「ドラ」(後編)
○前回のあらすじ
小6中学受験の授業で、「物語文の続きを書く」という記述問題を扱った。
中学生の淡い恋愛を描いた物語文だったのだが、主人公の女の子の、男の子
を好きだと思う気持ちは明白なのだが、実は、彼も彼女を好きだという気持
ちを読み取るのが難しく、
二人は両想いでハッピーエンドとなる話を書くのは、生徒にとってなかなか
難しかった。
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多かったのはこんな解答だ。
・女の子が告白をして、振られるパターン。
・女の子が気持ちを告げられず、片思いのまま今後も過ごすパターン。
もちろん、これでは正解にはならない。
「実は、ハッピーエンドです」
こう告げると、「えーーーっ!」という声が上がった。
「と、いうことは、両思いなの?」と麻美。
こういうことを照れずにサラっと言えるのは圧倒的に女の子のほうが多い。
「キモーイ!」と健児。
「別にキモクないだろ。
では、どうして、そうなるのかみんな考えてみよう!」
すぐに反応がある。「先生、もしかして、ココとか?」
そうして、男の子も、実は彼女が好きだという部分を生徒は指摘していった。
「じゃぁ、先生、もしかして、オレの答え、正解じゃねぇ?」
そう言ったのは、悠太だった。
「おぉ、ちょっと読んでみ?」
その内容は、
女の子が告白したところ、実は、その友達も同じ男の子が好きで、
あろうことか、男の子は、二人同時に付き合ってしまう。
もちろん、彼女たちはそのことを知らない。
しかし、やがて、ばれてしまい、三人で修羅場を迎えるというもの。
一同大爆笑。
「昼ドラの見すぎだよ~~~」の声。
そして、また笑い。
「ホント、悠太、ドラマの見すぎ!」と僕。
ここで、一番前に座っていた里奈がゆ~っくりと一言。
「あぁ~、ドラマのことか」。
「うん?どうした?」
みんな、注目。
「昼ドラって、昼のドラえもんのことかと思ったよぉ~」
のび太クンは学校に行ってるし、居間で寝転がってドラ焼きをかじりながら、
テレビで「昼ドラ」をボーっと見る。
「ある意味、こんな贅沢な時間ってないよねぇ」とつぶやくネコ型ロボット。
彼女の頭の中で、きっとこんな映像が一瞬のうちに駆け抜けたに違いない。
爆笑はしばらく続いた。
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◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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