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« 私事性を助長しない教育環境を創る努力をすることだ! || 新渡戸 稲造 »

■ 主観事実と客観事実の取材 ■

◇前回、太郎さんの「今朝、電車の中で携帯電話をしているやつがいて、
イライラしちゃった!」から、私達が陥りがちな話の聞き方について考
えてみました。では何をどう聞けばいいのでしょうか?


◇私が太郎さんの話を意識的に理解しようとすれば・・・
・携帯をかけていた人の人相、風体が気になります。
・携帯をかけている人がどこにいるのか、電源を切ることになっている
場所なのかどうか気になります。
・携帯をかけている人と太郎さんとの距離、位置関係が気になります。
・太郎さんがなぜ電車の中で携帯を使っている人に意識を向けているのか
が気になります。
・電車が混んでいたのか、空いていたのか気になります。
・太郎さんだけがイライラしていたのか、車内の他の人もイライラして
いる様子が感じられたのか気になります。

◇彼が体験したままの絵を描くための材料をそろえるのです。この作業
によって、かなり太郎さんの体験が正確に理解できるはずです。

◇つまり、
「いつ?」
「どこで?」
「どのような背景(文脈)で?」
「誰が?」
「何をした?」
「どのように?」
「なぜした?」
ということに意識を向けて話を聞くのです。取材をするのです。

◇そして、この取材は、客観的なことを聞いているようで、実は太郎
さんの主観がたっぷり入っている話を聞く可能性があります。例えば、
「電車が混んでいたか?」「空いていたか?」と質問して返って来る
答えは、どちらかに限定されるでしょう。この時点では、「混んでい
る」「空いている」の基準は太郎さんに依存してしまいます。

◇そこで、更に、「何人ぐらいが乗っていたのか?」
「隣の人との距離がどれくらい離れていたのか?」具体的に確認する
ことで、より客観的な情報を得ることが出来ます。

◇客観的な事実が明確になると、太郎さんの主観的な視点や思考の偏り
がより明確になり、気づきにつながりやすくなります。

◇相手の話を聞くときは、客観的な事実と相手が認識している事実を
明確にし比較することが大切です。

問題や課題を抱えている人、悩んでいる人は、この区別が出来なくて
苦しんでいることが多いのです。


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☆★☆ 編集後記 ☆★☆
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今週3ヶ月に一度の通院に行ってきました。「フルタイムではたらいて
いますか?」と医師に尋ねられました。「当たり前・・・」と思いながら
「ハッと・・・」気づきました。私と同じ難病を抱えている方には、フル
タイムの労働に耐えられない方もいらっしゃったのです。
当たり前と思っていることが実は非常に幸運なことだった、ことを改めて
感じた今日この頃です。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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