遠藤 周作
自分が弱虫であり、その弱さは芯の芯まで自分に付きまとっているの
だ、という事実を認めることから、他人を見、社会を見、文学を読み、
人生を考えることができる。
◇私たちは、結局は、誰でもが生きていく。死ぬまで誰でもが生きて
いける。だから、生きることはそれほど難しいことではないのだが、
それでも難しいと皆が言う時、それは、自分も含めた不可解な世界
や他者が、自分との関係に現れるからだ。
◇自分自身も自分のことをはっきり分からないのに、他者のことや世
界のことを分かるわけもない。しかし、人間は、自惚れが強いから、
なんとなく分かったように思う。そこが、人生を生きることを、難し
くしている原因なのだ。
◇だから、もし人生を本当に意識的に生きたければ、まずは、自分の
良い点とダメな点をある程度認めて、それを良しとすることだ。自分
とはこういう人間なんだと認めて、その限りにおいて、他者や世界を
見て、自分との関係を考えてみることだ。自分という基盤を誤魔化し
ていては上手く世界や他者と正常な関係は築けないだろう。
◇自分と真正面から対峙した時、本当の意味で、生きていくことが出
来るのだ。自分として生きていくことが出来るのだ。自分をしっかり
認めよう。都合よい点も都合の悪い点もともに認めてこそ、自分を認
めることなのだ。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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