつづらを持って帰っていたら、その中身は何で
あっただろうか?もし、お婆さんが小さなつづらを持って帰っていたら、
その中身は何であっただろうか?理由まで考えてください」と。

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「ちなみに僕は正解でした!」と知り合いが言うので、僕も少し考えてみ
た。


お爺さんは雀を思いやる優しい心を持っていた。その上、欲深くなく、控
えめであり、雀たちがお土産を勧めるので、「それでは」と小さなつづら
のほうを持ち帰った。そんなお爺さんだからこそ「宝物」が入っていたの
だろう。


一方お婆さんはどうだろう。洗濯に使おうとしていたのりを雀が食べたと
いうだけで舌を切ってしまう酷い性格の人物だ。


お爺さんが小さなつづらを持ち帰ったのを見て、それが不満で、わざわざ
大きなつづらを取りに行く。結果、その中には大量の「ガラクタ」が入っ
ていたわけだが、それも欲深く、意地汚い性格のせいだろう。


そうなると、やはり、つづらの中身と両者の性格に関連性を認めざるを得
ない。


ならば、たとえお爺さんが大きなつづらを選んだとしても、その善良な性
格にふさわしい「宝物」が入っているのではないか。雀もきっとそうする
はずだ。


お婆さんも同様だ。小さなつづらを選らんだとしても、雀の舌を切ってし
まうような性格にはつづらの大きさに関係なく、「ガラクタ」がふさわし
い。雀が宝物を入れるとは思えない。


ただし、である。知り合いは「ひどく印象に残った」ということでこの話
をしてくれているわけであり、なおかつ「僕は正解でした!」とわざわざ
言うぐらいである。「フツウ」の解答ではないはずだ。僕の考えはあまり
に「フツウ」すぎる。


思考は巡る。お爺さん=宝物、お婆さん=ガラクタ、という考えから抜け
出せない。もし、お爺さんが大きなつづらを選んだら「ガラクタ」が入っ
ているのだろうか。そんなことは考えにくい。


もし、そうだとしたら、なぜ、お爺さんの選んだつづらに「ガラクタ」が
入ってなくちゃいけないのだ。


思考は止まる。降参・・・・。


知り合いが嬉しそうに語ってくれた。そのお坊さんはこんなふうに語った
そうだ。


つづらの中身は最初から決まっている。お爺さんが大きなつづらを選んだ
としても、中身は変わらない。お婆さんが持ち帰ったものと同じものが入
っている。お婆さんが小さなつづらを選んでも同じである。


ここで疑問。では、お爺さんが大きなつづらを選んだら、「ガラクタ」が
入っているということなのか。


実はそうではない。ここからが「なるほど!」と思わせるところだ。


『お爺さんは、きっと「ガラクタ」を見ても、それを「宝物」だと感じ
るだろう』ということらしい。


どういうことか。同じつづらに入っている「A」というものを見たとき
に、お爺さんは「宝物」と感じ、お婆さんは「ガラクタ」と感じる、と
いうことだ。


もし、お婆さんが帰る途中で大きなつづらを開けてしまわず、お爺さん
と一緒につづらを開けたとしたら、お爺さんはきっとこう言うだろう。
「これはたいそうありがたい!」と。


中身は変わらない。受け取る側の人間の感じ方で、それが時に「宝物」
になり、時に「ガラクタ」になるのである。


結果、お爺さんは何を選んでも「宝物」が入っており、お婆さんが選ん
だものは全て「ガラクタ」になってしまうのだ。


自分の受け取りよう、心のありようで、世の中の事象、物事は良いほう
にも、悪いほうにも変わる。


お坊さんのお話だけあって、実に深く、自分の生き方を振り返って考え
させられる内容である。


あなたの解答はどうだっただろうか。生徒は、お子さんは、どのような答
えを出されただろうか。


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     ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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マーティン・ルーサー・キング

人生の意義はあなたが人生から逃れることでなく、何を与えるかなのです。
これがわかれば人生は豊かになります。

◇つい先日、長年お世話になった先輩から、独立の相談を受けた。とう
とう、自分で事業を興し、誰にも指示されることなく、自分の思い通り
の仕事をしようとするらしい。私としても、その先輩に大変お世話にな
ったから、ぜひ成功してほしいと思って、あれこれアドバイスをした。


◇事業計画を見てみると、先輩の作った計画には、大きな欠陥があるこ
とに気が付いた。意志は十分感じられるのだが、そこに現実がないのだ。
初年度から、都合よく利益が出て上手くいっているし、現実可能性を保
証する裏づけがないのだ。現実に目をつぶって、自分の思いだけで計画
を書いているのだ。


◇そして、あれこれアドバイスをしている最中に、先輩は、ふと提携企
業の社長の名前を出して、「あの社長は若くてよい社長だから、自分が
助けてあげたいのだ」と言うのだ。


◇この発言を聞いた時に、ムッカ!として私は、「まずは先輩の独立が
上手くいことを考えない限りダメです。何で、今そんな話が出るのです
か。まずは先輩が、自分の目の前にある現実と真剣に向き合うことです。
格好いい話をして逃げているようでは、独立は成功しませんよ!」と言
い放ってしまった。


◇私たちは、そうなのだ。将来を決める自分の大切な時でも、自分の欠
点が暴きだされると、自分の現実からは逃げ出して、他人の現実的な話
題で、お茶を濁そうとするのだ。誰でもが多かれ少なかれそうだ。現実
と向き合っているつもりでも、どこかに、逃げがあって、本当に自分が
現実と闘うことを避けようとしてしまうのだ。


◇まずは、自分の置かれた現実と本当に闘うことだ。与えるのはそれか
らの問題だ。意識して、自分の置かれた現実と勝負をしていこう。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月13日

恐竜大陸探検!

