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« 「完璧主義者」(前編) || エリック・ホッファー »

竹内 芳郎

自然は文化よりははるかに深いものであるから、(中略)文化は一旦は
自己を否定して、ふかく自然から学んだ文化、自然を内にふかぶかと包
摂した文化にならねばならぬ。


◇私が、大学時代に私の考えを否定されていなければ、どんな人間にな
っていたかと思うと、ちょっと恐ろしいものがある。きっと今以上に野
蛮人だったことは確かだが、自己中心主義で、尊大な態度の鼻持ちなら
ない人間だったように思う(もしかすると今もそうなのかもしれないが、
それでも大部修正されているようには自分で思うのだが)。


◇その大学時代に出会った考えが、この竹内芳郎だったり、丸山圭三郎
だったり、岸田秀だったり、イバン・イリイチだったり、パウロ・フレ
イレだったりする。彼らの考えに接し、自己否定を余儀なくされ、それ
でも何とか自分で立とうと思い、自分自身の考えに彼らの考えを取り入
れて、徐々に学びなおしてきた。


◇そんな経験から考えると、今日の言霊は、文化と自然のことではなく、
学びのことのように思える。私たちは、一旦は、自分を否定して、新し
い何ものかを受け止めない限り、学ぶことは出来ないのかもしれない、
ということだ。


◇はじめから対立構造をもっいては、自分自身を変えることは出来ない。
私たちは、自分の考えの中に他者の考えをしっかり根付かせながら、自
分の考えを確立していくことが重要なことなのだ。そうしない限り、唯
我独尊に成り下がってしまうからだ。


◇自分自身以外のすべてのものから学ぶことが重要なことだ。自分とは
異質なものから自分にはないものを学んでこそ、学びの意義がある。学
ぶこととは、自己拡張していくことだからだ。頭ごなしに、異質なもの
を排除しないようにしていくことだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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