小学校英語の狙い(文部科学省が提示しているテーマ)
●創刊にあたってのご挨拶
◆2011年度から全国の小学校では小学校5・6年で週1コマ「外
国語活動」を実施することになりました。それを受け、2009年度
より、全国の小学校には、ガイド教材として「英語ノート」が配布さ
れることになっています。この授業の目的は、担任の教師が主体的に
活動に取り組むことを通し、子どもたちのコミュニケーション能力の
素地を養うことにあります。
◆このメールマガジン小学校英語『指導の達人への道』は小学校での
英語活動を円滑に進め、英語大好きな子どもたちを育むために、がん
ばる先生方を応援することを目的に生まれました。
◆今後は、小学生が英語に興味を持ち、英語を通して自分の気持ちを
相手に伝えたり、相手の気持ちを受け止めたりする力を育むための様
々な手法やアクティビティの紹介をふんだんに盛り込むつもりです。
◆また、指導を担当する先生方が英語指導に自信を持てるように準備
や学習方法も適時、紹介していきます。
◆私事ですが、日本での英語スピーチや英語ディベートの訓練などを
通し実践的に英語力を会得しました。そして、その英語力を基盤に幼
児から、大人までの会話指導を行い、また学習塾の教師として様々な
レベルの中・高生を指導してきました。
◆30年以上にわたる英語教師としての経験の中で身につけた実践的な
方法を、このメルマガを通して皆さんにも共有していただき、それが
小学校外国語活動や日本の英語教育の一助となればとひそかに願って
います。
どうぞ、よろしくお願い致します。
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
シニアコンサルタント
浅井正美
********************************
○テーマ1 小学生英語導入にどのように対応するか
■今週のお題:小学校英語の狙い(文部科学省が提示しているテーマ)
********************************
◆2011年から小学校で英語が導入される。今この話題で日本中
(小学校内では特に)が大騒ぎになっている。
◆日本人は、よほど英語にアレルギーを持っているのかもしれない。
中学・高校で6年間勉強してきたのに、英語が話せないという人が
大部分で、その原因は文法中心の訳読型の指導のせいとされ、悪者
にされてきた。
◆果たして、学校英語のあり方がいけなかったのだろうか。そもそ
も日本での英語教育は話すこと、コミュニケーションをとることを
目的としていなかったのだから致し方ない面もあるのが実情だろう。
◆さて、小学校英語導入は、2002年に文部科学省から出された
「英語が使える日本人育成のための戦略構想」に基づくものである。
そして、そのベースとなる考え方はコミュニケーション(実際は、
「オーラル・コミュニケーション」)重視で、まずは、聞くこと・
話すことからスタートしようというものだ。
◆言葉はもともと自分の意思を伝えていくものである、という原点
に立ちかえり、英語を使っていこうという発想である。小学生では、
英語コミュニケーションの素地を養うことが大切である、とする。
◆オーラル面においての素地は、英語特有の音になじむことで、英
語の音を聞き取り、少しでも英語の音に近い音声で発音ができるよ
うにすること、さらに、そのような音を出すことに抵抗感がなくな
るようにすることがその陰に隠れた目的ともなっているようだ。
◆ならば、何故小学校1年生から始めないのだろう? なぜ、もっ
ともむずかしい年齢の5年生、6年生からスタートしようとするの
か? 私などは疑問に思ってしまうが、これが小学校の現場を混乱
に落とし込んでいる原因の一つともなっている。
◆もう一つの大きな目的は国際(異文化間)コミュニケーションだ。
小学生の目に写る世界の様々な国や民族を、ことばを通して知って
もらおうというテーマである。これは、アメリカやイギリスだけな
く、英語が様々な国の人々とコミュニケーションをとる上で有効な
言語であることを知ってもらい、英語学習の意味づけを実体験を通
して身に付けてもらおうということだろう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