◇ゴールデンウイークに幕張メッセに「恐竜大陸」という恐竜展を見にいった。
小4と小2のチビをつれていったのだが、その帰りに本屋に立ち寄って、本格
的な恐竜図鑑と小学生用の恐竜に関する本を買って帰った。家に帰ってから、
3人で、恐竜図鑑を見ながら、今日見てきた恐竜を確認した。

  お父さん:この図鑑から今日見た恐竜を探そうぜ。
  チビA君:うん。
  チビB君:どうやって探すの?
  チビA君:え~っと?地図だ!地図に恐竜の名前があったよ。
  お父さん:この恐竜見たよね。
  チビA君:これじゃないよ。似ているけど。
  チビB君:これだよ。この恐竜だよ。オメイサウルス!
  チビA君:あっ!これも見た!これだ!フアンヘディタン!
  チビB君:これ、サウロロフスかな?名前が違うけど。
  チビA君:どれどれ、見せて。え~?どうかな? 分からないな。そうだ、
       もう一冊買ってきた本を調べてみよう。

◇子ども達は、いつになく、自分からどんどん恐竜を探し、恐竜についての知
識をこの図鑑から得ていた。まさに「鉄は熱いうちに打て!」だ。人間は、ち
ょっとしたきっかけで自分から進んで何かを知りたいと思い、自分からその知
りたいことを知ろうと頑張るものだ。こういう経験を数多く持つことが重要な
ことだ。無理やりやらせなくても、子どもは、自分の興味のあるものについて
は、進んで行動を起こす。そういう機会を数多く作ってあげよう。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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P.F.ドラッカー

成果をあげる人は、能力、関心、知識、気性、性格、仕事の方法において
多様である。あらゆることにおいて千差万別である。
共通点は、行うべきことを行っているだけである。

◇私たちが、自分の才能を開花させようと思ったら、どうしたらよいの
か。それは、簡単なことだ。あれこれ考えずに、兎に角自分の好きなこ
とに挑戦することだ。打算的な思惑など捨てて、兎にも角にも行動して
しまうことだ。そして、その行動を当分続けてみることだ。


◇幸運ならば、何回かのチャレンジで、自分の才能にめぐりあうかもし
れない。行動しない限り、私たちは何ものも生み出しはしないのだ。


◇今日の言霊で、ドラッカーが、優秀なマネジャーの特性を行動だと言
っているのは、まさにその通りだ。それ以外に優秀なマネジャーに共通
項はない。


◇どんな特性でも、人それぞれが持っているものは違うし、持っている
特性をどう活用するかも違うはずだが、しかし、違わないことがある。
それは、優秀な人は、誰でもが、行動することにおいて、徹底的なのだ。
行動には、失敗が付きものだから、優秀な人は、その失敗の可能性を行
動を徹底することで、低くしようとするのだ。


◇しかし、私たちは、行動することにおいて非常に臆病になってしまう。
失敗のリスクを犯して、行動するのだから、しっかりと考えてから行動
しようと思う。しかし、しっかり考えてるうちに、行動する機会を逃し
てしまうことが多いのだ。ここが優秀な人と私たちの違いなのだ。


◇そしてその違いを生むものが、決断力なのだ。決断が、行動を生むの
だ。決断と実行が、セットになった時、私たちに、今までと違う結果が
保証されるようになるはずだ。自分の才能が、花開くのだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月12日

情熱的な職員を育てる!

『はじめに』

◇1980年代の学習塾の職員と2000年代の学習塾の職員では、成
長期間が違う。私が、塾の職員になった84年当時は、6ヶ月で一人前、
1年でベテランと言われていた。アルバイトも正社員も全く区別なく、
色々なことをやっていた。だから、その当時の学習塾は、熱気に包まれ
ていて、生徒も巻き込んで、非常に面白かった。

◇それに比べると、2000年代の職員は、1年で一人前になればよい
方で、一人前になるまでに2・3年かかるのが常態になっている。学習
塾の企業化が進んで、分業体制になったことが、一番だろうが、学習塾
の社会的な地位が上がってしまったのも要因の一つだろう。普通の学生
が来るようになったのだ。昔は、アルバイト崩れか、挫折をして学習塾
に拾ってもらうのが当たり前だった。私が、15・6年前に大手学習塾
の幹部をやっていた時に、新卒に、好き好んで学習塾に最初から来るな
んて馬鹿なやつらだ!と言っていたのを思い出すが、学習塾が、積極的
に就職先になる時代になったのだ。

