「完璧主義者」(前編)
「そんなことにまで、言われちゃうんだよ」。
そう言って、I先生は、ジョッキに残ったビールをクイッと呑む。
「僕が完璧主義になったのは、やっぱり、ああいうことの積み重ねのせい
だと思うんだよね」
とある居酒屋で知り合いのI先生と久しぶりに呑んだ。話題は、仕事のこ
とから、お互いの性格の話になる。
I先生はご自分のことを「完璧主義」だという認識があり、僕もそれには
非常に納得した。
「そうですよねぇ、あまりいい加減なところってないですよね」
「意識して変えようと思うんだけど、体に染み付いちゃってるんだよね」
「でも、いいじゃないですか。『完璧主義』なら。『適当主義』だと、仕事
してたら、困ることが出てくるかもしれませんけど」
ここで、眉間にシワを寄せ、「いや、結構、厳しいものあるよ。仕事が遅
くなるんだよ。完璧を求めすぎるから。しかも、遅いだけならいいけど、
手がつかないこともある」とI先生。
「どうしてですか?」
「『失敗したらどうしよう』とか考えちゃうんだよね。もう、そうすると
駄目だよね。なるべく考えないようにしてるけど」
「どうして、そんな性格になっちゃうんでしょうね?」
「そう。それなんだけど、この前、ふと思い出したことがあってね」
「なんですか?」
「自転車通学」
「はい?」
「中学生の頃、自転車通学だったんだよ」
「自転車通学となんか関係があるんですか?」
「まぁ、ちょっと聞いてよ」
そして興味深い話をしてくれた。
○後編に続く
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◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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