「子どももすばらしい!」
◇今年も遠足の時期がやってきた。相変わらず、電車の中は大騒ぎです。
◇この間も小学校3~4年生の大騒ぎの電車に乗り込みました、席に座って
はいけないと指導されているのらしく、車両は込んでいるにもかかわらず、
座席は空いていました。
◇私は数駅の乗車だったので座る気は無かったのだが、敢えて混雑を助長
させるわけに行かないと思い腰掛けました。
◇若い女性の先生と後でわかったのですが、生徒にまぎれて年配の男性の
先生もいたようです。若い先生は、しきりに「静かに!」「小さな声で話
なさいと言いましたよね!」とか一生懸命大騒ぎを収集しようとするので
すが、機関銃のような子どもたちの話は止まりません。
◇さて、私の目の前に大騒ぎしている一人の女の子がいたのですが、
ふと私と目が合いました。私が座っていた為にちょうど目の高さが同じ
くらいのいい感じでした。
◇私は、その子に向かって満面の笑みを浮かべ、「何処へ遠足?楽しそう
だね!今日一日たくさん楽しんでおいで!」とアイコンタクトで伝え続け
ました。すると不思議にも、女の子は、今までしていた大騒ぎをやめ、
静かに私の目を見つめていたのです。
◇そして、私の降車駅のひとつ前で彼らが降りる際、その女の子は、私に
会釈をしていくのです。大変、私はうれしくなり「行ってらっしゃい!
楽しんでおいで!」というメッセージを心の中で送りました。
◇不思議な体験でした。
◇私たち大人は、子どもたちに対して、「言葉で説明してわからせよう」
「説得しよう」としがちです。でも、子どもたちは、言葉より感性が優れ
ているのではないかと改めて感じました。
◇私たちは、言葉は一言も交わしませんでしたが、その女の子と確かに
コミュニケーションをとっていました。「行ってきます!お騒がせしま
した!」といったメッセージを私に残してくれたような気がしました。
◇そうです。メラービアンの法則というのがありました。私たちの相手から
受ける「好意の総計」は、言葉がたった7%、口調が38%、表情が55%、
実に97パーセントは言葉意外のコミュニケーションで成り立っているの
です。
◇感性、つまり言葉以外のメッセージ交換に長ける子どもたちを指導する
先生には是非このことを知っていただくと、すごく子どもたちと良い関係が
作れるのではないかと思います。
◇子どもたちを形式的な言葉だけで説得しよう、理解させようとすることは、
例え小学生であっても反発を招いたり、先生と子どもたちの心の隔たりを
生んでしまうことでしょう。
◇実は、大人のコミュニケーションも子どもたち同様であることは読者の
皆さんは十分ご承知だと存じます。