『情熱的な職員を育てる!』

◇学習塾は、なんと言っても人が生命線だから、その塾で働く職員が、
どういう職員なのかで、競争力が違ってくる。出来るならば、情熱的な
職員であってほしい。そうすれば、生徒を惹きつけられるし、保護者に
は感謝されるし、地域でも評判が立って、言うことはない。そういう職
員をどうすれば、育てることが出来るのか。

◇そのヒントは、昔の学習塾の運営にある。まずは、情報公開の徹底と
権限範囲の拡大だ。昔は、塾経営自体が、未分化だったからアルバイト
でも社員でもそう情報に格差はなかった。また、責任範囲もそれほど明
確に決められていたわけではないから、誰がどう首を突っ込んでもあま
り問題にはならなかった。みんなでガヤガヤ楽しみながら、生徒たちと
向き合っていたのだ。そういう状況を現代風に焼きなおしてみれば、よ
いのだ。

◇そのためには、生徒や保護者の情報を徹底的に職員に公開する。参画
意識を高め、次に権限範囲を拡大して、職員自身がどう取り組むのかを
判断させることだ。そして、その結果を常にフィードバックしていく。
そのフォードバックは、積極的なアドバイスであって、ネガティブなフ
ィードバックではない。また生徒や保護者からのフィードバックも積極
的に聞かせ、常に自分が期待されていることを伝える。さらに、チーム
として何かに取り組んでもらうようにしていけばよいのだ。

『経営者の視点』

◇経営者の情熱を職員と共有してもらうための仕組み作りをするべきだ。
そのために、人事制度を整え、社風を変革していくことだ。東京を皮切
りに始まった今年のセミナーでは、最終講座で今日のテーマを取り上げ
て、そのための仕組み作りを考えようと思っている。このテーマは緊急
な課題ではないが、重要な課題なはずだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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ジョン・ネイスビッツ

未来を予想する最も信頼できる方法は、現在を理解するようつとめることだ。

◇現在は、誰にでも開かれている。どんな人でも同じ空間にいれば、同
じ時間を過ごしているし、同じ風景を見ているし、同じ天気の下で生き
ている。そういう意味で、誰にでも現在は開かれている。


◇しかし、その開かれている現在が、誰にとっても同じ現在かというと、
そうでもない。それは、現在に至る過去が違うからだし、現在から未来
に向かう道のりが違うからだ。


◇今日の言霊も言うように、私たちが、私たちの未来を予想するために
は、私たちが、置かれた今をどう理解するかによっている。同じ時間・
空間に私たちがいたとしても、ある人は、自分の置かれた現在を最悪だ
と理解しているかもしれないし、ある人は、最高のチャンスが来ている
のだと理解しているかも知れない。理解の仕方によって、結果は違って
くるものなのだ。


◇自分の今をどう理解するかが、自分の未来を決定する。今をどう理解
するかが問われているのだ。今を生きるということは、今をどう理解す
るかということと同じかもしれない。今を見つめて、未来を決断しよう。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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三木 清

一つの所に停まり、一つの物の中に深く入ってゆくことなしに、
如何にして真に物を知ることができるであろうか。

◇私たちの生きているこの時代は、情報革命によって、情報の自己増殖
が起こった。情報が情報をよび、情報の洪水に自分を見失い、自己の欲
望に歯止めがかからなくなってしまった。次から次へと自分の前に投げ
出される情報によって、私たちは、何をしたら良いのか、どうしたら幸
せになれるのかを全く判断できないまま、生きていかなければならない
時代になった。


◇こんな時代だからこそ、今日の言霊を私たちは、真剣に受け止める必
要があるように思う。いくら情報が情報を生み、自分の前に投げ出され、
新しいものやことが手に入りそうな状況にあっても、私たちは、その情
報の何を知っているというのだろうか。


◇今日の言霊も指摘しているように、ものを知るということは、そのも
のと必死に格闘することから始まるのだ。表面を通り過ぎる情報は、私
たちにとって何も知ったことにはならないのだ。


◇だから。次から次へと興味を分散させてはいけないのだ。情報そのも
のは、私たちの実生活を豊かにしてはくれないものだ。実生活を豊かに
してくれるのは、ものを本当に知った時だ。ものの本質に届くときだ。
情報の中に物の本質を見る時だ。そのためは、一つのものと格闘して、
ものを本当に知らなくてはならないのだ。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月10日

5月1日号 「夏の特別講座を考える」

◆目次
■巻頭所感
■Pick Up教育ニュース&ポイント
■達人の小技:ツーといえばカー
■MBA特集:夏の特別講座を考える
■月刊塾経営の視点:2008年6月度
■イノさんのコミュニケーション道場:第49ラウンド「生徒の秘密」
■数で読む教育:親の教育方針

「塾経営サクセスネットMBA」113 号を皆様にお届けします。

 今号の特集は、夏期講習の「選択講座」の企画案です。集団指導でも個別指導でも、本科のコース設計以外に選択講座を設置することで、在籍生も講習生も保護者も目先を変えることが出来ます。また、今までの対象顧客だけではなく、新しい顧客を獲得することも出来ます。そういった意味で、今年は選択講座を設置して新しい顧客の取り込みと単価アップを図ってみませんか。今年の夏期講習の企画の参考にしてください。
 また、「数で読む教育」ではベネッセの調査を取り上げています。親の教育方針についての調査ですが、最近の保護者がどういう傾向性があるかの一端を知ることが出来るので、ぜひ一読してほしいと思います。
 連休が明けたら、本格的に夏期講習の準備に入りましょう。準備の徹底度が、夏期講習の成功、失敗の分かれ道になるはずです。段取り7分を肝に銘じて、連休明けからスタートダッシュを。


マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表 中土井鉄信

ネガティブな感情をコントロールせよ!

