塾経営、塾の起業コンサルタントが語るブログのトップへ戻る
« 2008年09月 || 2008年11月 »

2008年10月31日

入試の基準破りは問題だが、入学試験を通過儀礼と考えれば!

【記事】高校入試、茶髪・眉そりチェックし不合格 神奈川の県立

 朝日新聞(2008年10/28)より以下抜粋


○神奈川県平塚市の県立神田高校(生徒数347人)が入学試
験で選考基準になっていない茶髪や眉そりなどをチェックし、
該当する受験生を不合格にしていたことが28日、わかった。
県教育委員会の発表によると、本来の基準では合格圏内にいな
がら不合格にされた生徒は、過去3回の入試で計22人にのぼ
るという。


○県教委によると、この不正なチェックは05、06、08年
度入試で校長の指示により行われた。対象項目は、髪の色やピ
アス跡、つめの長さ、眉そりやスカートの長さなど。こうした
「裏基準」に基づき、教員が願書受付日や受験日に受験生をチ
ェックした。
 
○県教委が公表している県立高の選考基準では、調査書と面接、
学力検査を点数化し、合算した上位から合格を決めることにな
っており、身なりや態度は基準に含まれていない。今春不合格
になった10人を含む計22人の不合格者について県教委は個
別に事情を聴き、入学希望者がいれば受け入れる方針だ。
 
○県教委の説明では、同校には指導上の問題を抱える生徒が多
く、教員の負担が大きかったという。山本正人教育長は「学校
をよくしたいとの思いは否定しないが、ルールにのっとったや
り方にするべきだった」と話した。
 
○県教委は内部通報に基づき、同校の過去5年間の入試に関係
した教員ら33人から事情を聴いていた。身なりのチェックは
05年当時の校長の発案とされ、教員の間でも異議は出なかっ
たという。県教委は同様の不正がないか、すべての県立高校を
調査する。(岩堀滋、佐藤善一)

【合否判定に使われた主なチェック項目】
茶髪に染めた跡がある▽つめが長い▽願書受付日や受験日の態
度が悪い▽願書提出時に軍手をつけたままで受け渡しをした▽
胸ボタンを外している▽服装がだらしない▽ズボンを引きずっ
ている▽スカートが短い▽まゆをそった跡がある▽化粧をして
いる

*私からのコメント

◇今回の神奈川県の公立高校の事件を論じる前に、神奈川県の
入試制度を簡単に説明しておく。神奈川県の公立高校入試は、
大きく分けて二つある。


◇一つは、前期選抜試験=内申点と面接や小論文で、合否を判
定する。その選考基準が、各学校ごとに公表されていて、ある
程度客観性のある基準になっている。入学試験はない。多分、
この前期選抜では、上記のチェック項目を発動しても支障はな
い。もう一つは、後期選抜試験で、内申点と入試得点で後期選
抜の定員の80%を客観的に決定する。残りの20%の定員
(後期選抜)は各高校の選考基準を加味して合否が決定される。


◇今回の事件は、後期選抜の内申点と入試得点で合格になった
生徒を見た目で、不合格にしてしまったところにルール違反が
あったのだ。これは問題になっても仕方がない。このルール破
りは、大きな問題だ。人権的な問題は言うに及ばず(差別的対
応など)、基準を公表にしているのに、それを自ら守らないの
であるから、これでは、教育機関として、生徒を指導すること
もできない。大きな問題なのだ。


◇しかし、逆の側から考えると、問題のもう一つの本質は、生
徒本人とその生徒の保護者にあることも事実だ。上記にあるチ
ェック項目に触れるようなあり方で、入学試験に臨む方もまた
問題なのではないのか、ということだ。


◇人生の最初の難関とでも言える入学試験をどういう心構えで
臨んだのか、このことを問題にしたい。近代以降、通過儀礼が
なくなってしまったから、最近の入学試験は、昔で言う通過儀
礼のようなものだ。子どもから大人に向かう一つの関門なのだ。
この関門をなんと気楽に、子どもたちに臨ませたことだろう。


◇私たちは、大人として、こんな子どもをしっかりどやしつけ
て、大人になる心構えを教えてやる役割がある。そういう意味
では、この校長のやったことは、結果的には、良かったことだ。
人生をなめるなよ! ということを教える結果になったかもし
れない。さらに言うならば、不合格になった理由をその場で言
ってやれればよかったのだが・・・。


◇入学試験を単なる入学の許可・不許可と考えるのではなく、
通過儀礼だと考えることも必要なことだ。子どもが大人になる
前の準備を昔は、しっかりしていた。大人になるとはこういう
ことだと子どもの身近にいた大人が教えていた。


◇今は、それを教えるのは、親や教師だ。ぜひ、気概のある親
や教師でいよう。それが、子どもにできる最大のプレゼントに
なるはずだから。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

アメリア・エアハート

勇気は、安らかな暮らしを得るために必要な投資だ。
それを知らない人間は、小さなことにつまずき続けるだろう。

◇今日の言霊は、こんな例を思い浮かべてみると分かりやすいかもし
れない。


◇みんなに嫌われまいと必死に自分を抑え、言いたいことも言えずに、
じっと我慢している自分を思い浮かべてほしい。ある日会社で連休の
レクレーションの予定をみんなで話し合う。みんなは気ままに意見を
言い合っている。


◇そんな中で、誰かから提案があって、頼まれ事を頼まれる。しかし、
自分は、その時間に別の仕事が入っているから、その頼み事を引き受
けることは出来ない。でもいつも「いいよ!」と大概の頼み事は、断
ったためしがない。無理して何とかしてしまおうと結局引き受ける。
こんなことが、ちょくちょくあるのだ。


◇こういう状況の時に、今日の言霊だ。勇気を持ってその依頼を断り、
みんなに嫌われても良いと腹をくくり、自分が他人に怯える生活と決
別をするのだ。そうすれば、安らかな生活が得られるはずだ。


◇私たちは、「他人のために」という言葉を勘違いしている場合があ
る。他人のために、何かを引き受け、我慢し、奉仕しているが、実は、
自分が他人に嫌われないかと不安になって、他人のために何かをして
いることがあるのだ。このことを自覚すれば良いのだ。その時に今日
の言霊を思い出すのだ。


◇きっぱり出来ないことは出来ないと言うことだ。それが、勇気ある
ことなのだ。だから、勇気は身近にあっていつでも行使できる。それ
に気が付くか気が付かないかで随分と違う生活になるはずだ。勇気を
忘れてはいけない。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月30日

バージニア・サター

人生に、あるべき形などない。人生はあるがまま。
あなたのかかわり方によって、それは変わってくるのだ。

◇世の中には、成功哲学の本や成功を約束するハウツーものの本が色
々出ている。よくもそんなに、成功哲学の本が売れるものだなあと感
心するが、どんな成功をみんなは望んでいるのだろうか。


◇私は、もともと成功するとか出世するとか、そんな考えは全くない
たちだから、あまり成功哲学には興味がないが、成功したと思われて
いる人が、書いた本には興味はある。どんな人生だったのだろうかと
か、どんな考えで生きてきたのだろうかとか、その人のことに興味を
持つのだ。


◇松下幸之助や本田宗一郎が、書いた本を読んで、自分の人生の発奮
材料にはしているのだ。奴らも困難なことに出くわしたんだから、こ
の俺も当然困難なことに出くわすはずだ。そして、奴らはその困難な
ことを乗り切ったのだから、この俺も当然乗り切れるはずだ。こんな
感じで、彼らの本と付き合っている。


◇そんな付き合いを数々の自伝でしていると、今日の言霊のようなこ
とに出会う。人生にあるべき姿などないのだ。こうあらねばならぬな
んて人生はない。あるのは、その時々を自分自身でいるということだ。
松下幸之助ならば、幸之助のあるがままでいるということだ。そして、
自分自身で自分の人生を決定していこうと必死になっている姿だ。こ
ういう姿勢が、私たちを勇気付けるのだ。


◇自分の人生にどう関わるのかは、人それぞれだ。自分の関わり方を
見直すと違った人生になることは間違いない。どうせ始まってしまっ
た人生なら、積極的に自分の人生に関与しよう。そのほうが、すっき
りするはずだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月29日

「剣道と先生と命と」(後編)


○前回のあらすじ

小3から地元の少年剣道団で、週3回剣道を習っていた僕は、とても弱く、
それを見るに見かねた母親が近所の魚屋のおじさんに特訓をお願いした。

その道では結構有名なそのおじさんのもと、週1回、弟と「先生」の息子
さん兄弟と練習を重ねた。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

先生の指導のおかげで、少年剣道団の練習にもなんとかついていけるよ
うになった。まだ勝てるところまではいかなかったけれど。


こうして僕の兄弟と先生の息子さん兄弟と4人で仲良く週1回練習する
日が続いた。

ところが、ある日、緊急事態が起こった。
先生が倒れてしまったのだ。
単なる過労とかではなく、かなりの急病だった。


友だちと遊び、帰宅すると、夕方、普段いるはずの母の姿がない。
と、そこへ電話がかかってくる。母からだった。


かなり切迫した声で「今から市民病院へ来い」と言う。
訳も分からず弟と自転車を漕いで病院へ向かう。


着いたときにはすでに先生は「面会謝絶」となっていた。
先生の息子さん二人はロビーの隅のソファーに座っている。
弟とそこへ行き、正面に座った。
座ったけど、ただ座っただけで、誰も何も言わない。


長男の小5のマコちゃんが100円玉を3枚、両手で振り、
チャリチャリいわせていた。


チャリチャリ。
チャリチャリ。


そしてテーブルの上に放る。
カタカタカタン。


拾って両手に収める。


チャリチャリ。
カタカタカタン。


チャリチャリ。
チャリチャリ。


面会謝絶の札がかかった病室から看護婦さんが出てくる。
息子二人が呼ばれた。先生が「子供の顔が見たい」と言うのだ。


チャラ。
百円玉を半ズボンのポケットに突っ込み、マコちゃんと弟は病室へ
向かう。


その後姿を見た。
そこで初めて気が付いた。


ロビーには大勢の大人たちがいた。
本当に大勢の大人たちがいた。
みんな何も言わない。
泣いてる人もいる。
全部、先生のために集まった人たちだ。


このとき、実感した。
「人の一人の命って、こんなに重いんだ」と。

先生は、幸いなことに何とか一命を取りとめた。退院した先生は、ゲッ
ソリと痩せてしまった。


当然、剣道の練習は中止になり、少年剣道団で僕はまた弱っちさに拍車
をかけることとなる。

先生と最後にあったのは、大学2年のときだ。帰省した折、魚屋にご挨
拶に伺った。


「大きくなったねぇ」と言ってくださった。
先生の目には僕も小さいなりに大きくなったと映ったらしい。


そして、今、先生の魚屋さんは、ずっと閉じたままである。
この先もずっと、だ。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
     ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

武田 泰淳

われわれは、人間の美しさ強さをありがたがるが、しかし、
同時に人間の醜さや弱さもありがたがっていいのじゃないだろうか。

◇私たち人間は、動物なのだ。この本質的なことを理解していること
が重要なことだ。仏様でも神様でもない。ということは、何か不完全
な偶然性に左右されてしまう動物だと言うことだ。


◇だから、人間に、完璧さや完全さを求めてはいけないのだ。長所ば
かり求めてしまってはいけないのだ。長所を求めると同時にその裏返
しの短所も求めない限り、私たち人間はやってはいけない。いいこと
だけ求められても、それは無理なことだ。


◇今日の言霊も言うように、美しさや強さを支えているのは、その逆
にある醜さや弱さだ。その両輪があって初めて、美しさも強さも引き
立って、輝きを増すのだ。もし、美しさだけや強さだけがあったなら
ば、そういう特性を誰がありがたがるだろう。誰も見向きもしないも
のになってしまうだろう。


◇白が存在する裏で黒がその白を支えているからこそ、価値があるの
だ。片方だけを都合よく求めてはいけないのだ。


◇美しさも強さも醜さも弱さもすべて私たちのものだ。何か一つでも
欠けてしまえば、美しさも強さもバランスのよいものにはならないだ
ろう。醜い自分が存在するからこそ、愛おしい自分もあるのだ。醜さ
の自覚が、美しさを引き出すのだ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月28日

☆水は、人間の心に反応する!☆

◇皆さんは、水を凍らせて結晶が出来るのを知っているだろか。雪の結晶は
有名だと思うが、つい最近、水の結晶の写真の本を読んだ。水に色々な言葉
を投げかけたり、文字を見せたり、音楽を聴かせたり、綺麗な風景写真を見
せたりした後、その水を凍らせて結晶の写真を撮るのだ。そうすると、どう
いう風になるのかというと、これがまた驚く結果になる。


◇たとえば、「愛・感謝」とか「ありがとう」という文字を見せると水の結
晶は、非常に綺麗なものになる。逆に「ばかやろう」とか「ムカツク・殺す」
という文字を見せると綺麗な結晶にはならず、何か変な様子が写真に写るの
だ。また、「しようね」という文字と「しなさい」という文字では、結晶に
断然違いが出てくる。「しようね」は綺麗な結晶になるし、「しなさい」は、
変な様子になってしまう。


