児童にとっての目的を明確にしよう
◇外国語活動(以下英語学習)を実施するにあたってクラスの中で確
認しておくことがひとつある。それは、学習の目的だ。
◇「みんなは英語が自由に聞き取れたり、話せたりできるようになっ
たら、どんなことができるだろうか?」
「どんなことをしてみたい?」
「英語をやるとどんなことができるようになるだろう?」
などのようにその際には11歳、12歳の目線で考えた回答を引き出
すことが大切となる。
◇私が過去に作成した学習塾向けの小学6年生対象の英語入門講座は、
そのような質問でスタートするようにした。中には「英語は国際共通
語だから」という大人から聞いたような返答をする子もいれば、「父
の会社では社長がアメリカ人で会社では英語が必要だ。だから僕も英
語を使って父のように働くんだ。」という父親が感動の涙にむせぶよ
うな回答もあった。
◇でも、多くは「映画をテロップ無しで理解できたら画面にもっと集
中できて楽しいだろうな。」とか「外国へ遊びに行ってもどこでも困
らないかもしれない。」「ハリーポッターを英語のまま読めたら感動
がもっと大きいかもしれない。」などという意見が多い。そして、そ
こには学習を楽しんでいる小学生の夢が込められている。
◇小学生の英語活動にもっとも大切な準備は、この夢を教師が共有で
きるかどうかだ。マラソンは走っているときは苦しい。でも、その先
に走った達成感があることを知っているからがんばれるのだ。自分が
変われるという期待と目的を持っているから、打ち込めるのだ。
◇小学校英語では英語嫌いを作らないようにという配慮から、闇雲に
その場の楽しさや面白さだけを追いかけて学習プランを作ってしまう
可能性が高い。
◇張り切って準備をしても、それが過剰になって、5,6年生にとっ
てはあまりにわざとらしく映って、一歩も二歩も引かれてしまうゲー
ムなどに時間をかけてしまう可能性はある。
◇それよりも、英語学習に取り掛かるときには、必ず「何で英語をや
るの」というお互いの問いかけと、自分達個々の目的の確認をする方
がその後の活動に役に立つ。
◇指導担当の教師は、英語は将来重要だからというどこかで聞いたよ
うな一般論を押付けるのではなく、この表現を英語で言い表せられた
ら、君の目的が一歩近づいてくるというメッセージを送り続けること
が重要だろう。
◇そして、教師自身も自分自身が目的を持ち共に学ぶという姿勢を持
ち続けることが根本にあることも忘れないことだ。
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◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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