◇今週は、とうとう連休が終わってしまった。楽しいこと、待ち遠しか
ったことは、あっという間に終わってしまうという感想をお持ちの方が
多いのではないでしょうか。楽しいことは、楽しみにしている過程がい
いのだろうとしみじみ思うわけです。

◇さて、連休が明けてみれば、新年度が始まって1ヶ月が経ちました。
これから、夏のお盆休みまで長期の休暇はカレンダーにはありません。
いよいよ今年度の仕事も本番といったところでしょうか。

◇さて、進級、進学、就職、転職、異動を年度替りに迎えた方にとって
は、新しい環境で生活はいかがでしょうか?

◇様々な思いをされていることでしょう。「自分の進路に間違いはなか
った」と確信ができている方、「こんなはずではなかった」とちょっと
後悔を感じている方、もしかしたら、この後の継続をやめようと考えて
いる方もいらっしゃるかもしれませんね。

◇今の進路に確信を感じているあなたは、幸運な方ですね。このまま、
ガンガン進んでほしいと思います。

◇一方、後悔の念を抱いている方には、

「あなたがかつて抱いていたのは、どんな生活だったのでしょうか?」
「あなたが後悔を感じているのは、どんなことでしょうか?」
「あなたが求めていた生活を手にする為にあなたがしたことは何でしょ
うか?」
「これからやれる可能性があることは、どんなことですか?」
の質問に応えてみてください。

◇それでも、「この環境じゃ無理だ。」
「自分のやりたいことができていない、これからもとてもできそうに無
い。」というような言葉が浮かんだのなら、

「そんな環境の中でも、納得できるところは何処ですか?」
「今の環境でわかったことは何ですか?」
「それは、どんなことからわかりましたか?」
「今の環境でまだわからないことは何ですか?」
「それをわかるには何が必要ですか?」
「遣り残していることは何ですか?」
「あなたがやりたいことができる環境はどんなものですか?」
「その環境をあなたがつくることができるとしたら、それは何ですか?」
「あなたが後悔し続けたり、今の生活の継続を断念した後、あなたはどう
なれますか?あなたには何ができるようになりますか?」
「あなたが手に入れられることは何ですか?」
「あなたがネガティブな感情を抱いている理由は何ですか?」

の質問に応えてみてください。

◇皆さんの周りの新しい人たちの中でネガティブな感情を抱いている人が
いるのなら、彼ら、彼女らに関心を寄せて、訊ねてみてください。

◇アドバイスする前に、彼ら彼女らが見ているもの、聞いていること、
感じていることを知る為の質問を・・・。

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☆★☆ 編集後記 ☆★☆
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連休が終わっても、自分の仕事があり、居場所があり、待っていてくれて
いる人がいるというのは大変うれしいことです。

さあ、新たにどんな笑顔に会えるのか楽しみな五月です。
131(いざ行かん!)号でした
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月09日

「試飲」

◇先日、ひょんなことからワインの試飲会に参加しました。私にとって、
試飲という言葉の響きは、そのまま「ただで飲める。」「飲み放題。」
という言葉に変換されるので、積極的に参加したわけです。

◇ソムリエもどきの営業マンは、1本ずつワインを取り出し、やれドイツ
の何処何処の葡萄だの、イタリアの有名なソムリエの一押しだの、チリ
産で市販されていない貴重なワインだのと、説明しながら、本当に小さ
なポリエステルのカップに少しだけ注ぐのです。そして、結局10種類以
上のワインの試飲を終えました

◇当初は、小さなカップに「飲み放題。」の期待は打ち砕かれたかに見え
ましたが、さすがに、これだけの種類を飲み干すと十分すぎるくらいに酔
ってきました。

◇もともとアルコールには強くない私ですから当然です。
卑しい気持ちが飲ませているだけですから・・・。

そして、時がやってきました。
「どのワインの味がお気に召しましたか?」

ちょっと考えて
「このワイン。」と答えると

「このワインは肉や魚料理に非常に合います。~」

そして、最後に
「このワインをいかがですか?」
ときました。

◇結局、答えてしまったワインを購入してしまった。それも一本ではなく
セット販売に乗せられてしまいました。

◇この営業マンは、小さな仕掛けをたくさん用意していたわけですが、
一番の極めつけは、「どのワインの味がお気に召しましたか?」でしょう。

◇与えられた種類の中で、どれが気に入ったかと訊ねられれば、答えを
保留することはかなり難しいものです。「これ!」と答えたところで、
ほぼ購入は決まっていたのです。自分で選択したのですから恨むことも
できません。