◇この本には、面白い実験の話が載っていて、ビンに水を入れて、その中に
ご飯を入れておく。一つのビンには、「ありがとう」という言葉を毎日投げ
かける。もう一つのビンには、「ばかやろう」という言葉を毎日投げかける。
そして、最後の3つ目のビンには、声をかげずに無視をする。


◇結果は、皆さんも予想が付くのではないだろうか。1ヶ月後、水が一番早
く腐るのは3つ目のビンで、その次が、2つ目のビンなのだ。無視が一番良
くなく、その次に悪い言葉なのだ。


◇この実験は、象徴的だ。子育てにも当てはまることだ。もしこの実験や水
の結晶の話が、本当ならば(私は、本当だと思って今紹介しているが、ただ
し、その本の中に書いてある何点かの説については疑問もある)面白いでは
ないか。


◇人間の身体は、70%以上が、水なのだ。私が、子育てで重要だと言って
いる言葉の問題が、まさに真実になるのだ。この水の結晶の話がすぐには認
められないと思っている人も、本当なのかなと疑っている人も、ぜひ、試し
てみる価値はある。


◇水で出来ている私たちの身体に、いい言葉やいい体験を与えよう。そのほ
うが、きっといい結果を生むのだ。皆さんの子どもにとっても皆さん自身に
とっても試してみてよいものだと思う。セルフ・エスティームの高い人間の
身体の水の結晶は、きっと綺麗なもののように思う!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

フリチョフ・ナンセン

人生において、一番大切なことは自己を発見することである。
そのためには、時には一人きりで静かに考える時間が必要だ。


◇自分を発見するとはどういうことなのか。これはなかなか難しい問
いだ。私たちは、自分のことは自分が良く知っていると思っているが、
そうではないことが多い。


◇自分のおでこや背中やお尻を自分の目で直接見ることが出来ないと
同じように、なかなか自分の全てを理解することは難しい。私たちは、
自分に都合のよい自分を発見して、安心しているか、自分に都合の悪
い自分を無視して何気なく生きている場合が多いのだ。


◇しかし、そういう自分の発見の仕方では、どうしても人生を上手く
渡っていけないことが出てくる。特に、自分一人で、裸一貫で生きて
いこうとする人間は、難しい。


◇周りに自分の理解者が一杯いて、それもその理解者が、権力やお金
や名声を持っていればいざ知らす、そういう人以外は、自分で人生を
切り抜け、生き抜いていかなければならない。そういう時に、自分自
身の本当の姿をしっかり理解していないと、勝負どころで失敗したり、
その失敗から学べなかったり、1回の失敗で人生を台無しにしてしま
ったりすることが多くなる。


◇だから、自分の長所から短所、天性の才能からどうしようもない点
まで、様々な自分を見つめ直して、自分を理解していくことだ。


◇自分の人生において、一番頼りになるのは、自分だ。その自分をし
っかり自分自身が理解しておくことが、私たちの責務だ。頼りになる
パートナーとして自分を活用するか、しないかは、自分自身だ。せっ
かくなら頼りあるパートナーと組もう。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月27日

リヒテンベルク

義務を遂行し、理性が与えた法則に従って行動することよりほかに、
神をあがめる方法は断じてありえない。

◇私たちは、神さまを崇めることと神さまに祈ることをほとんど同義
に考えている節がある。だから、神さまの前でかしこまって、神さま
の前にひれ伏すが、今日の言霊が、言うのは、神さまの意志に叶う行
動を取ることが、神さまを崇めることだと言うのだ。


◇私たちは、自分の義務を自覚することはなかなかない。自分に求め
られていることはなんだろうかと自問することもほとんどない。だか
ら、神さまを崇めることと祈ることを混同し、祈るだけで事足れり、
としてしまうのだ。


◇自分の使命は何か?そう自問し、その答えを自分自身で発見し、そ
の使命に則って行動していこう。そうすることが、私たちの義務なの
だ。自分の存在意義は、自分で創っていくことだ。そして、その存在
意義を高めるために行動を取ることだ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

中学1年生の3学期の成績は、どのくらいの割合で、3年生まで維持されるのか?

『はじめに』

◇中学1年生が集まらないととある会合で聞いたが、私の顧問先では、
それほど集まっていないことはないので、どうしてなのかと思って、
色々と取材してみた。そうしたら、中学1年生の重要さが、案外知ら
れていないことに気が付いた。今回は、中学1年生の重要さについて
考えたい。

『中学1年生の成績は、80%が3年生まで続く!』


◇高校受験から一番遠い中学1年生だが、実は、中学校の成績のほと
んどが、1年生で決定される。私の調査では、中学1年生の最後の成
績が、高校受験の選抜資料である成績にそのまま推移する率は、なん
と80%だ。


◇調査データは、私が大手学習塾で教務関連の責任者だった時のもの
なので7000件以上のものだから、信憑性は十分なはずだ。


◇この事実を考えれば、中学1年生が圧倒的に重要なことはわかる。
高校受験には一番遠いが、実は一番大切な学年が、中学1年生なのだ。
中学3年生になって、慌てても実は無理なのだ。中学2年生になって
慌てても、20%前後の生徒しか、挽回が出来ないのだ。


◇この事実は、自塾の保護者に徹底的に知らしめた方が良いのだ。た
だし、この情報は、小学校6年生から中学1年生にかけてにだ。間違
っても2年生や3年生に徹底してはいけない。2年生や3年生には、
まだまだ踏ん張れば、逆転可能だと徹底しなければならない。リセッ
トする説得力が塾になければダメだ。この点は、注意してほしい。


◇来年以降、新学習指導要領の移行措置になる。大きなチャンスだ。
学習項目が追加されれば、それだけ、学力不安が増す。その中でしっ
かり、学年の重要さを強調しておこう。そうすれば、中学1年生から
塾に行く意義を保護者は見出すだろう。

『経営者の視点』

◇各学年の重要度を徹底して保護者や生徒に告知しよう。学力不安を
徹底させることが、生徒集客には、重要なことだ。そのために、デー
タを集め、説得力ある告知を心がけよう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月25日

コミュニケーションはエネルギー交換!

◇前号、前々号と相手の話を理解する為に、小さな子どもの話を聞
く心構えと態度にヒントがあると言うことをお伝えしてきました。


◇さて、話を聞くとは、どんなことなのか振り返ってみましょう。
「うまく話ができない」という話をよく聞きますが、
「話がよく聞くことができない」と悩みは、あまり聞きません。

◇聞くことの大切さと聞き方をお伝えし、かつ、様々なロールプレ
イをしていただくと、初めて「話を聞くのは難しいですね」と、
聞くことの重要性に気づいていただけます。

◇さて、日常、私達は話を聞くことに不便を感じていません。話を
することには、子どもの頃から意識させられてきました。これは、
コミュニケーションが話し手優位で、わかりやすく言葉を使って話
せば通じるという信念に基づいているからだと思います。

◇しかし、これは単なる表層的な情報交換上に限られると思うので
す。

◇もう一度、子どもの話を聞くことを考えると、子どもの話は、言
語的には稚拙です。しかし、一生懸命自己主張しようとしている子
どもの態度、わからないなりにも、語彙の量の変化、感性の豊かさ
に世界の親たちは、癒され励まされ勇気づけられるのです。

◇つまり、コミュニケーションは、単に言語による情報交換を超え
たエネルギー交換の機会だと考えられます。また、コミュニケーシ
ョンがそのような形に進化しているとも考えられます。原始時代は、
食物や獲物を獲得する為の情報交換だけで良かったわけですから。

◇そこで、説得、励まし、助言など話し手から相手を励ます姿勢か
ら考え方を変えて、聞くことの精度を上げることで話し手の
モチベーションを高めるということに注力してみませんか?

◇聞くことで相手のモチベーションを高める重要性をご理解いただ
きたいのです。

◇特に若い時代に、このシステムを身体の中に染み込ませることで、
今後の人生において私達先輩たちのなし得なかった、より良好な人
間関係と明るい社会の実現を目指して欲しいと願います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ 編集後記 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
嫌い嫌いも好きのうち。というのがあります。嫌いというマイナス
の気持ちであっても、その嫌いな点を感じることの出来るコミュニ
ケーションのスイッチがあるということなのでしょう。

コミュニケーションのスイッチさえ合えば、マイナスもプラスに変
えることは可能なのかもしれませんね。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ニーチェ

おまえの肉体の中には、おまえの最良の知恵の中にあるより以上の
理性がある。

◇私たちは、自転車に乗るために、自転車に乗るための理論を知る必
要はない。それどころか、自転車に乗るための理論を知っていても、
自転車に乗れるわけではない。


◇理論を知るよりも自転車に実際に乗って、転んで、また乗ってとい
う具合に自転車に乗ることを身体で覚えた方が、よっぽど早く自転車
に乗れる。そして、自転車に一旦乗れれば、生涯その技術は忘れない。
何十年たっても身体が覚えていて、自転車に乗れるのだ。


◇今日の言霊が、言っているのは、そういうことだ。頭の中にある知
性以上に身体に染み付いた本能的ともいえる所作の方が、生きていく
上で重要なのだ。


◇もっと言えば、火事場の馬鹿力というが、自分を超えた能力を身体
が有しているのだ。身体の中にある自然の力に比べれば、頭の中にあ
る理性は、知れたものだ。だから、身体の能力をもう一度見直してみ
ることだ。


◇私たちは、どんどん頭でっかちになって、身体とのバランスを欠い
ている。頭を鍛え、身体を鍛えること、その両方のバランスを取ろう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月24日

本末転倒!こんな安易な改革が人気取りのために行なわれる!

【記事】塾講師招き「正月特訓」 サピックスが東京・両国中で

 朝日新聞(2008年10/19)より以下抜粋


○東京都墨田区立両国中学校は12月28日から1月3日まで
の元日を除く6日間、3年生を対象に、校内で民間の進学塾に
よる受験対策講習を開くことを決めた。学校側は「だらけがち
な年末年始だからこそ必死で勉強する体験をしてほしい」とい
い、この講習を「正月特訓」と呼んでいる。


 ○公立校での民間塾の学習指導は東京都杉並区立和田中学の
「夜スペ」が話題になったが、学力向上に向けた保護者の希望
が高まるなか、動きは一層加速している。
 
○両国中によると、「正月特訓」は希望者を対象とし、期間中
は連日朝から夕方まで6時間程度実施。「都立5教科」「私立
3教科」のコースに分けた上、習熟度別にもクラス分けする。
講習が終わった翌4日には、学力の定着具合をみるテストも実
施する。
 
○講師を派遣するのは「夜スペ」と同じ、首都圏で進学塾を展
開する「サピックス」で、両国中側から話をもちかけて実現し
たという。料金は2万4千円、1コマ(90分)当たりでは1
千円で、塾本体に比べれば「格安」だという。
 
○同中の進路指導担当の宮下みどり教諭は「友達と一緒に受験
勉強をして、支え合う気持ちも育ってほしい」。小川崇校長は
「学力向上のため民間の活力を生かすことも必要だ。教える中
身については学校の教員と塾講師で協力して検討する。教員に
も勉強になるだろう」と話す。
 
○「正月特訓」の実施について、同中は18日の進学説明会で
公表した。保護者の中には「学校でやるのに、なぜ学校の先生
ではないの?」と戸惑う人もいた。(平岡妙子)
 


*私からのコメント

◇私は、「夜スペ」に関しては、大反対だが、和田中の学校改
革については、全体的に見て大賛成だ。学校が地域に開かれ、
校長が地域に出て行って、いろいろな人を学校に招いて、教育
専門家以外の人間のマンパワーを借りて、学校内に、さまざま
な価値観を発生させることに何も反論はないし、どんどんやっ
てもらいたいと思っている。


◇しかし、「夜スペ」だけは、どうしてもいただけないのだ。
サピックスという有名進学塾一社が独占して、学校を間借りし
て、その学校の生徒を独占的に指導していくことは、手続き上
明らかに問題なのだ。


◇何回もこのメルマガで書いているので詳論しないが、しかし、
百歩譲ってこの「夜スペ」の流れに乗って提案するとすれば、
学校を学習塾に開放し、当然学校側の審査は必要だろうが、そ
の審査にパスした数社の学習塾が、無料で学校を借りて、その
分月謝を安くしてその学校の生徒を教えるのであれば、まあ仕
方がない。


◇どの学習塾に行くかは、生徒の自由だし、行かなくても全然
かまわない。特に、地元の塾であれば、日ごろからの協力関係
が得られていいと思う。まあ、仮定の話だが。


◇さて、今回の両国中学の正月特訓だが、ふざけた話だ。記事
の中で「学校側は『だらけがちな年末年始だからこそ必死で勉
強する体験をしてほしい』」と語っているということだが、こ
んなふざけた話があるのか。


◇そういう狙いであれば、学校側が年末年始に正月特訓として
手弁当で授業を持てばよいではないか。こんな理由で、学校が
学習塾に正月特訓をやってくれとはならないはずだ。和田中学
は、民間の力を利用して、様々な改革を行なってきたのだ。そ
の仕上げに「夜スペ」がある。この仕上げが、手続き上間違っ
ているとしても、そういう改革の延長線上にあるものなのだ。


