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2008年11月28日

当たり前のことを徹底して行う姿勢を学校が示すことが重要だ!

【記事】「いじめ、子どもから直接聞け」教員に義務付け 文科省

 朝日新聞(2008年11/24)より以下抜粋


○学校のいじめをめぐり、文部科学省が「必ず子どもから直接
状況を聞くように」と現場の教員に義務付ける初めての通知を
各都道府県教委などに送っていたことがわかった。同省の調査
では、07年度は全国で約10万1千件のいじめが確認された
が、なお表面化していないものの把握に努め、子どもに寄り添
って解決に当たる手だてとして、直接話を聞くことを求めたと
いう。

○通知は20日付で、「定期的に児童生徒から直接状況を聞く
機会を必ず設けること」としている。いじめの把握を「教員の
認識」にとどめることなく、子どもへの面談や家庭訪問、アン
ケートといった働きかけで積極的に調べてもらうことを想定し
ている。
 
○文科省は毎年いじめの調査をしているが、学校の自己申告が
原則で、集計結果は都道府県で著しく異なる。06年度の子ど
も1千人当たりの認知件数は最多の熊本(50.3)から最小
の鳥取(2.1)まで約24倍の差があった。
 
○文科省は、翌07年度の調査にあたり、学校に配る調査票の
「注」に、子どもから定期的に話を聞くよう求める一文を入れ
た。しかし、その調査でも、1千人当たりの認知件数は最多の
岐阜(33.4)から最少の和歌山(1.2)まで28倍近い
開きが出た。
 
○また調査では、いじめを認知した学校ほど、実態把握のため
にアンケート、個別面談、家庭訪問をしていた割合が高いこと
が分かった。こうした結果を受け、文科省は「いじめはどの学
校でも起こりえるという前提に立ち、よりきめ細かく実態をキ
ャッチする努力をしてほしい」として、正式な通知の形で子ど
もから話を聞くことを義務づけることにした。
 
○文科省の担当者は「大人が分かりにくいネットのいじめが増
えていることもあり、子どもからもっと話を聞くことが大切だ」
と話す。(上野創)


*私からのコメント


◇今回の記事を見て、驚かなかっただろうか。当然、聞き取り
調査をして、いじめの実態を学校が掴んでいると思っていたが、
そうでもなかったのだ。教育の本質的機能に、コミュニケーシ
ョンがある以上、子どもとのコミュニケーションによって、い
じめ等の問題把握があるものだと思っていたが、そうではなか
った。このことに驚きを感じる。


◇子どもと向き合うことをどう考えているのか、各都道府県の
教育委員会ならびに学校は、真剣に考えることだ。そうしなけ
れば、子どもの日常を正確に把握できないし、人間が人間を教
育する意味はなくなってしまうだろう。


◇今教育に求められているのは、コミュニケーションを通じて
の他者理解であり、他者受容であり、共感だ。それなくして、
私たちの教育的行為は貫徹しないだろう。そういう意味で、今
回の文科省の指示は、至極当然だ。ぜひ、学校は、当たり前の
ことを徹底的に行って欲しい。日常の基本を教えることが、学
校の最低限の仕事なのだから。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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ヴィルヘルム・フォン・フンボルト

もともと人は、誰しもどれほど善良であれ、おのれの内部にさらに
良き人間、さらに本来的な彼自身となりうる人間、しかしいつか裏
切ってしまう人間をいだいているのです。

◇今日の言霊は、人間というのは、可能態として存在しているのだと
いうことを言っているのだ。今ある私は、いつか違うものになりうる
可能性を有しているのだ。今以上に良くもなれば、悪くもなる存在な
のだ。

◇だから、どうなりたいのかを自分自身で決めて、生きていくことだ。
そうしないと、自分自身の可能性を自分でどんどん削ってしまう結果
になる。


◇私たちが、注意しなければならないのは、自分で自分を裏切るよう
なことになっていないかどうかだ。それは、今、自分の力を出し惜し
みしていないかどうかで分かるはずだ。自分に与えられた今という時
間に精一杯参加しているかどうかで、自分の可能性を引き出そうとし
ているのかどうなのかが分かる。


◇誰も自分自身を裏切りたいわけではないが、結果的に裏切ってしま
うことがある。そうならないために、私たちは、まだ見ぬ自分を問い
続けよう。これが、自分が望んだ自分の姿なのかと問い続けることだ。


◇今ある姿が完全ではなくても、その方向へ向かって、自分が進んで
いるのであれば、OKとして前へ進もう。完全である必要はない。完
全になろうとすることが必要なことだから。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年11月27日

「文字を扱わない」ことへの対応

◇英語ノートの特徴は、小学校では文字を導入しないということが
前提だ。英語ノートにもほとんど文字での表記は無い。学習指導要
領の解説には、「過度に文字を習得させることは外国語活動の目標
にそぐわない。」と記載されている。


◇あえて「過度」という言葉を用いている背景には、単純なスペリ
ングの暗記訓練に多くの時間をさくことで児童に負担を与えたり、
英語を遠ざけるようになることへの恐れがあるからだろう。


◇しかし、文字を指導しないことが英語ノートの扱い方を難しくす
る一つとなるはずだ。文字がなければ子どもたちが自ら確認をした
り、思い出したり、記憶を保ったりしていくことが大変困難である。
それがために、もしも生徒が英語ノートに英語をカタカナで表記を
することなどをしたら、この活動本来の意味が失われてしまう。


◇さて、現実の対応としては、DVDなどの視聴覚教材と絵カード
などの積極的な活用が極めて有効だろう。子どもたちが言葉を覚え
るには、言葉が先にありきではない。具体的な事象があって、それ
に言葉という記号がくっついているという原点に戻れば、指導は楽
になるのではないだろうか。


◇視覚に訴える教具を見せて、意味を持ったイメージとして記憶
(意味記憶やエピソード記憶)に訴えることが第一だ。そのために
レッスンの大半を生徒たちの発言とアクティビティに費やすことだ。
日本語で意味を解説することではなく、行動を通して体にしみこま
せることだ。


◇私がもっとも重視するのは、教具以上に、先生の体全体を使った
ジェスチャーだ。先生が見本になり、生徒が楽しめて、まねをでき
て意味を捉えられるジェスチャーをすることが、子どもたちの理解
を早め、深めるばかりでなく、子どもたちに行動しながら発話する
ことを学ばせ、しっかりと定着が図れるようになる。


◇加えて、英語活動の時間だけではなく、様々な時間で学んだ英語
表現を活用する仕組みづくりも考えよう。また、学校に居る間は、
少なくとも学んだ英語表現に触れる機会を作ってあげる


◇例えば、I like ~. という表現を定着するときには、図画工作の
時間で、絵の具を使って絵を描いているときにも、
red, a red paint, I like red. What color do you like? 
などの質問や、子どもたちが自分の行動を英語にして口に出してい
られる環境作りが必要だ。


◇小学校英語活動は英語の時間だけの活動ではなく、小学校生活全
体での活動であるという位置づけにすることが肝心ではないだろう
か。


◇それでもなお、文字が無いということには課題は残る。CDなど
のオーディオ教材が全員に配布されるのであれば家庭学習でのフォ
ローが可能になり、記憶の定着が図られるが、それが無ければ、も
しかして「また、忘れたの?」の連続になる可能性は残る。これが
起こらないようにする努力が教師の役目だろう。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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「死ぬな」(前編)

子供が「死ね」とか「殺す」なんていう言葉を吐く場面に遭遇することが
ある。


もちろん、ささいなケンカの最中だったり、冗談でふざけて言ったりして
るのであって本気ではないことは十分分かっている。


でも、そこはやっぱり、注意する。
「お前なぁ、ホントに相手が死んだら、どうする?いいか、よぉく考えてみぃ?」
などと静かぁに、小声でささやきながら。

こんなことを考えていたら、ある人のことを思い出した。高校時代の担任
の先生だ。


「この世にタイムマシンは存在するんですね」と生徒たちにマジメに語っ
たあの先生である。

( http://www.management-brain.co.jp/column/column_someday.cgi?act=syosai&vol=190 )


先生は「死ぬな」とボクたちに言った。3年間クラス替えもなく、担任
も変わらなかったので、ボクたちは3年間、その言葉を時期ごとに聞か
されたことになる。

高校時代は、もちろん3学期制で、夏休み・冬休み・春休みがある。補
習なんかがあって、丸々休みってワケでもなかったけど、それでも夏休
みなんかは2週間学校に行かない日があった。


そんな長い休みに入る前日のホームルーム。会がお開きになる直前、先
生は決まってこう言う。


「いいか、みなさん、死ぬなよ。生きて9月1日に会いましょう」


正直、「またか」と思う。「死なないよ」と思う。ボクと同じ気持ちなの
だろう。他のみんなも苦笑している。


しかし、先生は真顔で言うのだ。「死ぬな」と。

○次回へ続く

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     ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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☆子どもの友だちに関心を示そう!☆

◇皆さんは、子どもの友だちのことを良く知っているだろうか。子どもが、
今どんな友だち関係を結んでいるか、関心を持って子どもと会話をしている
だろうか。


◇子どもの成長環境は、家族関係(親子関係と兄弟姉妹関係、親戚関係)、
友人関係、師弟関係の中にあるが、成長すればするほど、友人関係が、成長
環境の中で大きな比重を占めることは、皆さんも当然知っているはずだ。だ
から、出来れば、小さい内から、友達について気軽に話せる関係を作ってお
いたほうがよい。また、どんな友人なのかを実際目で見て、知っておいた方
がよい。


  お母さん:最近、どんな友だちと学校で遊んでるの?
   A君 :え~?太郎とか次郎だよ。
  お母さん:太郎君って、3年生の時の太郎君?次郎君は?
   A君 :太郎は、今年クラス替えで一緒になった奴だよ。次郎も同じ。
  お母さん:太郎君は、あなたから見るとどういう少年?次郎君は?
   A君 :まあ、いい奴だよ。二人とも。
  お母さん:そうだと思うわ。あなたの友だちだから、いい子に決まって
いると思うけど、もし、太郎君と次郎君に会うことがあったら、なんていっ
ていいかわからないから、ちょっと二人のことを知っておきたいのよ。どん
なところが、長所なの?
   A君 :太郎は、面白い奴だよ。次郎も同じかな?
  お母さん:太郎君の趣味は何?次郎君は?
   A君 :太郎は、僕と同じだよ。サッカー。次郎も同じ。でも、次郎
は、サッカーも好きだけど、勉強も好きみたいだよ。
  お母さん:へえ。次郎君は、珍しいのね。勉強が好きだなんて。
   A君 :奴は塾に行っているからね。
  お母さん:そうなんだ。太郎君は、行ってないの?
   A君 :奴は行ってないよ。太郎は、勉強が苦手だもの。
  お母さん:そうなんだ。3人で遊ぶの?
   A君 :そうだね。たまに、太郎と二人の時もあるけどね。
  お母さん:次郎君は、塾に行っちゃうから?
   A君 :そう。

◇こんな感じで、友だちのことを聞いてみよう。趣味とか、勉強のこととか、
色々なことを知ることで、子どもがどういう友だちと付き合っているかが分
かる。友人関係にあまり立ち入ってはいけないが、全く知らないと言うこと
のないようにしよう。


◇思春期は、友人に色々影響を受けてしまうものだ。良い影響を受ければよ
いが、それだけではない。その時に上手く友人関係の調整をしてあげられる
ように、小さい内から友人関係を知っていることは大切なことだ。他愛もな
い会話の中で友人関係を少しでも知っておこう。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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子どもの心理的な理解を徹底する!