◇これは、私たちの日頃のコミュニケーションに役立ちそうです。
迷いに迷って、行動できない時、またそんな人に出会ったら、いくつかの
選択肢を用意し、Which(どの、どちらの)の疑問詞で訊ねるのです。

◇私がワインを購入してしまったように、何か行動が生まれる可能性が高
くなります。

私といえば、結局、ワインが届いたら、家族に向かって、営業マン以上に
蘊蓄を語り、ワインの価値以上に価値を高め、恩着せがましくグラスに注ぐ
ことでしょう。全く卑しい男であります。

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☆★☆ 編集後記 ☆★☆
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連休前半、何をするでも無く、近所でいつも行っている川沿いの公園に
小学生の娘と息子を連れて行きました。

ちょっと冒険をと、河原に向かって道なき道に誘いました。靴やズボンが
ぬれたと大騒ぎしながら、たどり着いた河原は広く、私たち以外人影が無
いのです。

昔なつかしく、川に石を投げて遊んだだけの小さな冒険でしたが、
娘曰く「パパ!遠くへ行かなくても楽しいね。」

読者の皆さん!楽しい連休をお過ごしください。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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森本 哲郎

私が何より憂えるのは、理想への情熱が失われ、人びとのあいだに倫理
への無関心がはびこり、個々人の刻苦勉励が逆に冷笑される、そのよう
な風潮が日に日にあらわになってきている日本の社会の現状である。

◇ポストモダンといわれて久しい。大きな物語が消滅して、各々の小さ
な物語の中で私たちは、私的空間の中に安住している。誰が何をやろう
と無関心になり、自分のためだけに何かをしかけ、何かを行い、誰かを
操作しているような状況がある。大きな物語=大きな理想論が、消えて
しまったからかもしれない。


◇私たちに求められていることは、何かといえば、もう一度社会の中の
理想を見出すことだ。その理想に向かって、私たちは、公共性とか社会
性というものを吟味し直すことだ。個人と社会の関係をもう一度問い直
すことだ。


◇そうしなければ、私たちには、未来はない。エゴとエゴのぶつかり合
いに歯止めをかけられないような思想なり哲学は、必要ないのだ。

◇新しいパラダイムを構築しなければ、私たちに未来はないかもしれな
い。西洋風のエゴの解体を企て、新しいエゴ像と社会像を構築していか
なければならない。それが、私たちにとっての重要な課題だ。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月08日

灰谷 健次郎

生きている人だけの世の中じゃないよ。生きている人の中に死んだ人も
いっしょに生きているから、人間はやさしい気持ちを持つことができるのよ。


◇最近の私たちが、本当の意味で、優しくないのは、生きている人間だ
けしか、眼中にないからかもしれない。私たちが色々な意味で、配慮を
する対象は、生きている人間だけではない。


◇この生きている人間を陰で支えているはずのものやことに対して配慮
をし、感謝をしてこそ、私たちの生は、豊かになるはずだ。私たちは、
自由と引き換えにこの精神的な豊かさを手放してしまったように思う。


◇私たちが生を全うする前提は、私たちに生を授けてくれた存在があっ
てのことだ。その存在を無視しては、私たちの生は完結されはしない。
脈々と続く生があってこその私たちなのに、そのことを忘れ去って、
今を自由気ままに生きてしまっている。こんな生は、次の世代を用意す
る生にはならない。それは、未来を否定して、今をただ消費しているだ
けだからだ。


◇今日の言霊をもう一度私たちは、真摯に受け止めよう。私たちは、死
者と共に生きているのだ。その事実を誰も否定できない。脈々と続く生
のバトンを私たちは、今受け取って、未来に渡す役割を担っているのだ。
私たちの時代は、私たちだけのものではないのだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月07日

武者小路 実篤

自分でも何かのお役に立つのだ。このことは喜びである。
この喜びは自分の一生が無意味でないことを示している。
このことを幸福に感じるのである。

◇私が小さい頃は、日本はまだ貧しかった。かれこれ40年以上も前の
日本は、隣近所の人たちと貧しさを共有しているところがあった。どこ
かの家庭にカラーテレビが入ると、その家庭に見に行くのだ。こんなこ
とは今ではもう神話のようになってしまった。


◇暑い夏は、家から出て、家の前の道に椅子を置いて涼み、縁台の上で
将棋をし、子ども達は、線香花火をして遊び、大人の話を聞いたものだ。
そんな中で、一目置かれていたおじいちゃんが、いつも口にしていたの
が、「人様の役に立てるようになるんだ」、「社会の役に立つ人間にな
るんだ」ということだ。こんな話を子どもの頃に聞きながら、その当時
の悪ガキは、育っていったのだ。


◇最近の教育の議論にかけているのは、この点だ。教育は、自分のため
だけにあるのではない。教育を形成する様々なことは、昔からの積み重
ねだ。昔の人の苦労の結果を私たちは、簡単に受け取って、それで何も
恩返しをしないというわけにはいかないはずだ。教育は、自分のために、
他人のために社会のために還元してこそ、教育を受ける資格があるのだ。