◇両国中学は、どうなのだろうか。どういう学校改革をやって
いるのだろうか。両国中学のHPでは、それほど見えてこない。
ただ、墨田区は、学校選択制を導入している。両国中学の通学
区域外の申込者を見てみると、10月14日現在で、110名
と圧倒的に多い。だから、それなりに、地域にアピールするこ
とは行なっているのだろう。地元企業の社長さんが学校へ来て
講演はやっているようだ。


◇しかし、それを勘案しても記事にあるような理由が、まかり
通るのだろうか。「同中の進路指導担当の宮下みどり教諭は
『友達と一緒に受験勉強をして、支え合う気持ちも育ってほし
い』」といっているが、このようなことは、常日頃学校内で十
分できるはずだし、ましてや短期間でできるとは思えない。


◇また「小川崇校長は『学力向上のため民間の活力を生かすこ
とも必要だ。教える中身については学校の教員と塾講師で協力
して検討する。教員にも勉強になるだろう』と話す。」とある
が、こんな正月の短期間でどういう勉強になるというのだろう
か。こんな簡単にノウハウが伝播するぐらいならば、学校改革
は簡単なはずだ。どれをとっても正月特訓を民間でやる理由に
はならない。


◇とすれば、生徒集めのアドバルーンとしか見えないのだ。今
回のことは、学校選択制の下での人気取りのような気がして仕
方がない。民間の力を借りて学校を改革していこうとか、良質
の教育を作っていこうとか、そういう掛け声はいいが、正月特
訓の必然性をもう一度問い直して欲しい。


◇なぜ、学校の先生が行なわないで、特定の塾の先生が、急に
授業を受け持つのか。話題作りとしか考えられないと思うが、
皆さんはどう思うだろうか。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

タゴール

人生の悲劇的な点は、有限のはしごを長く伸ばすことによって無限に
までよじ登ろうとする試みのうちにある。

◇バベルの塔を思わせる試みが、ドバイで始まる。高さ1000メー
トルのビルが、建設されるらしい。こんなニュースを聞いて、私はな
ぜだろうと疑問になる。まさに、今日の言霊の言うように、人間の欲
望の悲劇的な側面の象徴ではないか、と。


◇欲望の抑止を人間が捨てたところから、この世界の不幸は最大化す
る。現代は、とうとうその領域まで入ってしまったのかもしれない。
バベルの塔は、天国に続くどころか地獄に続く塔だったのに、そのこ
とを忘れてしまったとでも言うのだろうか。


◇私たち現代人は、今日の言霊を深く自覚する必要がある。無限の欲
望に引きづられて、何もかも台無しにすることはない。欲望は無限で
も、人間自身の本質は有限なのだ。人間の本質を忘れて、欲望を追求
しても、人間は、幸せになれるはずがない。人間を捨ててしまわない
限り、無限の欲望には付き合えないのだから。


◇自分の分を知ろう。今日の言霊ではないが、無限に伸びる梯子はな
いのだ。自分の持っている梯子を自覚し、その梯子の伸びるところま
で行くだけだ。その先にはいけないし、望む必要などないのだ。それ
は、人それぞれの梯子の長さなのだから。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月23日

ツルゲーネフ

どうにもならない事をくどくど言うのは恥だ。

◇今日の言霊は、私の好きなものなので、いつでも意識して、失敗し
た時に、振り返るようにしているものだ。


◇私は、弱い人間だから、失敗すると直ぐに言い訳を考えてしまう。
こういう条件だったから失敗したのだとか、こういう人間と組んだか
ら失敗したのだとか、こういう環境だったので失敗したんだとか、自
分に人徳がないから裏切られたのだとか。


◇実は、この言い訳こそ、どうしようもならない事なのだ。たとえば、
こういう条件だったから失敗したのだと嘆いてみても仕方ないことだ
し、もし、また同じ条件で仕事をするようになったら、また失敗する
のかということだ。


◇それと同じように、能力の低い人間と仕事をしたから失敗したのだ
と嘆いても、また能力の低い人間と仕事をした時に、同じように失敗
するのかということだ。


◇次に失敗をしないようにするには、どうすればよいのかを徹底的に
考えることが必要なのだ。それを忘れて、失敗を繕うために、くどく
ど失敗の原因を他人に求めても仕方がないことだ。自分の人徳だって
同じことだ。そんなに簡単に人徳なんて身につくはずがないのだから、
人徳がないからなんて言い訳にしても意味のないことなのだ。


◇失敗したことも成功したこともすべて自分のあり方が問題だったの
だ。そのことを自覚して、どうにもならない事で心を悩ますのはやめ
よう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月22日

10月15日号 大手塾チラシキャッチコピー100

◆目次

■巻頭所感                       
■Pick Up教育ニュース&ポイント                   
■達人の小技:合否判定テスト                              
■MBA特集:大手塾チラシキャッチコピー100                   
■学習塾標準化計画:講習パンフレット&案内                    
■イノさんのコミュニケーション道場:第60ラウンド
【夢や希望のない?生徒】                          
■誌上セミナーレポート:2008年2月生徒数塾経営アドバンスセミナーより
~校舎分析の視点

「塾経営サクセスネットMBA」124号を皆様にお届けします。

 今号の特集は、「大手塾のチラシキャッチコピー100」です。このサクセスネットでは、初の試みです。キャッチコピーを13のカテゴリーに分けて、検討しています。このカテゴリーの中で参考になるのは、数値公開型かもしれません。大手塾は、流石に規模を売っているのですが、貴塾では、規模を売りますか、それとも質を売りますか。そういう観点で各カテゴリーをご覧ください。必ず、冬期講習や新年度チラシに役立つものがあるはずです。

 また、今号の「誌上セミナーレポート」では、校舎分析の視点を紹介しています。冬期講習を前に、各校舎の分析をしっかりし、来期に備えてください。来年度は、近年にない不況感が日本を襲います。自塾の付加価値を最大化して、在籍生をはじめ、地域の子どもを囲い込めるように、設計を変更する時期かもしれません。そのためにも、08年度校舎分析をしっかりして、来期の設計の変更点を探っておきましょう。また冬期講習の準備に万全を尽くしてください。

マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表 中土井鉄信

10月1日号 2009 年度のコース設計を考える

◆目次
■巻頭所感
■Pick Up教育ニュース&ポイント
■達人の小技:大枠を教える
■MBA特集:2009年度のコース設計を考える
■月刊塾経営の視点:2008年10月度
■イノさんのコミュニケーション道場:第59ラウンド
「真の授業」
■数で読む教育:子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告

「塾経営サクセスネットMBA」123 号を皆様にお届けします。
 今号の特集は、「2009年度のコース設計を考える」です。アメリカのリーマンブラザーズの破綻から始まった金融不況は、多分、来年度以降、大きな波になって日本を襲うことになります。不景気が家計を直撃し、補助教育費が下がることは必定です。そんな状況を予想しながら、貴塾の生き残りを図るためには、不景気に負けないコース設計が不可欠です。そこで、今号では、私どものコンサ
ルの基本である「利便性」と「効果性」、そして「投資性」を機軸にしたコース設計を取り上げました。ぜひ、参考にして、貴塾のコース設計をよりよいものにしてください。
 また、今号では、「数で読む教育」で子どもの学校外での学習活動に関する実態調査を取り上げました。この調査は、現在の学習塾状況をよく表わしている調査になっています。このデータの意味するところは何なのか、しっかり吟味していただき、来年以降の対策を立てるヒントにしてください。

マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表 中土井鉄信

9月15日号 冬期講習へ向けて~経営者・経営幹部の4ヶ月

■巻頭所感                       
■Pick Up教育ニュース&ポイント                   
■達人の小技:ゲーム感覚で授業をする                        
■MBA特集:冬期講習へ向けて~経営者・経営幹部の4ヶ月          
■学習塾標準化計画:外観チェック
■イノさんのコミュニケーション道場:第58ラウンド
【教えを請う姿勢】                             
■誌上セミナーレポート:2006年10月生徒数500名を目指す経営勉強会より~付加価値サービス        

「塾経営サクセスネットMBA」122号を皆様にお届けします。

 今号の特集は、「冬期講習へ向けて」ということで、夏期講習の総括から冬期講習の設計に関わるものを考えています。会社経営のポイントは、PLAN-DO-SEE(CHECK)―ACTIONサイクルをまわし続けることです。大きなイベントが終了したら、その検証をし、次の大きなイベントに備えることです。学習塾業界は、反省会が好きですが、行動を伴う反省にしなければ、毎年同じ反省に終始し発展がありません。ぜひ、今号の特集の行動を検証するという点を参考にしていただき、冬期講習の成功を企ててください。
また、今号では、誌上セミナーレポートで、付加価値のサービスを取り上げています。不景気の中、いかに付加価値をあげて、集客を拡大させるのかのヒントになるものだと思います。併せて参考にしてください。
 この9-12月は、退学者が多く出るタームです。生徒・保護者とのコミュニケーションを徹底的にとって、冬期講習まで、活力あふれる教室を作り目指してください。
 
マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表 中土井鉄信

「剣道と先生と命と」(中編)

○前回のあらすじ

小3から地元の少年剣道団で、週3回剣道を習っていた僕は、とても弱く、
それを見るに見かねた母親がある先生に特訓をお願いした。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

その剣道の先生とは、近所の魚屋のおじさんだ。そのおじさん、その道
では結構な有名人らしく、剣道ではかなりの強者だったということだ。


なぜか分からないが、その噂を聞きつけた僕の母がずうずうしくも客と
いう立場を利用して、息子の特訓をお願いしたのだ。


快諾だったかどうかは分からない。しかし、断れきれなかった魚屋のお
じさんは、めちゃくちゃ弱い、体も心もちびっ子剣士を週1回指導する
こととなった。


こうして、魚屋のおじさんは目出度く「先生」となった。


先生は自宅兼お店から車で10分ほどのところに、プレハブの練習場を
お持ちで、少年剣道団とはまた別に、僕は弟と、先生の息子さん兄弟と
そこに通うこととなってしまった。


剣道の練習の半分の時間は、防具も付けず、竹刀も持たない基礎体力を
養う練習だった。


これは楽しかった。


至近距離でドッジボールをやった。
ピンポン球で野球をやった。
逆立ちして歩くことができるようになった。
縄跳びも上達した。


剣道の練習はやっぱりきつかった。剣道はどこでやっても剣道だった。
でも、先生は優しく指導してくれた。しかも、少年剣道団と違い、いろ
んなテクニックを教えてくれた。


「小手抜き面」とか、「抜き胴」とか、「担ぎ面」とか、フェイントとか
そういうのを覚えるのは楽しかった。レベルが上がった気がした。


1つ下の5年生になる先生の長男は僕よりはるかに運動神経が良く、負
けっぱなしだったけど、そんなのは気にならなかった。


先生の指導のおかげで、少年剣道団の練習にもなんとかついていけるよ
うになった。まだ勝てるところまではいかなかったけれど。


こうして僕の兄弟と先生の息子さん兄弟と4人で仲良く週1回練習する
日が続いた。


ところが、ある日、緊急事態が起こる。

○次回へ続く。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
     ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

ヴォルテール

朝起きて気をつかうのはただ一つ、健康であり続け、楽しい思いをす
るために、きょうは何をしよう、ということであるようにするのです。


◇若い頃の私は、朝が苦手だった。高校時代は、ほとんどが遅刻だっ
たし、大学時代は、朝一の授業はほとんど出たことがなかった。朝が
来るのが怖いぐらいだった。


◇そんな私も、年老いてくると朝を迎えるのが億劫ではなくなってき
た。それは、一番は、年を取ってそれほど長く寝る体力がなくなった
ことが大きいが、朝に対する意識が変わったことも大きなことだ。今
日という一日の始まりを明るくしようと思うようになったのだ。


◇若い頃は、明日もつまらない授業を受けるのかとか、部活の厳しい
練習が待っているとか、面倒くさい仕事があるなあとか思って朝を迎
えていたが、30歳を過ぎる頃から、明日は、これをしようとか、何
か楽しいことが待っているかもしれないなとか、前向きな明日の迎え
方をするようになった。この変化が、大きいように思う。


◇明日に期待をしてみよう。もしかすると明日は、自分にとって良い
事が待っているかもしれないと期待してみよう。それだけでも、朝の
気分が違ってくるかもしれない。明日一日を自分はどういう一日にし
たいのか、そう思って、明日を迎えてみよう。そうすれば、朝が来る
のも怖くないかもしれない。


◇一日のスタートを元気に迎えよう!明るく元気な自分でいれば、期
待通りの結果が生まれるかもしれない。そういう楽観的な気分こそ、
人生にとって大切なことなのだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月21日

バルザック

芸術の使命は、自然を模写することではない、自然を表現することだ!

