ロマン・ロラン
真摯に考えるということは、たとえ万人に逆らう考えであろうと、万人
のために考えるということである。人類を愛し、必要とあらば人類に挑
戦し反逆する人々が、人類には必要なのである。
◇今日の言霊は、個人と集団の関係を言っているものだ。個人として、
自律的に集団の一員になっていれば、当然、集団のことを真剣に考える
だろうし、その集団が間違った方向に行っていると思ったら、真剣に集
団の結論に反対するだろう。
◇この言霊で言えば、「万人に逆らう考えであろうと、万人のために考
える」ということだ。それに対して、集団は、そういう集団の意思決定
に反対している人間を集団のために守ろうとするべきだ。
◇なぜならば、そういう意見が、集団の方向性を軌道修正してくれる可
能性があるからだ。「人類を愛し、必要とあらば人類に挑戦し反逆する
人々が、人類には必要」だからだ。
◇個人の立場から言えば、このことを行なうのは、非常に難しいかもし
れないが、自律的な人間を目指そうとするならば、今日の言霊を避けて
通ることは出来ない。間違った考えに迎合すること自体が、依存的なこ
とだからだ。そしてそうなった段階で、自律的な人生を否定してしまう
ことになるからだ。
◇それでは、集団の方はどうかというと、これまた今日の言霊を行なう
のは難しい。集団は、集団で異端を嫌うからだ。どんなに集団のためを
思っての行為であっても、集団の決定に反対する人間を集団は認めるこ
とは難しい。
◇認めてしまった段階で、集団の維持機能が弱まるからだ。しかし、も
し、集団が成長していこうと思ったら、その危険を冒して、異端を認め、
成長のエンジンにするべきだ。
◇今日の言霊は、個人にも集団にも勇気を求める。自分の危機を覚悟し
て、手を挙げげるかどうかだ。集団のほうは、集団の崩壊を覚悟して、
自分に反旗を翻した人間を認めるかどうかだ。
◇どちらにしても、この勇気がない限り、よりよい個人もよりよい集団
も望むべくはない。今日の言霊を自分のものにしなければならない時代
だと私は思う。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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