◇生きている存在意義は、自分が他人と社会と繋がっているということ
だ。そのために、私たちは、何かを学び、学んだ結果を自分と他人と社
会に活かすことだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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長与 善郎

綺麗な靴を穿(は)いていた者は心して泥濘(ぬかるみ)をよける。
だが一旦靴が泥にそまると、だんだん泥濘を恐れなくなる。

◇今日の言霊は、人間の転落を言っているようにも読めるし、人間の成
長を言っているようにも読める。人間の転落について読むとすればこう
なる。


◇人間は、弱いものだから、状況や環境によって、色々な人間になって
しまう。たとえば、自分の正義を守ろうとすれば、悪のはびこる世界に
は近づかない方がいい。もし、悪に触れてしまえば、今までの正義が悪
に汚染されてしまうからだ。徐々に悪になれて、自然と悪をしてしまう
ようになる。朱に交われば紅くなるのだ。


◇人間の成長に関して、今日の言霊を読むとすればこうだ。小さい頃は、
自分に自信がないから、自分の知らないことは、怖くて仕方がない。だ
から、自分とは異質なものに対してなかなか受け入れがたいものだ。し
かし、人間が成長して、自分の知らないことをどんどん経験してくると、
未知に対して恐れることがなくなる。異質なものを経験すれば、それだ
け強くなれるのだ。


◇どちらにしても、人間は環境に影響される動物だ。自分が堕落するの
も、自分が成長するのも、環境を自分がどう受け止めるかにかかってい
るのだ。このことを私たちは、忘れてはいけない。環境に慣れきっては
いけないのだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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斎藤 茂吉

ひとごとは冷めたくとも済む。自分に対する考は炎を潜(くぐ)った鉄の
ようにあらねばならぬ。

◇自分の人生を他人事のように生きている人がたまにいる。何をやって
も、何を言っても、冷めている。失敗しても、成功しても、感激もなけ
れば、悔しさもない。そんな人がたまにいる。私からすると、何でそう
いう風に振る舞うようになったのだろうか、と興味津々なのだが、そう
いう人は、私のような人間が多分好きではないから、私の興味とは逆に、
どんどん私から遠ざかって行ってしまう。


◇そんな人を何人も見てきたが、そんな人は、本当は、喜怒哀楽を持っ
ているのだが、その喜怒哀楽をどう出していいのかわからないと思って
いるか、喜怒哀楽を他人の前で見せてはいけないと思っているか、もし
喜怒哀楽を見せてしまったら、他人がどう思うか不安だと思っているか
だ。自分の気持ちを自分自身で解放しない人だ。


◇そういうことが分かってから、そういう人とめぐり会うと、感情を出
しても大丈夫だよという雰囲気を作るようにしている。感情を現実に向
けて出すことが、実は、現実に対するエネルギーになっていくのだ。


◇だから、他人を傷つけるような感情の表出は、しない方がよいが、嬉
しいとか、悲しいとかは、どんどん出していいよという雰囲気を作る。
自分の人生なのだから、熱くなって生きていけばいいのだ。


◇今日の言霊も言うように、自分自身に熱くなることが大切なのだ。自
分の周りの出来事は、自分のことなのだ。自分自身を拡大すれば、他人
のことにも熱くなれる。そうなれば、今まで以上にエネルギーが自分の
中に生まれることだろう。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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沢柳 政太郎

知らないのは恥でない、知ろうとしないのが恥である。


◇世界は、広くて、深いから、私たちの知らないことは山ほどある。だ
から、何でもかんでも知っているということは、まずありえない。だか
ら、知らないことがあってもそれほど問題はない。それよりは、今日の
言霊のように、知ろうとしないことが、問題だ。


◇知らないということを認めない限り、私たちは、知らないことを知ろ
うと出来ない。素直になれない限り、私たちは、学べないからだ。心を
開かない限り、その心に何か新しいものが、入ってこないからだ。


◇だから、素直に自分の欠落点を認めることだ。知ろうとしないことが、
問題なのは、自分の心を閉ざして、他人に自分を偽り、ひいては自分を
偽るからだ。自分の身の丈を隠して、自分を成長させることが出来ない
から、問題なのだ。


◇完璧な人間は、誰一人としていない。だから、他人の前で完璧になる
必要はない。だから、自分の欠落点を素直に認めて、その先に進めばよ
いのだ。今は、まだ知らないが、これから知ることが出来るという態度
で自分の欠落点を埋めていくことだ。そういう姿勢が、成長を促すのだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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「つづらの中身」(前編)

先日、知り合いから面白い話を聞いたので、今回はそれをご紹介したい。
彼が、あるお寺へ座禅の修行に行ったとき、そのお寺の僧侶の方がお話に
なった内容がひどく印象に残ったらしい。

生徒やお子さんに同じ話をしたら、彼らはどのように答えるだろうか。
もし、よければ、話してみてほしい。

「舌切り雀」という昔話をご存知だろう。それにまつわるはなしである。
一応、ざっとあらすじを紹介しておこう。


▽むかし、むかし、ある所にやさしいお爺さんと意地悪なお婆さんが住
んでいた。お爺さんは雀が大好きで我が子のように可愛がっていた。

ある日のこと、雀が、お婆さんが洗濯に使おうとしていた糊を食べてしま
う。たいそう怒ったお婆さんは雀を捕まえると、舌をちょん切ってしまい、
雀は山の方に飛んで帰ってしまった。