◇私は、随分と前から、人間は、人間にしか感動しないと思っている。
それは、人間の中の何かに人間が反応し、感応し、感動していくとい
うことだ。


◇そういうと、自然を見て人間は感動するではないか、とよく反論を
受けるが、自然の中に人間にはないものを見たり、逆に自然の中に人
間の意志のようなものを発見して感動するのだから、やはり人間とい
う基準が、そこにはあるのだ。人間を抜きにして、人間は感動しない
のだ。


◇今日の言霊の指摘も、基本的には、同じことを言っているように思
う。芸術家は、自然をそのまま模写するのではなく、自然の中にあ
る何かを芸術家が掴んで、それを表現するのだ。だから、芸術作品は、
いつでも人間の表現なのだ。だから、感動が生まれるのだろうと思う。


◇私たちに大切なのは、私たちが行動するすべてが、私たち自身の表
現なのだと自覚することだ。私たちの心の中からすべては生まれて、
表現されてしまうのだ。その自覚を持つことは、非常に大切なことで
はないかと思う。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆デノテーションとコノテーション☆

◇言語学用語にデノテーションとコノテーションがある。デノテーションと
は、表現通りの意味のことだ。たとえば、「狼が来た」という表現をその通
りに受け止めることだ。

◇それに対して、コノテーションとは、デノテーションの影に隠れた意味の
ことだ。たとえば、「狼が来た」という表現の奥に、そう表現して「自分に
関心を持ってほしい」という狙いがあるとすれば(意識的か無意識的かは問
わない)、その狙いがコノテーションということになる。この言葉の構造を
私たち親はしっかり知って、子どもとコミュニケーションを取ることだ。


◇たとえば、子どもが、学校のテストをもらって帰ってきた時に、こんなコ
ノテーションを与えてしまうことがある。

  お母さん:テストの点数何点だったの?
   A君 :80点だった!(A君はこの点数に意外と満足していた)
  お母さん:よく頑張ったじゃない。今度はもっといい点数とろうね!


◇この会話に、良くないコノテーションが隠れているのだ。A君が、この点
数に満足していないのであれば、お母さんのコノテーションは、デノテーシ
ョンと同じようにA君に受け止められる可能性が大きい。A君は、今度はも
っと頑張ろうと思うかもしれないが、A君が、この点数に満足していたら、
お母さんのデノテーション(よく頑張ったじゃない。今度はもっといい点数
とろうね!)は、コノテーションとしては、「80点なんて不満なのよ。次
はもっといい点数取らないとダメよ!」という意味をA君に与えてしまう可
能性がある。


◇そう思って、お母さんが言っていなくても、デノテーションとコノテーシ
ョンの意味が違って受け止められるのだ。これが、コミュニケーションの難
しいところだ。


◇こういうケースもある。子どものデノテーションを聞いて、子どもの真意
(コノテーション)を聴いてあげることができるのかというケースだ。

  A君 :部活やめようかな?
 お母さん:なんでよ。最後まで続けないさいよ。
  A君 :もういいよ!

◇A君が、常日頃から部活を止めたいと思っていれば、このデノテーション
は、コノテーションと同じかもしれないが、部活を一生懸命やっていて、急
に言い出したのであれば、コノテーションは、デノテーションとは違う可能
性がある。


◇デノテーションは「部活やめようかな?」だが、コノテーションは、「お
母さん、相談に乗ってよ!」かもしれないのだ。だから、こんな時は、お母
さんは、「何かあったの?良かったらお母さんに話してみない?」と答えて
みるのだ。


◇コミュニケーションが難しいのは、言葉は、一対一の意味対応ではないか
らだ。このことを忘れないで、子どもとコミュニケーションを取っていこう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月20日

清水 雅

小さな幸せをたくさん集めましょう。大きな幸せがそうたくさんある
とは思えません。たくさんの小さな幸せを身近に拾ってご覧なさい。
大きな幸せになりますよ。

◇私たちは、欲張りだから、大きな幸せを求めてしまう。いや大きな
幸せ以外は、幸せではないとでも言うように、大きな幸せだけを追い
求めて、日々を費やす。


◇しかし、大きな幸せは、至る所に転がっているわけでもなく、また
そうそう簡単に手に入るわけもないので、私たちは、いつも大きな幸
せを探すのに疲れ、欲求不満だけが残り、幸せに対して劣等感を持つ
ようになる。どうせ、俺なんか、幸せにはなれないんだ!と。


◇幸せを求めているのに、不幸になっていくようなサイクルを、私た
ちは、経験してしまうのだ。そういう不幸のサイクルを断ち切るため
には、今日の言霊の言うように、小さな幸せを大切にして、小さな幸
せに気が付く人間になることだ。


◇大きな幸せは、突然やってくるのではない。小さな幸せを育てて、
だんだんと大きくなっていくのだ。だから、小さな幸せに敏感に反応
することだ。大きな幸せを求めることをやめることだ。


◇小さな幸せは、どこにでも転がっているものだ。その幸せに気が付
く人間でいよう。小さな幸せを無視してはいけない。自分の幸せの素
を大切にすることだ。そして、根気よく育てることだ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

情宣活動の重要さ!

『はじめに』

◇9月7日のMBAセミナーに20代の塾経営者が参加した。約6時
間に及ぶセミナーの最後に、その経営者が、勇気を振り絞って、参加
者40数名の前で質問をした。

  経営者:6月に開校して、今ゼロなんですが、HPを作ったほう
がよいのか、チラシを蒔いた方がよいのか、どっちがよいでしょうか?
  中土井:ゼロって、生徒数ですか?
  経営者:そうです。
  中土井:チラシを蒔いてください。後で話しましょう!

◇こんなきっかけで、若い経営者との付き合いがスタートした。


『何をどう告知するかが重要だ!』

◇セミナーの最後に質問した彼の勇気をかって、セミナー後、色々と
話を聞いたが、折込で2万部、ポスティングで2万部、開校時に情宣
活動をしたそうだ。それなのに、1件の問い合わせもなかった。私の
経験知から言えば、常識外の結果だったので、さらに突っ込んで話を
聞いた。


◇そうしたら、定石を外していた。折込と言えば、新聞折込だと思っ
ていたら、地域のコミュニティー紙だった。ポスティングは、彼が一
度やってみたいと言うことで、やったそうだ。開校時に折込をケチっ
て、ポスティングに賭けるような人は、いないだろう。ということで、
お節介にも指導をし、経営サポート会員になってもらった。


◇まずは、ポスティングをしてもらおうと、以前に蒔いたものを見せ
てもらったら、コース設計もそのポスティングチラシの内容も、それ
はそれはひどいものだったので、生徒数ゼロをいいことに、全て変更
した。


◇取り組み出してから、1週間程度で、ポスティングチラシが完成し、
いよいよポスティング開始だ。9月20日前後に、1名入会者があっ
た。この1名をバネに、10月第1週までに6名が入塾した。


◇やっと生徒がその塾に存在するようになった。これからが正念場だ。


◇今回のこの事例で、伝えたいことは、簡単だ。まず、学習塾の定石
を知って、そのことを実行すること、そして、コース設計を利便性の
あるものにすること、チラシの内容は、何を伝えたいのか、誰に伝え
たいのかを明確にすることだ。そして、定期的告知をし、情宣活動を
やめないことだ。


◇彼は、関西の大手学習塾の経験者だが、それでも学習塾の本質を理
解し、その本質に沿った業務を知ることはなかった。本質に届かない
業務は、何をしても上手くはいかない。このことを彼は、最近になっ
てようやく少し知るようになった。今後の彼の活躍に期待したい。


『経営者の視点』

◇学習塾は、顧客の二重構造が必然だから、中身を徹底的に知っても
らうことだ。そうして、顧客の二重構造を打破し、良質なコミュニケ
ーションを取っていくことなのだ。このことを理解して、日々の業務
に臨むことだ。本質を理解し、本質に沿った業務を心がけよう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月18日

大佛 次郎

忙しい世の中だが、過去の時間や、真実、美しいものに没入して味わ
うためには歩いて行くのが大切である。

◇私は、仕事の関係上、新幹線に乗って、関西と関東を行ったり来た
りしているが、新幹線の中から眺める風景は、なぜか自分のこととは
関係ないように目の前を流れて、意識の中にすーっと落ちてこない。
非常に味気ない風景で、どんどん飛び込んでは消えていくような感じ
だ。


◇今日の言霊の言うように、風景を眺めながら、その風景から刺激を
受けるためには、じっくりとその風景の中に意識が入っていかなけれ
ばならないのだろう。


◇それは、新幹線という人間の認識能力の限界を超えそうな乗り物で
は出来ないのだ。昔のように、鈍行列車や機関車ぐらいであれば、風
景に意識を注いで、じっくり考えることも出来たのかもしれない。


◇時間に追われる私たちは、ついつい今を通過点としか見ないような
ところがあるが、今という時間は何かに向かう途中である以上に、自
分とともにある大切な時間なのだ。そのことをちょっとは思い出そう。
時間の流れに逆らって、たまには、自分の周りに意識を注いでみよう。

◇いつもとは違った風景がきっと自分を取り巻いてくれるものだ。新
しい世界とめぐり会うかもしれない。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ 自分の常識は常識? ■

◇前回、「人生経験」と「言語表現力」が、子どもの話を聞くときと、
大人の話を聞くときの違いを生み出している可能性に触れました。


◇子どもの話に対し大人は、彼らの「人生経験」と「言語表現力」が
未熟なことをあらかじめ認められているがゆえに、積極的にあらゆ
る想像力をはたらかせて話を聞きます。

◇ところがです。相手が大人になれば、ある程度の人生経験や言語
表現力を前提として会話をすることになります。

◇話をしている相手が、20歳、30歳だとすれば、また、自分と同じ
くらいの年代だということが分かれば、
「このくらいのことは分かっているはずだ。」
「わかるだろう。」という具合に振舞うわけです。

◇更に大人同士の会話で厄介なのは、自分の主観的意見を常識として
すり替え、自分こそが常識的人間として相手に接し、なおかつ優越を
感じようとする姿勢があることです。
恐らく、これは無意識的ですが・・・

◇話を分かりやすくするため、AさんがBさんに持ちかけた
相談の例で考えて見ます。

A「今の仕事をやめて、やっぱり演劇の道に進もうと思っている
んだ。」
B「何を言っているんだ。この不景気な世の中で、何を夢みたい
なことを言っているんだ。ガキじゃないんだから。」

◇Bさんの中では、自分の人生経験からの信念に基づいて、常識だと
して反論をしています(言葉にして表現しない場合も同様です)。
また、Bさんは、演劇を道楽だと考えているようです。

◇しかし、Aさんのいう演劇は、しっかりとした組織の団体で、演劇
を肌で感じることが出来る環境での事務職かもしれません。

◇こうなれば、普通の企業に勤めるサラリーマンと何ら違いはありま
せん。

◇これが、大人の話を聞く時にしばしば起こる過ちなのです。この過
ちは、相手への理解を拒み、結果的に人間関係を壊してしまう可能性
を高くします。

◇もし、子どもがAさんのセリフを言ったとしましょう。聞いた人は、
「演劇したいと思っているんだ~。」
「どんな役をやりたいのかな?お姫様かな?」
なんて、会話が広がるんじゃないでしょうか?

◇「言語を聞けば理解できる。自分の常識は相手の常識でもある。」
と言う考え方から、
「言語では理解できないこともある。自分の常識は他人の非常識。」
と考えを変える必要があるかもしれません。

特に相手を理解したいと思う時には・・・

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ 編集後記 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先日、生まれて初めて、バッティングセンターに行きました。

この歳になってもまだ、やっていないことがたくさんあることを
実感しました。はまりそうです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月17日

E・アラン

若い頃は、勝手気ままにピアノを弾きまくるのが喜びだった。
だが経験を積むに従って、決められた枠の中で曲を弾く方が、
想像力を総動員しないと不可能なことだと気づいた。


◇最近の風潮は、自分の思い通りに振る舞うことを個性だと思ってい
るようだが、実は、それは、ご都合主義であって、個性主義ではない。
勝手気ままに自分のやりたいようにやっているのは、自分が、自分の
ことを抑制する力がないからであって、あえてそれをしているという
自分なりの判断が必ずしもある訳ではない。


◇個性を発揮するとは、他者とは違った視点で物を見、行動し、結果
を出すと言うことだ。だから、他者の視点を共有しない限り、自分独
自の視点は意味をなさないのだ。


◇「みんなは、この世界をこう解釈するかもしれないが、私は、自分
の視点でこの世界を解釈したい。それが、自分にとっても他者にとっ
ても良いことのように自分としては判断するからだ」。そう思って、
あえて自分なりの行動をすることを個性だと考えた方がよい。


◇今日の言霊は、個性の根本的な定義を言っているのだ。個性とは、
枠を無視して自分勝手に振る舞うことではなく、枠の中で自分なりの
解釈を用いて、他者との違いを創造していくことなのだ。だからこそ、
学びがあるのだ。枠(=形)を学ぶことを通して、枠の中に他者の視
点を知り、自分なりの視点を創造していく、それが学びなのだ。枠を
知らない学びはない。


◇不自由の中で自由に振る舞える想像力を私たちは、持ちたいものだ。
閉塞状態が続く私たちの世界には、この発想が非常に重要だと思う。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

学校選択制の導入の目的が、失敗を招いた?!

