トインビー
われわれが理解しているような文明は、動きであって状態ではない。
航海であって港ではない。既知の文明のどれ一つとして、これまでに
文明の目標に到達したことはないのである。
◇トインビーは、それまでの西欧文明中心の考え方から脱却して、比較
文明の考え方を広めた人だ。世界の中で一番優れていると思われ、信じ
られていた西欧文明を相対化して、他の文明と比較し、それぞれの文明
を研究対象にした。この時点から西欧文明は他文明からも学ぶことが出
来るようになったのだ。
◇今日の言霊は、私たちにとっては希望だ。文明は、固定的な状態では
なく、一つの運動体なのだ。ということは、近代文明は、まだまだ如何
様にも変化が可能なものなのだ。
◇私たちの学ぶ姿勢が、この文明の運動体にも影響を与えることが出来
るはずだ。ここに現代の閉塞感を打破する希望が見えないだろうか。
◇私たちは、文明の恩恵を受けながら生活を送っているが、その生活の
あり様が、文明にも影響を与え、その文明の質を決定することになる。
環境問題然り、紛争問題然り、テロ問題然りだ。
◇この文明の転換点にいる私たちは、自分の生活のあり方を自覚するこ
とを通して、文明の転換を企てようではないか。私たちの世界は、一人
ひとりが、否が応でも参加している船なのだから。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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