『はじめに』

◇私どもの会社が、他の教育コンサルタント会社や個人の学習塾コン
サルタントの方よりも、圧倒的に優れていることがあるとすれば、そ
れは、子どもの心理的な理解に関することだ。私は、非行少年の心的
な構造の研究から、教育関係をスタートしているし、スタッフは、自
分の心の闇の研究からスタートしている。


◇そして、実戦経験でいえば、私は、約5,000名の卒業生を出し
ているし、スタッフは、約300名の塾教師を育成し、自分自身も、
1000人単位で卒業生を出している。多分、その分量と学的背景を
持っている教育コンサルタント会社はなかなかいないだろうと自惚れ
ている。ということで、今回は、受験を間近に控えたこの時期の子ど
もの心的な理解について考えてみたい。


『デノテーション(表現)とコノテーション(含意)』

◇人間は、潜在意識の領域と顕在意識の領域を持っている。私たちが、
接しているのは、顕在意識の領域が圧倒的だ。言葉で言えば、デノテ
ーション(表現)と言われる領域で接しているのだ。この顕在意識=
デノテーションは、言葉そのものだから、私たちは、この言葉を鵜呑
みにするか、それとも、この顕在意識を支えている潜在意識=コノテ
ーションを受け止めるかによって、その人に対する理解の深さが違う。


◇たとえば、生徒の例で言うならば、「勉強なんかしたくない!」と
いう生徒の言葉(顕在意識=デノテーション)をそのまま鵜呑みにす
るか、「勉強なんかしたくない!」と言わせている意識(潜在意識=
コノテーション)を受け止めるのかで、その生徒に対するアプローチ
が違ってくると言うことだ。


◇私たちは、往々にして、言葉をそのまま受け取って、反応してしま
うケースが多い。だから、建前の忠告をし、建前の意見を述べてしま
うが、そんなデノテーション(顕在意識)で生徒の心的な矛盾や葛藤
は解決されはしないのだ。それどころか、そんな顕在的な反応では関
係が悪化してしまうかもしれない。


◇教育のプロを自認するならば、潜在的な思いを汲み取って、子ども
達と保護者達と対応することだ。「勉強なんかしたくない!」という
子どもは、心の中に何か、葛藤なり、矛盾を感じているのだ。その心
の中に関心を示すことだ。そうしないと、他者理解は、貫徹しない。

◇徹底的に子どもを、保護者を、理解することが必要なのだ。そのた
めには、言葉を手がかりにして、子どもや保護者の潜在意識=コノテ
ーションの領域にまで、関心を持つことだ。


◇子どもの心的理解をするモデルには色々あるが、一冊私のお勧めの
本を挙げるとすれば、竹内常一氏の「子どもの自分くずしと自分つく
り」(東京大学出版会)が、お勧めだ。


『経営者の視点』

◇学習塾が、地域コミュニティーになるためには、子どもの心的な理
解が欠かせないし、教室運営でも、非常に重要な知識だ。この何年も
コンサルタントをして、一番強く思うのは、この子ども達の心理的理
解が、どの塾も弱いということだ。ぜひ、カウンセリングの本を読み、
交流分析の本を読み、教育実践記録を読んで、心理的な枠組みを持っ
ておこう。これからの時代は、心的な悩みも心的な奇行も多くなる。
ぜひ、職員に心的な素養を身につけさせよう。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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デイヴィド・ヒューム

明白だと思われるのは、人間の行為の最終目的がけっして理性によって
は説明されえず、知的能力とはまったく独立に、もっぱら人間の感情と
好悪がその規準となっていることである。


◇人間を理解するということが難しいのは、人間の特徴の規定にある
からかもしれない。どういうことかというと、人間は理性的な動物だ
と言う規定が、人間を理解することを妨げているのではないかという
ことだ。


◇人間には、知性があるのだから、理性的に判断し、行動するはずだ
と暗黙の内に思ってしまうが、実は、人間の心の底には、知性や理性
を超えた感情的な衝動があるから、そこまで理解しない限り、人間理
解にはならないのではないかと思うのだ。


◇今日の言霊は、そのことを言っているように思う。私たちの行動規
準は、理性であるよりも好悪の感情なのだから、そのことを知って他
者と関係を持つことが重要なのだ。私たちは、頭で分かっていてもそ
れだけではダメで、心の底から感情的に理解していなければならない。
そうでなければ、自ら進んで行動することなかなか難しいものだ。


◇もう大人だから、言えばわかるだろうと高を括ってしまってはダメ
だ。大人であろうとなかろうと、人間でいる以上、感情的な配慮をす
ることだ。もし、そのことを忘れて、理性だけに訴えかけるのであれ
ば、それは、他者との関係を拒否していることになってしまうだろう。
感情に左右されるのが人間なのだから。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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ベンジャミン・フランクリン

もっとも賢い人は、より大きな意義を持つ理にかなった事柄を達成する
ために、若干の不合理な事柄に同意しなければならないことがあります。


◇私たちは、ついつい目的と手段を混同してしまう。私たちの行動の
目的は、あることを達成するということにあるのに、いつしか目的を
達成しようとして考えた色々なルールにがんじがらめになって、ルー
ルを守ることが目的のようになってしまう。だから、そのルールに違
反することは、たとえ目的を達成できることでもやらないことになっ
てしまう。これこそ、避けなければならないことだ。


◇多少の不合理なことでも、目的を達成する道に繋がるのであれば、
その道を選んでもいいはずだ。もし、選んではいけない道があるとす
れば、その道を選んだがゆえに、その目的が歪曲化されて、達成して
も無意味になってしまうような道だけだ。


◇私たちは、自分自身で決めた目的を忘れないようにしたいものだ。
そして、目的達成のための手段を一人歩きさせないことだ。目的に適
う手段かどうか、いつも吟味することだ。そうすれば、私たちは、目
的と手段の混同をすることはなくなるだろう。


◇今日の言霊にもあるように、若干の不合理なことさえ、目的のため
に我慢が出来るはずだ。


◇今日の言霊を簡単に言うなら、時代劇やスポーツモノでよく言われ
た「肉を切らせて骨を断つ」ということにあるだろう。目的達成のた
めの、優先順位を忘れないようにしたいものだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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成瀬 仁蔵

聴くことを多くし、語ることを少なくし、行うところに力を注ぐべし。


◇最近、傾聴が、ビジネスシーンでも教育の文脈でも使われるように
なった。他人の声に真剣に耳を傾け、他人の声なき声を聴き、他人を
理解することが、重要であるとやっと最近、みなが思うような風潮に
なってきている。


◇発信することが大切なことは言うまでもないが、発信して、その発
信した目的を達成するためには、受信者がどう受け止めるかを考えて、
発信することが大切であるとやっと最近、みなが思うような風潮にな
ってきている。


◇私たちは、自分勝手に発信するが、そういう発信では、発信した目
的が達成されない。発信することそのことが目的であれば、いざ知ら
ず、ある目的をもって発信するのであれば、他者がどう受け止めるか
まで考えた発信が重要なのだ。そういう意味では、まずは他者の言葉
に耳を傾けることが、必要だ。他者を理解することなしに、他者の受
け止め方は分からないからだ。


◇だからこそ、語るためには、まず聴くことが必要だ。徹底的に他者
の声を聴く人になろう。自分を語るために、まずは、他者の声に耳を
傾けることだ。発信したり、行動するのは、その後だ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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新渡戸 稲造

勇気が人の精神に宿っている姿は、
沈着、すなわち心の落ち着きとしてあらわれる。


◇腹が据わっている人という言い方があるが、今日の言霊のいう勇気
のある人とは、まさにこの腹が据わっている人のことだ。


◇勇気とは、困難な状況の中にあっても、困難な状況に逃げずに立ち
向かっていくことだ。勇気のある人とは困難な状況に際して、ジタバ
タするような人では無論ない。困難な状況をしっかり受け止めて、そ
の状況の中で何が最善なのか、何がその状況を打開できるのかを冷静
に考えて、果敢に挑んでいく人だ。


◇だから、平時の時に威勢のいいことを言っていても、そういう人が
勇気のある人とは言わないし、また、そういう人に限って勇気のかけ
らもない人かもしれない。勇気は、有事の時にこそ試されるから、そ
の時に、平然とその有事に対応しようとする人こそ、本当に勇気のあ
る人なのだ。

◇私たちは、次のような人を疑ってかかった方が良い。いつも上司に
従順な人や誰にでも平身低頭な人を。他人が見ている時だけ、従順だ
ったり、平身低頭だったりするからだ。どういう時に、従順なのか、
どんな時に平身低頭なのかを問うことだ。勇気と同じで、大切なのは、
状況における対応なのだから。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年11月22日

■ 主観事実と客観事実の取材 ■

◇前回、太郎さんの「今朝、電車の中で携帯電話をしているやつがいて、
イライラしちゃった!」から、私達が陥りがちな話の聞き方について考
えてみました。では何をどう聞けばいいのでしょうか?


◇私が太郎さんの話を意識的に理解しようとすれば・・・
・携帯をかけていた人の人相、風体が気になります。
・携帯をかけている人がどこにいるのか、電源を切ることになっている
場所なのかどうか気になります。
・携帯をかけている人と太郎さんとの距離、位置関係が気になります。
・太郎さんがなぜ電車の中で携帯を使っている人に意識を向けているのか
が気になります。
・電車が混んでいたのか、空いていたのか気になります。
・太郎さんだけがイライラしていたのか、車内の他の人もイライラして
いる様子が感じられたのか気になります。

◇彼が体験したままの絵を描くための材料をそろえるのです。この作業
によって、かなり太郎さんの体験が正確に理解できるはずです。

◇つまり、
「いつ?」
「どこで?」
「どのような背景(文脈)で?」
「誰が?」
「何をした?」
「どのように?」
「なぜした?」
ということに意識を向けて話を聞くのです。取材をするのです。

◇そして、この取材は、客観的なことを聞いているようで、実は太郎
さんの主観がたっぷり入っている話を聞く可能性があります。例えば、
「電車が混んでいたか?」「空いていたか?」と質問して返って来る
答えは、どちらかに限定されるでしょう。この時点では、「混んでい
る」「空いている」の基準は太郎さんに依存してしまいます。

◇そこで、更に、「何人ぐらいが乗っていたのか?」
「隣の人との距離がどれくらい離れていたのか?」具体的に確認する
ことで、より客観的な情報を得ることが出来ます。

◇客観的な事実が明確になると、太郎さんの主観的な視点や思考の偏り
がより明確になり、気づきにつながりやすくなります。

◇相手の話を聞くときは、客観的な事実と相手が認識している事実を
明確にし比較することが大切です。

問題や課題を抱えている人、悩んでいる人は、この区別が出来なくて
苦しんでいることが多いのです。


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☆★☆ 編集後記 ☆★☆
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今週3ヶ月に一度の通院に行ってきました。「フルタイムではたらいて
いますか?」と医師に尋ねられました。「当たり前・・・」と思いながら
「ハッと・・・」気づきました。私と同じ難病を抱えている方には、フル
タイムの労働に耐えられない方もいらっしゃったのです。
当たり前と思っていることが実は非常に幸運なことだった、ことを改めて
感じた今日この頃です。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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私事性を助長しない教育環境を創る努力をすることだ!

【記事】保護者とのトラブル、都教委が専門「解決隊」新設へ

 朝日新聞(2008年11/18)より以下抜粋


○子どもをめぐるトラブルで保護者と学校の関係がこじれるケー
スが増えるなか、東京都教育委員会は来年度から、問題をいった
ん学校から離し、解決に当たる専門部署を新たに設ける方向で検
討を始めた。弁護士ら専門家の助言を受けながら解決策を示した
いといい、学校の支援につなげたい考えだ。


 
○都教委の調査では、昨年度、保護者とのトラブルに対応しきれ
なかった都内の公立校は234あり、回答した学校の1割に達し
た。校長や教師が繰り返し理不尽な要求をされて脅されたり、暴
言を吐かれたりしたケースが数多く報告された。一方で、学校の
初期対応の問題や、家庭の環境など学校だけでは解決できない事
例もあったという。
 
○現場の教員からは、弁護士や子どもの心身に詳しい医師らの派
遣を求める声が上がった。都教委が直接に解決に乗り出すことを
求める声も強かったという。
 
○こうした要望を受け、都教委は都教育相談センターに「学校問
題解決サポートセンター(仮称)」を新設する方針を決め、来年
度に向けて教職員向けの研修や対応マニュアルの作成費用も含め、
3300万円の予算を要求している。弁護士ら専門家の助言を受
けながら、保護者と学校の双方により良い案を示して解決を図り
たいとしている。(上野創)


*私からのコメント


◇今回の東京都の試みは、ある程度理解できる。私も昨年、NP
O法人「ピースコミュニケーション研究所」教師サポートセミナ
ーで「モンスターペアレンツの対応策」と題して、学校の先生に
アドバイスをしたことがある。その際、様々な事例を調べたが、
驚くべき要求が保護者から出ていることを知った。


◇いちゃもんというべきものまで含めると、実に多くの無理難題
に学校の先生はさらされているように思った。だから、今回の処
置に関しては、致し方なしという印象だ。


◇しかし、懸念もある。何から何まで保護者の要求がおかしいわ
けではない。だから、真摯に学校側が対応する機会を奪わないよ
うにしなければならない。そのためにこそ、この「学校問題解決
サポートセンター(仮称)」があるのだと、現場は認識する必要
がある。しっかりした対応を現場が出来るようになって初めて、
こういう機関が、本当の意味での複雑な問題を解決できるように
なるのだ。


◇そして、忘れてはいけないのは、教育の私事性を社会が助長し
ない方向へ向くことだ。戦後、教育は、個人のためのものだとい
う風潮があまりにも強くなった。戦前の、教育は国家のためのも
のだという反動で、そうなってしまったのだろうが、教育は、自
分のためのものだし、社会のためのものだ。教育は、公共財だ。
自分だけのためのものではないのだ。このことをもう一度見直す
ことも大切なことだ。


◇自分の子どものための教育は、自分の子どもが社会参加するた
めに必要なものなのだ。そして、それは、自分の子どもが社会に
還元することを通して、社会が存続するように循環していくもの
なのだ。教育は、自分だけのものではなく、みんなのものだし、
社会のものだし、未来のものなのだ。独占的な代物ではないのだ。


◇このことを今まさにみんなに知ってもらわなければ、学校と保
護者は、しっかり手を結べないように思う。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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英語ノートの内容構成(小学6年生用編)

◆前回に引き続き英語ノート(試作版)の内容紹介をする。今回扱う
のは小学6年生版。構成は5年生版と同様に指導時限数が年間35時
限。Lesson1のみ3時限の構成で、Lesson 2から最終のLesson 9ま
では各4時限で終了するように組まれているのも同じである。