【記事】前橋市「学校選択制」を廃止県内初生徒数半減などで
(群馬)

 読売新聞(2008年9/29)より以下抜粋

■学力テスト 知事が方針

○前橋市教委は26日、臨時会を開き、2004年度に導入した
通学区域外の公立小中学校への進学を認める「学校選択制」を、
10年度の新入学後に廃止することを決めた。県教委によると、
学校選択制は県内9市町村が導入したが、廃止を決めたのは同市
が初めて。廃止する主な理由には、「児童・生徒と地域との関係
の希薄化」に加え、児童・生徒数の格差が加速し、ある学年が2
学級から1学級となるなど、小規模校が、「学習環境やクラブ活
動に支障が生じている」という危機感を募らせていることなどが
挙げられている。

○同市は、特色ある学校づくりなどを目的に、小学校は自宅から
直線距離で4キロ、中学校は同6キロ以内で、人数枠を設けて学
校を選べるようにし、今年度までに計1538人が制度を活用し
た。
 
○同市教委によると、導入後は、自宅近くの区域外の学校に進学
して通学の安全性が向上したり、生徒が希望のクラブ活動に取り
組めたりなどして、一定の成果があった。
 
○しかし、ある小規模な中学校では過去5年間で、全校生徒が約
150人に半減した反面、大規模校では、ほぼ同数が増えたケー
スがあるという。
 
○増減の要因としては、人数が増えた学校は、充実したクラブ活
動や学習環境を、減少した学校は、校内暴力など過去の不祥事に
端を発した風評などを挙げている。
 
○今回の見直しで、11年度以降、児童・生徒は原則、通学区域
内の指定校に通う。ただ、学校選択制の利点も残すため、自宅と
希望校との直線距離が指定校との距離の半分以下となる場合など
は学校変更を可能とする。
 


*私からのコメント

◇学校選択制をいち早く導入したのは、東京都品川区だ。教育長
の若月氏は、学校を変え、教師の意識を変えるために、この学校
選択制を導入したとあるインタビューで言っているが、学校間に
競争原理を持ち込み、生徒獲得競争を仕掛け、その仕掛けで学校
長や教員の意識を変えようとしたのだ。


◇結果としては、地域間の格差が、学校にも影響を与えることと
なり、生徒獲得競争の土壌に学校を乗せたことで、学校間格差を
助長し、義務教育機関である公立学校を荒廃させた面もあろう。


◇学校選択制の導入は、実は生徒のためになされたというよりは、
教員の意識改革のカンフル剤だったということだ。今回の記事に
あるように、学校選択制の弊害は、導入する前から分かっていた
はずだ。世の風潮に教育が乗った結果、こんな事態になってしま
ったのだ。


◇教育の自由化は、義務教育の中では上手く機能しない。そんな
ことは、もう随分前から分かっていたのに、それを無視して、踊
らされた結果、学校間格差を招き、そのツケを教育弱者である低
所得層、教育に関心の薄い保護者・生徒に負わせることになって
いった。


◇昨今の日本の教育論議の風潮は、エリート教育の傾向を強めて
いるが、このメルマガでも何回も言うように、一部のエリートを
作るための教育には、意味はない。


◇特に、義務教育は、全体を押し上げてこその教育インフラとし
なければならない。平均的に押し上げる方向で、教育改革を進め
ない限り、国力は、向上してはいかないものだ。義務教育を自由
競争にすれば、インフラはズタズタになって、学力の二極化をさ
らに大きくするだけだ。


◇そんな状況の中でエリートだと言ったって、誰が尊敬するだろ
うか。もともとの発想が、間違っているのだ。教育行政を担う人
たちは、もっと真剣に考えたほうが良いように思う。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月16日

司馬 遼太郎

例えば、友達が転ぶ。ああ痛かったろうな、と感じる気持ちを、
そのつど自分の中で作りあげていきさえすればよい。

◇私たちにとって、非常に重要なことは、他者に対する想像力だ。
他人の痛みや喜びを類推することが出来なければ、他人に対して
配慮することが出来ない。他人の気持ちがわかって初めて、他人
とともに生きていくことが出来る。


◇自分の感情だけを尊重し、他人の感情をないがしろにする人間は、
他人とともにその空間や時間を共有できない人なのだ。


◇だから、今日の言霊が指摘するように、大人になることは、他人
の感情を自分の中に取り込んで、自分の感情と照らし合わせること
だ。事実を見て、事実から誰でも湧くであろう感情を自分の中で類
推し、そして、その感情に対応する行動を取ることが、私たちが大
人になっていくと言うことなのだ。


◇最近の私たちは、どうだろう。他人に対して自分の気持ちと照ら
し合わせた行動を取っているだろうか。自分もきっとこういう感情
になるのだから、相手もきっと同じような感情になるのだろうなと
思って、行動しているだろうか。


◇また、相手の顔色が変わったのは、自分の行動の結果なのだな、
きっと相手の気分を害してしまったのだなと反省しているだろうか。
自分だけがよければそれで良いという行動だけは、取りたくないも
のだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月15日

「剣道と先生と命と」(前編)

人の命の重さを初めて実感したのは、小学6年生だった。もしかすると
それが最初で今のところ最後かもしれない。

小3から地元の少年剣道団で、週3回剣道を習っていた。たいていの子
は1年生か2年生から始めるので、同じ学年で僕は一番遅いスタートだ
った。


練習はキツイ。ただただキツイばかりで面白くも何ともない。重い防具
をつけて2時間動きっぱなしだ。係り稽古などという、先生相手にひた
すら休みなく打ち込みをする練習なんて、逃げ出したいくらいだ。


夏の暑さときたら尋常じゃない。汗から汗が出てるんじゃないかと思う
くらい、全身びっしょりだ。ヘトヘトで体も動かないのに、「もう一本」
である。


今思えば、どうして辞めなかったのか不思議なくらいである。小さい頃
から小心だったためか、逃げ出す勇気もなかったということだろう。


そんなに苦しい思いをしているのに、僕ときたらこれが本当に弱っちぃ。
練習試合をしても負けっぱなし。女の子にさえ、あっさりとやられてし
まう始末。


考えてみれば、苦しい思いをしているのは僕だけじゃない。みんな同じ
ように練習している。当然、みんなも上達する。素質もなく、みんなよ
り遅く始めた僕が弱っちぃのは当然のことだ。


面白いもので、こうも負けが続き、負けるのが当たり前になってくると
試合でも勝とうという気がなくなってくる。「何が何でも勝ってやろう」
なんていう気持ちよりも「適当にやってさっさと負けて終わろう」など
と考えてしまうのだ。「どうせ真面目にやっても無理だから」と。


だから、当然勝てない。ますます弱さに拍車がかかる。当の本人は、そ
れでも平気だ。勝ちたいという気持ちが全くなかったわけではない。勝
ったら、そりゃ嬉しいだろう。でも、それ以上に、自分の弱さからくる
あきらめの気持ちのほうが数段優っていた。


こんな状況を見るに見かねたのだろう。ずうずうしい母親がある先生に
特訓をお願いした。もちろん僕には内緒で勝手に決めてきた。


○次回へ続く。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
     ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

大谷 徹奘

命を運ぶと書いて運命。つまり運命とは、定められて仕方なくたどる
ものではない。みずからの命を自分の力で運んでこそ運命といえるの
ではないか。

◇自分の人生は、自分で生きろ!というメッセージが、今日の言霊だ。
人間は、幼い頃は、親がある程度のレールを敷いてくれるものだが、
ある時期に、親の敷いてくれたレールを吟味し、そのレールに乗って
いくかいかないかを自分で判断しなければならなくなる。


◇定められた人生を自分から外れるか、自分から選び直すかして、大
人としての自分の道を歩みだすのだ。


◇しかし、私たちは、自分自身で自分の道を選んだという実感の持て
る人が、それほどいるわけではない。なんとなく、大人になって、な
んとなく仕事をして、なんとなく家族のために生きている。「なんと
なく」に決められた人生になっている場合が多い。


◇今日の言霊は、そんなことじゃダメだ!と言うのだ。自分の命を自
分の力で意識的に自分の目的地に運べと言うのだ。


◇毎日、毎日を意識して生きてみよう。自分の命を自分で意識的に使
って生きてみよう。そうすれば、私たちは、自分の中で自分の命のあ
りがたみが分かるはずだ。生きていることが、素晴らしいことだと気
が付くはずだ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月14日

誰の問題なのか!

◇朝起きない子どもに手を焼いていないだろうか。私のところにもそう
いうお母さんから相談が来るが、そういう時に良く言っているのが、朝
寝坊することは、誰にとっての問題なのかということだ。朝寝坊で不利
益を被るのは、お母さんなのか、子どもなのかということだ。


◇起こしてもなかなか起きない子どもに業を煮やして叱り飛ばしても、
それで子どもが、朝快く自分から起きることはないだろう。だから、い
つまで経っても朝は親子戦争になるのだ。


◇そんな時は、子どもに目覚まし時計を買って、自分で朝7時に起きな
さいと言うことだ。お母さんは、朝食の支度をして待っていれば良いの
だ。この決断が、お母さんには必要なだけだ。それで朝、子どもが起き
てこなくても、子どもが遅刻するだけだ。ご飯を食べさせてゆっくり学
校へ送り出そう。


 お母さん:A君、明日から自分で朝起きなさいよ。
  A君 :なんで!起こしてよ。
 お母さん:明日からは、この目覚まし時計が起こしてくれるわよ。
はい!
  A君 :買ってくれたんだ。ありがとう。でも、お母さんが起
こしてよ。
 お母さん:この目覚まし時計は、こうやってセットするのよ。起
きたら、このボタンを押すの。分かった。A君なら一
人で起きられるわ。頑張ってね。朝ごはんだけは、用
意してあげるから。
  A君 :もし寝坊したら、起こしてくれるんでしょ?
 お母さん:お母さんは、起こさないわよ。A君、しっかり起きて
学校行ってよ。
  A君 :寝坊したら、どうするんだよ。遅刻しちゃうじゃないか!
 お母さん:そうよ。寝坊したら、遅刻するのよ。だから、目覚ま
し時計が必要なんでしょ。
  A君 :分かったよ。自分で起きるよ。
 お母さん:期待してるわ!頑張ってね。おいしい朝ごはん作って
待ってるわ!

◇親が心配して、あれやこれや言っても効果がない場合が多いのは、子
どもの問題を親が取り上げて、子どもに解決させようとしないからだ。
子どもは、自分の問題を解決する能力があるのだ。その能力のあること
を親は知っておいた方が良い。ちょっと突き放してみよう。意外と子ど
もは簡単に問題解決をするものだ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

大島 亮吉

道のありがたみを知っているものは、道のないところを歩いたものだけだ。

◇私たちの人生は、白一色でもなければ、黒一色でもない。いつでも
交互に色々な色がやってきて、人生にメリハリを利かせてくれる。だ
から、人生は、最高に面白いものになるのだ。


◇白しかない人生ならば、白が当たり前になって、白のありがたみは
分からない。黒い時があってこそ、白がありがたく感じられるのだ。
逆に、黒しかない人生ならば、黒が当たり前になって、黒のありがた
みは分からない。白い時があって、黒のありがたみが分かるのだ。


◇だから、私たちは、自分の苦手なもの、自分の嫌なものを避けては
いけない時があるのだ。苦労を避けて、自分の都合のよいものだけを
求めても、実は、自分の人生のプラスにはならない。自分を現実の中
に立たせて、現実と対決させてこそ、現実のありがたみが分かり、現
実を大切にすることを知るのだ。


◇道のないところを歩くと言うことは、非常に歩きにくい。歩きにく
いところを歩いたことがあるからこそ、歩きやすい道のありがたみが
分かるのだ。


◇たまには、自分に試練を課そう。ぬるま湯を求めないようにしよう。
安楽の素晴らしさは、安楽を失ってこそ、本当に理解できるのだから。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月13日

ナガセの戦略は、分かりやすい!

