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「文字を扱わない」ことへの対応

◇英語ノートの特徴は、小学校では文字を導入しないということが
前提だ。英語ノートにもほとんど文字での表記は無い。学習指導要
領の解説には、「過度に文字を習得させることは外国語活動の目標
にそぐわない。」と記載されている。


◇あえて「過度」という言葉を用いている背景には、単純なスペリ
ングの暗記訓練に多くの時間をさくことで児童に負担を与えたり、
英語を遠ざけるようになることへの恐れがあるからだろう。


◇しかし、文字を指導しないことが英語ノートの扱い方を難しくす
る一つとなるはずだ。文字がなければ子どもたちが自ら確認をした
り、思い出したり、記憶を保ったりしていくことが大変困難である。
それがために、もしも生徒が英語ノートに英語をカタカナで表記を
することなどをしたら、この活動本来の意味が失われてしまう。


◇さて、現実の対応としては、DVDなどの視聴覚教材と絵カード
などの積極的な活用が極めて有効だろう。子どもたちが言葉を覚え
るには、言葉が先にありきではない。具体的な事象があって、それ
に言葉という記号がくっついているという原点に戻れば、指導は楽
になるのではないだろうか。


◇視覚に訴える教具を見せて、意味を持ったイメージとして記憶
(意味記憶やエピソード記憶)に訴えることが第一だ。そのために
レッスンの大半を生徒たちの発言とアクティビティに費やすことだ。
日本語で意味を解説することではなく、行動を通して体にしみこま
せることだ。


◇私がもっとも重視するのは、教具以上に、先生の体全体を使った
ジェスチャーだ。先生が見本になり、生徒が楽しめて、まねをでき
て意味を捉えられるジェスチャーをすることが、子どもたちの理解
を早め、深めるばかりでなく、子どもたちに行動しながら発話する
ことを学ばせ、しっかりと定着が図れるようになる。


◇加えて、英語活動の時間だけではなく、様々な時間で学んだ英語
表現を活用する仕組みづくりも考えよう。また、学校に居る間は、
少なくとも学んだ英語表現に触れる機会を作ってあげる


◇例えば、I like ~. という表現を定着するときには、図画工作の
時間で、絵の具を使って絵を描いているときにも、
red, a red paint, I like red. What color do you like? 
などの質問や、子どもたちが自分の行動を英語にして口に出してい
られる環境作りが必要だ。


◇小学校英語活動は英語の時間だけの活動ではなく、小学校生活全
体での活動であるという位置づけにすることが肝心ではないだろう
か。


◇それでもなお、文字が無いということには課題は残る。CDなど
のオーディオ教材が全員に配布されるのであれば家庭学習でのフォ
ローが可能になり、記憶の定着が図られるが、それが無ければ、も
しかして「また、忘れたの?」の連続になる可能性は残る。これが
起こらないようにする努力が教師の役目だろう。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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