菊池 寛
人の真似をする者は、その真似るものよりは必定劣るものじゃ。
そなたも、自分の工夫を専一にいたされよ。
◇何でもそうだが、物事には順番があって、今日の言霊のアドバイスは、
初心者には、先の話しだし、上級者には、まさにこれから行なうべき、
仕上げに向けてのものだ。
◇私たちは、何かを習得する時には、まず先生なり先輩の真似をするこ
とからはじまる。決して、習いはじめに自分のやり方を通してはいけな
い。自分のやり方で習得しようとすれば、我流となって、変な形になっ
てしまうからだ。土台がしっかりしないものになってしまうからだ。先
生なり先輩の形を真似して、少しでも先生や先輩の水準に近づくように
努力することだ。
◇そして、今日の言霊のアドバイスだ。真似が上手くできるようになれ
ば、今度は、今までの先生や先輩のやり方から離れて、自分流のやり方
を追及していくことだ。「教える―教えられる」関係は、最終的には、
教えからの自律を目指すものだから、最後まで師の考えに寄り添うだけ
ではなくて、その教えを受け継ぎながらも、自分の味を加えて、自分の
ものとしなければならない。
◇そうしなければ、師を乗り越え、師に対する恩返しをすることが出来
ない。そういうものが、「教える―教えられる」関係なのだ。
◇最近の私たちは、もたれ合い、慰めあって、表面的には良好な関係を
保ちながら、お互いがお互いを高めあうような関係にはなっていないこ
とが多い。そういう関係だけを求めてよいものではない。たまには、師
弟関係のような厳しさを私たちは、求めても良いのではないかと思うが、
皆さんはどう思うだろうか。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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