◆小学校6年生版 英語ノート

1. アルファベットで遊ぼう
アルファベットの大文字の読み方を知る。大文字を認識する。文字と
読み方とを一致させる。

2.いろいろな文字があることを知ろう
アルファベットには小文字もあることを知るとともに、小文字を認識
する。文字と読み方とを一致させる。

3.カレンダーを作ろう
日本の行事の行われる月の言い方を知る。自分の誕生日を言う。友だ
ちの誕生日について尋ねたり、答えたりする。

4.できることを紹介しよう
相手の話を積極的に聞き、何ができ、何ができないかを理解する。自
分のできることを発表したり、友だちの発表を理解したりする。

5.道案内をしよう
方向や動きを指示する表現を使って、相手に目的の場所を教える。実
際に道案内をしたり、案内に従って目的地に行ったりする。

6.行ってみたい国を紹介しよう
世界には様々な英語があることを知る。行きたい国を理由とともに言
ったり、相手の行きたい国と理由を理解したりする。

7.自分の一日を紹介しよう
世界には時差があることを知るとともに、時間についての表現を知る。
自分の生活表を作成し、それをもとに、自分の一日を紹介する。

8.オリジナルの劇を作ろう
世界には様々な民話や物語があることを知り、それらを聞く。グルー
プで、オリジナル「大きなかぶ」を創作し、オリジナルの物語発表を
する。

9.将来の夢を紹介しよう
様々な職業の言い方を知る。将来つきたい職業について話されている
ことを聞いて理解する。将来つきたい職業について、尋ねたり答えた
りする。スピーチ・メモをもとに、理由を含め自分の夢を紹介する。

◆6年生では「自分」を表現することがメインストリームになる。
Lesson 3, Lesson4,Lesson6,Lesson7そしてLesson 9がその代表
的なLessonである。特にLesson9は小学校英語のゴールでもある、
「自分の夢」についてのスピーチとなる。その際、将来自分のなりた
い職業を述べるたけでなく、その理由をきちんと述べることが望まれ
ている点がポイントだ。異文化コミュニケーションでは論理(logic)
が重要だということがメッセージとして盛り込まれているわけだ。

◆また、6年生では特に「相手の話を聞き、それを理解する。」とい
う項目が必ず登場する。これは相手に共感し、自分のことを相手に共
感を持って受け入れられる話し方を覚えるコミュニケーションの基礎
体力づくりになるだろう。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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瀬戸内 寂聴

人は、不幸のときは一を十にも思い、幸福のときは当たり前のように
それに馴れて、十を一のように思います。

◇当たり前のことを喜ぶ能力のある人は、幸せな人だ。なぜならば、
当たり前のことは、日常生活にごまんと転がっているのだから、しょ
っちゅう喜べる人なのだ。それに比べると、私たちの大半は、当たり
前のことではなかなか喜べない。空気はあって当たり前だから、空気
があることに喜ぶことはないのだ。


◇しかし、もし、窒息しそうな状態になっていたらどうだろう。空気
を吸った瞬間は、物凄く幸せな気持ちになるだろう。こんな状態を考
えてみれば、当たり前のことにも喜べるということだ。


◇私たちは、当たり前のことに喜ぶようにしよう。そうすれば、小さ
なことを大きなことのように嘆き悲しむこともなくなる。ちょっと失
敗しただけなのに、人生の終わりにでもなったかのように悲しむ人が
いるが、当たり前のことに喜びを感じられれば、直ぐにまた喜びがや
って来る。だから、小さな不幸を大きくする必要がなくなるはずだ。


◇小さな幸せを大切にしよう。そうすれば、小さな不幸を大きくする
こともなくなる。小さな幸せを大きく感じられるような人間になれば、
さらに私たちの人生は、明るくなっていくことだろう。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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遠藤 周作

自分が弱虫であり、その弱さは芯の芯まで自分に付きまとっているの
だ、という事実を認めることから、他人を見、社会を見、文学を読み、
人生を考えることができる。


◇私たちは、結局は、誰でもが生きていく。死ぬまで誰でもが生きて
いける。だから、生きることはそれほど難しいことではないのだが、
それでも難しいと皆が言う時、それは、自分も含めた不可解な世界
や他者が、自分との関係に現れるからだ。


◇自分自身も自分のことをはっきり分からないのに、他者のことや世
界のことを分かるわけもない。しかし、人間は、自惚れが強いから、
なんとなく分かったように思う。そこが、人生を生きることを、難し
くしている原因なのだ。


◇だから、もし人生を本当に意識的に生きたければ、まずは、自分の
良い点とダメな点をある程度認めて、それを良しとすることだ。自分
とはこういう人間なんだと認めて、その限りにおいて、他者や世界を
見て、自分との関係を考えてみることだ。自分という基盤を誤魔化し
ていては上手く世界や他者と正常な関係は築けないだろう。


◇自分と真正面から対峙した時、本当の意味で、生きていくことが出
来るのだ。自分として生きていくことが出来るのだ。自分をしっかり
認めよう。都合よい点も都合の悪い点もともに認めてこそ、自分を認
めることなのだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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アンリ・ベルクソン

どこまで行けるかを知る方法はただ一つ、出発して歩き始めることだ。


◇私たちは、やる前からあれこれ分からないことを思い悩む。どこま
で行けるかなんて誰も分からないのに、どこまで行けるんだろうかと
思い悩んで、結局やらないままになったりする。


◇私たちに大切なのは、やることであって、成功することではない。
やらない限り成功しないのだから、まずは、やることだ。その次に
成功するためには、どうしたらよいのかと思案することなのだ。


◇まずは、一歩踏み出してみよう。踏み出してみたら、次は、又一歩
行ってみよう。あれこれ悩むことから悩みの連鎖が生まれるように、
行動することから行動の連鎖が生まれるのだ。どこまで行けるかとり
あえずは、行ってみようではないか。行動しなければ、行動の結果は、
分からないのだ。失敗を恐れず、行動することだ。


◇考えてから歩いても、歩きながら考えても、どっちにしても歩くの
ならば、結果はそれほど大きな違いはないかもしれないが、考えすぎ
て歩かなくなるのだったら、まずは歩くことだ。とりあえずの精神を
大切にしたいものだ。しかし、軽率すぎてはダメだけれども。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年11月19日

エリック・ホッファー

自分が何かに苦しんでいるとき、何かのために苦しんでいると思い込
めるのは、弱者の才能である。彼らは逃げているとき、ある方向を目
指しているのだと信じ、熱を感じるとき光が見えると自分に言い聞か
せ、遠ざけられたとき選ばれたのだと思い込む。


◇今日の言霊は、どう受け止めるかで、その受け止めた人間の自覚が
問われるものだ。自分に対する自覚が弱い人間と強い人間を分ける視
点が、今日の言霊にはある。自分の置かれた状況の原因をどういう風
に考えるかが、実は自覚の問題なのだ。


◇自覚の弱い人は、自分の置かれた状況が、すべて他人が原因だと考
えるし、都合の悪いことは、すべて裏返しにして、自分にとって都合
のいいことのようにして考える。だから、現実を自分で正確に捉える
ことがないのだ。


◇それに対して、自覚の強い人は、すべて自分の中に原因を見出すか
ら、自分にとって都合の悪い現実も良い現実も、現実は一つだと正確
に受け止める。現実を引き受けてから、自分でどうするかを決めてい
ける人なのだ。


◇自分の行動の意味を自分で正確に受け止めよう。逃げても誤魔化し
てもダメだ。自分の置かれた現実を自分でどうにかすることしか、自
分で生きていくことは出来ないのだ。覚悟を決めて生きていこう。せ
っかく与えられた自分の人生を逃げ回って生きていくようなことはし
ないようにしよう。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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「佐藤君の話から」(後編)

○前回のあらすじ

佐藤君は、小5のとき、北海道から神奈川に引っ越してきた。私立中学受
験のことを知った母親の勧めで、中学受験をするために塾へ通う。

6年になって、県内の私立学校で唯一「鉄道クラブ」がある学校が彼の志
望校となった。


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『鉄道クラブ』が志望理由。小学生にとっては、案外、そんなものか
もしれない。


さて、それが彼のモチベーションになったのか。


「そうだねぇ。結構、鉄道好きだったからね。かなり頑張ったと思う
よ(笑)」


「ただ」、と佐藤君は続けた。


「やっぱり、キツかったよ。6年になって、みんなすげぇ勉強してる
感じしたもん。大学受験のときよりも絶対、勉強したよ」


彼は、見事、第一志望の「鉄道クラブ」のある男子校に合格した。し
かし、終盤のモチベーションはかなりネガティブなものだった。


「最後のほうは、母ちゃんから『受験終わったら、勉強しなくてもよ
くなるから、とにかく受験まで頑張れ!』って言われ続けてさ。みん
なと違ってそれでなんとか乗り切ったって感じだよ」


まぁ、なんにせよ、合格したので「メデタシ、メデタシ」、なのだが、
佐藤君の話は、そこで終わらなかった。中学入学後、である。


もちろん「鉄道クラブ」に入った。楽しい中学校生活の始まり、だっ
たのだが。


「いやぁ、それがさぁ、完全にキレちゃったんだよ。だってさ、もっ
と勉強するんだよ。『受験終わったら、勉強しなくていい』って言わ
れてたのに、入学したら、それまで以上に勉強しなくちゃいけないん
だから。このことを友達に訴えたら、『勉強するの、当たり前だよ。サ
トちゃん』と言われた(笑)」


と、いうわけで、彼はタバコを覚え、マージャンにはまった。入学後、
母親が決めてきた塾には当然1回も行かなかった。


遅刻の常習者となり、年間の遅刻回数は軽く50を超えた。それも、
六時間目に行っても、欠席ではなく遅刻扱いになったからだ。実質
ほとんど欠席という日もかなり多かった。


「午後3時までマージャンうって、それから学校に行ってた」


とってもイイヤツだが、とってもダラシナイ彼の性格は、このとき形
成されたようだ。


もちろん、それが全てではないのだけれども、大人のモチベーション
のかけ方って、重要なんだなぁと感じる話だった。


ちなみに。でも、母親とはずっと仲が良かったそうだ。一緒にカラオ
ケに行ったり、ボーリングに行ったり。


それはそれで、僕からしたら信じられないのだけれど。

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     ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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2008年11月18日

学習塾成功フォーラム、いよいよラスト!

全国各地でのセミナーを終え、『学習塾成功フォーラム2008 一刀両断!間違いだらけの塾経営』もいよいよラストスパートです。

11月16日(日)、東京会場3回目を行いました。雨の中、またテスト対策でお忙しい中、それでもたくさんの方にお集まりいただきました!


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今回のプログラムは・・・・


第1講座:保護者信頼を得る教師アプローチ
第2講座:顧客に高い満足度を与える室長・スタッフ育成術
第3講座:商品ラインアップの再構築で通いやすい塾にする
     新学習指導要領対応「小学校英語」解説


でした。


来期以降を見据えた、人材育成、コース・サービス設計設計が今回のテーマです。

第1講座は、保護者対応について、井上の講義とワークショップです。自塾に持ち帰って、若いスタッフや講師の方々を対象に研修することも考慮に入れた内容になっています。保護者面談の真の目的。あなたは、すぐに答えられますか?


第2講座は、人材育成がテーマです。リーダーシップ論に始まり、人材育成のポイント、講師育成にまで話が及びました。講師である中土井の実例がふんだんに盛り込まれ、参加者の笑い声も随所に聞かれたのが印象的でした。


第3講座は2本立てです。来期以降のコース設計のポイントを中土井が、そして、学習塾にとって大きなビジネスチャンスとなる新学習指導要領の「小学校英語」について、浅井が模擬授業を交えて解説しました。塾として、小学校英語に対し、どのような対策を行うのか。そのヒントになったことと思います。


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~~~~~アンケートでいただいた声をいくつか抜粋します!~~~~~

・長時間あきさせない充実した内容でとても分かりやすかったです。資料もわかりやすく帰って復習したいと思います。勉強になりました。

・保護者が何を求め、それにどのように応えてゆくか、考えるよい機会になった。

・まだ、来年の要項に間に合うので、いろいろためになりました。

・小学校英語の内容が具体的に分かり、大変参考になりました。

・とにかく自分だけでなく会社のメンバー全員で楽しみ、生徒・保護者に元気を与える環境を作りたい!!と思いました。


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残すところあと2回!
大阪会場12月7日、名古屋会場12月14日です。
お待ちしております!