お爺さんはこの話を聞き、雀がたいそう哀れに思い、雀を探してお詫びを
言うために雀のお宿を探す。

雀たちは、お爺さんに恩返しにご馳走してくれたり踊りを見せてくれた。
帰りにお土産として、お爺さんは、大小2つのつづらのどちらを持って行
くか聞かれ、小さいほうのつづらを持って帰る。その中には大判、小判、
着物、など色々なものが入っていた。

これを見たお婆さんは、どうして大きなつづらを持って帰らなかったのか
とお爺さんを責め、自分も雀のお宿へ出かける。

お婆さんは、大きなつづらを背負い、早々にお宿を去る。その帰り道、つ
づらを開けると、中からは割れた皿などのガラクタがいっぱいに詰まって
いた(つづらには妖怪が入っていたなどの話もある)。△


舌切り雀のハイライトは、なんと言っても大小二つのつづらである。
やさしいお爺さんは小さなつづらを持ち帰り、欲深いいじわるなお婆さん
は大きなつづらを持ち帰る。


そして、それぞれのつづらに入っていたものが「財宝」と「ガラクタ」だ。
これがこの話の面白いところであり、教訓的なところでもある。


さて、お坊さんは、こんなことを、修行の参加者問いかけたそうだ。


「もし、お爺さんが大きなつづらを持って帰っていたら、その中身は何
であっただろうか?もし、お婆さんが小さなつづらを持って帰っていた
ら、その中身は何であっただろうか?理由まで考えてください」


その答えを聞いて「なるほど!」と思ったのだが、あなたはこの問いか
けに何と答えますか?


○次回へ続く。
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     ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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菊池 寛

人の真似をする者は、その真似るものよりは必定劣るものじゃ。
そなたも、自分の工夫を専一にいたされよ。

◇何でもそうだが、物事には順番があって、今日の言霊のアドバイスは、
初心者には、先の話しだし、上級者には、まさにこれから行なうべき、
仕上げに向けてのものだ。


◇私たちは、何かを習得する時には、まず先生なり先輩の真似をするこ
とからはじまる。決して、習いはじめに自分のやり方を通してはいけな
い。自分のやり方で習得しようとすれば、我流となって、変な形になっ
てしまうからだ。土台がしっかりしないものになってしまうからだ。先
生なり先輩の形を真似して、少しでも先生や先輩の水準に近づくように
努力することだ。


◇そして、今日の言霊のアドバイスだ。真似が上手くできるようになれ
ば、今度は、今までの先生や先輩のやり方から離れて、自分流のやり方
を追及していくことだ。「教える―教えられる」関係は、最終的には、
教えからの自律を目指すものだから、最後まで師の考えに寄り添うだけ
ではなくて、その教えを受け継ぎながらも、自分の味を加えて、自分の
ものとしなければならない。


◇そうしなければ、師を乗り越え、師に対する恩返しをすることが出来
ない。そういうものが、「教える―教えられる」関係なのだ。


◇最近の私たちは、もたれ合い、慰めあって、表面的には良好な関係を
保ちながら、お互いがお互いを高めあうような関係にはなっていないこ
とが多い。そういう関係だけを求めてよいものではない。たまには、師
弟関係のような厳しさを私たちは、求めても良いのではないかと思うが、
皆さんはどう思うだろうか。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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レターマン

群を抜く方法は、当たり前の仕事を、当たり前ではない情熱で行うことである。

◇私たちに大切なことは、情熱を持ってことに臨むことだ。嫌々やる
ことと進んでやることと、嬉々としてやることと、情熱的にやること
では、随分とやった結果が違うはずだ。他人よりは優れた仕事がした
いと思ったら、嬉々として情熱的に仕事をすることだ。それも他人以
上に情熱的に。


◇情熱的に仕事をしようと思っても、私たちは、どうしてもそういう
情熱が消えてしまいそうになる時がある。初めのうちの情熱が消えて、
どんどんやる気が下がってきてしまう。そういう時に、私たちは、ど
ういうところに情熱の素、やる気の素を求めればよいのかというと、
その情熱の向かうところ、やる気の向かうところに、もう一度戻って
みることだ。


◇何で自分は、これをやろうと決めたのか、何のためにこれをやろう
と思ったのかという原点に戻って考えることだ。そうすれば、もう一
度、情熱が湧いて出た時の気持ちを思い出すことが出来る。


◇私たちに必要なことは、情熱を失わないということだ。失いそうに
なったら、原点に戻って、あの時の気持ちを思い出すことだ。他人に
は真似のできない情熱で何事も行うために、その原点を強く思うこと
だ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年05月02日