『はじめに』

◇ナガセは、東進衛星予備校を率いて、ここ数年破竹の勢いだが、大
手の学習塾としては、その戦略が非常に分かりやすい。この戦略の分
かりやすさが、成功の大きな要因のように思う。

◇ナガセもベネッセ同様、教育コンテンツ企業になろうと思っている
のだ。しかし、ベネッセと違うところは、ベネッセが、通信教育を軸
にして、その補完を学習塾に求めようとしているのに対して、ナガセ
は、その主戦場を学習塾という現場において、在宅学習を現場の補完
としているところだ。

『東進衛星予備校中学部の行方』

◇ナガセが、この秋から本格的に東進衛星予備校の中学部を売り出し
た。今までも細々とやっていたのだが、今回は、公立中学生にターゲ
ットを絞って、地方に売り出すのだ。11月末までは、加盟金も取ら
ない営業で、地方塾の囲い込みに入る。


◇四谷大塚の全国小学生統一テストで小学生の保護者にアピールし、
その延長線上で、今度は、中学生の保護者を捕まえようとするのだ。


◇そして、加盟塾に対する中学部導入のメリットは、東進衛星予備校
への持ち上がりだ。中学生のうちから映像教材に慣れておけば、スム
ーズに持ち上がるだろうということだ。ここに来て、ナガセのコンテ
ンツは、小中高と貫徹する。


◇しかし、この単純な戦略は、地方大手学習塾には、大きな障壁にな
る。今まで自助努力でのし上がってきた大手学習塾が、ドル箱である
中学部で、そうやすやすとナガセの戦略に乗るかだ。今まで培ったノ
ウハウを捨ててまで、東進衛星予備校への持ち上がりのために、東進
中学部に乗るだろうか。これは、中堅の地方学習塾でも同じだ。この
戦略は、体のよいナガセのFC塾になるということだからだ。この抵
抗感は、有形無形にあるように思う。


◇しかし、東進衛星予備校が、ドル箱の塾は、中学部に部分的に乗る
可能性は大きいかもしれない。全面的にではなく、教科によって、東
進中学部を提案し、映像教材に慣れさせておくというものだ。


◇既存の集団授業とのハイブリッドだ。こういう乗り方であれば、ツ
ールとしてコンテンツを導入し、その先の東進衛星予備校へのブリッ
ジになるかもしれない。


◇以前にも書いたことだが、東進の戦略が明確になればなるほど、リ
スクが増大する可能性がある。今まで独立独歩できた地方大手学習塾
が、ナガセ傘下にどんどん組み入れられる戦略だからだ。東進中学部
の行方をもう少し見守りたい。


『経営者の視点』

◇以前、地方大手学習塾VS超大手学習塾という題でこのメルマガを
書いたが、超大手学習塾は、どんどん地方に仕掛けてくる。この波に
乗るか乗らないかは、慎重にした方がよい。


◇リーマンショックで、アメリカの金融業界が大混乱し、その波が、
日本を襲い、不景気になっていくことを考えれば、消費動向は、必ず
変化し、教育投資も控えられることが予想される。そういう時に大き
なインフラを抱え込むと大変なことになる。だから、慎重に選択する
必要がある。目先に惑わされない判断をしていこう。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

コミュニケーションにおける大人と子ども

◇私達は、小さい子どもの話は分かりづらくとも、
めげずに一生懸命聞くことができます。
しかし、何故日頃の大人との関係では、子どもの話を
聞くような姿勢で聞くことが難しいのでしょう?

◇「それは、相手が子どもじゃないからだよ!」という
答えが返ってきそうですね。

その通りなのです。

実は、相手が子どもじゃないからという認識が
私達の日頃のコミュニケーションを難しくしているのです。

◇何が大人と小さな子どもとでは違うのでしょうか?

◇相手が「かわいいか」「かわいくないか」という違いがありますね。

大人に対しても「カワイイ人」と表現することもありますが、
一般的には「かわいい」存在ではありません。
人によっては、侮辱的に感じるかも知れませね。

◇私達は、相手に対して、ポジティブな感情を持つと、積極的に話が
聞けるものです。それが何より証拠には、素敵な男性、素敵な女性の
話なら聞けますよね。

こちらから「聞かせてください。」といいたいくらいです。

◇だとすると、私達は自分の主観的な感情に任せて、話を積極的に
聞く聞かないかを決めていることになります。

もう子どもじゃないんだと言われるのであれば、
互いに幸せになるために一旦感情を棚上げして、
話を聞くよう努めたいものです。

◇相手の話が理解できるようになれば、どんなにタイプが違うと
思った相手であっても、かわいく見えてくるものです。

◇さあ、大人と子どもの違いは他にどんなものがあるでしょうか?

◇それは、人生経験と言語表現力が上げられます。
小さな子どもには、これらが未成熟です。
ですから、子どもの話を聞く大人はそれを考慮して話を聞くのです。

◇子どもの発する言葉一つ一つについて想像力をフル稼働して聞く
ことなります。

「どぶを食べたらすっぱかった。」

何を言っているのでしょう?
そうです。葡萄を食べたのです。

◇さて、人生経験と言語表現力の違いが大人と子どもの話を聞く姿勢に
どんな違いが生まれるのでしょうか?

このお話は、次回に持ち越します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ 編集後記 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

私の長女は、つい最近までサンタクロースは、どこかに実在すると信じて
いました。しかし、不用意な父の一言で、夢が壊れ大人の世界にまた一歩
仲間入りです。
スーパーの陳列棚に、昨年のクリスマスに娘に買った品物が、私は思わず
「安い!去年は、○○円だったのに・・・」
途端に娘の冷たい視線と共に、「なんだ・・・パパだったんだ。サンタは」
もう後の祭りでした。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ロダン

現代人の欠点は、自分の職業に愛と誇りをもっていないことである。
多くの人が職業を必要悪、のろうべき苦役と考えている。

◇人間は、働かなくては食べていけない。だから、仕方なく働く。そ
ういう人もいるだろうし、そうではない人もいる。芸術家と名のつく
人たちは、少なくても食べていくための職業と自分の創作意欲を満た
すための時間を必ず持っているだろう。それが一致する芸術家もいれ
ば、それが一致しない芸術家もいる。


◇芸術家ではない私たちだって、同じことで、自分の望む仕事をしな
がら生きている人もいれば、そうではない人もいるのだ。そうではな
い人たちは、趣味の時間を大切にして、必要悪である仕事のストレス
をそこで解消しているのだろう。


◇しかし、よくよく考えてみれば、仕事の時間は、一日の中で大半を
占めるものだ。ということは、仕事が人生の大半なのだ。自分の人生
の大半を占める仕事に対して、もし、それを苦役とだけ考えてしまう
のならば、こんなに苦しいことはないだろう。


◇だから、今日の言霊も言うように、自分の職業に愛と誇りを持つこ
とだ。それが出来るならば、人生は、随分と楽しいものになる。


◇そのためには、自分の望んだ職業であろうとなかろうと、その職業
の持つ本質を発見し、その中に他者の感謝の気持ちを読み取ることだ。
どんな仕事にも必ず感謝の気持ちが含まれる。直接的に感謝の言葉が
もらえなくても、間接的には、誰かがどこかで必ず感謝しているもの
だ。


◇自分の仕事に対して、他人の感謝がいつでも付いてくるのだ。その
感謝の声を想像してみよう。そうすれば、自分の仕事を好きになるは
ずだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

キルケゴール

われわれが、自分の得ようとするものに達するには、まずその反対の
ものを経なければならないということは、われわれ人間の不完全さの
一つである。われわれは罪悪をとおして、はじめて至福を目にするの
である。

◇私たちには、修行時代が必要だ。自分がやりたくないことをやらせ
られながら、コツコツと実力をつけ、そのうちに、ことの本質に近づ
き、やっと自分のやりたいことがやれて、自分で判断しながら、自分
の求めるところを求められるようになっていく。


◇今日の言霊が言うところの自分の得ようとするものの反対を経なけ
れば、自分の得ようとすることに達せないというのは、そのことだ。


◇人生は、直線的に伸びた道ではないのだ。人生は、曲がりくねった
歩きにくい道としてあるのだ。人間が完全ならば、単純ですむだろう
が、不完全だからこそ複雑で、直線的には理解できないものなのだ。


◇苦しみを経ない喜びが、何か物足りないように、私たちは、苦しみ
の後の幸せを求めて、自分を我慢し、自分の夢を追うのだ。このこと
を若い人は、意識した方がよい。単純な直線的な道に何も深みはない
し、面白みもない。苦しみの先にある幸せを求めることだ。


◇自分の得ようと思うものに達したければ、自分の望まないものを経
験した方がよいのだ。修行時代を大切にすることだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月10日

テストをする目的と結果を公表する目的を明確に示すべきだ!

【記事】大阪府 市町村別成績公開へ

 読売新聞(2008年10/8)より以下抜粋

■学力テスト 知事が方針

○大阪府の橋下徹知事は、全国学力・学習状況調査(全国学力テス
ト)の市町村別成績を公開する方針を固めた。


○府への情報公開請求に対し、府情報公開条例に基づいて判断した。
府は市町村名を示す考え。すべて公表されるのは都道府県で初めて
となる。「地域の序列化につながる」と公開に反対する文部科学省
や、すでに市町村として非公開を決めた府内自治体の教委などの反
発が起きそうだ。

○市町村別の科目別正答率のほか、成績と補習授業や早寝・早起き
などの関連の分析結果を公表する準備を進めている。

○市町村別成績について、文科省は各市町村教委が自ら公表するこ
とは禁じていないが、都道府県教委には通達で非公表を要請してお
り、府教委は9月16日、情報公開請求に対し、非公開を決定。橋
下知事は翌17日、府教委から市町村別成績のデータ提供を受け、
検討していた。橋下知事はこれまで、「結果が示されないから市町
村教委は甘えている」として公表を主張。府内の一部自治体はすで
に自主公表したが、「点数だけにこだわるのは教育の本質を忘れて
いる」とする吹田市などが公表を見送っている。


■秋田県は市町村名伏せ開示

○秋田県教育委員会は8日、全国学力テストの市町村別平均正答率
の情報公開請求に、市町村名を伏せて開示することを決定した。
22日から公開する。

○公開されるのは、各科目別の平均正答率のみで、県内の市町村で
どれだけ開きがあったかはわかるが、市町村は一切特定できない。
一方、寺田典城知事は「自らの責任で、ルールを破ってでも公表し
たい」と述べており、独自の判断で市町村名を含めて明らかにする
可能性もある。県内全25市町村は「序列化につながる」などとし
て公開には否定的見解を示している。秋田県は全国学力テストで、
2年連続で好成績を収めた。


*私からのコメント

◇全国学力調査の結果公表については、賛否両論あるが、今回、大
阪府で公表に踏み切る。まずは、テストは、どういう目的で行われ
たのだろうか。そして、そのテスト結果をどういう風に活用するの
だろうか。この点を明確にしない限り、テスト結果の公表が、どう
いう意味を持つのかは、人それぞれの推測になるはずだ。そこで、
私の推測。


◇学校選択制が、普及したこの時代に、テスト結果を公表するとい
うことは、学校の序列化を生み、テストの出来不出来を固定化する
可能性を孕んでいる。それは、テスト結果の良い地域(多分、その
地域のどの学校かも特定できるだろう)に生徒が集まるからだ。


◇全国学力調査は序列化を助長するために実施したわけではないだ
ろうから、結果公表よりも、行政単位の弱点なり、成果なりをその
教育委員会が把握し、次年度の教育方針の指針にすればよいはずだ。


◇子どもや保護者の学力忠誠競争を煽ることはない。このことにか
こつけて、知事ともあろうものが、物議をかもして、関心を引くこ
とはない。テスト結果の公表よりも、施策と効果の検証と結果分析
こそをしっかり行うことが重要だと思う。保護者は、こういう結果
に一喜一憂するものだ。何も保護者を惑わすことはないように思う。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

アンドレ・ジイド

完全無欠という観念、この願わしいものを、もはや均衡と節度にでは
なく、極端と過度の中に見ることーこれはもしかしたら、他日われわ
れの時代の特徴をもっともよく表わし、他の時代と区別するいちばん
悪い点になるかもしれない。


◇ジイドの予言は、的中しているのではないだろうか。私たちは、均
衡と節度をもって、人生を生き、人生の充実を求めてきたが、いつの
間にか、そういう美徳を忘れて、極端と過度をもって、人生を生き、
人生を謳歌しようとして、社会を、世界を、地球を壊そうとしている。


◇いつからだろうか、マスメディアの登場からだろか、私たちは、目
立つことが、人生にとって重要だと思うようになった。


◇メディアに載ることが人生の目標とでも言おうとばかり、極端に行
動し、過剰に自分を演出してきた。誰も彼もそんな生き方を表立って
批判することもなく、黙認してきた。そのツケが、現代の私たちの生
活に跳ね返っている。


◇自分のことしか考えられない人間が跋扈し、他人の事など無視して、
自分が目立つこと、自分にとって安楽なことだけを考え、自分のため
に他人がいるように振る舞う人間が多くなっている。


◇こんな世界で良い訳がない。もう一度、均衡と節度を持って、私た
ちは、人生を生きていくようにしよう。人間として美しく生きていこ
う。均衡と節度ある生活を見直してみよう。きっと心が安らかになっ
てくるはずだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月09日

セネカ

いまこの瞬間のために生きよ!