●詳細はこちら→ http://www.management-brain.com/seminar/


オスカー・ワイルド

皮肉屋とは、何事についても価格は知っているが、
価値は何一つ知らない人間のことですよ。


◇世間では、価格と価値は、大概同じに思われているが、本当は、全
く違うものだ。価格が高いものが、価値が高いと思われているが、そ
うではない。


◇自分が、あるものを価格が高いなあと思っていれば、そのあるもの
は、自分にとって価値の低いものだということかもしれないし、逆に、
あるものが、価格が低いなあと思っているのであれば、実は自分にと
っては、そのあるものは、価値の高いものなのかもしれない。


◇価格は、価格同士の比較になるが、価値は、自分の信念なり価値観
を基準にした比較になる。価格は、皆と同じ土俵での比較なので、値
段交渉などでは、価格を中心に行われるが、価値あるものは、自分の
中での折り合いになるから、他人との比較で云々するようなものでは
ない。


◇今日の言霊で言う皮肉屋とは、自分自身の内面に何も基準がないく
せに、価格だけを取り上げて、価格に見合った価値ではない!という
ようなことを言う人のことだ。そういう人間を今日の言霊は批判して
いるのだ。価格が問題ではない。自分にとって価値あるものかどう
かが問題なのだ。そのことを忘れていると言う意味で、皮肉屋は、何
も価値を知らないのだ、と今日の言霊は言うのだ。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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☆長所と短所について考えてみよう!☆

◇子どもの良い点(=長所)に親は注目して子育てをしていこうとよく言わ
れる。そう言われると、疑問に感じる方がいるようで、たまに、質問を受け
る。それは、悪い点(=短所)を直さなくてもいいのですかという質問だ。
そこで、今回は、その疑問に答えてみたい。

◇まず、人間の行動を考えてみよう。普通に行動していれば、人間の行動の
大半は、良い行動(普通の行動・状況に適した行動)をとっているはずだ。
たまに、悪い行動(状況に適さない行動)を取ってしまって、失敗したりす
ることがある程度だ。


◇だから、もし、親が、子どもの悪い点(短所)を直そうとして、その悪い
点に注目していると、人間の大半の行動には、目が向かなくなる。良い行動
(普通の行動・状況に適した行動)を無視して、悪い行動にだけ、親は関心
を示すことになってしまい、子どもに注意をすることだけになってしまう。
これが問題なのだ。


◇良い行動(長所)も悪い行動(短所)も実は、状況に適した行動を取るか
、取らないかで判断されることだ。だから、子どもの適切な行動に注目し、
親がその行動に関心を示せば示すほど、子どもはどんどんその行動を取るこ
とになるのだ。だから、子どもの良い点に注目することが大切なのだ。そう
すれば、状況に不適合な行動を取る傾向が、減ってくる。または、目立た
なくなってくる。


◇逆に、悪い点(短所)を直そうとすればするほど、親の関心が悪い点(短
所)に集まって、どんどん子どもに注意や忠告を与える結果になってしまう
から、子どものセルフ・エスティームが低くなって、子どもはどんどん悪い
点を示してしまう結果になるのだ。


◇人間には、本来的な長所も短所もないのだ。状況に適合した行動を取った
ら、しっかり認めていくことだ。当たり前のことをしたら、しっかり承認し
ていくことだ。そうすれば、状況に不適合な行動は、どんどん減っていくは
ずだ。

  お母さん:おはよう!
   A君 :・・・・。
  お母さん:おはよう!今日も一日頑張ろうね!
   A君 :えっ!どうしたの?
  お母さん:おはよう!
   A君 :ああ、おはよう。
  お母さん:A君が、朝の挨拶をしてくれてよかった。
   A君 :大したことじゃないよ。
  お母さん:誰もが、当たり前のことをすることが素晴らしいのよ。
   A君 :そうなんだ?
  お母さん:そうよ。しっかり学校いってらっしゃい!
   A君 :はい!分かったよ。
  お母さん:そう!それでいいのよ!素晴らしい!

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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チラシの創り方を考える!

『はじめに』

◇冬期講習のチラシは、そろそろ完成しただろうか。チラシのターゲ
ットは誰だろうか。11月9日に福岡で終了したMBAの全国セミナ
ーの2回目は、チラシの作り方にも話が及んだ。今回は、チラシの作
り方のさわりを紹介したい。


『チラシのターゲットとその設定』

◇チラシを創る時に、自塾の地域における知名度と好感度を知る必要
がある。好感度があって、知名度がないようならば、インパクト重視
のチラシにすればよいし、逆に知名度は高いけれど、好感度が低いよ
うなら、共感的なチラシにすればよいのだ。


◇たとえば、私が作ったチラシで言えば、冬期講習に中華まんを大き
く一つ載せたチラシを作ったことがあるが、それなどは、インパクト
も好感度もあったはずだ。講習生が、随分と増えた。ちなみに、この
チラシを出した学習塾は、中萬学院という塾だった。ちょうど語呂的
にもぴったりだった。


◇さて、チラシのターゲットだが、当然、チラシを一番最初に見て、
チラシの束から引っ張り出してくれる人が、まずもってターゲットだ。
だから、中学生や小学生ではない。その中学生や小学生の子どもを持
つ保護者(母親)がターゲットになるのだ。


◇ターゲットが決まれば、そのターゲットと共通の経験を想像し、共
感的なフレーズやアイキャッチやイメージを考えることだ。たとえば、
中学1・2年生の保護者を想定してみよう。中学1・2年生というこ
とは、13・4歳だから、その保護者の年齢は、どのくらいなのかと
いうことだ。


◇若いお母さんもいるだろうが、平均的には、25歳から30歳前後
で結婚した想定年齢を決めるなら、40歳から45歳の保護者(母親)
層だろう。生まれで言えば、1963~1968年前後だ。この時代
の保護者は、短大か4大出で、ちょうど1980年代中ごろに就職を
して、結婚にいたる層だ。こう考えて、チラシの表現を決めるのだ。


◇表現内容は、塾それぞれになっていくだろうが、外してはならない
ことがある。それは、共感的なものをチラシの表紙におくことだ。基
本的には、お母さんが見るから、かわいい女の子(小学生なのか中学
生なの高校生なのかは、その塾のターゲットによる)か真剣な顔の子
で、その表紙の子の目は見ている人にしっかり合った方がよい。そう
すれば、共感的なものになるはずだ。


『経営者の視点』

◇チラシは、地域評判がよければ、反応率は大概は良いものになる。
だから、反応率を上げたいと思えば、日頃からの教育活動を良質なも
のにすることだ。この点を無視して、いくらチラシにお金をかけても
実は、あまりよい結果は出せないものだ。この11月12月にもう一
度内部固めをしておこう。それがあって、チラシの効果が高まるのだ。


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孔子

形が本質であり、本質が形である。


◇見た目で人を判断するなとよく言うが、それは、見た目を小さな領
域だと思っているからそう言うのだ。人の外見は、内面と繋がってい
る。人の見た目とは、人の意志の表れ全体を言うとすれば、見た目で
人を判断することにそれほど、間違いはない。


◇たまに、意固地な人間がいるから、見た目と内面が折り合わないこ
ともあるが、大概は、見た目が、内面を写しているのだ。


◇今日の言霊の言う本質と形とは、そういう関係のことだ。たとえば、
私たちの意志は、行動や言葉がないところではないに等しい。そうい
う意味では、行動や言葉が、意志を表しているということになるが、
逆に、行動や言葉は、意志があろうがなかろうが、それを現実化して
しまった瞬間から、意志を必然的に表していることになってしまう。
だから、意志と行動は、切っても切れない関係にある。本質と形は、
切っても切れない関係にあるのだ。


◇そういう意味では、最近の風潮は、いかにも危なっかしい。本質が
重要だと言い訳して、形を蔑ろにしているからだ、本質が重要だと言
うのなら、形もしっかり意識することだ。形の中に本質があり、本質
の見た目が形なのだ。本質と形の都合の良い分離など出来ないのだ。
そのことを忘れないようにしよう。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年11月15日

マルクス・アウレリウス

自分の内面を見つめよ!そこには善の泉がある。
つねに掘りさぐりさえすれば、つねに水が噴き出るものだ


◇人間が、自分自身と向き合おうとする時、それは、自分自身の醜さ
と向き合おうとすることが多く、案外、自分自身の善の部分と向き合
おうとすることは少ないのではないだろうか。


◇なぜか、自分の良い点は、当然知っていると皆は思っているからだ
が、しかし、そうでもないことの方が多い。自分自身では、良い点も
悪い点もともに明確ではないから、良い点をバネにして、悪い点を認
めることが簡単に出来ないのだ。


◇今日の言霊は、その点、私たちの自分自身との向き合い方をはっき
りと教えてくれている。内面を見つめることは、自分の善を発見する
ことなしには、出来ないことなのだ。自分自身への存在の承認がなけ
れば、自分の醜さなど正視出来るものではない。


◇自分自身への肯定感を自分を見つめることでしっかり持ってこそ、
私たちは、自分の内面を見つめる意味があるのだ。


◇どんな時にも、私たちは、自分自身を見捨ててはダメだ。そのため
に、機会を作って、自分自身を見つめなおそう。そうすれば、こんな
自分も捨てたもんじゃない!とはっきり分かるはずだ。自己肯定感な
くして、自分自身を乗り越えることは出来ない。自己肯定感は、自分
自身へ取り組むエネルギーなのだから。

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■ 相手の体験を理解できているという錯覚 ■

◇さあ、話を聞く準備ができました。それでは、何を聞けばいいのでし
ょうか?その前に、通常私達は何を聞いているのか検討してみましょう。

◇朝、太郎さんからこんな話を聞いたとしましょう。
太郎:「今朝、電車の中で携帯電話をしているやつがいて、いらいら
しちゃった!」

さあ、私達は彼をどれほど理解できるでしょうか?

A:「本当にそうだよ俺も頭にくるんだ。そういうの・・・」
B:「携帯はまだいいよ。おばちゃんや子ども達の話し声の方が大き
いぞ。」
C:「俺は全然気にならないけど、人それぞれじゃないのか。」

なんて感じた人もいるでしょうね。

このように返答するのは日常会話では普通ですよね。しかし、これでは
彼の話や彼を理解していることにならないかもしれません。

◇Aさんは、彼と同じ場面をイメージしているようで、もしかしたら
違うかもしれません。

◇Aさんの「頭にくる」は、太郎さんの「イライラ」と言葉が違います。

◇Aさんの「そういうの・・・」はどういうのでしょうか?
車内の携帯電話についていっているのか? もっと抽象的なマナー違反
をいっているのか? わかりません。

◇このようにAさんのイメージは、太郎さんの体験とは違うものかもし
れません。太郎さんの話を自分なりにアレンジしているのかもしれませ
ん。

◇Bさんは声の大小に触れていますが、太郎さんの話には声の話題は
ありません。Bさんの関心のある声(音)のイメージにすりかえて
いるだけかもしれません。

◇Cさんは太郎さんの体験や感情には関心を示していません。言葉は聞
いていますが、太郎さんから発信されたメッセージをすぐ捨ててしまっ
ているようです。

◇つまり、3人は言葉を聞いて、その場面を自分なりのイメージにして、
それを解釈しているだけかもしれません。

◇たまたま、イメージしたものが太郎さんの体験と全く同じとは言え
ないまでも、酷似しているなら太郎さんを理解できていると言える
かもしれません。しかし、それは、今回限りの偶然かもしれません。

◇私達の日常会話では、話し手の体験した事実を理解していないのかも
知れないのです。

では、どのようにしたら相手の体験をリアルに理解することが出来る
のでしょうか。次回考えてみたいと思います。

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☆★☆ 編集後記 ☆★☆
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今週、ある曲をダウンロードし、イヤホンで電車の中で聞いていたら、
詞がまるで自分の体験のように聞こえ、ジーンと来たのと同時に
「涙」が溢れてきてしまいました。
通勤電車の中のオヤジの涙いかがですか。想像もしたくないことで
しょう。今でも恥ずかしい!です。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年11月14日

シュヴァイツァー

世界の快癒はいろいろな処置をほどこすことによってではなく、もの
の考え方を改めることによってもたらされるのだと世界自身が気づく
ときに、ようやく世界は立ち直ることができよう。


◇私たちには、意識、無意識を問わず、変身願望がある。自分を変え
ようと密かにか、堂々かは知らないが努力をしている。ダイエットを
しようと必死になっているかもしれないし、アンチエイジングのため
に、ない時間を工夫してスポーツジムに通っているかもしれない。


◇しかし、この努力もなかなか実を結ばないようなところがある。私
にしても、2年前になるが、アンチエイジングのためにスポーツジム
の会員になったことがある。しかし、1年間で4回しか通うことが出
来ずに退会をしてしまった。結局、メタボの解消も体力をつけること
も叶わなかった。


◇現状を何とかしようと思ったのに、なぜ出来なかったのだろう。そ
れは、私の優先順位が、メタボ解消よりも違うものが上だったのだ。

 
◇今日の言霊の言うのは、そういうことだ。もし自分を変えよと思え
ば、考え方(=価値観や信念)を変えなければならないのだ。そうし
なければ、外側をいくら変えようとしても難しいのだ。自分のうちに
ある考え方(=価値観や信念)を変えよう。それをしない変身願望は、
実は、変身願望を楽しんでいるだけだ。本当の変化を望もう。価値観
の転換を企てよう。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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学校制度と教育を混同してはいけない!