文科省の積極的な対応が、意味するものは何か。

【記事】小学授業、週1コマ増 理数強化を来年度から中学は「総合学習」削減

 読売新聞(2008年4/25)より以下抜粋

○文部科学省は24日、先月末に改定した新しい学習指導要領の移行措
置を公表した。
○小中学校とも算数・数学と理科の実施時期を前倒しして来年度からと
し、この2教科の授業時間と学習内容を大幅に増やす。中学は総合学習
などを削減するので総授業時間は現在のまま。小学校は全学年で週1コ
マ授業が増える。移行期間中は新たな検定教科書がないため、同省では
補助教材を作成して配布する予定だが、現場に行き渡るのは実施直前に
なる見込み。準備期間が不足したまま新しい授業が始まることを不安視
する声も出ている。

○「ゆとり教育」からの脱却を打ち出した新指導要領は、約40年ぶり
の授業時間増や学習内容の復活などが柱。小学校では2011年度から、
中学では12年度から全面実施されるが、昨年末に公表された国際学力
調査で理数系の学力の落ち込みが目立ったことなどを受け、同省は、理
数系教育の強化を予定より早く進めるべきだと判断した。ほぼ10年ご
とに改定される指導要領の移行期間中に授業時間が増えるのは初めて。
○新指導要領では小学校の算数は1年が週4コマ(1コマ45分)、
2~6年が週5コマとなり、6年間で142コマ増える。理科も4~6
年は週3コマになるなど計55コマの増。中学は数学が1年と3年が週
4コマ(1コマ50分)になるなど計70コマ増え、理科も2~3年が
週4コマになるなどで計95コマ増える。
○移行措置によって小学校の場合、算数と理科は来年度から授業時間、
内容とも新指導要領と同水準になり、算数は2年の「時刻の読み方」が
1年に、6年の「立方体、直方体」は4年に、理科は「電磁石の強さ」
が6年から5年に早まる。
○教科ごとに担任が違う中学は理数の教員だけに負担が偏るのを避ける
ため、授業時間は11年度までに段階的に増やすこととし、来年度は数
学が1年で年35コマ増、理科は3年で年25コマ増にとどめる。内容
も数学の「球の表面積と体積」や理科の「イオン」など最低限の増加に
した。
○教科書会社は全面実施時期に合わせて検定教科書を作成しているため、
同省は現在の教科書にない分を補助教材にまとめ年度内に全児童・生徒
に配布する。

[解説]教員増員 具体策が必要
○今回、文科省が公表した新指導要領の移行措置は、「ゆとり教育」か
らの一刻も早い転換を望む保護者の声に応えたものと言える。ただ、授
業時間と学習内容の増加で学校現場の負担が増えることも間違いない。
○同省は「教員の増員で対応したい」としているが、今月公表された中
央教育審議会の「教育振興基本計画」の答申は、国の財政事情に配慮し、
増員の数値目標を盛り込まなかった。
○このまま教員増のめどが立たない状態が続けば、新指導要領に対応で
きる学校と、できない学校とでバラツキが出ることも予想される。学力
向上に向けた施策も重要だが、それを実行に移すための条件整備も行政
の責任。学校現場の努力だけに任せていては新指導要領の趣旨は生かせ
ない。(社会部 村井正美)

*私からのコメント

◇文科省にしては、非常に早い対応だ。記事の中にあるように「昨年末
に公表された国際学力調査で理数系の学力の落ち込みが目立ったことな
どを受け、同省は、理数系教育の強化を予定より早く進めるべきだと判
断した。」ということだ。この対応の早さは、どうしたことだろう。こ
んなに行政が早い対応をするのは、異例なことだ。「ほぼ10年ごとに
改定される指導要領の移行期間中に授業時間が増えるのは初めて。」と
いうように、文科省は臨機応変に対応し、学力向上策を前倒しして実行
する。

◇なぜ、このように早い対応をするのか、私は、一つの大衆迎合を感じ
る。文科省が仕掛けた学力重視という考え方が、世間に流布し、さらに
世間は、その学力重視傾向を拡大させ、教育業界のスタンダードとして、
学力という軸を確立させたかに見える。学力問題を教育問題の全てにし
てしまったといってもよい。だから、学力にまつわる性急な対応に、ど
こからも反対の大きな声が上がってこない。もし、教職員が、この決定
に反対でもしようとするものなら、世間の非難が、集中するだろう。
「先生は、自分のことしか考えていない!だから、学校の先生は、ダメ
なのだ!もっと民間を見習うべきだ。こういう早い対応をしながら、民
間は生き残っているというのに、学校は何だ!」こんな批判が、巻き起
こることだろう。

◇1年あるからといって、現場に負担を強いて、今年の生徒指導・教科
指導を、犠牲になるとしたらどうだろう。もっと計画的に新学習指導要
領をよりよく実行できるインフラを整えたらどうだろうか。国民の機嫌
取りをしているように思うが、そんなことでいいのだろうか。何回も繰
り返すが、学力問題は、教育問題の一部であって、全てではない。子ど
もの学力が向上するかしないかが、教育力の焦点ではないはずだ。子ど
もが社会人として一人前になることが、教育力の焦点だ。そのことを忘
れて、文科省は、世の教育ママやパパのご機嫌を取り、また教育の私事
性を推進して行くようなことをするべきではない。人が、社会の構成メ
ンバーになることをどう導いていくかをもっと真剣に文科省は、考えて
ほしい。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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