森本 哲郎
私が何より憂えるのは、理想への情熱が失われ、人びとのあいだに倫理
への無関心がはびこり、個々人の刻苦勉励が逆に冷笑される、そのよう
な風潮が日に日にあらわになってきている日本の社会の現状である。
◇ポストモダンといわれて久しい。大きな物語が消滅して、各々の小さ
な物語の中で私たちは、私的空間の中に安住している。誰が何をやろう
と無関心になり、自分のためだけに何かをしかけ、何かを行い、誰かを
操作しているような状況がある。大きな物語=大きな理想論が、消えて
しまったからかもしれない。
◇私たちに求められていることは、何かといえば、もう一度社会の中の
理想を見出すことだ。その理想に向かって、私たちは、公共性とか社会
性というものを吟味し直すことだ。個人と社会の関係をもう一度問い直
すことだ。
◇そうしなければ、私たちには、未来はない。エゴとエゴのぶつかり合
いに歯止めをかけられないような思想なり哲学は、必要ないのだ。
◇新しいパラダイムを構築しなければ、私たちに未来はないかもしれな
い。西洋風のエゴの解体を企て、新しいエゴ像と社会像を構築していか
なければならない。それが、私たちにとっての重要な課題だ。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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