宮沢 賢治
正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識して
これに応じていくことである。
◇私たちは、近視眼的な判断をしてしまう動物だが、それでも人間とし
て成長すればするほど、遠くのものを基準に判断しようとするようにな
る。
◇たとえば、小さい頃は、自分が何かをほしいと思えば、他人のものを
勝手に使っていたり、眼の前にあるほしいと思うものを勝手に拝借して
いたり、ちょっとした誘惑に負けて、本来やらなくてはならないことを
やらなかったりということはちょくちょくあったはずだ。
◇しかし、成長していけば、後々それがどういう結果を招くかが、だん
だん分かってきて、今この時の欲望だけで物事を決めなくなっていった
はずだ(最近の事件は、そういう歯止めがなくなってはいるが)。
◇今日の言霊の宮沢賢治は、その遠いものが、さらに遠く大きいものに
なっている。彼が判断の拠り所にしているのは、地球ではなくて、地球
を包む銀河系なのだ。つまり、判断の基準が、自分を取り囲む今という
狭い範囲や人間関係ではなくて、今という時空間を越えて、将来に渡っ
てこの判断が正しいかどうかを問う基準を心に持っているということな
のだ。
◇こういう視点を持っているからこそ、今という時代や今という人間的
な価値観になびかないし、自分の信じることがぶれないのだ。
◇どうだろうか。私たちに賢治の視点が必要なのではないだろうか。今
を消費し尽くす私たちの生活をもう一度振り返るためには、賢治の銀河
系から考える視点が必要な気がする。自分を銀河系から見ているなんて、
賢治しか出来ないかもしれないが、私たちもそういう視点を持とうと努
力してもいいように思う。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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