【記事】<新・学歴社会>公立高校入試 進む競争

 朝日新聞(2008年11/10)より以下抜粋


○公立高の入試といえば、どこを受けるにしても、全県共通の問
題を解くというのが決まったスタイルだった。

○東京都教育委員会がこれをやめたのは01年入試だった。各校
の独自出題を認め、まず日比谷高が国語、数学、英語の3教科で
導入。国立、戸山、八王子東など12の進学校が後を追った。

○「『勉強が忙しい日本の中学生は学校生活を楽しんでいるのか』
という米国の中学生の問いかけに、自分の考えを30~40語の
英文で書きなさい」「『敵の計略をカンパ』のカンパを漢字で」。
独自入試の出題例だ。

○都教委が用意する一般問題の長文英語の単語数は1千語前後だ
が、独自入試では1・5~2倍程度に増える。中学の学習内容を
踏み出してはいないが、かなりの理解力、応用力が問われる。
「独自入試対策」を掲げる学習塾も増えている。

○独自入試の高校の目的は「高い学力をもつ生徒の選抜」だ。一
般の共通問題だと、多くの受験生が高得点で固まる。ケアレスミ
スが合否の分かれ目になりがちで、高いレベルの学力差がわかり
にくい――という考えがある。

○都立高の制度改変の背景には、「平等」を強調した教育への後
悔がある。都教委の内部には、かつての入試制度によって私学に
人気を奪われた、という思いが強い。都立の普通科高校の入試に
は、67~81年、「学校群」という制度があった。数ある学校
の中から一つを選んで出願するのではなく、同じ学区の学校を2
~4校単位のグループにして、全体の合格枠に入った生徒の試験
の成績などに応じて均等に振り分けるやり方だ。「入試を目的と
する教育は行わない」。都の教育長がこんな通達を出すほど、進
学指導がタブー視された時代だった。

○「15の春は泣かせない」という言葉のもと、高校に行けない
生徒をできるだけ生まないよう、各地で次々と学校が新設された。
そして、東京のように複数の学校を一緒にして募集する「総合選
抜」と呼ばれる制度が広がる。一部ででも制度を導入した都府県
は、80年前後には14程度に上ったとされる。各校間の「序列
感」は大幅に薄まった。しかし一方で、高い学力レベルの集団が
競い合い、学力を伸ばし合う機会も減った。都市部では、経済的
なゆとりがある家庭の受験生が、どんどん私立へ流れていった。

○教育情報会社の大学通信によると、58年時点では、東大合格
者数の上位20位に公立高が15校入っていた。そのうち、都立
は9校。それが、今春には岡崎(愛知)、県浦和(埼玉)、宇都
宮(栃木)の3校にまで減っている。都立は一つも入っていない。

○時を経ていま、総合選抜制が残るのは兵庫県と京都府の一部の
学区だけになった。兵庫では来春の入試を限りに全廃されること
が決まっている。

○比較的安い学費で高い進学状況を提供する――。こんな公立高
校の「復権」は、受験生と保護者に選択肢を増やしているように
見える。都立日比谷高も60年代に200人近くいた東大合格者
が減り続け、93年には1人になったが、制度改変の後に再び増
加に転じ、07年には28人にまで増えた。

○しかし、そこに危うさを見る向きもある。学力に長じた生徒が
特定の高校に偏れば、その他の学校の進学実績は伸び悩む。少子
化によってかねて高校の統廃合は進んでおり、高校入試制度の研
究を長年続けている聖学院大学の小川洋教授(教育学)は「学校
間の序列があらわになれば、『生徒が集められない学校』はいっ
そう苦しい状況に追い込まれかねない」と危ぶむ。「格差」の問
題も頭をもたげる。「限られた一部の学校を目指す受験競争が激
しくなれば、子どもの教育にどれだけお金がかけられるか、保護
者の社会的・経済的な格差が進学先に響いてくる」「そうした
『勝者』だけに、恵まれた環境を与えてしまうことになる」「平
等」と「競争」の間を揺れ動く公教育は、まだ確たる答えを示せ
ないでいる。(宮本茂頼)


*私からのコメント


◇2002年の教育改革を私は、このメルマガを通じて、徹底的
に批判してきた。それは、ゆとり教育で学力低下問題が生まれる
ということで、批判したのではない。ゆとり教育を掲げて、全員
が100点を取れるようにするという大義名分のインチキさを指
摘して、ゆとり教育は、エリート教育を行うための罠だと批判し
たのだ。


◇学習指導要領の性格付けをマキシマムスタンダードからミニマ
ムスタンダードにして、教育内容の自由度を確保し、公立学校の
守るべきインフラ(=学習指導要領)を低くして、そのインフラ
以上に学びたければ、子どもの能力に応じて、学習を行うという
ことにしたのだ。


◇当然、近代の教育は、私事性を色濃く反映するから、経済的余
裕のある家庭や学歴志向の高い家庭の子どもは(所得層の高い家
庭が多い)、学校外で教育内容の補填が行われるようになる。そ
の結果、経済格差が、明確に学力格差を生む結果になる(従来か
ら経済格差が学力格差を生むことは分かっていた)。これが、
2002年の教育改革の狙いだ。


◇ゆとり教育が、学力低下問題を引き起こし、そして経済格差が
学力格差を生んだのだという流れを作った。この間の学力低下問
題は、日本の教育界の重要問題になってしまった。この学力低下
問題キャンペーンは、近年にない大成功の宣伝になった。この宣
伝は、こんなゆとり教育や学習内容ではまずいということをすべ
ての国民に知らしめ、日教組の抵抗力を殺いで、学力偏重を容認
する環境を作ったのだ。その間に静かに進行したのが、入試にお
ける学力偏重傾向だ。


◇そして、この入試における学力偏重傾向をさらに推進させたの
が、学校の生徒評価に絶対評価を導入することだったのだ。相対
評価から絶対評価に変更しておいて、入試前の選抜資料には、生
徒間の成績格差を生まないようにして(絶対評価だと評点格差が
非常に小さくなる)、入試の得点力で合否を決めるようにしたの
だ。成績的に格差が出ないので、入試で格差が出るようにしなけ
れば、合否判定が難しいからだ。

◇今日取り上げた記事にあるように、高校入試は、個性の多様化
で様々な入試形態を生んだようでいて、全く逆に学力重視の入試
傾向を示した。見た目の入試形態は、多様化していても、その底
流に流れているものは、変わっていない学力重視なのだ。


◇それは、学校制度の本質を考えてみれば、明白だ。学校制度は、
子ども達を管理し、選抜して、優秀な子どもを学校制度を通じて
吸い上げ、国家の行政に関与させようとする制度なのだ。だから、
高校進学が、95%超えても、高校全入が実施されないのだ。


◇だから、学校制度と教育を分けて考えないと、意味はない。学
校制度は、教育を子ども達に施して、子ども達全員を立派な大人
にするということが第一義の目的ではなく、子ども達を管理し、
優秀な子どもとそうでない子どもに分ける分割線の役割を果たす
のが、本来の役割だ。


◇記事の中にある批判は、だから学校制度を考える際には、全く
意味を持たない。昔から学力格差は、経済格差が原因だったのだ。
学校制度は、親の経済力や文化力の再生産装置だと言ってもいい
ようなものだ。学校序列が顕わになっても、学校制度の本質から
見れば、問題はない。生徒の集まらない学校がつぶれても、制度
は順調に機能するからだ。


◇学校制度の問題と子どもの教育問題を分けて考えることが重要
なのだ。自分の子どもは、自分で考えて教育していくことだ。そ
のためには学校を手段として活用しよう。学校進学を目的にして
はいけない。もしそういう風に考えてしまえば、学校制度の罠に
嵌るだけだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年11月13日

英語ノートの内容構成(小学5年生用編)

◆英語ノート(試作版)をすでにご欄になった方もいるだろう。来年
の2月には、英語ノートとその指導書、そして音声CDが全ての小学校
に配布される。やがてはコンピューターと連動した電子黒板のような
ものも全小学校に導入されるらしい。


◆その英語ノート試作版2種類(5年生用と6年生用)の内から今回
と次回とでその大まかな内容をご紹介することにしよう。
カリキュラムのベースは、
「異文化理解」
「積極的なコミュニケーション」
「英語の音声と表現」という三つの柱に従っている。

◆指導時限数は年間35時限。指導の手引きではLesson1のみ3時限の
構成、Lesson 2から最終のLesson 9までは各4時限で終了するように組
まれている。

◆下に各Lessonでの目的とアクティビティを記載した。最初の数字は
Lesson の番号を表す。

1.世界の「こんにちは」を知ろう
世界の様々な挨拶を知る。挨拶のマナーを知り、友だちと挨拶をし、
名刺を交換する。

2.ジェスチャーをしよう
感情や様子を表す語を知る。感情や様子を、ジェスチャーを交えて表
現し、伝える。

3.数で遊ぼう
世界には様々なジェスチャーがあることを理解する。1から20までの
数字を言う。

4.自己紹介をしよう
好き嫌いについて聞き取り、相手に伝え、友だちに好き嫌いを尋ねる。
自分の好きなものを含めて、自己紹介をする。

5.いろいろな国の衣装を知ろう
世界には様々な衣服があることを知るとともに、衣服の言い方を知る。
自分の意見をはっきり言うことの大切さに気付く。好みをはっきり言う。

6.外来語を知ろう
外来語とその由来の語との発音の違いに気付き、注意して発音する。相
手から尋ねられた際、自分の欲しいものを相手に頼む。欲しいものを尋
ねて、友だちのフルーツ・パフェを作り紹介する。

7.クイズ大会をしよう
英語と日本語の違いを通して、漢字の成り立ちの面白さに気付く。
“What’s this?”の質問に対して、何について尋ねられているか理解し、
答える。“What’s this?”を使って尋ねる。

8.時間割を作ろう
外国の小学校での学習教科の言い方を知る。教科名や曜日を扱う。自分の
オリジナル曜日時間割を友だちに伝える。グループで作成した時間割を発
表する。

9.ランチ・メニューを作ろう
日本と外国とでは、朝食時に食べるものが異なっていることを知る。食べ
物や料理を表す語を知る。丁寧な表現で尋ねたり、自分の欲しいものを伝
えたりする。グループで作成したスペシャル・ランチを紹介する。

◆小学校5年生の特徴は英語以外の多くの「主要言語」が登場し、それら
の言語でのあいさつ表現やその文化圏でのボディーランゲージが紹介され
ていることだ。

◆英語圏以外の国や言語そして人と文化にも興味を持たせる意図は明確で
あるが、英語以外の言語、例えば韓国語、中国語、フランス語、ロシア語
でのあいさつを覚え、さらに聞き取ることや、その国々での服装など風俗
習慣を見分けていくなど英語と直接関わりのない言語を用いたアクティビ
ティを行わせるようになっている。

◆これらのアクティビティを英語に不安を抱えている教師がどのように実
践するかが問題だ。このメールマガジンでは次回のその次の号でその扱い
方法を具体的に示していきたいと思う。

◆もう一つ、全体を通しての5年生のアクティビティ面での特徴は、生徒
同士でインタビューをしあうなど、他者との関わりを個人での行動以上に
重視している点だ。このことは目標の一つであるコミュニケーションを図
ろうとする積極的な行動を育成するためだろう。

◆所見だが、英語でのコミュニケーションは「“スマイル”と“アイコン
タクト”と“元気”を合言葉にして行動すること」が子どもたちが共感を
示す最も大切な第一歩だと考える。


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オルテガ・イ・ガセット

われわれに一定の生き方を義務づけるおきてがなければ、われわれの
生活はたんなる用意の状態にとどまることになる。
これが、世界のもっともよい若者たちのおかれている恐るべき内的状
況である。

◇最近の風潮をこの言霊は、よく言い当てているように思う。近代に
入って価値観が多様化し、どういう生き方が、人間の生き方として良
いのかの指針を失ってしまった私たちは、義務の伴わない自由を謳歌
してしまっている。


◇所詮、義務の伴わない自由などは、人間の自由としては、不完全な
まやかし以外の何ものでもないから、結局は、自分自身に付けが回っ
てくるのだが、そんなことはお構いなしに私たちは、無責任な自由を
どんどん消費している。

◇こんな状況が、人間にはよくないことをオルテガは、約八十年も前
に鋭く指摘していたのだ。現代を予測するかのように、指摘していた
と言ってもいい。だから、今日の言霊にもあるように、人間としての
生き方をもう一度私たちは、見直しすべきだ。


◇薄々は、私たちは、こんな生き方や風潮ではない。ダメだ!と思っ
ているはずだ。自分の最善を発揮できる生き方を私たちは、もう一度
意識してみよう!


