「死ぬな」(前編)
子供が「死ね」とか「殺す」なんていう言葉を吐く場面に遭遇することが
ある。
もちろん、ささいなケンカの最中だったり、冗談でふざけて言ったりして
るのであって本気ではないことは十分分かっている。
でも、そこはやっぱり、注意する。
「お前なぁ、ホントに相手が死んだら、どうする?いいか、よぉく考えてみぃ?」
などと静かぁに、小声でささやきながら。
こんなことを考えていたら、ある人のことを思い出した。高校時代の担任
の先生だ。
「この世にタイムマシンは存在するんですね」と生徒たちにマジメに語っ
たあの先生である。
( http://www.management-brain.co.jp/column/column_someday.cgi?act=syosai&vol=190 )
先生は「死ぬな」とボクたちに言った。3年間クラス替えもなく、担任
も変わらなかったので、ボクたちは3年間、その言葉を時期ごとに聞か
されたことになる。
高校時代は、もちろん3学期制で、夏休み・冬休み・春休みがある。補
習なんかがあって、丸々休みってワケでもなかったけど、それでも夏休
みなんかは2週間学校に行かない日があった。
そんな長い休みに入る前日のホームルーム。会がお開きになる直前、先
生は決まってこう言う。
「いいか、みなさん、死ぬなよ。生きて9月1日に会いましょう」
正直、「またか」と思う。「死なないよ」と思う。ボクと同じ気持ちなの
だろう。他のみんなも苦笑している。
しかし、先生は真顔で言うのだ。「死ぬな」と。
○次回へ続く
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◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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