◇ただ漠然と生活をしている私たちは、今日の言霊を見ても、ピンと
来ないかもしれない。この瞬間のために生きよ!と言われたって、ど
うしてよいのか分かるものではない。


◇たとえば、明日のために、今を生きよ!と言われた方が分かりやす
い。今この瞬間のために生きるとは、どういうことなのか。それは、
今だけを考えて、今のために自分の持っている全ての力を出し切って
生きろ!ということだ。今不完全燃焼ならば、次は来ないと思え!と
いうことだ。


◇スポーツをやっている人なら、なんとなく分かるだろう。一試合一
試合、勝ち抜くためには、その瞬間に全精力を傾けて、必死に戦うは
ずだ。頭で計算通りに行くようなやわな戦いでなければ、身体の反応
と心の反応が同時的に起こって、自分の全てを今この時に没入させて
いるはずだ。こういう時、この瞬間に生きているというのだ。


◇私たちは、今この瞬間に力の出し惜しみをしていることが多い。明
日もあるから、今日はこの辺で、とか何とか言って、自分に制限をか
け、力の温存をしてしまう。しかし、明日は来るかもしれないし、来
ないかもしれない不確定な代物なのだ。


◇確かなのは、今まさに生きているということだけだ。このことを自
覚して生きていこう。今まさに生きている時こそ、全力を出すことだ。
次は来ないものだと思おう!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月08日

フランシス・ベイコン

死は誕生とまったく同じように自然である。ひょっとしたら、われわれに
とって死が苦痛であるように、赤子にとって誕生は苦痛なのかもしれない。


◇赤ちゃんは、生まれると直ぐに大きな声で泣いて、思いっきり空気
を吸い込む。これから生きていかなければならない悲惨さを生まれた
瞬間に自覚するかのように、泣いてこの世に生を受ける。人間は、泣
きながら生まれてきて、泣きながら死んでいくのだ。


◇今日の言霊は、人間の必然を言っているように思う。人間は、誕生
と同時に死ぬことに向かって生き始めるのだ。生きれば生きるほど、
その生が伸びるわけではなく、死ぬことにどんどん近づいて、死から
逃れることは出来ない。どうしても、寿命が人間を襲う。


◇生きていくことと死んでいくことは、ほとんど同じなのだ。だから、
人間は生まれた時も死ぬ時も泣くのだ。どうあがいても、生まれた以
上は死ぬしかないからだ。


◇だからこそ、人間は、生きる質が問題になるのだ。限界の中でどう
生きていくのか、どう死んでいくのかを人間は問うのだ。そして、必
然的に来る死を前に、人間は、自分の生を振り返って、もうこれで良
し!とすべてを断ち切って、自分の生を終えるのだ。


◇誕生も死も私たちの必然だ。その必然にどう立ち向かうのかを私た
ちは試されているのだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「探す」(後編)

○前回のあらすじ

小4の算数の授業が始まっていたが、裕未がまだ来ていない。
家へ電話をした事務スタッフのEさんは焦った調子で僕にこう伝えた。

「裕未ちゃん、随分前に家を出たって!」

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

そのとき、僕は直接裕未を教えていたわけではないが、裕未はそんなに
目立つ感じの女の子ではなかった。


成績は算数も国語も真ん中ぐらいだが、算数のほうが若干苦手だった。
家庭学習はしっかりとやってくるが宿題のノートなどを見ると、お母さ
んの手がかなり入っているのがよく分かると担当の先生方はおっしゃっ
ていた。

Eさんを残して、その時間、空き時間だった僕やスタッフ2名で裕未を
探しに出かけた。授業が始まって15分が経過していた。


塾の近くにスーパーがあり、そこの3階にちょっとしたゲームコーナー
がある。そこを見てきてほしいとEさん。以前、そこで、裕未と友達を
見かけたことがあるとのことだった。


早足でスーパーまで行き、3階を見て回る。が、いない。念のため、
2階、1階も確認するが、やっぱりいない。


とりあえず、スーパーを出て、コンビニやマックを覗く。やっぱりい
なかった。一旦、校舎へ戻ることにする。


息を切らして、校舎へ戻ると、

「あっ、荒木先生、裕未ちゃん、さっき来たよ!」とEさん。

そのとき、僕は携帯電話を持っておらず、連絡したくてもできなかっ
たそうだ。


とりあえず、一安心。無事で良かった。

後で、室長が聞いたところ、どうやら、大回りをしながら、ゆっくり
と塾までやってきたらしい。


本人がはっきりと言ったわけではないが、「算数の確認テストが嫌だっ
た」ようだ。悪い点数を取るとお母さんにひどく怒られるのだそうだ。


電話の向こうでお母さんは恐縮しきりだったそうだが、室長はくれぐ
れも本人を叱らないようにと何度も何度も告げていた。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
     ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

2008年10月07日

☆やる気の素を考える!☆

◇人間の「やる気の素」は何だろう。人間の「やる気の素」は、セルフ・エ
スティーム(自己重要感・自己有能感・自尊感情)だ。このセルフ・エステ
ィームが高いか、低いかでやる気の力が違ってくる。このセルフ・エスティ
ームが、まずは、やる気の原動力なのだが、そのやる気自体は、次の公式で
表すことが出来る。

   「やる気=価値×期待」

・価値とは、そのことをやる価値があるのかということだ。やりがいと言っ
てもいい。
・期待とは、そのことをやれるのか、やるスキルはあるのかということだ。


◇子どものやる気を引き出したければ、子どものセルフ・エスティームを高
めるために、子どもの良い点を認め、その良い点を伸ばしていくことだ。こ
のことを前提にして、先の公式に沿ってやる気を考えてみると次のようなア
プローチが良い。


◇まず、やる気の構成要素である価値を高めることだ。そのために、子ども
にやることが面白いこと、楽しいことを知ってもらう。そして、やることを
通して、自分が成長していくことを実感させることだ。


◇やることで、自分が他人から感謝されたり、尊敬されたりする経験を積ま
せることだ。何かをやることが、価値あることなのだという実感があれば、
子どもは自主的にやるようになる。


◇次に、期待だが、小さなステップを踏んで、達成感を味あわせて、自分に
は何かをやる能力があるのだと実感させること。やるためのスキルを習得さ
せること。自分には、何かができるのだと言う期待感を高めることだ。この
二つに焦点を合わせて、子どもとのコミュニケーションをとることだ。

 お母さん:A君、この世界地図をよ~く見てよ。
  A君 :見たよ。それが何か?
 お母さん:この大陸は、アフリカ大陸。それではこの大陸は?
  A君 :簡単だよ。アメリカ大陸でしょ!
 お母さん:それでは問題です。この世界地図のすべての大陸は、大昔、
一つでした。どういう風にくっついていたんだ?
  A君 :そんなの分からないよ。
 お母さん:よ~く見てよ。この世界地図をよくよくみて!世界の大陸は、
昔は一つだったんだって、発見した人がいるんだから。
  A君 :凄いね。その人。それで、その大陸が、一つだったって話は、
本当なの?
 お母さん:本当よ。凄いでしょ。日常生活の色々なところに不思議なこ
とってあるのよね。そんな不思議な発見を助けてくれるのが、勉強だった
りするのよね。
  A君 :分かった!だから勉強って大切だって言いたいんでしょ!

◇こんな感じで、勉強の面白さを伝えてあげてはどうだろうか。子どもの面
白そうなことをどんどん提案していくことも、やる気を引き出すポイントだ。
ぜひ、勉強をやれやれと正面から言うまえに、勉強の面白さを教えてあげよ
う。そうすることが、勉強に対してやる気になっていくことに繋がるはずだ
から。

 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

タゴール

教師の主要な使命は、もろもろの意味を明らかにすることではなく、
精神の戸をたたいてやることだ。


◇私が塾の講師だった頃、一番大切にしていたことは、生徒に驚きを
巻き起こして、興味を持ってもらうことだった。


◇国語の学力を向上させようと思えば、国語を好きになってもらうこ
とが一番簡単なことだ。だから、国語の授業を面白くし、とっつきや
すくもした。たとえば、「詩」の授業では、詩が、どういうものなの
かを簡単な例で、分かってもらうようにした。こんな具合だ。


◇「詩は、日常のことばを組み合わせて、新しい意味を生むんだ。た
とえば、赤いとか黒いということばがあるだろう。そのことばに月を
組み合わせてみるとどうだろうか。赤い月、黒い月、どんな感じがす
る? 黒い月なんか本当はないけど、黒い月ってなんか、不気味な感
じがするだろう。日常の普通のことばでも使い方によって、意味が変
わってくるよね。こういうのが詩なんだよ。」


◇今日の言霊のように、精神の戸をたたけていたか、どうか分からな
いが、国語に興味が少しでもわくようにやっていた。勉強は楽しいこ
とだけではないが、その中で何か自分の日常を振り返ったり、意識化
する糸口を与えることは、非常に重要なことだ。だから、学力をつけ
ることだけが、教育だと思ってはいけない。


◇教育は、自分自身に言及するきっかけを与えるものでなくてはだめ
なのだ。それが、精神の戸をたたいてやるということだ。教育は、自
分を振り返るきっかけ作りだ。今日の言霊は、そういう風に言ってい
るのだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月06日

ソポクレス

ただ、行為だけが知識をもたらす。


◇知っていることを人生の中で活かさない限り、私たちの知っている
ということは、何も生まない。知っていることを現実に適応させてみ
て初めて、その知っていることが、さらに高次の知っていることにな
って、みんなの知識(=財産)になっていくのだ。


◇だから、今日の言霊が言うように、行為だけが有益な知識を与えて
くれるのだ。自分であれやこれや考えて行為に及び、その結果をしっ
かり受け止められれば、知っていることに経験が加わって、知識にな
るのだ。行為なきところに本当の知識はない。


◇逆に言えば、知識があると思っていても、その知識を元に行動を起
こさない限り、実はハリボテで終わってしまう。博学が薄学になって
しまう。


◇現実に裏打ちされた知識が、私たちの財産だ。頭の中の知識を現実
に投げ返そう。現実に鍛えられた知識を私たちは、捕まえよう。行為
と結びつかない知識は、忘れてしまうものだ。忘れない知識を私たち
のものとしよう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

冬期講習の設計をそろそろ完成させよう!

『はじめに』

◇冬期講習の設計をする時は、必ず12月の学校の終了と1月の学校
の始まりを学校で配布している学事予定表や教育委員会で確認するこ
とだ。それから冬期講習の企画がスタートする。

◇冬期講習の場合は、受験学年とそれ以外の学年でスタートする日程
が違ってもいい。また、毎年毎年、講習の規格を変更する必要はない
が、だからと言って、何も検討しないで、毎年毎年同じものをやって
はいけない。考える作業は、毎年毎年やるべきだ。

『冬期講習の設計』

◇行政区域が異なるところに教室を出している学習塾は、冬期講習の
スタート日と終了日を少し考えなければいけない。共通する日程は、
多分、12月25日から1月7日ぐらいまでが、冬期講習の日程にな
るのだろう。共通日程にして、チラシの効率化を図ることは、重要な
ことなので、慎重に日程を決めることだ。


◇コース設計を考える時に、私どもが、いつも念頭においているのは、
利便性と効果性と投資性だ。目的によって、投資性は違ってくるし、
学年によっても違ってくる。


◇たとえば、中学受験を目的にしているコースでは、その投資性は、
高いものになる。当然、投資に対するリターンも強く求められる。だ
から、中学受験で学年が上がれば上がるほど、利便性よりは、効果性
を重視して設計がなされる。


◇逆に、学年が低い場合は、効果性よりは、利便性を考慮して設計し、
集客に寄与するものとすることだ。


◇小学生の公立中学進学コースは、どうかというと、投資性は、高く
はないので、保護者はリターンをそれほど強く意識しているものでは
ないから、利便性を中心に考える。当然、効果性も考えなければなら
ないが、その優先順位は、それほど高くはないのだ。


◇日程や時間帯は、重要な要素だ。この二つが、価格を決定する。安
価であって、尚且つ効果性が表現されれば、その集客力は、随分と違
ってくるはずだ。


『経営者の視点』

◇講習の設計は、顧客志向が問われる。キーワードは、三つだ。利便
性と効果性と投資性だ。この三つを組み合わせて、設計を考えてみて
はどうだろうか。


◇冬期講習は、新年度募集の前哨戦だ。ぜひ、早い準備をしておこう。
そうしないと新年度募集・春期講習の募集の準備が、遅れてしまう。
冬期講習は、新年度に影響する重要なイベントなのだ。夏期講習とは、
随分と意味合いが違うものなのだ。この辺の意識を鋭敏にしておこう。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月04日

■ 人の話の聞き方は既に備わっている ■

◇前回まで、「私達が話をしたくなる人」という視点で、どんな聞き
方が理想的なのかを考えてきました。今回は、聞く姿勢をまとめてみ
ます。


1.日頃から、自分の身なり、表情を意識して、相手にできるだけ
リラックスして話をしてもらえるような環境づくりに心がけます。

2.「君の話しを興味深く聞いているよ。」「話は理解しているよ。」
と声にならないメッセージを送り続けます。

3.2.の声にならないメッセージは、姿勢、相づち、要約をさし
ます。その他に、マッチングといって相手の話のペースにあわせる
手法も大切です。

最後の手法について少し補足します。

◇要約は、話す人が一通り、話し終えたところで、「~ってこと?」
のように聞き手の言葉で返します。ちょうど連想ゲームでヒントを
出している人に「○○!」と答えを言い当てるようなものです。

仮に間違えてもOKです。誠実に聞こうという姿勢も大切ですからね。

◇マッチングは、相手と同じ行動を心がけることです。同類だと感じる
と親近感が高まり、話しやすくなります。相手の言葉を繰り返す方法、
相手の表情やしぐさを真似る方法、相手の話すスピードに合わせて聞
く方法などがあります。

◇さて、今までお伝えした相手の話を聞くときの方法全体を通して、
何かお気づきになりませんか?

