大佛 次郎
忙しい世の中だが、過去の時間や、真実、美しいものに没入して味わ
うためには歩いて行くのが大切である。
◇私は、仕事の関係上、新幹線に乗って、関西と関東を行ったり来た
りしているが、新幹線の中から眺める風景は、なぜか自分のこととは
関係ないように目の前を流れて、意識の中にすーっと落ちてこない。
非常に味気ない風景で、どんどん飛び込んでは消えていくような感じ
だ。
◇今日の言霊の言うように、風景を眺めながら、その風景から刺激を
受けるためには、じっくりとその風景の中に意識が入っていかなけれ
ばならないのだろう。
◇それは、新幹線という人間の認識能力の限界を超えそうな乗り物で
は出来ないのだ。昔のように、鈍行列車や機関車ぐらいであれば、風
景に意識を注いで、じっくり考えることも出来たのかもしれない。
◇時間に追われる私たちは、ついつい今を通過点としか見ないような
ところがあるが、今という時間は何かに向かう途中である以上に、自
分とともにある大切な時間なのだ。そのことをちょっとは思い出そう。
時間の流れに逆らって、たまには、自分の周りに意識を注いでみよう。
◇いつもとは違った風景がきっと自分を取り巻いてくれるものだ。新
しい世界とめぐり会うかもしれない。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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