◇義務の伴う自由を私たちは、取り戻さなくてはならない。自由でい
る意味をもう一度私たちは、見つめなおすべきだ。人間の義務を全う
しよう。その中にしか自由はないのだから。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年11月12日

「佐藤君の話から」(前編)

今日は僕の友人の話をします。仮に佐藤君としておきます。


彼は小学五年のとき、北海道から神奈川県の横浜市に引っ越してきま
した。転勤族のお父さんの仕事の関係でいろんなところに住んだよう
ですが、ようやく横浜に落ち着くことになりました。

引っ越して間もなく、誰から聞いてきたのか、佐藤君のお母さんが私
立中受験のことを聞いてきました。


「説明会かなんかに行った母ちゃんが塾の先生に乗せられちゃってさ。
それで、中学受験の勉強をすることになったんだよね」


こうして、佐藤君は大手の中学受験専門塾へ通うことになりました。
小5の彼は真面目に勉強しました。


「何にも分かんなくて、そういうもんだと思ってやってたから。結構
キツかったよ。でも、案外、勉強できて、成績とかも塾に入ってすぐ
に上がったんだよね。上の方のクラスになって、ちょっと調子に乗っ
ちゃったね」


ただ、引っ越してきたばかりでどこにどんな学校があるのかなんて分
かりません。5年生のうちは、特にどこに行きたいという気持ちもな
く、ただ中学受験の勉強をしていました。


6年生になりました。そろそろ志望校を決めなくてはなりません。佐
藤君のお母さんもいろいろと学校を探したようですが、彼自身も小学
生なりにいろんな中学校を調べました。


「たくさん調べたけど、そこの学校にしかなかったんだよ。『鉄道ク
ラブ』が。オレ、その頃、鉄道好きだったから、ただ鉄道部があれば
それでよかったんだよね。偏差値とか学校とかまったく関係なくって」


しかし、鉄道クラブがある唯一のその中学校は、神奈川県内でも有名
な男子の超人気校だった。偏差値も当然上位である。


『鉄道クラブ』が志望理由。小学生にとっては、案外、そんなものか
もしれない。


さて、それが彼のモチベーションになったのか。


○次回へ続く

レッシング

造物主にとって、快活にしている被造物を見ることより以上の喜びはない。

◇今日の言霊は、色々と言い換えられる。たとえば、「親にとって、
快活にしている子どもを見ることより以上の喜びはない」とか「社長
にとって、快活にしている社員を見ることより以上の喜びはない」と
か「人間にとって、快活にしている人間を見ることより以上の喜びは
ない」とか、実に色々と言い換えられる。


◇自分の周りに元気のない人がいればどうだろうか。自分もそれなり
に気を使って、だんだんと快活でなくなってしまうだろう。逆に、自
分の周りが快活にしていれば、自分もつられて、快活になって元気を
もらえるはずだ。


◇私たち人間は、自分の置かれた環境に大きく左右されながら、生き
ているのだ。だから、少なくても自分のおかれた環境を一生懸命良い
ものにしようとしなければならないのだ。率先して快活にしているこ
とだ。


◇人生の出発点は、いつも自分だ。自分を快活にして、自分の周りの
人間を快活にしたいものだ。そうなれば、自分の置かれた環境は、物
凄く良くなるはずだ。一日一日、自分と誰かを快活しよう!せっかく
新しい朝を迎えるのだから。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年11月11日

☆子どもの内に失敗させますか?それとも大人になってから失敗させますか!☆

◇最近、お母さんやお父さんの講演会で、私は「子どもの内に失敗させたい
ですか? それとも大人になってから失敗させたいですか?」と聞くように
している。そうすると、大体のお母さんやお父さんは、思いっきり首を横に
振って、「子どもの内に失敗させたい!」と応えるのだ。


◇そして、私は、その反応を待ってましたとばかりに聞き、「だったら、皆
さん、子どもの失敗を前もって奪わないようにしましょう!」と畳み掛ける。


◇先手を打ってお母さんやお父さんが、注意を促し、ダメな時に叱ると、子
どもは、そのことにおびえて、失敗を隠そうとしたり、失敗を悪いことだと
考えて、失敗から学べないようになる。それでは、せっかくの子ども時代を
謳歌できない。


◇子どもだから、失敗が許されるのだ。子どもの失敗を大切にしたいものだ。
子ども時代に失敗から学んで、大人になってくれれば、大人になってから困
らないはずだ。子どもの時に失敗をさせ、大人になってからは、失敗をしな
いように、教育していこう。そういう気持ちでいたほうが良い。


  お母さん:お帰り!学校は、どうだった?
   A君 :別に。普通。
  お母さん:そう? 何か変な感じがするけど。友達と喧嘩でもしたの?
   A君 :えっ!何で?どうして?
  お母さん:なんでそんなに慌ててるの?喧嘩したんだ?!
   A君 :ちょっとね。
  お母さん:どんなことで喧嘩したのよ。
   A君 :大したことじゃないよ。
  お母さん:そう。喧嘩の原因が分かってるなら、それでいいわ。喧嘩し
てその友だちとは仲直りしたの?
   A君 :まあね。
  お母さん:そう。喧嘩しても仲直りが出来れば、OKね。明日は、元気
に学校から帰ってきなさいよ!
   A君 :元気だよ!


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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キケロ

人間がもっとも神に近づくのは、同胞に対して善を行なうときである。


◇同胞を仲間と捉えるか、人間全てと捉えるか、地球に住む全ての生
物と捉えるかは現代にあっては色々あるだろう。しかし、今は、その
ことは問わないとして、なぜ、人間が、同胞に対して善を行うと神に
近づくのかということだ。このことを、ここでは問いたい。


◇それは、自分を超え出ていこうとするからだ。自分と他者が、お互
い良い方向で繋がろうとするからだ。自他が一緒になって、渾然一体
の状態になった時、私たちは、気分が高揚し、晴れ晴れとなり、現実
の自分を忘れ、孤独感を忘れ、現実の問題を忘れられるからだ。こう
いう状態の時、人間は、つまらない悩み事を意識することはない。全
く白紙の状態でその時間を楽しんでいるのだ。


◇私たちは、孤独ではない。自分を支えてくれる人間が、数多くいる。
今は、その存在に気がついていないが、私たちは、数多くの善で支え
られているのだ。だから、遠慮することはない。困った時は、困った
顔をしよう。きっと人間が、神さまになりながら手をさしのべてくれ
るはずだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年11月10日

デモクリトス

人間 一つの小型の宇宙。

◇今日の言霊は、非常に有名なものだ。高校の倫社を学ぶと必ず出て
くる、人間の定義の定番だ。しかし、この言霊は有名過ぎて、必ずし
も正当な評価を得ていないような気がする。「ああ、そのなのか」と
流されて、いつしか頭の片隅にしまわれているような気がするのだ。


◇しかし、この言霊をよくよく考えてみると、非常に重要なことが含
意されているように思う。


◇人間は、広大な宇宙と同じように、大きな秩序を有していて、身体
も心もその秩序の中で生きているのだということなのだ。だから、そ
の秩序を壊しては存在できないようなもの、コスモス(秩序)とカオ
ス(混沌)のバランスの中で生きていけるものだということなのだ。


◇近代以降の人間社会は、理性に重きを置きすぎて、感情や混沌や不
可解なものを排除しようとしてきたが、その結果、現実社会は、その
反動で、不条理な感情の爆発が、蔓延して、人間社会のバランスを偶
然にもとっているような状態になっている。


◇これは、人間も一つの宇宙なのだということを忘れた結果だとも言
える。カオス(混沌)を排除してコスモス(秩序)だけを目指したか
らだ。余計にカオスを噴出してしまったのだ。


◇バランスを欠いた社会は、人間の特性を無視しているのだ。人間は、
一つの宇宙で、どうしたって、コスモス(秩序)とカオス(混沌)の
中で生きていくものなのだ。一方的な排除は、私たち人間の社会に
は、合っていない。共存の思想が、求められている所以だ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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個別指導は、設計次第で、生徒が集まる!

『はじめに』

◇今週の水曜日に名古屋で、教材会社の展示会のセミナーに呼ばれて
講演をすることになっているのだが、そこでのテーマが個別指導なの
だ。最近は、個別指導が、集団指導を凌駕する勢いだが、大概の個別
指導が、明光義塾をモデルにしているので、非常に不自由な設計にな
っている。集団指導のような自由な(日程だけは)設計にしてみては
どうだろうか。今回は、個別指導の設計のさわりの部分を考えたい。


『個別指導の授業回数』

◇明光義塾型の個別指導は、年間48週、月4週の授業設計になって
いる。セミナーなどで、私が言うのは、こんなに沢山授業をしなくて
もいいのではないですか!ということだ。こんなに授業を組まれてい
たら、講習の時に、通常授業が邪魔をして、講習の授業が沢山取れな
いのだ。集団指導のように、7月の4週から講習をスタートしたいし、
8月は、しっかり講習を行いたい。昔から、集団指導の塾は、夏期講
習や冬期講習の売上げで、職員のボーナスを賄ってきたのだ。その発
想を個別指導でも活かしたいではないか。


◇とすれば、通授授業の回数を抑えることだ。私が、顧問先で設計し
ているのは、年間42週、月3.5週の授業設計だ。月によって、週
回数が違ってくるシステムだ。3週の月があっても4週の月があって
も5週の月があってもいいのだ。この回数で考えると講習のある月が、
非常にやりやすくなる。


◇また、もう一つ工夫をするとさらにやりやすくなる。通常授業の1
時限と講習授業の1時限を1.5倍の差にするのだ。通常授業は60分
で行い、講習授業では90分にするのだ。そうすれば、8月分の授業
週を3週にしていれば、2週分で消化できる勘定になる。講習授業が、
入る余地が増えるのだ。


◇こういう風に考えると、私の設計では月の単価×17ヶ月から18
ヶ月の売上げが、一人当たりの年間の売上げになる。多分、明光義塾
型の個別指導の設計よりは、効率がよいはずだ。授業回数を考えるだ
けでも、売上げは、大きく違ってくるのだ。これが、個別指導の重要
なポイントだ。ぜひ、来期に向けて見なしをしてみてほしい。


『経営者の視点』

◇ちょっとした改善が、大きな変化になるのだ。小さな点だからとい
って、軽視しないで、しっかり考えてみよう。小さな点が、テコの原
理よろしく大きなものを動かすこともあるのだ。経営者は、そういう
点を発見し、働きかけよう。それしか、不況に打ち克つことはできな
いかもしれない。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年11月08日

■ より相手を理解できる雰囲気づくり ■

◇相手を観察しながら、積極的に話を聞くことをお薦めしてきました。
今回も引き続き、話を聞く姿勢で注意したいことをもう一つお伝えし
ます。

◇一生懸命相手の話を理解しよう、相手を理解しようとするあまり、
陥る罠があります。一生懸命が高じて、相手に対する観察が凝視に変
わってしまったり、一生懸命が高じて、相手にプレッシャーを与えて
しまったりする罠です。

◇私達は、仕事や勉強をしているとスムーズに課題が解決しないことが
あります。答えを発見しようと、あせればあせるほど、視野や思考の幅
が狭まり、ますます閉塞感で、イライラが募ります。

◇もう当初の問題解決など頭にはありません。気持ちはイライラに集中
し、そんなネガティブな感情との対決が新たな問題になってしまうので
す。

◇ところで、日頃の生活環境と違う、大海原や山並みの景色を見ながら
新鮮な空気をいっぱい吸って、ゆったりしていると、スローモーション
のように様々な映像が浮かんだり、いろいろな発想や考えが浮かぶこと
があります。

◇私は、時々、軽音楽が静かに流れ、コーヒーが飲めるお店で30分
ほどボヤーとしていると、今まで、あんなに悩んでいたのに、ふと
「これだ!」という解決策が浮かんでくることがあります。

◇私達は、日頃、脳にストレスをかける生活をしており、日常必要最
低限のルーティンな仕事を脳に課しています。しかし、脳をリラック
スさせることで、意識の深いところからいろいろな発想が浮かんでく
ることがあるのです。

◇普段から絶えず湧き上がってきているのかもしれませんが、日常の
対応に忙しくて気づかないのかもしれません。相手を理解するという
ことは、この湧き上がる発想や感性をも理解することなのです。

◇ですから、話を聞くときは、いかに相手の脳をリラックスさせる
ことが出来るかが重要なことなのです。話を聞く環境を、日常と完全
に切り離すことは出来ないかもしれません。

◇それでも相手のゆったりとしたペースを保てる雰囲気作りを意識し
て、同舟を心がけてみましょう。「これか・・・!」という発見に
出会えるかもしれません。

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☆★☆ 編集後記 ☆★☆
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今週、守屋さん、小室さんの事件が話題になっています。なぜ、話題に
なるのでしょう?

「人の不幸は蜜の味」なのでしょうか?戒めなのでしょうか?

犯罪は犯罪としても、人の不幸で、僅かな幸せを感じるのなら悲しいと
感じた一週間でした。
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塚本 幸一

この世に難関などない。難関というのはあくまで本人の主観の問題な
のである。難関だと思っている自分があるだけだ。

◇私たちは、現実という土地に人それぞれの地図を書いて、人生を渡
っていると言われる。どういうことかというと、人それぞれの主観で
生きているということなのだ。だから、現実は一つでも、地図は人の
数だけあるということだ。そう考えると、今日の言霊は、理解しやす
いはずだ。


◇誰かにとって、難関だと思っていることが、誰かにとっては、普通
のことなのだ。何かをやろうと思って、難しいと感じるのは、感じる
本人の問題であって、やろうとする何かではないのかもしれないのだ。
そう考えると随分と気分が楽にならないだろうか。


◇もしかすると、難しいと考えているのは、自分だけで、他の視点か
らすれば、これは簡単なことなのかもしれない。とすれば、他の視点
でこの難しいことを見て、チャレンジしてみよう。そういう風に考え
られるようになれば、今までとは、違った判断が出来るようになるか
もしれない。そうなれば当然、今までの自分の領域が拡大されること
になる。


◇自分の目をもってものを見、他人の目を持ってものを見、最後に誰
か尊敬できる人の目を持ってものを見ることが出来れば、随分とその
ものの見方は違ってくるかもしれない。そんな見方をたまにはして
みてはどうだろうか。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年11月07日

サム・ウォルトン

大きなチャンスが姿を現すときはきっと来る。そのとき、
それを利用できる準備ができていなければならない。


◇今日の言霊は、物事が上手くいかないことが続いても、腐らずにコ
ツコツ次の準備をしろということだ。物事が、上手くいかないと私た
ちは、めげてしまって次のステップを踏もうとする意欲がなくなって
しまう。


◇そういう時に、希望の光が見えてくれば、何とか踏ん張れるものだ。
今回は、上手くいかなかったが、次の大きなチャンスでは、上手くい
くようにしよう!そのために今度こそ、しっかり準備をして臨もうと。


◇失敗から早く立ち直るためには、失敗をした時に、失敗の痛手以上
の希望が見えればよいのだ。チャンスをものに出来なかったのは、チ
ャンスを捕まえる準備が整っていなかっただけなのだ。


◇失敗を大きな希望の実現のための準備だと思えば、失敗からの立ち
直り早いはずだ。今度こそ、チャンスをものにしてやるぞ!という意
気込みでしっかり準備することなのだ。


◇実行をする私たちにとって、大切なことは、何かをやるための準備
をしっかりするということだ。大きなチャンスは、誰にでも来るが、
その大きなチャンスをものにする人間は、準備の整っている人間なの
だ。そう思うなら、失敗で立ち止まらないことだ。失敗をエネルギー
にして、準備に取り掛かろう。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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全ての行為が命の教育につながることが重要だ!