◇そうです。やさしいお母さん、お父さん、おじさんや、おばさんが、
小さいお子さんの話を聞く姿勢そのものではありませんか。

◇つまり、私達は、先天的に人の話を聞く姿勢を身につけているのです。
小さな子どもの話は上手でないけれど、子どもが一生懸命話をしようと
している気持ちを大切にしようとするこの大人の姿勢こそが、万人に通
用する話の聞き方なのです。

◇これが、相手の話を聞くことがスキルだけでは、
達成できない理由です。

うまく話が聞けないと感じる方!

「かわいい小さな子どもの話を聞く姿勢を日頃の友人や大人社会で
実践する為に、何が必要ですか?」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ 編集後記 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

先週、我が子の小学校の運動会に行ってきました。
低学年の生徒は、いつかお兄さんお姉さんのように
組み体操が出来るようになりたい。
保護者は、家の子もあんなにたくましくなるのかしらと
高学年生を見つめ、
高学年の生徒や親は、自分も我が子も
あんなにかわいい時期があった、
そしてよくもここまで成長したと感慨深かったことでしょう。

複合的な集団は、夢と希望、自信と成長を感じることの
出来る貴重な機会であるとしみじみ感じました。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

エマソン

人間は、自分の行状を保障するすべてのものを、自らのうちに持っている。
人間は、自分自身を支配する法としてつくられているのである。


◇今日の言霊は、私にとっては自戒のものだ。私はどうも自制心が弱
い。途中で軌道修正する強い気持ちがない。見ようによっては、自暴
自棄になって、奈落の底まで行ってしまいそうな生き方になってしま
う。自分自身を自分で支配して、何かを実現するのは、非常に難しい。


◇しかし、そうだからと言って、諦めるわけにはいかない。先日も、
大分で易者さんに手相を見てもらったが、同じようなことを言われた。
自制心をもっと強くすれば、大きな仕事が出来る!と。


◇そうか!私は、もしかするともう一歩のところで、留まっているだ
けなのだ。いっちょ、頑張るか!そう思って、自制心を何とかしよう
と思うのだ。


◇諦めたら試合終了だ!とよく私の友人が言うのだが、その通りだ。
自分で自分をコントロール出来るようにすることだ。そうすれば、私
たちの生き方は違ってくる。それは誰でも分かっていることだ。その
誰でも分かっていることを実現する意志を持つかどうかが、正念場な
のかもしれない。


◇一歩、踏み出そう!一歩踏み出してみれば、何かが変わるはずだ。
私も一歩踏み出そうと思う。皆さんも一歩前へ踏み出してみないか。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月03日

教育格差を生んだのは、誰なのか!

【記事】塩谷文科相が就任 教育格差「あってはいけない」 

 朝日新聞(2008年9/29)より以下抜粋


○麻生新内閣で塩谷立(しおのや・りゅう)文部科学大臣が新たに
就任した。総選挙が迫るなか、山積する教育の課題にどう取り組む
のか。25日の初登庁後、記者会見や報道各社のインタビューで発
言した内容をまとめた。


【教員の質】
 教員養成という問題をもう一度、洗い直していかないといけない。
本当にすばらしい教師とはどういう教師か。子どものために誠心誠
意、全霊を傾けるのが教師の使命と自覚してもらう状況を作る。
【道徳教育】
 学習指導要領の新しい内容で道徳教育が始まる。基本的な生き方、
モラルなり秩序なりを保つために何が必要か。教材作りの予算要求
もしているので、しっかり実行に移していきたい。
【教育格差】
 親の所得、経済的状況によって教育が受けられないということが
あってはいけない。子どもたちに等しく教育を受ける機会を保障す
ることが国の役割。義務教育は授業料はないから、高校以上、特に
生活保護世帯への支援、奨学金制度も利用しやすくしたい。
【教育予算】
 欧米諸国と比べて親がかなり負担している感が強い。例えば消費
税の議論の中でも(福祉だけでなく)教育費として必要という議論
をしていく必要がある。
【中山国交相の「日教組が強い県は学力が低いことを確かめるため
に全国学力調査を始めた」「(調査の)役目は終わった」との発言
を受けて】
 持論だったと思うが、それは1議員としての考え方で、大臣とし
ての発言ではない。 当時考えてやったかもしれないが、それだけ
の目的でこれだけのテストをやるわけがない。ある程度、そういう
ことも測れるというのでやったのが事実なのかもしれない。
【全国学力調査】
 子どもたちの学力がどの程度なのかということは国として把握し
ていく必要がある。同時に、子ども自身が自分はどの程度のレベル
かということを点検できるような形としてやっていく。むしろ毎学
年毎年やって1年間どうだったのか、他人との比較でなく自分がど
うだったのか、そういう仕組みができるといい。予算もかかるから
簡素化したりしてできるといいなと思う。
 公表は基本的に市町村がどう判断するかでいい。序列化を図るの
ではなく、個人のレベルを測るのが一番の目的だ。
(大西史晃、上野創)


*私からのコメント 

◇新しい文部科学大臣が、いつまでその職に就いているのか分から
ないが、ぜひ、考えてもらいたいのが、「教育格差」と「経済格差」
の関係だ。この記事から見ると、大臣は、「経済格差」が「教育格
差」を生むのは、高校以上からだと思っているふしがあるが、そん
なことはない。


◇経済格差は、基本的に教育格差に跳ね返ってくるのだ。教育が、
社会構造の再生産装置である限り、親の経済力が、教育に反映し、
教育格差を生む。経済格差と教育格差は、密接な関係にある。この
点をしっかり理解してほしい。その前提で、教育格差を考えてみる
と、教育格差を最小限に抑えるためには義務教育が、非常に重要に
なるのだ。


◇2002年の教育改革のように、近年は「教育の自由化」を推し
進めてきたが、その解消を徹底的に行なうことだ。学習指導要領の
ミニマムスタンダードをもう一度、マキシマムスタンダードに戻す
ことだ。最低限の水準で教えるのでは、経済格差が色濃く反映して
しまうためだ。


◇なぜならば、経済力のある親は、自分の子どもにさらに多くの知
識を獲得させようと、学校外の教育投資を行なうからだ。教育の自
由化は、高校以上からではなく、義務教育段階から、教育格差が大
きくなってしまう結果をもたらす。この解消を考えることだ。


◇教育格差を大きくしたのは、実は2002年の教育改革なのだ。
この点をしっかり認識して、文部行政の指揮を執ってほしい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

リヒテンベルク

人間の思慮深さは、
将来あるいは終末をおもんばかる際の慎重さで測られる。

◇人生には、スタートとゴールがある。スタートは、人間なら誰でも、
突然やってくるものだから、意識的にスタートを切ることは出来ない。
気がついたら生きていて、気がついたら誰かと生活をしていて、気が
ついたら何かに思い悩んでいる。喩えて言うなら、人生に突然投げ出
されてしまったと言う感じで、人生がスタートをする。


◇それに比べて、人生のゴールについては、そうではない。意識して
ゴールに臨むことが出来る。自分が死ぬということを大人になれば大
体の人間が理解できるようになるからだ。自分が死ぬ時は、どういう
思いで死んで生きたいのかを考えることが出来る。この考えの深さを
今日の言霊は言っているのだ。


◇人生には、終わりが必ず来る。その人生の終わり方は、自分自身に
は想像の出来ないものだ。しかし、死ぬ間際にどういう思いで死んで
生きたいのかは、自分で決定できるはずだ。


◇その思いを実現するべく、私たちは生きていくことだ。「もうこれ
でよし!」と思って死ねるように、私たちは生きていきたい。もうこ
れ以上に生きられないぐらいに、生きて生きて死んでいこう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月02日

ジョン・ミルトン

理性に耳傾くる者こそ自由なれ。

◇私たちは、どうも根本的には、感情的な動物なのだ。自分の置かれ
た状況によって、理性が自分に働きかける場合もあれば、感情が先に
たって理性を押さえ込む場合もあるが、基本的には、その状況が自分
にとって困難な場合は、感情が全面的に前に出る。怒りの感情や恐怖
の感情、不安が、私たちを支配するはずだ。


◇だから、私たちは、なかなか感情から自由になれない。感情に支配
されて、状況を乗り越えることになる。もっと言うと、状況に縛り付
けられて、状況が変化するのを待っているのだ。喩えていえば、十字
架に張り付けられて、嵐が過ぎるのを待っているのだ。


◇こんな感情的な私たちが、理性に耳を傾けることが出来れば、状況
に対して働きかけることが出来る、状況に対して自由に対峙すること
が出来る。


◇感情は、状況に縛られるようにしてしまうが、理性は、状況に対応
するように、人間に働きかけるものだ。だからこそ、自分の置かれた
状況が困難な時こそ、理性を全面的に前に出すようにすることだ。


◇そのためには、感情が全面的に前に出る状態を自覚し、そういう状
況になる前に理性を作動させるのだ。自分が自由であるために、理性
を活用しよう。せっかく、自分に備わっている理性を一杯活用しよう。
感情も理性もともに、私たちを形成しているのだ。片一方だけを多用
してはダメだ。バランスが崩れてしまう。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2008年10月01日

志賀 直哉

自己嫌悪がないといふ事は其人が自己を熱愛する事のない証拠である。


◇今日の言霊は、自分をどう受け止め、どう変革していくのかを考え
るために、まず自分を愛せよと言っているのだ。自分を見つめない限
り、自分の良い点も悪い点もともに自覚できない。


◇自己嫌悪は、自分の悪い点を悪いままで良しとしない感情だ。自分
の悪い点が、自分を悪い存在にしているという自覚から、そういう自
分を嫌いなのだととする感情が、自己嫌悪なのだ。


◇だから、悪い点についての自覚があり、尚且つその悪い点をどうに
かして直そうともがいているのが、自己嫌悪と言える。今日の言霊も
言うように、自己嫌悪は、自己愛の裏返しだ。自分を自分として愛し
ている故の感情なのだ。


◇私たちは、本来的には、自己愛に満ちている存在だ。その自己愛を
ストレートに出せば、出したで、他人を省みない行ないとしてマイナ
スの関係性を構築してしまうし、自己愛の発露を我慢すればするほど、
不自由になって、卑屈になって、息が詰まって生きにくくなってしま
う。そういう状態を招いている自分を自分は好きにはなれない。そう
いう自己嫌悪の感情が、自分を苦しめる。


◇しかし、その苦しめる方向性を見直してみることは重要なことだ。
それが、まさに悪い点を持つ自分を良い点を持つ自分が変革していく
力となるのだ。自分の好きな方向へ自分を誘っていくための産みの苦
しみが、自己嫌悪なのだ。


◇自覚している自分の欠点を自分の長所にしてしまおう。欠けたとこ
ろが、自分の魅力なのだ。欠けたところを自分を傷つかせない程度に
コントロール出来るようにしよう。そうすれば、自分の欠点は、長所
になるのだ。デコボコだからこそ光のあたり方で綺麗に見えるのだ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「探す」(前編)


塾で一番あってはならないこと。


それは、生徒の成績が下がることでも、不合格でもない。
もちろん、それらが起こることは望ましくない。
成績を上げる、志望校に合格する。
そのために生徒たちは日々、頑張っているのだから。


しかし、それ以上に、最上級に起こってはならないことがある。
それは、生徒の安全に関わることだ。
生徒が怪我をしたり、ましてや命を落とすようなことがあってはならない。


塾にいるときはもちろん、通塾、帰宅の安全にも配慮しすぎてしすぎるこ
とはない。


欠席する場合は、保護者の方からあらかじめご連絡をいただく。遅刻する
ことが分かっている場合も同様だ。


居残り等で塾を出るのが遅くなる場合は、その旨をご家庭に電話でご連絡
し、帰宅前にもう一度、今から塾を出るということをお伝えする。


ご家庭から連絡がないのに、授業が始まってしばらくしても生徒が来ない
場合、確認をしなければならない。


特に小学生の場合、保護者の方がきっちりとご連絡をくださることがほと
んどだから、通塾途中で何かがあった可能性もある。

「裕未がまだ来ていないんですけど、連絡ありました?」


算数担当のK先生が職員室にやってきて、受付スタッフのEさんにたずね
た。小4の算数の授業が始まっていたが、裕未がまだ来ていないらしい。


「いえ、連絡ありません。一応、お母さんに電話してみます」


「お願いします」と言って、K先生は授業に戻った。


お母さんへ確認をしたEさんは焦った調子で僕にこう伝えた。


「裕未ちゃん、随分前に家を出たって!」


○後編へ続く。

==============================

塾の起業、経営に役立つMBAのメルマガへの登録はこちらから

MBAをお気に入りに追加する 塾経営のサクセスネットMBAのホームページはこちらへ

カレンダー

2010年08月
Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
塾の起業、塾経営についてお電話ください。045-651-6922まで。