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子どもから大人になる時に、大人は何をするべきか!

【記事】バス乗っ取り14歳、自ら110番「犯行宣言」 

 朝日新聞(2008年7/17)より以下抜粋


○高速バスを乗っ取った疑いで16日、逮捕されたのは、14歳の中学
2年生だった。運転手の首にナイフをつきつけ、車中から「バスジャッ
クした」と自ら110番通報して「犯行宣言」まで出した少年は、学校
によると、学級委員も務める積極的な生徒だったという。

○バスジャックされたJR東海バスのスーパーライナーは、名古屋駅を
出発して東京に向かう途中だった。名古屋インターチェンジから東名高
速に入って間もなく、運転席に近づいてきた少年が、運転手の首にナイ
フを突きつけて言った。

 「バスジャックをした。止まるな。走れ」


○少年は「前にまとまって座れ」「携帯電話を持っているやつは渡せ」
「カーテンを閉めろ」と指示した。落ち着いた声だった。「何かすれば
危害を加える」。乗り合わせたJR東海バス社員は大人を威嚇する少年
の言葉を聞いた。


○少年はパトカーが近づいてきたことに気付き、いら立ちを募らせた。
「誰が電話したんだ」と声を上げ、取り上げた携帯電話の一つを使って
どこかに電話し、「引き返させろ」と要求した。運転手には「スピード
を上げろ」「止まるな」「とにかく逃げろ」「パトカーを追い越せ」と
まくしたてた。


○バスはパトカーに前をふさがれて本線上でいったん止まり、さらに美
合パーキングエリアに誘導されて止まった。窓越しに、警察官は少年の
説得を試みた。「親友とか先生とか、心配してくれる人がいるだろう」。
警察官の言葉を聞くうち、少年は穏やかになっていった。ナイフを置き、
午後1時56分に逮捕された。


○バスの乗客も、警察官の説得を受けた少年が「親に捨てられた。迷惑
をかけ、恥をかかせてやりたい」と言い返すのを聞いたという。


○山口県宇部市教委は16日夜に記者会見。女友達のことで、少年の学
級担任と学年主任の教諭が11日、少年宅を訪ねて保護者と話し合いを
しており、家出の理由について「親子間でのいさかいが直接のきっかけ
と聞いている」と話した。


○少年は、学校では明るく、ひょうきんな面もある生徒だった。中学校
の校長によると、学習態度はまじめで、運動部に入っていた。2年生に
なって事件直前まで、授業も部活動も休んだことはないという。今春か
ら、自ら手を挙げて学級委員を務めており、教頭も「心配な子ではなか
った」と話す。同じ中学の男子生徒らによると、「物まねが好きで、み
んなを笑わせ、明るかった」。この生徒が少年を最後に見たのは12日
で、元気な声で部活の練習試合をしていたという。生徒総会でも積極的
に発言し、生徒会役員に立候補したこともあるという。

*私からのコメント 


◇今回の事件は、普通の子が特別な事件を起こした典型的なものだ。この
記事の抜粋を読めば、事件を起こした中学生が、大人のような冷静さで、
バスジャックを謀ったことがわかるが、そうだからといって、大人度が非
常に高いかというとそうでもなく、子ども性を十分残していて、非常に稚
拙なこともよくわかる。

◇親に対するあてつけで、事件を起こしたといってもいいものだ。だから、
今回の事件で何を私たちが、考えなければならないかというと、なぜ、こ
んな大人のような事件を起こす子どもが出てきたのかということだ。


◇まず考えられるのが、事件に対する報道のあり方だ。思想表現の自由は、
非常に重要だが、そうだからといって、情報のたれ流しが、どういう影響
を生むかを考えない報道機関では情けない。


◇テレビの情報番組やニュース番組が、事件を報道するスタンスをもう一
度考えることは、大切なことだ。そして、そういう情報を受け止める子ど
もの側にいる親や大人のその報道に対する受け止め方を子どもにどう伝え
るかを考えたほうがよい。事件の先にどういうことが待っているのかを子
どもに伝えることは、子どもの安易な犯罪の抑止力になるはずだ。


◇次にドラマやテレビゲームなども、大きな影響力を子どもに与える。事
件が、非常に身近になったと感じさせる力が、ドラマやテレビゲームには
あるからだ。


◇今回の事件も、ドラマ等でバスジャックのようなものを見ていた節があ
る。そうでないならば、乗客の携帯電話を取り上げたりはしないだろう。
バーチャルな世界を現実だと錯覚してしまう子どもたちに対して、親や大
人は、現実をしっかり教えなければならないのだ。そうしなければ、大人
のような子どもがどんどん増えて、このような事件が多く発生してしまう
可能性がある。


◇親や大人は、子どもにしっかり現実を教えよう。何をしていいのか、何
をしてはいけないのか、もし、犯罪を犯したら、自分の人生だけではなく、
自分の周りの人たちの人生も全て台無しにしてしまうのだということを教
えなくてはならないのだ。


◇自分は一人で生きているわけではないし、一人で生きられないのだから、
いつでも関係し合いながら生きているのだということを教えることだ。そ
れは親や大人の子どもに対する義務なのだ。このことを最近の親も大人も
忘れてはいないだろうか。この事件で、もう一度私たちの役割を思い出し
たほうがよいと思う。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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