ゲーテ
ひとびとの善良な心の中には天性の崇高な感情が秘められている。
それは、自分だけが幸福であることを許さない。
自分の幸福を他のひとびとの幸福の中に求めてやまないのである。
◇今日の言霊を読むたびに、「幸せは複数形」という高島屋の昔の
宣伝を思い出す。私たちが、動物として優れているかどうかの試金
石は、自分の幸せを他人の幸せの中に見出せるかどうかということ
だ。
◇自分だけが幸せならば、それでいいと貪欲に幸せを独り占めする
か、自分の幸せは、他人の幸せに結びついていて、他人の幸せまで
含めて、自分の幸せなのだとして、幸せの分有をするか、人間の価
値がそこで分かれる。
◇ゲーテは流石にうまいことを言う。「自分だけが幸福であること
を許さない」のが、人間の崇高な感情なのだと言うのだ。私たちは、
いつからこの崇高な感情を脇に置くようになったのか。もう一度、
情報に振り回されずに、自分の素直な感情を呼び戻そう。幸せの分
有をもう一度、私たちの美徳にしよう。
◇そうしなければ、早かれ遅かれ人間社会は、成り立たなくなるは
ずだ。世界には、限りがあって、幸せの資源は有限だからだ。
◇自分の幸福を他人の中に求めようとする気高い精神を私たちは、
望もう。自分の中には、少しは、その精神が宿っているのだ。それ
が人間だ。ぜひ、もう一度、幸せの定義を個人主義から解放して、
分有主義にしよう。幸せは複数形でしか、獲得できないのだから。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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