子どもの心理的な理解を徹底する!
『はじめに』
◇私どもの会社が、他の教育コンサルタント会社や個人の学習塾コン
サルタントの方よりも、圧倒的に優れていることがあるとすれば、そ
れは、子どもの心理的な理解に関することだ。私は、非行少年の心的
な構造の研究から、教育関係をスタートしているし、スタッフは、自
分の心の闇の研究からスタートしている。
◇そして、実戦経験でいえば、私は、約5,000名の卒業生を出し
ているし、スタッフは、約300名の塾教師を育成し、自分自身も、
1000人単位で卒業生を出している。多分、その分量と学的背景を
持っている教育コンサルタント会社はなかなかいないだろうと自惚れ
ている。ということで、今回は、受験を間近に控えたこの時期の子ど
もの心的な理解について考えてみたい。
『デノテーション(表現)とコノテーション(含意)』
◇人間は、潜在意識の領域と顕在意識の領域を持っている。私たちが、
接しているのは、顕在意識の領域が圧倒的だ。言葉で言えば、デノテ
ーション(表現)と言われる領域で接しているのだ。この顕在意識=
デノテーションは、言葉そのものだから、私たちは、この言葉を鵜呑
みにするか、それとも、この顕在意識を支えている潜在意識=コノテ
ーションを受け止めるかによって、その人に対する理解の深さが違う。
◇たとえば、生徒の例で言うならば、「勉強なんかしたくない!」と
いう生徒の言葉(顕在意識=デノテーション)をそのまま鵜呑みにす
るか、「勉強なんかしたくない!」と言わせている意識(潜在意識=
コノテーション)を受け止めるのかで、その生徒に対するアプローチ
が違ってくると言うことだ。
◇私たちは、往々にして、言葉をそのまま受け取って、反応してしま
うケースが多い。だから、建前の忠告をし、建前の意見を述べてしま
うが、そんなデノテーション(顕在意識)で生徒の心的な矛盾や葛藤
は解決されはしないのだ。それどころか、そんな顕在的な反応では関
係が悪化してしまうかもしれない。
◇教育のプロを自認するならば、潜在的な思いを汲み取って、子ども
達と保護者達と対応することだ。「勉強なんかしたくない!」という
子どもは、心の中に何か、葛藤なり、矛盾を感じているのだ。その心
の中に関心を示すことだ。そうしないと、他者理解は、貫徹しない。
◇徹底的に子どもを、保護者を、理解することが必要なのだ。そのた
めには、言葉を手がかりにして、子どもや保護者の潜在意識=コノテ
ーションの領域にまで、関心を持つことだ。
◇子どもの心的理解をするモデルには色々あるが、一冊私のお勧めの
本を挙げるとすれば、竹内常一氏の「子どもの自分くずしと自分つく
り」(東京大学出版会)が、お勧めだ。
『経営者の視点』
◇学習塾が、地域コミュニティーになるためには、子どもの心的な理
解が欠かせないし、教室運営でも、非常に重要な知識だ。この何年も
コンサルタントをして、一番強く思うのは、この子ども達の心理的理
解が、どの塾も弱いということだ。ぜひ、カウンセリングの本を読み、
交流分析の本を読み、教育実践記録を読んで、心理的な枠組みを持っ
ておこう。これからの時代は、心的な悩みも心的な奇行も多くなる。
ぜひ、職員に心的な素養を身につけさせよう。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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