形を繕っただけの対処のように思うが!
【記事】大分県教委の採用取り消し、12人が自主退職の意向
朝日新聞(2008年9/3)より以下抜粋
○大分県教育委員会は3日、08年度教員採用試験で不正に合格したと
して採用取り消しの対象とした教諭21人のうち、12人が自主的に退
職する意向を示したと発表した。この中には、引き続き臨時講師として
勤務することを希望した教員もいる。県教委は、自主退職しない対象者
は5日をめどに採用を取り消すことにしている。
○県教委は先月29日、08年度の採用試験の得点の改ざんが確認され
たとして、21人(小学校14人、中学校6人、養護教諭1人)の採用
を取り消すことを決めた。贈賄罪で起訴された浅利幾美被告(52)の
長男で先月辞職した元教諭を除く20人に対し、3日までに自主退職か
採用取り消し処分のいずれかを選ぶよう通知。ただ、どちらの場合も本
人が希望すれば臨時講師として雇用するとした。
○3日夜までに意向を示したのは自主退職を選んだ12人だけだった。
8人は未回答で、県教委は4日、意思を確認する。
○臨時講師として勤務し続けることにした教諭が在籍する県中部の小学
校は3日夜、教諭の担任学級がある学年の保護者に説明会を開き、校長
が「一生懸命やっているので、担任として受け入れてほしい」と呼びか
けた。教諭が「子どもたち一人ひとりを大切にしていきたい。これから
もよろしくお願いします」と涙を流しながら語ると、保護者から拍手が
起こったという。
*私からのコメント
◇今回の一連の教員採用不正事件が、一応の決着を見た。07年度以前
の不正採用に関しては、データ不足でお咎めなしということにし、08
年度採用に関する不正について、今回の20人が対象になって、自主退
職か、採用取り消しかの処分を下した。これで一応は、教育委員会は対
応を示したが、しかし、この処分には、何か腑に落ちないところがある。
◇07年以前の不正採用問題をうやむやにした点と、不正採用された教
員が、意図的に不正採用を働きかけたのかどうかを何も明らかにしてい
ない点だ。
◇たとえば、不正採用を知っていた教員と親類や親が当人には内緒で不
正採用を働きかけたのでは、罪の重さが違うはずだ。それを一律に処分
するのはどうなのかと思う。
◇こう書くと、この両者をどう見極めるのかとすぐに反論が来るかもし
れないが、それは、自己申告以外にはないが、その事情を聴取しなけれ
ばならなかったように思う。
◇そして、そこから先は、教員としての良心でこの事態にどう応えるか
だから、対処法は分からないが、しかし、どちらにしても、自主退職
を一律に迫り、採用取り消しを一律にするというのはどうも納得がいか
ない。また08年度の採用試験を受けた者だけをスケープゴートにし、
一件落着というのは、不十分としか言えないものだ。
◇こんな不十分な対処なら、もっと徹底的に対応策を考えたほうがよか
ったのではないだろうか。たとえば、不正採用が分かっている年度の採
用教員は、もう一度その年度の採用試験を受け直せばよいのだ。
◇政治家ではないが、禊(みそぎ)をすませればよいのだ。年度途中で、
こんな事態になって、迷惑を受けるのは、子どもたちだ。だから、教育
委員会が全力を挙げて、不正採用年度の全ての教員を一度まな板の上に
にのせて再試験を行なったほうが、よっぽどいい。
◇もし、合格ラインに達していなければ、本人に通知し、来年度は、臨
時教員の身分になって、来年度新たに採用試験を受ければよいのだ。お
金も時間もかかる対処だが、そのぐらいの覚悟で、教育委員会は、対応
策を考えてもいいはずだ。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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