【記事】育てたブタ食べるべき? 学生ら、「命の教育」議論

 朝日新聞(2008年11/3)より以下抜粋


○育てた後、自分たちで食べる。そんな約束のもと、小学校で
ブタを飼った実話をもとにした映画「ブタがいた教室」(11
月1日公開)の試写会が10月23日、東京都小金井市の東京
学芸大で開かれた。鑑賞後、教員を目指す学生たち約30人と
映画の監督、モデルとなった先生が「これは教育?」と議論し
た。

○映画は、新米教師が担任する6年2組で1年間、「食べる約
束」でブタを飼うが、卒業を控え「食べる」「食べない」でク
ラスを二つに分けた激論が巻き起こるというストーリー。黒田
恭史・佛教大准教授が新任教師だった90年当時、大阪府内の
小学校で始めた実践が原案になっている。
 
○試写会には黒田さんと前田哲監督が出席。学生からは「子ど
もにとって苦しさの方が大きいのではないか」「命の問題は家
庭教育の範囲ではないか」といった意見が出た。前田監督は、
子どもが近しい人の死に接する機会が少なくなっていることを
踏まえ、「柔軟な子どものうちに、悲しい目、つらい目にあわ
ないと成長しない」と話した。黒田さんは「今の家庭は核家族
が多いし、家畜を飼っているわけでもない。命の大切さを言葉
ではなく体で知る機会をどこかで作る必要がある」と応じた。
 
○黒田さんの実践は93年にテレビで紹介され、賛否両論を呼
んだ。当時の児童のうち2人が現在、教員になっているという。
黒田さんは「当時より今の方が、命の教育の必要性は高まって
いる。どういう方法がいいのか、映画が本気で考えてもらうき
っかけになれば」と話す。(葉山梢)


*私からのコメント


◇私は、「ブタがいた教室」という映画を見たこともないし、
そういう実践があったことを十分に知っているわけでないので、
映画の是非について云々することはできない。しかし、「命」
の教育については、随分と昔から考えてきた。余談だが、学習
塾に勤めていた当時、「風の谷のナウシカ」というアニメを使
って、「命の講座」を企画をしたことがあったのだが、残念な
がら頓挫してしまった経験がある。


◇それはさておき、記事のような企画は、非常に重要なものか
もしれない。自分たちで育てた豚を、自分たちが食べることが、
本当の生活かもしれないからだ。自分以外の死を受容しない限
り、自分の生が維持できないのが私たちの生の本質なのだから、
そのことを意識して生きるか生きないかで他者に対する思いは、
違ってくるはずだ。


◇記事にあるような試みは、現代の日本の子どもたちにとって
は、ちょっと過酷に思えるかもしれないが、世界の子どもたち
の視点で言えば、自分の育てた豚を食べることは、それほど過
酷ではない。紛争地帯であれば、子どもたちの生活は、いつも
死と隣り合わせな状況だし、アフリカの乾燥地帯に住む子ども
たちならば、食物を食べることは、本当の意味で死活問題にな
っているのだ。


◇子どもを育てる視点から考えてみれば、今回の記事のような
試みは、非常に重要なことだ。既存の教育の視点で、今回の記
事にあるような試みを矮小化してはいけない。人間の本質から
教育を考えてみよう。生と死が、セットになって「命」なのだ。
このことを私たちは、意識して、子どもたちの成長に寄与して
いこう。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年11月06日

小学校英語の狙い(文部科学省が提示しているテーマ)

●創刊にあたってのご挨拶

◆2011年度から全国の小学校では小学校5・6年で週1コマ「外
国語活動」を実施することになりました。それを受け、2009年度
より、全国の小学校には、ガイド教材として「英語ノート」が配布さ
れることになっています。この授業の目的は、担任の教師が主体的に
活動に取り組むことを通し、子どもたちのコミュニケーション能力の
素地を養うことにあります。

◆このメールマガジン小学校英語『指導の達人への道』は小学校での
英語活動を円滑に進め、英語大好きな子どもたちを育むために、がん
ばる先生方を応援することを目的に生まれました。

◆今後は、小学生が英語に興味を持ち、英語を通して自分の気持ちを
相手に伝えたり、相手の気持ちを受け止めたりする力を育むための様
々な手法やアクティビティの紹介をふんだんに盛り込むつもりです。

◆また、指導を担当する先生方が英語指導に自信を持てるように準備
や学習方法も適時、紹介していきます。

◆私事ですが、日本での英語スピーチや英語ディベートの訓練などを
通し実践的に英語力を会得しました。そして、その英語力を基盤に幼
児から、大人までの会話指導を行い、また学習塾の教師として様々な
レベルの中・高生を指導してきました。

◆30年以上にわたる英語教師としての経験の中で身につけた実践的な
方法を、このメルマガを通して皆さんにも共有していただき、それが
小学校外国語活動や日本の英語教育の一助となればとひそかに願って
います。

どうぞ、よろしくお願い致します。

合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
シニアコンサルタント
浅井正美 

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○テーマ1 小学生英語導入にどのように対応するか
■今週のお題:小学校英語の狙い(文部科学省が提示しているテーマ)

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◆2011年から小学校で英語が導入される。今この話題で日本中
(小学校内では特に)が大騒ぎになっている。

◆日本人は、よほど英語にアレルギーを持っているのかもしれない。
中学・高校で6年間勉強してきたのに、英語が話せないという人が
大部分で、その原因は文法中心の訳読型の指導のせいとされ、悪者
にされてきた。


◆果たして、学校英語のあり方がいけなかったのだろうか。そもそ
も日本での英語教育は話すこと、コミュニケーションをとることを
目的としていなかったのだから致し方ない面もあるのが実情だろう。

◆さて、小学校英語導入は、2002年に文部科学省から出された
「英語が使える日本人育成のための戦略構想」に基づくものである。
そして、そのベースとなる考え方はコミュニケーション(実際は、
「オーラル・コミュニケーション」)重視で、まずは、聞くこと・
話すことからスタートしようというものだ。


◆言葉はもともと自分の意思を伝えていくものである、という原点
に立ちかえり、英語を使っていこうという発想である。小学生では、
英語コミュニケーションの素地を養うことが大切である、とする。


◆オーラル面においての素地は、英語特有の音になじむことで、英
語の音を聞き取り、少しでも英語の音に近い音声で発音ができるよ
うにすること、さらに、そのような音を出すことに抵抗感がなくな
るようにすることがその陰に隠れた目的ともなっているようだ。


◆ならば、何故小学校1年生から始めないのだろう? なぜ、もっ
ともむずかしい年齢の5年生、6年生からスタートしようとするの
か? 私などは疑問に思ってしまうが、これが小学校の現場を混乱
に落とし込んでいる原因の一つともなっている。


◆もう一つの大きな目的は国際(異文化間)コミュニケーションだ。
小学生の目に写る世界の様々な国や民族を、ことばを通して知って
もらおうというテーマである。これは、アメリカやイギリスだけな
く、英語が様々な国の人々とコミュニケーションをとる上で有効な
言語であることを知ってもらい、英語学習の意味づけを実体験を通
して身に付けてもらおうということだろう。

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桜田 武

先人の踏(とう)を求めず、求めしものを求む。

◇今日の言霊は、既存の考え方や慣例をただ踏襲するのではなく、今
何が大切なのか、今何が求められているのかを考えて、自分の判断で
行動しろ!ということを言っているのだ。


◇人間は、安全思考になってしまいがちだ。そうすると、今までの路
線で物事を考え、判断して、状態の維持を狙うものだ。しかし、今ま
でとは違って、状況が刻一刻と変化していくような中であれば、その
考え方では、対応不能となる。安全思考のはずが、こういう状況では、
危険思考に変わってしまうのだ。


◇だから、安全思考をまっとうしたければ、状況状況で何が正しいこ
となのか、何が求められていることなのかをしっかり判断する必要が
ある。「求めしものを求む」とは、そういうことだ。


◇こういう考え方が出来る人は、自分自身を信頼している人だ。だか
ら、私たちは自分自身を信頼しよう。そうしなければ、他人も信頼で
きない。他人が信頼できなければ、何も出来ない世の中だ。自分の判
断に信を置けるように、日々精進することだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年11月05日

11月1日号「不況に打ち勝つ塾経営」

目次
■巻頭所感
■Pick Up教育ニュース&ポイント
■達人の小技:新人指導
■MBA特集:不況に打ち勝つ塾経営
■月刊塾経営の視点:2008年11月度
■イノさんのコミュニケーション道場:第61ラウンド
「他人と過去は変えられない!」
■数で読む教育:子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告

「塾経営サクセスネットMBA」125 号を皆様にお届けします。

 リーマンショックに端を発した金融不安は、全世界を巻き込んで、不況に向かって一直線です。日本も円高、株安で、来年度以降は、非常に厳しい状況になることは間違いないことだと思います。そんな不況に打ち勝つためには、来期の設計を検討すること、付加価値を徹底して最大化することしかありません。そこで、そのヒントに少しでもなればと思い、今号の特集を組みました。
 今号の特集は「不況に打ち勝つ塾経営」です。不況期を乗り切るためには、売上や利益を追うよりも生徒数を追い、経費を最小にすることです。そのために付加価値の最大化をどう成し遂げるかです。
 ぜひ今号の特集を参考にしていただき、来期以降の設計の参考にしてください。
 また、今号の「数で読む教育」は、文科省の「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」を取り上げています。学習塾に通塾している生徒の、その塾の評価が出ています。大変興味深いものです。
 この数値から、何を考えるかは、皆さんの今後の戦術を左右するかもしれません。ぜひ、熟読し、貴塾の戦術のヒントにしてください。


マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表 中土井鉄信

「疲れるから」

「疲れるから」。これが塾を嫌いな理由である。


少し前に文部科学省から公表された「子どもの学校外での学習活動に関す
る実態調査報告」の中に、『塾を嫌いな理由』の各項目の割合が掲載され
ていた。

中学生は「勉強が嫌いだから」を押さえ、「疲れるから」の割合が一番高
かった。中1→65.4%、中2→72.2%、中3→72.8%である。「疲れるか
ら嫌い」。すこぶる明確(笑)。


実際、「疲れていて宿題ができませんでした」、「忙しくて時間がなくて
できませんでした」という理由を生徒からよく聞いた。


確かに、彼らは忙しい。疲れるのもよく分かる。


朝から学校がある。放課後は部活がある。下手すりゃ、授業前に朝練もある。
放課後、部活が終わってダッシュで家へ帰る。軽食をかっ込み、19時過ぎに
塾へ行く。終わるのは22時近く。


帰宅して遅い夕飯を食べ、風呂へ入ってちょっとテレビでも見れば、日付が
変わる。


学校の宿題がある。塾の宿題もある。でも、明日も朝練がある。
「あー疲れた」、「宿題、どうしよう・・・」なんて考えているうちに
ウトウトしてしまう。


またおんなじことを繰り返し、塾へ来る。そりゃ、寝る。僕が彼(彼女)だっ
たら、ちょっとでも授業が面白くなければ、確実に、授業中に寝てしまう。


授業中に寝てしまった彼らが悪いのではなく、寝させちまった先生の授業が悪
い。「だって、先生の授業つまんないんだもん」と言われたら、僕は何も言い
返せない。僕が生徒だったら同じことを言うだろう(面と向かっては言わない
だろうけど)。


だからといって、全てを許していいわけではない。忘れた宿題はやらせなきゃ
ならない。授業中寝ていたら、もちろん起こす。それがどんなにつまらない授
業でも。


書いていて、なんだか申し訳ない気持ちになってきた。「疲れてるのにつまん
ない授業して、すまん!」と僕の授業を受けた生徒たちに言いたい気分だ。
もはや、手遅れなんだけど。


「塾に行くと元気になる」、なんて言わせられたら最高なんだけどなぁ。


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     ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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松永 安左ヱ門

同じものでも考え方ひとつ。やる奴はやるように考えるし、
へこたれる奴はへこたえるほうへ考えてしまう。


◇私は、よく「ルビンの壷」を例に出して、今日の言霊のようなこと
を説明する。「ルビンの壷」とは、黒と白の絵で、黒いところを中心
に見ると向かい合った男の人の顔に見えるし、白いところを中心に見
ると壷に見えるという絵だ。


◇同じ絵なのに、見る人間の視点によって、見えるものが違ってくる
のだ。私たちは、同じ現象を見ていても、受け止める意味やメッセー
ジは、全く違うのだ。


◇今日の言霊も同じようなことだ。どんな事態でも、その事態を受け
止める人間によって、その事態の意味は違ってくる。ちょっとした心
の持ちようで、その事態に対する受け止め方が違ってくる。面倒だな
と思ってしまえば、その事態に対して及び腰になってしまうかもしれ
ないし、何のことはないこれしきのことと思えば、積極的に事態に対
処するだろう。


