暑い夏にちょっと学術的な話を!
◇子育ては、コミュニケーションだ!とこのメルマガで何回となく書き、その
趣旨に沿って、親子の会話をヒントにしてきた。子育ては、子どものセルフ・
エスティーム(自己重要感・自己有能感)を高めることだ。このセルフ・エス
ティームが高ければ高いほど、新しいことにチャレンジできるし、他人に優し
くなれる。
◇それでは、セルフ・エスティームとは何か。今回は、「セルフ・エスティー
ムの心理学」(ナカニシヤ出版)からちょっと見てみよう。まず、セルフ(自
己)について、心理学者のジェームズによれば、
1.物質的自己(身体的自己ならびに自分の所有物)
2.精神的自己(自分の意識状態や心理的能力)
3.社会的自己(仲間からの評価、世間からの評判や評価)に分類される。
子育ての観点から言えば、まずは、物質的自己の成長と社会的自己の成長が、
重要なことだ。社会的自己の社会とは、親子関係がまずスタートラインだから
だ。
◇次にエスティーム(~を重んじる・尊敬)について、ジェームズは、自己評
価の感情は、自己に対する満足と不満足の感情で、その感情は、顔面表情から
分かるといっている。
◇簡単に言えば、元気で、明るくて、他人を正面から堂々と見ることが出来る
子どもは、自己に対して満足している。逆に元気がなく、暗くて、他人に顔を
背けるような子どもは、自己に対して不満足なのだ。
◇それでは、セルフ・エスティームについて、心理学者のクーパースミスは、
「自分自身に対する積極的および消極的な態度」だと定義している。そして、
このセルフ・エスティームの向上に寄与しているのが、自分の人生における
「重要な他者」から寄せられる尊敬や受容、関心のある態度の量だというの
だ。
◇いうまでもなく、子どもにとって「重要な他者」は、親以外にはない。また、
私たちは、他人から価値付けられるように、自分自身を価値付ける。親から価
値付けられたように、子どもは自分自身を価値付けるのだ。
◇セルフ・エスティームは、「重要な他者」を含む人間関係の中で形成される。
ホーネイという心理学者は、適切な親の愛、受容および承認を受け取ることが、
子どものセルフ・エスティームを高めると言っているが、その反対にこれらを
受け取っていなければ、「飽くことを知らない要求」の型が子どもに出来てし
まうと言う。
◇子どもの自律(=自立)が、子育ての結果だとすれば、子どもの自律を促す
上でもセルフ・エスティームの向上は必須なのだ。そのために、私たちは、コ
ミュニケーションを通じて、子どものセルフ・エスティームの向上を目指して
いこう。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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