長与 善郎
綺麗な靴を穿(は)いていた者は心して泥濘(ぬかるみ)をよける。
だが一旦靴が泥にそまると、だんだん泥濘を恐れなくなる。
◇今日の言霊は、人間の転落を言っているようにも読めるし、人間の成
長を言っているようにも読める。人間の転落について読むとすればこう
なる。
◇人間は、弱いものだから、状況や環境によって、色々な人間になって
しまう。たとえば、自分の正義を守ろうとすれば、悪のはびこる世界に
は近づかない方がいい。もし、悪に触れてしまえば、今までの正義が悪
に汚染されてしまうからだ。徐々に悪になれて、自然と悪をしてしまう
ようになる。朱に交われば紅くなるのだ。
◇人間の成長に関して、今日の言霊を読むとすればこうだ。小さい頃は、
自分に自信がないから、自分の知らないことは、怖くて仕方がない。だ
から、自分とは異質なものに対してなかなか受け入れがたいものだ。し
かし、人間が成長して、自分の知らないことをどんどん経験してくると、
未知に対して恐れることがなくなる。異質なものを経験すれば、それだ
け強くなれるのだ。
◇どちらにしても、人間は環境に影響される動物だ。自分が堕落するの
も、自分が成長するのも、環境を自分がどう受け止めるかにかかってい
るのだ。このことを私たちは、忘れてはいけない。環境に慣れきっては
いけないのだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