◇私たちに与えられる様々な現象には、それほど大きな違いはない。
違うのは、その現象をどう受け止め、その現象にどういう意味を見出
すかなのだ。この違いが、私たちの人生に大きな違いを生むのだ。


◇だとすれば、自分にとってプラスになる現象の受け止め方をしよう。
プラスになる意味を見出そう。そうすれば、私たちの人生は、大きく
変わっていくはずだ。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年11月04日

☆勉強の出来る子と約束の守れる子☆


◇皆さんは、勉強の出来る子と約束の守れる子のどちらを子育てのポイン
トにしているだろうか。多分、どちらも出来る子が、いいに決まっている
から、両方と答えられると思うが、実際は、勉強の出来る子に比重を置い
て、子育てをしている場合が多い。


◇勉強のためなら、他を犠牲にしてもやらせることが案外あるのではない
だろうか。友だちと遊ぶ約束をして子どもが学校から帰って来ても、「勉
強があるでしょ!」と言って、約束を断らせることもあるはずだ。暗黙の
内に勉強の優先度が高いのだ。


◇しかし、人間は、勉強だけで一生を食べていけるわけではない。勉強を
するのは、何かを達成するための一つの手段だから、その他にもしっかり
身につけなくてはならないことがある。そのことを封印して、勉強だけを
やらせてはいけない。バランスの悪い能力形成をしてしまうかもしれない。
人間として、重要な基本動作をしっかり関心を持って、教えてやることだ。


◇挨拶をしっかりする。約束を守る。他人が困っていたら、助ける。弱い
ものは守る。目上の人を敬う。こういうことを知らない大人にして、学力
だけ優秀でも、子どもにとって何も得にはならない。これからのことは、
大きくなってから学べることもあるが、その基礎は、子ども時代に学ぶべ
きことだ。このことを親の責任としてしっかり教えよう。


  お母さん:お帰り!学校は、どうだった?
   A君 :別に。普通。今から遊びに行ってくるから。
  お母さん:学校の宿題をやってからにしなさいよ。
   A君 :後でやるよ。B雄と約束したんだ。もう待っているし。
  お母さん:学校の宿題をしてから行きなさいよ。約束でしょ!
   A君 :それは、塾のある時じゃないの!今日は、塾はないじゃん!
  お母さん:そうじゃないわ。塾があろうとなかろうと学校の宿題をや
       ってから、次のことをするのよ。
       そう言わなかった?お母さん。
   A君 :聞いてないよ。
  お母さん:じゃあ、今回だけよ。B雄君が持ってるなら、しっかり約
束守らなきゃね。ただし、今日、お母さんとも約束したわよ。学校の宿題を
してから遊びに行くこと。約束よ。分かった!それと、帰ってきたら、宿題
やりなさいよ。
   A君 :分かったよ。行ってきまーす!


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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森 信三

すべて偉大なものは、自ら出来上がるものであって、あまりに早くから
こせつきますと、大きな実りはできにくいものであります。

◇私は、毎年、10月の中ごろから12月にかけて、「子どものやる
気を引き出す親のアプローチ」と題して、お母さんやお父さんを相手
に、色々なところで講演など行っている。子どものセフル・エスティ
ーム(自己重要感・自己有能感)を高めるために、コミュニケーショ
ンで必要な視点をお話しする機会なのだが、今日の言霊も子育てに対
しての親の態度だと読むことが出来る。


◇良い人間を育てたければ、親があれこれ子どもをいじらないで、子
ども自分自身の成長する力に任せろということだ。親が、子どもに失
敗させまいと思って、色々と先回りして注意を促したり、叱ったりす
るが、そんなことをしても、子どものためにはならない。


◇今失敗しないことが重要なことではない。大人になって独り立ちし
たときに失敗しないことが重要なのだから、小さい間に失敗させてお
くことだ。それを慌てて注意をしたり、叱ったりしない方がよいのだ。
子どもに対してせっかちにならない方がよいのだ。


◇大きな実りを得ようと思ったら、じっくり待つことだ。関心を持っ
て、子どもと接し、子どもの良い点に注目して、子どもにその良い点
を伝えながら、育てることだ。


◇そうすれば、大きな実りとなって子どもが恩返しを社会にしてくれ
るはずだ。それを親は望もう。なにせ、子どもは社会の子どもなのだ
から。親は、その社会の子どもを預かって育てるものだから。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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2008年11月03日

ゲーテ

不可能を欲する人間を私は愛する。


◇今日の言霊は、チャレンジ精神をもって取り組む人間を愛すると言
うことだ。チャレンジ精神とは、今まで現実的に不可能だと思われて
いたことに対して、果敢に挑み、失敗を覚悟で、成し遂げていこうと
いうものだ。


◇これは、今までの自分を肯定して、そこに安住することをやめて、
新しい自分を求めて、今までの自分を否定し、未知な領域に踏み出す
と言うことなのだ。チャレンジ精神とは、日々の自己変革を目指す精
神だと言ってもいいものだ。


◇私たちは、どうだろうか。ついつい安住の地に留まって、自分の可
能性をどんどん狭めてないだろうか。もうこのへんでいいやとばかり
に、自分の負けじ魂を封印して、歩むことをやめようとしてしまうの
ではないだろうか。


◇実は、そういう感情は、一つの罠だ。魔女が、そう囁いてどこかに
自分を閉じ込めてしまう罠なのだ。魔女は、自分を小さな世界の王様
にしてあげると言って、自己満足の世界に閉じ込めてしまうのだ。


◇だから、私たちは、そういう魔女の言うことを信じてはダメだ。い
くつになってもチャレンジ精神で世界を見てみよう。そこには、何の
優劣も存在しないのだ。不可能の世界に挑むのだから、誰に対しても
優劣などない世界だ。


◇だからこそ、失敗を厭わず、恐怖に負けず、勇気を出して、今まで
の自分を乗り越えていこう。それが、人生を面白くする精神なのだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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司馬 遷

知ることがむつかしいのではない。
いかにその知っていることに身を処するかがむつかしいのだ。

◇このメルマガが、スタートしたのは、2002年の11月1日だ。
今日で丸6年が経ち、7年目がスタートする。ここまでよく来られた
と思うけれど、皆さんの応援があり、スタッフの支えがあったからだ。
本当にありがたいことだ。


◇去る6年前の創刊号に採用したのが、この言霊だ。この時の原稿
(創刊号の内容)は、2003年の11月1日号を見て頂くとして、
6年経った今のこの言霊に対することを書こう。


◇私は、このメルマガを出す時に意識したのが、実生活で役に立つよう
なものを書こうとした。その第一歩にこの言霊を選んだ。それは、この
メルマガで素晴らしい言霊に出会えるだろうが、その中から少しでも自
分のものとしていただき、自分の行動の足しにしていただこうと思った
からだ。


◇私自身もこの6年間、素晴らしい言霊に出会ったが、その何百かは、
自分の前を通り過ぎていってしまった。自分のものにするのは、なかな
か難しいことだ。ものやことを知っているだけではだめなのだ。知った
ことを自分のものにして、自分の心構えに生かしたり、実行に移すこと
なのだ。こんな自戒の意味も込めて、創刊号にこの言霊を選んだのだ。


◇知ろうとすれば何でも知ることが出来る時代に、私たちは、その先を
目指そう!知っていることをどう自分の中に取り込むかを考えよう。知
識を自分でどう料理すれば、自分をよりよく成長させられるかが、今問
われているのだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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■ 能動的観察のススメ ■

◇前回お伝えした「コミュニケーションは互いにモチベーションを高め
あうこと」を実現する為に、私達は何をどのように聞いたらいいのか?
ということを考えてみます。


◇しつこいくらいに、子どもの話を聞くことを思い出してみましょう。
子どもの話を聞くことで、沢山のエネルギーを受け取り、送り返すわけ
ですが、エネルギーは、何を媒体にしているかと言うことです。

◇一般的には、言語ですが、以前言語の認識のずれのお話をしました。
そこで言語が稚拙な子どもとの間では主に何を媒体にしているかと言え
ば、そうですね。表情であったり、声のトーンやジェスチャーですね。

◇言語と言うよりは、一生懸命、目をすえて親に伝えようとしている
表情、うまく言葉にならないことを補うようなジェスチャーの数々、
自分がびっくりした大きな音を伝えたければ、大きな声で「バーン」と
表現したりします。

◇人は、成長と共に言語を覚え、感動や大きさなどを豊富な語彙で伝
えることができるようになります。

◇そして、それと引き換えに、表情、ジェスチャー、声のトーン、擬音
などが退化する傾向があります。言語を駆使して冷静に相手に意志を
伝えることが成長の証である反面です。

◇しかし、以前お伝えしたように、言語には思わぬ落とし穴がある
わけで、それを補う為にも、相手の表情、ジェスチャー、声のトーン、
話の間(ま)などにも意識を向けて、話を聞くようにします。

◇もし、相手が下を向きながら話をしていたとしたら、話している
ことに自信がないのかもしれません。嘘が見透かされないように目を
合わせていないのかもしれません。または、あなたの立場や雰囲気を
威圧的に感じているのかもしれません。

◇相手が、口ごもってしまったら・・・核心に触れ、じっくり考えて
いるのかも知れません。もしかしたら、どうしても言いたくないので
ためらっているのかもしれません。嘘をついているのかもしれません。

◇「元気です」と節目がちで、張りのない小さな声なら、とりあえず
社交辞令かも知れません。本当は元気でないと伝えているのかもしれ
ません。あなたとこれ以上話をするのを拒んでいるのかもしれません。

◇このように、言葉以上の有効な情報をキャッチするためにも相手を
「観察すること」を意識して聞くことで言葉にならないメッセージが
聞こえてくるのです。

◇よく他者を「見守る」ということがあります。相手に対するアプロ
ーチを先送りするように誤解されることも多いのですが、見守るとは、
愛情をもって相手を観察することとも言えるのではないでしょうか。

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☆★☆ 編集後記 ☆★☆
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私が手にする缶コーヒーがいつの間にかホットコーヒーに変わっていま
した。
北から雪の便りも聞こえてきました。我が娘は、昨年はじめて体験した
スケートが待ち遠しく、いつリンクが開くのか?と待ち遠しいようです。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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こんなにも早く不況の波が、学習塾を襲う!

『はじめに』

◇リーマンショックに端を発した金融不安は、全世界に広がり、不況
が全世界を襲う様相を呈してきた。世界の主要経済国が、どういう対
応をとっていくかで、この先の不況状況の深刻度が、違っては来るが、
この時点での日本を見てみると、非常に厳しいものが見えてくる。


◇まず、海外依存度が高い企業は、円高が解消されない限り、非常に
厳しくなるだろう。自動車産業も家電産業も厳しい。日本の経済を引
っ張ってきたトヨタでさえ、厳しい状況になる。そうなれば、日本は
下請け構造だから、工場で持っている地方都市は、非常に厳しくなら
ざるを得ない。

『不況の波は、個別指導から始まる可能性がある?』

◇私の顧問先の個別指導の塾は、この11月からコマ数減の申し出が
十数件あった。在籍生の約5%に当たる数値だ。この塾は、工場を中
心にして経済がまわっている地域なので、生産量の減産調整で危機感
がもろに出てくるのだ。


◇だから、この塾の冬期講習の提案は急遽方針を変えることにした。
受験学年は、当初のままで提案し、受験学年以外は、最適な提案は面
談で話すことにして、次善の提案を受講ガイドに記入して前もって渡
した。


◇とにかく、コマ数減の希望があったら、次善の策を提案し、生徒を
繋ぎとめておくことだ。その間に面倒見を徹底し、この塾以外には、
塾を選択できないなという気持ちに、生徒も保護者もさせることだ。
ここは、凌ぐしかない時だ。個別指導は、単価が高い分、直ぐに不況
が跳ね返ってくるものだ。切り売りが出来るから、細かく削ることが
出来る特性を活かそう。


◇予断だが、個別指導は、時限数枠を来期見直すことも考えなけばい
けないかもしれない。1時限=90分、80分、60分と考えてみれ
ば、この3つならば、60分が大幅に優位だ。1時限の単価が小さい
し、細かく削られても、それほど痛手にならないからだ。不況の時は、
不況に対する対策を考えて望みたい。12月の月刊私塾界では、不況
に打ち克つ策を簡単に書いておいたので参照してほしい。


◇こういう不況の襲来には、付加価値をどういう風に提案し、どうい
う風に実行するかが、勝負だ。保護者は、お金にシビアになって、指
導効果の有無をしっかり吟味しだすのだ。何でもかんでもお金に解消
してしまってはいけない。


◇喩えていえば、「7つの習慣」のようなものをお金を取ってやる時
代ではない。ただ単なる能力開発のような得体の知れないものは、付
加価値にならない。そのことをしっかり考えて、付加価値を提案して
いこう。


『経営者の視点』

◇不況に迎え撃つ対策を今から考えよう。不況は待っていても、乗り
切ることは出来ない。しかし。不況はチャンスでもある。コツコツや
って来た塾に未来は、味方するはずだ。チャンスを活かそう。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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